閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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響たちとの最終決戦が繰り広げられる蛇女子学園の拠点


追い込まれた響が他の4人の力を取り込みさらなる強さを手に襲いかかり


その猛威に次々と選抜メンバーが倒されていく


しかし、そんな中でも諦めず挑むは深淵の力を手にした雅緋と一度はやられかけたが見事復活を果たした相馬だった


2人は皆の思いを背負い、響とぶつかり合う


思いを力に変えた2人が徐々に響を圧倒し、回復能力で応戦するも所詮は付け焼き刃でしかなかった


けりをつけるべく繰り出した2人の大技を受け、ついに響は敗れた


戦いが終わり、ダメージによる影響か元の5人に戻った彼女たちに相馬が今までのことを謝罪し


さらにシノヴァイザーを使い、尚も響たちを苦しめている因子を抜き取り、自身に宿す事で呪縛を解くことに成功した


戒めを解かれた響たちと相馬は和解し、彼女たちの魂は天へと昇天したのだった





佐介尾行作戦 

 

涼しげな風に揺られる木々の音が響く山道

 

 

「ふん、ふふふふ~ん♪」ルンルン

 

 

そこを鼻歌を歌いながら佐介は進んでいた

 

 

嬉しそうに、楽しそうにウキウキしている様子が伝わってくるような程に笑みを溢しながら

 

 

「――…っ」じ~

 

 

一方、そんな佐介の様子をこっそりと観察する複数の人影が顔を覗かせていた

 

 

人影の正体は飛鳥とその他の面々だった

 

 

「どうだ飛鳥、佐介のやつは?」小声

 

 

「ううん、まだこれといった動きは見せないね?」小声

 

 

「そうか…」小声

 

 

「一体どうなされたんでしょうか佐介さん、こんな森の奥まで1人で来るなんて?」

 

 

飛鳥民がこの様な事をしている理由は佐介だった

 

 

あの日、気分転換に散歩するといって出かけていき、帰ってきた頃には先の戦いの失態を引きずり

 

 

自責の念により、落ち込んでいたのが嘘のように元気を取り戻していた

 

 

それからと言うもの佐介は事あるごとに森の方に向かっていく様子がちらほら見えるようになっていた

 

 

不審に思った飛鳥達は今回、佐介のその謎の行動の真意を突き止める為に尾行を決行したのだった

 

 

「今日こそはと思ってこうして尾行してみたわけだけど?」

 

 

「本当この森に一体何があるというんだ?」

 

 

「しっ、静かにしてください、見つかってしまいますわ。ただでさえこうして尾行するのも一苦労なんですから」

 

 

佐介には感知能力がある為、悟られないように細心の注意を払いながら飛鳥達は行方を追う

 

 

そうして飛鳥達が佐介を尾行してから暫くしてからの事だった

 

 

「あっ見て、佐介くんの動きが止まったよ?」

 

 

ここで一早く気付いたと思われる雲雀が皆に声を掛ける

 

 

見ると佐介が茂みの前で立ち止まっていた

 

 

どうしたんだろうと思っていると佐介がその茂みを掻き分けて先に行った

 

 

「佐介のやつここを掻き分けて通っていったな?」

 

 

「あぁ、この向こうに何があるってことなのか?」

 

 

「そうみたい。ともかく追いかけよう!」

 

 

茂みの向こうへと入って行った佐介を追いかけるべく

 

 

飛鳥たちも茂みをかき分けて進んでいった

 

 

「「「「「――っ?」」」」」

 

 

そうして茂みを抜けた飛鳥たちを待っていたのは静けさが漂う広々とした場所だった

 

 

「広い場所に出たみたいだね?」

 

 

「そうだね。でも…なんだか落ち着く感じがする」ホッ

 

 

マイナスイオンが豊富な感じがしてとても居心地の良いと思えた

 

 

抜けた先がこの様な所に繋がっていた飛鳥達も思いもしなかった

 

 

「にしても肝心の佐介はどこに…っ?」

 

 

「どうしたの柳生ちゃん?」

 

 

「あれを見ろ」

 

 

柳生が指さした先には一軒の家があった

 

 

「どうしてところに家があるのかな?」

 

 

「わからないけど、ひょっとしたら佐介はあの中かもしんねぇぞ?」

 

 

「一先ず行ってみましょう」

 

 

いち早く茂みを抜けた佐介の姿がないことや、この長閑な場所に佇む家

 

 

十中八九、佐介はあの家に居るだろうというということで飛鳥達はそちらに向かって行った

 

 

そうして家に辿り着いた飛鳥達は全員でアイコンタクトを取ると恐る恐る家の窓から中を覗き込んでみた

 

 

「え~、それ本当なの?」

 

 

「あはは、えぇ、そうなんですよ!」

 

 

「そうかそうか。ふふっ」

 

 

「「「「「――っ?」」」」」

 

 

窓越しから見ていた飛鳥達はその光景を見て小首を傾げていた

 

 

「ねぇねぇ、佐介くんと一緒にいるあの人たちって誰だろう?」

 

 

「って言ったってアタイたちが知ってる訳ねぇだろう?」

 

 

「ですが見たところ佐介さん、あのお二人と話しをしているのをとても楽しそうにしていらっしゃるようですね?」

 

 

飛鳥達は佐介が楽しそうに会話を弾ませている2人が何者なのかと思いながら様子を見ていた

 

 

「ふぅ…‥ところで、そんなところで何をしているのかしらあなたたち?」チラッ

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

「えっ?…って、みなさん!?」ビクッ

 

 

「「「「「あっ…あははは…」」」」」アセアセ

 

 

様子を窺っていた飛鳥達は驚きの表情を浮かべる

 

 

飲み物を一飲みしたと思ったら突然窓の向こうにいる自分達に対して話し掛けてきたのだから

 

 

彼女の言葉に反応した佐介もこちらに気づいて驚いていた

 

 

そんなこんなで、その後、飛鳥達は家の中に入れてもらっていた

 

 

「さぁどうぞ。遠慮しないで飲んでね」

 

 

「あ、ありがとうございます」アセアセ

 

 

「ご、ご丁寧にどうも」アセアセ

 

 

緊張している飛鳥たち全員に温かいお茶が配られた

 

 

「じゃあずっと僕に気づかれないように後をつけてたってことなんだね?」

 

 

「うん…最近の佐介くん、なんだか様子がおかしかったから気になっちゃって。勝手に追いかけるような真似をしてごめんね」

 

 

そんな中、佐介が飛鳥からここ最近の自分の行動に不思議に思いこうしてここまでついてきたことを表す

 

 

自分のせいで皆に心配をかけてしまっていたことを聞き、申し訳なさそうな顔を浮かべる佐介を皆が宥める

 

 

「いいんだよ。言わなかった僕も悪かったんだから…斑鳩さんたちもすみませんでした」

 

 

「い、いえいえ、お気になさらないでください!」アタフタ

 

 

「…でだ、そろそろ説明してくれねぇか佐介。お前と一緒に居るその2人は誰なんだ?」

 

 

話しの腰が折れる前に葛城が本題に話しを戻した

 

 

本来、自分達がここに来たのも佐介が何をしてるのかを探る為である

 

 

それがこのような場所にこの一軒家があり、その中で佐介が左右の席に座っている2人と楽しげに話していた

 

 

飛鳥たちはともかくそれが謎で仕方なかった

 

 

「あぁ、そうでしたね。では改めて紹介します。この2人は僕の…父と母なんです」

 

 

「「「「「……はい?」」」」」

 

 

直後、飛鳥たちは鳩が豆鉄砲を食ったかのような顔を浮かべる

 

 

「…今、佐介さんが、なんて言いました?」

 

 

「えっ、えっと佐介、もっかい聞くけどその2人は誰なんだ?」

 

 

「はい、僕のお母さんとお父さんなんです」

 

 

「「「「「……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――っ!?!?」」」」」

 

 

聞き間違いではなく佐介の口から確かに2人が自分の「母」と「父」であると聞かされた

 

 

思いもよらぬ衝撃発言に一同は驚きを隠せず、思わず発狂してしまった声が家の外まで漏れる程響き渡っていた

 

 

「…まぁ、そうなりますよね。あはは」アセアセ

 

 

彼女達の反応を見て自分も最初そうだったなと客観的に見ながら苦笑いをする佐介だった

 

 

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