閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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連絡が取れなくなった飛鳥を探すべく手がかりを得るべく佐介たちは


今一度、彼の両親のいる家に向かって行った


山道を行く中、光牙から飛鳥を捕まえたのは佐介の両親だと聞かさる


否定しつつも家に着いた佐介たちを両親が出迎える


しかし飛鳥のことを尋ねると言葉を濁す母の行動を不審に思った柳生の起点によって嘘がばれる


皆が質問攻めで責め立てているとそこに佐介父が乱入し、彼女たちを吹き飛ばす


そして隠し通すのを不可能と悟った佐介父によって飛鳥は解放される


両親にどうしてこんなことをするのかと問う半蔵学院の面々に佐介母がもう一つの真実を暴露し


仮面の忍たちが実は自分達だったことを明かす


思いがけない事態に佐介は困惑し、言葉を失ってしまっていた…



両親の目的 

 

 

佐介の両親が自分達の目的を明かした事でその場はざわつく

 

 

「この世界で佐介くんと一緒に暮らす?」

 

 

「そうよ。故に私達は貴方達のヤグラを壊す為に行動したわ。ヤグラが全て壊されれば貴方達の戦いは終わるもの」

 

 

この千年祭はヤグラを守り切り。最後まで生き残った1組が元の世界に戻ってあの時みた妖魔を倒す事が目的だ

 

 

その為にもヤグラを守り切らなければそのチームは敗退となり、それをする事が出来ず、この世界に残らなければならない

 

 

2人はこのルールに狙いを定め、佐介をこの世界に滞在させるためヤグラを破壊しようとしていたのだ

 

 

「じゃああんた達はその為だけにアタイ達の拠点を襲ったのか、佐介をこの世界に閉じ込める為に?」

 

 

「そうよ。それ以外何があるっていうの?」

 

 

何を今更というかのように佐介母は答える

 

 

「おいおい、そりゃいくらなんでも勝手が過ぎんじゃねぇのか?」

 

 

「子を思うのは素晴らしいと思います。ですがこんなやり方は間違っているとしか思えません」

 

 

この答えに対して葛城と斑鳩が物申すように言いながら身構える

 

 

「やめておきなさい、今潔く帰れば無傷で帰れると保証するわ。私達の目的はあくまで佐介だけ、邪魔をしなければ後は貴女達の好きにしなさい」

 

 

戦う意識を見せている葛城達に対し虎白は警告する

 

 

自分達と戦えば無事では済まない事、自分達の目的はあくまで佐介だけであり

 

 

それを容認するというのであればもうヤグラを壊すことはしないと

 

 

「そう言われて佐介の事をはいそうですかってすんなりと諦められるわけねぇだろうが!」

 

 

「あいつはオレたちにとっても大事な存在だ」

 

 

「ひばりたちだって引けないもん!」

 

 

「みんな……佐介くんのお母さんとお父さん、これが私たちの総意です。たとえどんなに力の差があろうともわたしたちは引かない、佐介くんを守ります!」

 

 

言いたいことは分かったが、手放せと言われて簡単に仲間を売るなんて者はこの中に一人もいなかった

 

 

全力で佐介を奪わせないと抵抗する意を見せる

 

 

「守る…か、随分と言われてしまったな?」

 

 

「残念だわ。出来るなら穏便に済ませたかったけど、こうなった以上は仕方ないわね」

 

 

「そうだな」

 

 

引く気はないことを悟ると2人はすぐさま気持ちを切り替える

 

 

「こうなったからには覚悟してね。私たちも本気でいかせてもらうわ」

 

 

本気で佐介を取りに行こうとしていることが2人の様子から伝わってきた

 

 

「お前ら、大丈夫か?」

 

 

「問題ありません…といえば嘘になりますね」

 

 

葛城の問いに斑鳩がそう答える

 

 

他の者の様子を見てみても同じような心持ちなのが見てとれる

 

 

対峙する佐介両親の身体からは凄まじい程の気迫を感じる

 

 

それだけで全身に震えが走りそうだった

 

 

「でも佐介くんのためにも負けるわけにはいかない、例えどれ程力の差があったとしても」

 

 

「あぁ、そうだ。その通りだ!」

 

 

「うん、ひばりも頑張る!」

 

 

しかしそれでも尚、立ち向かう意を示す飛鳥に皆も賛同し、一致団結する

 

 

「いくぞ!」

 

 

「「「「おー!!」」」」

 

 

葛城の号令と共に5人は一斉に駆け出していった

 

 

数秒も経たぬ内に飛鳥たちが間合いに侵入する

 

 

「「「「「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

 

飛鳥たちが一斉に攻撃を仕掛ける

 

 

「…任せろ」

 

 

「ええっ、お願いするわ」

 

 

向かってくる飛鳥たちの前に黒獅が出る

 

 

彼女たちの攻撃が直撃寸前まで迫る

 

 

「………ふぅぅぅん!!」

 

 

 

ギュィィィィィィィィン!!

 

 

 

「「「きゃあぁぁぁぁぁ!?」」」

 

 

「「うわあぁぁぁぁぁ!?」」

 

 

しかしその直後に響いたのは攻撃を仕掛けた筈の飛鳥たちの悲鳴だった

 

 

気づいた時には自分たちの身体は黒獅と虎白の周囲を囲むように地面に横たわっていた

 

 

「な、何今の?」

 

 

「ま、全く見えませんでしたわ」

 

 

「う、嘘だろおい」

 

 

未だ自分たちがこうなっているのすら信じられないと言う顔を浮かべている

 

 

「何も驚くことはない、あの時の俺たちはヤグラを壊すことを目的としていた。故に君たちを相手にした際には力の大半も出していなかったのだよ]

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

飛鳥たちは黒獅からの発言を聞いて驚愕する

 

 

仮面をつけていた時ですら飛鳥たちは全力で食い止めるのがやっとなほどだった

 

 

だが、あの時ですら2人にとってはそこまで力を出していなかったのだという

 

 

「しかし、この程度しかないのによくも俺たちから佐介を奪うだなどとほざけたものだね…いいかい、勇気と無謀は違うんだ。それが理解できないようではこの先足元をすくわれかねないよ?」

 

 

倒れている自分たちに対し、雑学を垂らす余裕っぷりすら見せている始末だった

 

 

ある程度実力差があることは覚悟していたつもりだったがこの状況は彼女たちにとっても想定外すぎた

 

 

「み、みなさん!」

 

 

「ダメよ佐介、あなたはここにいるの」

 

 

「――っ!?」

 

 

皆の様子を見て佐介は困惑しつつも飛鳥たちの元に向かおうとする

 

 

だが、それを母が静止し、行く手を阻む

 

 

「これでわかったでしょ?私たちとあなたたちとでは力の差がありすぎることが」

 

 

「「「「「ぐぅぅ!?」」」」」

 

 

「最後のチャンスよ。今身を引くならこれ以上は何もしないわ、佐介を返してもらえればね…どうかしら?」

 

 

これ以上やっても無駄だと諦めるように促す

 

 

「たとえ、どれほど力の差があったって…強引なやり方で佐介くんを連れて行こうとするなら、私たちは何度でも抵抗します!」

 

 

「それが答えね。残念だわ本当に…あなた」

 

 

「あぁ」

 

 

「――っ!?」

 

 

虎白の呼びかけに応えるように黒獅が動きを見せる

 

 

「やめてくださいお母さん!お父さんを止めて!?」アタフタ

 

 

「大丈夫よ。手荒な真似はしない、ちょっと強引だけどあの子たちを拠点に連れ帰らせてもらうだけよ」

 

 

必死に懇願する佐介の願いを虎白は受け流し、黒獅は巻物から口寄せした拘束用の鎖を出し、彼女たちを縛り上げ、拠点に送り返そうと近づく

 

 

何も出来ず、近付く黒獅を見るしか出来ない飛鳥達

 

 

もはや万事休すかと思われたその時だった

 

 

 

 

シュン!!ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

 

 

 

「はああっ!!」

 

 

 

 

ドゴオオオオォォォォォン!!!

 

 

 

突如上空から現れた人影が急落下し、突き出す拳で地面を真っ二つに割った

 

 

いきなりの出来事に一同が驚愕する

 

 

すると土煙の中に見える人影が

 

 

直後、ひゅう~ッと引きすさぶ風が砂煙を払いのける

 

 

「あっ!」

 

 

「あれは!?」

 

 

「まさか!?」

 

 

「しかしあのお姿、間違いありません!」

 

 

砂煙から現れた人影の正体を見た飛鳥達は驚く

 

 

なぜなら、その人物とは

 

 

「何やら面白いことになっておるようだな?…我も混ぜてもらうぞ」

 

 

「「「「「大道寺先輩!?」」」」」

 

 

半蔵学院の忍学生であり、大先輩である大道寺だった

 

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