閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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佐介を巡り、飛鳥たちと佐介母との戦闘が繰り広げられる


猛者である佐介母に苦戦を強いられる飛鳥たち


だが、決死の覚悟で佐介母に飛鳥が挑む


戦いが長引くにつれ、徐々に形成を逆転し始める飛鳥に手をこまねいた佐介母との大技の打ち合いへと発展した


そしてその壮絶な戦いの末に待っていたのは両者痛み分けという結末だった


辛くも佐介母を戦闘不能似させたのも束の間、満を持すかのように佐介父が戦いに参加した


手負いの飛鳥に代わり、残りの面々が挑むも佐介父が繰り出す衝撃波によって全滅してしまった


残されたのは佐介ただ一人


しかし佐介は自分のために決死の覚悟で戦ってくれた飛鳥たちの想いに応えるために覚悟を決め、父と戦うことを決めた


こうして佐介と父による戦いが幕をあけた


佐介、決意の戦い 

佐介が父に向かって拳を引き絞り、それに対して父もまた拳を突き出す

 

 

互いの拳が激突した瞬間に激しい衝撃が周囲を震撼させる

 

 

「はあああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

全身全霊を込め、佐介は拳を押して行く

 

 

「…ふぅぅぅぅん!」

 

 

「――っ!?」

 

 

しかし、これに対し佐介父もまた力を籠め、押し返しを図る

 

 

押し返しになるかと思いきや、徐々に佐介の拳が力負けしていき、押し込まれていった

 

 

「はあっ!!」

 

 

「うわあぁぁっ!?」

 

 

押し切られてしまった佐介は後方へと吹き飛ばされるもすぐに体制を立て直して地に着地する

 

 

更にすかさず構える

 

 

「獣波拳!!」

 

 

 

グオオォォォォ!

 

 

 

直後、突き出した両手から獅子の顔を象ったエネルギー波が父目がけて飛んでいく

 

 

「ふん!」ブォン!

 

 

 

パシュゥウウン!

 

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし佐介父はそれを手刀を振るうように弾き飛ばす、標的を失ったエネルギー波は明後日の方向に飛んでいき、着弾とともに爆発した

 

 

「まだまだだな、見せてやろう佐介。これが本家本元の…――っ!」ギュィイイン!

 

 

「まずい!?」

 

 

「獣波拳の威力だぁああ!!」

 

 

 

グオオォォォォォ!!

 

 

 

佐介の獣波拳を無力化するや今度は父のほうも獣波拳を繰り出してきた

 

 

「ぐっ、ぐぐぐぐぐぐぐぅ――っ!?」ズザァアア!

 

 

飛んできた獣波拳を両手で受け止める佐介だったが

 

 

自分の放ったものよりも高威力なエネルギー波に佐介は地面を抉りながら後方に押し込まれていった

 

 

必死に弾き返そうとする佐介だったが、獣波拳からエネルギーが漏れ出し始める

 

 

漏れは秒数を重ねていくごとに数を増していき、やがてエネルギーの漏れは臨界点を超えたのか眩い光を放ち、佐介はその光に飲み込まれていった

 

 

 

ドバァァァァァァァン!

 

 

 

次の瞬間、限界を超えた獣波拳が佐介を巻き込んで爆発した

 

 

爆炎と煙が辺りに充満する

 

 

やがて煙が晴れていく

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

その先には爆発になんとか耐え抜いた佐介の姿があった

 

 

耐え抜いたと言ってもその体はボロボロで息も切らしている状態だった

 

 

「どうだ佐介、俺の獣波拳、相当堪えたようだな?」

 

 

佐介の状態を見た佐介父は素直な感想を告げる

 

 

「はぁ…はぁ…っ!!」ギュィン

 

 

「むっ?」ピクッ

 

 

すると佐介は力を入れるとノーモーションで極限魂に転身する

 

 

「――っ!!」シュシュシュシュン!

 

 

極限魂に転身すると同時に佐介が父の周囲を高速移動による残像を作りながら取り囲んでいった

 

 

「はあぁああっ!」

 

 

「――っ!」

 

 

シュ~ン…

 

 

「んっ?」ピクッ

 

 

仕掛けてきた佐介にカウンターを繰り出す佐介父だったが、それは残像であった

 

 

「たあっ!!」

 

 

「――っ!?」

 

 

直後、残像ではない本体が父の腹部にパンチをぶつけた

 

 

一瞬怯みを見せるもすかさず佐介父が反撃を仕掛ける

 

 

しかしそれよりも先に佐介が再び高速移動によって目の前から消える

 

 

再び父の視界には周囲を猛スピードで移動する佐介の残像があちらこちと見える

 

 

「(父さんの攻撃はどれも凄まじい、まともに食らえば僕に勝ち目はない、故にこのまま押し切る!)」

 

 

攻撃を喰らう前にかわし、それとともに少しずつダメージをを与え、離脱する

 

 

まさに一撃離脱の戦法、相手が相手故に模索した佐介の最善策だ

 

 

この調子で攻めていくと佐介は内心で次の算段を決める

 

 

一方の佐介父はと言うと先の一撃を食らって以降、その場に立ち尽くしていた

 

 

どうしてそうしているのかはわからない、だが佐介にはその真意を考えている余裕はなかった

 

 

「はあああぁぁぁ!!」

 

 

次はもっと連打を叩き込むべく攻撃を仕掛ける

 

 

「――っ!」パシシシシシシシシ!

 

 

「なっ!?」

 

 

「ふっ!」

 

 

「うわっ!?」

 

 

しかしその直後、佐介父が無駄のない動きによる捌きで佐介の攻撃を見事に防ぎきってしまった

 

 

呆気に取られる佐介に対し、カウンターの蹴りを腹部にお見舞いする

 

 

吹き飛ばされてしまった佐介はすぐに体制を立て直す

 

 

「ぐぅっ…」グヌヌ

 

 

「…っ」クイクイ

 

 

蹴りを撃ち込まれた腹部のダメージに痛感している佐介に対し、父が無言の笑みを浮かべながらかかってこいというかのように手招きをしてきた

 

 

「はぁ…はぁ……――っ!!」シュン!

 

 

その挑発を見て負けないと言う思いの元、再び高速移動で父の周囲を移動する

 

 

「たぁぁぁっ!」

 

 

今度は背後から佐介は拳を突き出す

 

 

「――っ!!」パシッ!

 

 

「くっ!?」

 

 

だが、背後からの攻撃もなんなその、佐介父は全く動じることもなくさも朝飯前というかのように佐介の攻撃を防いで見せた

 

 

「まだです!」

 

 

尚も諦めない佐介は何度も何度も攻撃を試みる

 

 

しかしそのどれもが佐介父に防がれる結果に終わり、初手の一撃以外の有効打は皆無となってしまった

 

 

このせいで佐介の心に焦りが見える

 

 

「(今度こそ、今度こそ決めて見せる!)」

 

 

今のままでいたずらに体力を消耗してしまうと考えた佐介は次の一手で確実に仕留めることを決める

 

 

その決意を込め、加速にさらなる勢いをつけていく

 

 

さらに加速力が増したことに気づいた佐介父の目も小刻みに動く

 

 

次の瞬間、佐介が決めにかかった

 

 

「父さん、覚悟ぉぉおおおおお!!」

 

 

隙も生じさせぬと一気に真正面に全力の拳を突き出した

 

 

拳が父に向かって行く様子がまるでスローモーションのようにゆっくりと動いていく

 

 

徐々に徐々に拳が父に迫る

 

 

佐介はこれならばと確信を抱く

 

 

「――っ!」ガシッ!

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし次の瞬間、繰り出していた拳が直撃しようとしていた手前で父の腕に掴まれてしまった

 

 

「ふんにゅ〜!!…くぬゅ〜!?」ジタバタ!

 

 

必死に掴まれた腕を引き抜こうとするも、父の剛腕はそれすら許してはくれなかった

 

 

「お前の速さはなかなかだった。だが、それだけで俺を倒せると思わぬことだ」

 

 

すると佐介の手を掴んでいた父の腕にさらなる力が加わる

 

 

「ぐっ、ぬぅ〜!?」

 

 

握り潰されそうな痛みが佐介を襲った

 

 

尚も父は握りしめる力を強めていった

 

 

このままでは両手が潰されてしまいかねない状態に陥った

 

 

「ぐぅ………はぁぁぁぁ!!」

 

 

「――っ?」

 

 

すると佐介が精神を集中させると力みながら叫ぶ

 

 

佐介から力が漏れ出すのを父も感じた

 

 

やがて極限魂の身体に模様が浮かび出上り、髪質も変化していった

 

 

これにより佐介は極限魂をV1からV2へと昇華させたのだ

 

 

「――っ!!」

 

 

「――っ!?」

 

 

「はあああぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

V2に更なる転身をした佐介が再度反撃に出るのだった

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