閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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仲間たちの思いを胸に父との戦いに身を投じることとなった佐介は全身全霊で挑む


しかし極限魂、極限魂V2へとその身を昇華させ父と交戦するも、それでもっ父には歯が立たなかった


挙句の果てには父の繰り出した大技によって追い込まれてしまった


意識が朦朧とする佐介を連れて行こうとする父だったが


その直後、飛んできた苦無がそれを阻止した


苦無を投げたのは吹き飛ばしたはずの飛鳥だった


さらにはそれに続くように大導寺も現場に現れ、事態は大きく変わった


大導寺と父が戦いを始める中、飛鳥の呼びかけによって意識を取り戻した佐介は


戦いの中、追い込まれそうになった大導寺の姿を見て飛鳥の制止を振り切り


大導寺を間一髪救った佐介は共に戦うべく構えを取るのだった



思いを込めた技と技

 

飛鳥のおかげで意識を取り戻した佐介が大導寺を共につけながら黒獅と対峙する

 

 

「父さん、先ほどはしてやられましたが次は負けません」

 

 

「ほう、大きくでたな?しかし今のお前に俺を相手にする力が本当に残っているのかな?」

 

 

「うっ…」

 

 

戦う意を見せるも黒獅からの言葉が心に突き刺さる

 

 

確かにこちらはかなりダメージを受けているせいであと何分くらい戦えるのかも正直わからない

 

 

それに比べて黒獅はまだ余裕があるように見える

 

 

正直なところ勝算は当初よりも限りなく0に近しいくらい絶望的な状況だった

 

 

「うろたえるな佐介!」

 

 

「――っ!?」ビクッ!

 

 

「集中しろ、戦いの最中だ――はあっ!!」

 

 

「――っ!!」

 

 

次の瞬間、自身を一喝する言葉と共に大導寺が黒獅に攻撃を繰り出していた

 

 

「師匠!?」

 

 

「動揺している暇はないぞ!教えたはずだ、戦いの中で迷いは命取りになると!」

 

 

「……っ」アセアセ

 

 

大導寺が攻撃をしつつ、佐介に諭すように修行時代に教えたことを再確認させるように告げる

 

 

「迷うな!たとえ相手がどれほど強き者であろうとも諦めず食らいつけ!」

 

 

「し、師匠…」

 

 

そして鼓舞するように大導寺は佐介に言葉を送った

 

 

「…ありがとうございます師匠、僕も負けていられません!やああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

佐介は大導寺の言葉に勇気をもらい、彼女の後に続くように駆け出す

 

 

「はあああぁぁぁ!」

 

 

「ちっ、ふっ!はっ!!」バシィン!

 

 

「ぐうっ!?」ズザァアア!

 

 

この状況を見て黒獅が大導寺を蹴り飛ばす

 

 

「たぁあああああ!!」バキィン!

 

 

「――っ!?」ズズズッ!

 

 

そしてフリーになったとともに今度は佐介を迎え打った

 

 

「――っまだまだ!」バッ!

 

 

蹴り飛ばされた大導寺が再び切り返してきた

 

 

「はぁああああ!!」

 

 

「だぁああああ!!」

 

 

「ぐっ、ぬぅうううう!」

 

 

師弟コンビとそれを相手に優勢に位置する黒獅

 

 

双方のぶつかり合いは時を増すごとに激しさを増していった

 

 

「てゃぁっ!」フォン!

 

 

「ふぅううん!」ブゥン!

 

 

「――ふんっ!!」ダキィン!

 

 

「「――っ!?」」

 

 

佐介と大導寺の仕掛けを黒獅が両手両足を駆使し

 

 

防ぐ、反撃という戦闘テクニックで2人の猛攻に対処していった

 

 

「でぇぇい!」

 

 

「――っ!」ガシッ!

 

 

「なにっ!?」

 

 

大導寺の繰り出した蹴りを黒獅が受け止める

 

 

「ふぅん!」フォンフォンフォンフォン!

 

 

「ぬあああっ!?」グルルルルン!

 

 

その直後、黒獅は大導寺の足を受け止めるやそのまま大きくスイングさせる

 

 

「ふぅううん!」

 

 

 

ドスゥッゥゥン!

 

 

 

「がはっ!?」

 

 

ある程度回転を加えたところで黒獅が大導寺を地面に叩きつけ、ダメージを与えた

 

 

「師匠ぉおお!」

 

 

「――っ!?」

 

 

「はあっ!ていっ!!たあっ!!」

 

 

すると佐介が大導寺の敵討ちというかのように黒獅に仕掛け

 

 

パンチによる強襲、屈みからの回し蹴り、バク天からの蹴りを連続で仕掛ける

 

 

しかしそれもあと一歩で防がれてしまう

 

 

「そいっ!!」

 

 

「うわあっ!?」

 

 

おまけに連続攻撃による反動で動きが鈍った佐介に黒獅が後ろ回し蹴りを繰り出し、後方へと吹き飛ばされる

 

 

「――っ、つ、つよすぎる!?」アセアセ

 

 

「流石は義兄さんといったところか」

 

 

佐介と大導寺は自分たちが対峙する相手がいかにすごいかを嫌というほど再認知させられた

 

 

「お前たちとの遊びは終わりだ…っ!」スッ

 

 

「あの構えは!?」

 

 

決めにかかった

 

 

黒獅の構え、それは獣波拳だった

 

 

両手にどんどんとエネルギーが溜められていく

 

 

この戦いに終止符を撃つ、まさにその思いが詰まったと言えるほど高濃度のエネルギーが溜められて行った

 

 

「(あれをなんとかしなければ…でも、どうすれば!?)」

 

 

考えている間にも黒獅はエネルギーを溜め込んでいく

 

 

「佐介、下がれ!」

 

 

「師匠…はっ!」

 

 

大導寺からの声に振り返った佐介はハッとする

 

 

視線の先には黒獅同様に獣波拳を構える大導寺の姿があったからだ

 

 

双方ともにエネルギーを両手に集約させる

 

 

「「獣波拳!!」」

 

 

刹那、満を持して大導寺と黒獅が獣波拳を放った

 

 

互いの獣波拳が中心で衝突する

 

 

ぶつかり合ったことですさまじい衝撃波が発生し、周囲を覆いつくす

 

 

「ぐっぐぐぐ!?」

 

 

「ふぅぅぅぅん!!」

 

 

最初こそ五分五分に見えた押し込みも数秒後には黒獅の獣波拳が大導寺の獣波拳を押し込みながら迫っていった

 

 

なんとか踏ん張りを見せるも今の大導寺には押し込まれる勢いを減速させるのが精一杯だった

 

 

「大導寺、その体で俺の全力の獣波拳を抑え込むとは見事だ。だが残念だが、それもここまでだ!」

 

 

すると黒獅がさらに威力を向上させる

 

 

「ぐうぅぅぅぅ!?」

 

 

大導寺の抑え込みも意に介していないかのように黒獅の獣波拳がぐんぐんと迫ってきた

 

 

もはやこのまま押し込まれてしまうのかそんな不安と絶望感が大導寺の脳裏をよぎる

 

 

「これで、終わりだ!」

 

 

同時に黒獅もラストスパートをかけようとした

 

 

その時だった

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ガオオオオォォォォ!

 

 

 

「「――っ!?」」

 

 

突如、2人の撃ち合いに乱入する獣を象ったエネルギー波が

 

 

刹那、それが大導寺のと重なり、威力が増していった

 

 

「こ、これは…っ!」

 

 

この状況を大導寺はすぐに理解した

 

 

「ふんぬぅぅぅぅ!!」

 

 

自分の隣で自分に加勢するように獣波拳を放つ佐介がいたのだから

 

 

「佐介!?」

 

 

「師匠、僕も力を貸します!」

 

 

佐介が加わったことにより、追い込みの速度が減速していった

 

 

それどころか逆に巻き返すべく少しずつ勢いを上げて押し込み始めていた

 

 

「ぐぅぅぅぅぅ!!」

 

 

「…はあああぁぁぁ!!」

 

 

必死に頑張っている佐介の姿に大導寺も負けてはいられないと奮起を見せる

 

 

勢いを取り戻した2人の獣波拳が黒獅の獣波拳を少しずつ押し込んでいった

 

 

「(このままなら、このままなら…いける!)」

 

 

着実に少しずつ優勢に向かい始めているこの様子を見て佐介が勝算を見出す

 

 

「――っ!?な、なめるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ギュゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

 

 

「「――っ!?」」

 

 

しかしそれもつかの間の考えであり、黒獅が激昂の叫びをあげた瞬間、獣波拳の威力がさらに上がり

 

 

途中まで押し戻されていた勢いが再び息を吹き返すように佐介と大導寺の2人がかりの獣波拳を押し込みだしていった

 

 

「ぐっ、ぐぐぐぐぐぐぐっ!?」

 

 

「ううう――っ!?」

 

 

さらなる追い込みを見せ、留まることを知らぬ父の力を前に佐介と大導寺は苦痛の叫びを上げるのだった

 

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