閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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カグラ千年祭が佳境に差し掛かろうとしている頃合いを見計らい


小百合が本格的に行動を開始し、半蔵学院の拠点へとやってくる


そうして小百合は佐介たちに技量におけるところを称賛する傍ら


未だ非常に徹せない一同に喝を入れるため、絶・忍転身を発動させ


若かりし頃の姿、ジャスミンへとその身を変える


彼女の本気を目にし、佐介たちは腹を決め、ジャスミンとの戦いに望む


先んじて一気に攻める葛城たちだったが、ジャスミンの強さは噂にたぐわぬものであり


数発技を繰り出しただけで彼女たちを一掃する


残った佐介と飛鳥もまたそれに臆せずに攻め込む


だが、それでも有効打を当てられはしなかった


佐介と飛鳥の先手は出鼻をくじかれるような形だったが、ここで引き下がるまいと気合いを入れ直すのだった


恐るべしジャスミン、追い込まれる佐介たち

 

 

 

 

 

先方の斑鳩たち吹き飛ばされ、佐介と飛鳥がジャスミンとの戦闘を繰り広げる

 

 

「やあぁぁぁ!」

 

 

「はあっ!」

 

 

飛鳥の繰り出した斬撃をジャスミンが巨大キセルで受け止める

 

 

「やああぁぁぁぁぁ!」

 

 

そこに佐介が鍔迫り合いの体制になっているジャスミンに向かって突っ込んだ

 

 

「甘いよ!はあっ!」

 

 

「きゃあっつ!?」

 

 

「わっ、飛鳥ちゃん!…大丈夫!?」

 

 

「う、うん。何とか」

 

 

向かってくるのを目にしたジャスミンが鍔迫り合いを強引に説き、そのまま飛鳥にキセルによる打撃を与え

 

 

佐介のいる方へと彼女を吹き飛ばした

 

 

直後、飛んできた飛鳥を見てすかさず彼女をキャッチする

 

 

「ふふん、どうしたんだい?その程度の連携じゃあたしは倒せないよ?」

 

 

「さすがばっちゃん。隙がない」

 

 

「うん、あのディフェンスを崩さない限り僕らに勝機はないね」

 

 

攻めても攻めても鉄壁の布陣を崩すことができない

 

 

何をしても攻めあぐねるだけだった

 

 

「どうやらもう手詰まりのようだね?正直がっかりだよ…仕方ない、もう終わりにするかね」

 

 

「「――っ!?」」

 

 

自分に有効な一手も打ち込めないのかとジャスミンは落胆した様子を見せ

 

 

これ以上泳がせても無駄と判断し、決めにかかろうとする

 

 

 

シュン!シュン!

 

 

 

「――っ?」

 

 

「まだ終わってねぇぜ!」

 

 

「その通りだ!」

 

 

「かつ姉、柳生ちゃん!?」

 

 

しかし次の瞬間、ジャスミンに吹き飛ばされた葛城と柳生が仕掛けてきた

 

 

「ちっ…ふっ!」

 

 

ジャスミンはすかさずキセルを振るい、2人に応戦する

 

 

「大丈夫ですか佐介さん、飛鳥さん!」

 

 

「斑鳩さん、それにひばりちゃんも!」

 

 

さらに佐介と飛鳥の元には斑鳩と雲雀が駆けつける

 

 

「おらあぁぁぁ!」

 

 

「ふっ!はあっ!」

 

 

「さかしい…ねっ!!」バシィン!

 

 

「「うわっ!?」」

 

 

2人の攻撃を防いでいたジャスミンだったが、キセルを持つ手に力を籠め

 

 

勢い良く振りかぶり、それによって発生させた風圧で葛城と柳生を吹っ飛した

 

 

「かつ姉さん!柳生ちゃん!?」

 

 

「心配するな!」ザザァァ

 

 

「問題はない!」ザザァァ

 

 

風圧で吹き飛ばされた葛城と柳生だったが、受け身を取ったおかげで体制を立て直した

 

 

「よかった…」

 

 

2人が何ともないことを知って飛鳥は安堵する

 

 

「飛鳥ちゃん、気を抜くのはまだ早いよ。ジャスミンさまを倒さない限り僕らに安心はないんだから」

 

 

「う、うん。そうだよね!」

 

 

相手がまだ健在なのに気を抜くのは油断を生むと佐介は飛鳥に喝を入れる

 

 

彼の言葉に飛鳥はハッとなったように気持ちを切り替える

 

 

「行きますよ皆さん、かつ姉さんと柳生ちゃんに加勢します!」

 

 

「わかったよ!」

 

 

「はい!」

 

 

「ひばりも頑張るよ!」

 

 

先んじてジャスミンと戦う葛城と柳生に加勢するべく一斉に駆け出す

 

 

「はっ!たあぁっ!」

 

 

「――っ!?」

 

 

「ふっ!せいっ!」

 

 

佐介がジャスミンに向かって拳を振るう

 

 

「みんな、私たちも続こう!」

 

 

「「「「えぇっ(あぁっ)(うん)!!」」」」

 

 

その一撃を皮切りに他の5人も一斉に仕掛けてきた

 

 

6人対1人という構図を描きながら佐介たちとジャスミンの戦いがヒートアップしていく

 

 

「はあぁぁぁぁ!」

 

 

「てぇぇぇいぇ!」

 

 

「くっ!?」

 

 

飛鳥と斑鳩が刀を振るい、斬撃を繰り出していく

 

 

「かつ姉さん!」

 

 

「おうよ!!」

 

 

「ちぃっ!?」

 

 

今度は佐介と葛城の拳と蹴りの奥州をジャスミンに仕掛ける

 

 

4人からの同時攻撃にさしものジャスミンも動きを封じられてしまった

 

 

「柳生ちゃん!」

 

 

「任せろ…さぁ、ひばり!」

 

 

「うん、ありがとう柳生ちゃん!」

 

 

さらに他の4人がジャスミンを足止めしてくれている間に柳生と雲雀も行動を開始する

 

 

傘を開く柳生、それに応じて雲雀が傘を足場に上空へと飛んだ

 

 

「忍兎!」

 

 

上空に飛んだ雲雀が相棒の忍兎を呼び出し、忍兎は雲雀の頭にしがみつく

 

 

「見せてあげる!ひばりの考えた新技!せ~の!ぐるぐるぐるぐるぐる~!!」

 

 

すると雲雀は自身の身を丸くさせながら回転していく

 

 

秒を重ねるごとにその回転は速さを増していく

 

 

 

ビリッ!ビリリリリリリリリリリリ!!

 

 

 

同時に回転する彼女の体に電気が帯びていった

 

 

電気のエネルギーを十分に溜め込んだ雲雀はそのまま勢いを乗せて落下する

 

 

「みんな離れて――ふんにゅうぅうう!!」

 

 

「「「「――っ!」」」」バッ!

 

 

「なっ!?」

 

 

「いっけー!ローリング・ひばり・サンダーボール!!」

 

 

急降下の速度も加わった雷を帯びた自身の肉体による体当たり攻撃を雲雀がジャスミンに仕掛ける

 

 

彼女の声を効いた佐介たちはすかさず一斉にその場から後方へと下がり、残されたのは標的であるジャスミンのみだった

 

 

 

ドッガァァァァァァン!!

 

 

 

直後、雲雀の繰り出した体当たり攻撃がジャスミンを襲い、凄まじい轟音を上げる

 

 

衝突の衝撃によってあたりは土煙が舞い、視界が塞がれた

 

 

「どうなった?」

 

 

「やったの?」

 

 

視界が悪く、状況が掴めない沈黙が続く中、一同は向こうがどうなったのかと息を吞んでいた

 

 

やがて視界が回復していき、徐々にその全貌が明らかになっていく

 

 

「あっ!?」

 

 

彼らの目に前方の光景が映る

 

 

「ふぅ〜、今のは少々ひやっとしたぜ」

 

 

「み、みんな…ごめん」

 

 

顕になったのはキセルをぷかっと吹くジャスミンとその足元で倒れるひばりの姿だった

 

 

「ひ、ひばり!?…よくも、よくも!!」

 

 

「柳生ちゃん!?」

 

 

雲雀のやられる姿を目にした柳生がなりふり構わず突っ込んで行った

 

 

「そんな頭に血の登った攻撃があたしに通用するわけないだろうが!」

 

 

「ぐぁぁ!?」

 

 

しかしむやみやたらな行動でどうにかできるわけもなく、そのまま追いかけてきた佐介たちの元に飛んできた

 

 

「柳生ちゃん!?」

 

 

「大丈夫か柳生!?」

 

 

「しっかりしてください!?」

 

 

彼女を受け止めた皆が柳生に呼びかける

 

 

「おやおや、人の心配をしているなんて随分と余裕だね?おかげで…隙だらけだよ!」

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

「秘伝忍法【エーク・カーム・カロー】!!」

 

 

技が発動した瞬間、地面から象の足が出現し、佐介たちを上空へ吹き飛ばす

 

 

さらにそこから四方八方に出現する象の足が佐介たちに襲い掛かる

 

 

「これで…終いだよ!!」

 

 

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」

 

 

仕上げと言わんばかりにジャスミンが拳を突き出し、その衝撃波が5人を襲う

 

 

術が終わった瞬間、そこにはジャスミンの前に敗北する佐介たちの姿があったのだった

 

 

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