閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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ジャスミンの召集によって半蔵学院の拠点に集まった忍学生一同


皆が彼女の変わりように驚いたりしている中、ジャスミンは平行世界についてを語りだす


自分たちが選ばなかった選択肢の世界、きっかけが生まれずその後が存在しなかった世界など


あり得たかもしれない別の世界が存在することを一同は聞かされる


さらには連れてこられたこの世界がすでに妖魔によって破壊の限りを尽くされ


また自分たちがその妖魔によって殺されたことを知らされる


最中、光牙が彼女が自分たちを強くさせるためにこの世界に連れてきたことを言い当てた


光牙のその回答によって彼女の目的が皆の知るところとなった


そんな中、ジャスミンは光牙たちに佐介たちに尋ねた質問を問いかけてきた


仲間を犠牲にしてでも妖魔を倒せるのかという質問に光牙たちは思い悩むのだった



仲間の命か使命か、ジャスミンからの問いかけ

「仲間の命と引き換えに妖魔を仕留める機会が訪れた時、お前たちはどうするつもりだ?…その情を捨て、妖魔を仕留める覚悟はあるのか?」

 

 

ジャスミンの思いがけない問いかけに一同は絶句する

 

 

「答えられぬのか?」

 

 

問い詰めても思い悩んでいるだけの皆にジャスミンが声をかける

 

 

「ジャスミン、すまないがあんたの質問の意味がわからないんな、答えようにも答えられないな」

 

 

「なんじゃと?」

 

 

するとここで光牙が彼女的に予想の斜め上を行く回答が帰ってきた

 

 

「愚問だと言っているんだ。なぜなら仲間がピンチになるようなそんな状況に陥ることなく妖魔を殲滅するからだ」

 

 

「はぁ?」

 

 

さらには絶対な自信でピンチに陥ることなく妖魔を倒すと豪語する光牙に思わずジャスミンが声をあげる

 

 

「もちろんハッタリなどではない、もうすぐ俺はさらなる高みにへと至る。その時はこの世にはびこる妖魔は一匹残らず俺が狩る」

 

 

もうすぐ如何なる妖魔をも屠る力を手にすると光牙は宣言する

 

 

「聞き捨てなりませんね」

 

 

「あぁ、まったくな」

 

 

「ん?」

 

 

するとそこに異議を唱えるかのように紫苑と相馬が割って入ってくる

 

 

「なんだ貴様ら?藪から棒に?」

 

 

「いえなに、そのセリフは僕たちも同じだということだと言わせていただきたいと思いましてね」

 

 

「更なる高みに行こうとしてるのがオメェだけだと思ってんじゃねぇぞ?俺らもなこの千年祭を経て新たな境地に辿り着こうとしてるんだからな」

 

 

「えっ?」

 

 

紫苑と相馬は自分たちもまた己の壁を超えて更なる高みに上り詰める寸前まできていると言い放った

 

 

そんな3人の会話を聞いた佐介はとても驚きと焦りの顔を浮かべる

 

 

未だなんの成長もしきれていない自分とは対照的に光牙、紫苑、相馬は更なる上に登ろうとしているのだから

 

 

「ほう、ではその力、どれほどのものか今ここで試してやろうではないか。このあたしがね」

 

 

「ばっちゃん!?」

 

 

ジャスミンの思わぬ発言に飛鳥は驚きの声を上げる

 

 

「ジャスミン様が僕たちの相手を?」

 

 

「そうだ。お前たちが絵解き仕掛けてるその力の片鱗をあたし自らが見極めてやろうというのさ」

 

 

光牙たちが体得しようとしているさらなる力がどれほどのものなのかを自ら確かめるとジャスミンは宣言する

 

 

「なるほど、その勝負受けて立つ、今の自分の力がどこまで行くのかを確かめるのにあんたほどの適任者はいないだろうからな」

 

 

「随分と強気な物言いだね。まさかとは思うがお前さんあたしに勝てる計算しとらんか?だとしたら相当のうぬぼれ屋だね。ならば天狗になっているその鼻っぱしらをへし折ってやるよ」

 

 

「その言葉、お返しさせてもらう」

 

 

思わぬ展開に自体はざわめきだす

 

 

「おいおいおい、マジか?なんかいつの間にかとんでもないことになっちゃったなおい?」

 

 

「まぁまぁ相馬くん、落ち着いて…それにしても確かに願ってもないことになりましたね」

 

 

「はっ?」

 

 

「どこまで行けるのかまだわからないこの力を試す絶好の機会、しかも相手はあのカグラの称号を持つジャスミン様。この勝負乗らない手はないですね」

 

 

自らの闘争心に火がついたか、果てはこの空気に使役されたか

 

 

紫苑もまたこの戦いに臨む意を示していた

 

 

『どうするソウ、2人ともやる気満々のようだが?』

 

 

「あ~もう、言わなくても言いたいことは分かってら、この空気の中、俺だけバックレる訳にもいかねぇからな…しゃぁ!いっちょ行くとするか、なぁアオ!」

 

 

『ふふっ…あぁ、やるぞソウ!』

 

 

2人がやる気を示しているのに自分だけ動かない訳にはいかないと相馬たちもこの戦いに望む覚悟を示す

 

 

そうして3人が並び経つようにジャスミンの前に立ちはだかる

 

 

「ほ~う、3人ともなかなか良い面構えだね?ではそれがこけおどしかどうか、示してもらおうか…遠慮はいらない、かかってきな?」

 

 

光牙たちの気合いに満ちあふれる表情を目にしたジャスミンは彼らに対してかかってこいというかのように手招きをする

 

 

「ならば…遠慮なく行くぞ!」ギユィン!パシュン!

 

 

刹那、光牙がすかさず弓を構える

 

 

トリガーを引き、矢を放つのにそう時間はかからず、放たれた矢がジャスミン目掛けて飛んでいく

 

 

「はっ!」ブォン!

 

 

 

ペシュゥゥン!

 

 

 

 

これに対しジャスミンはキセルを振りかぶり、光牙の放った矢を打ち返した

 

 

標的を失った矢はどこともない地面に突き刺さり、消えていった

 

 

「こんなもんであたしをやれるなんて思っちゃいないだろうね?」

 

 

「ふん、当たり前だ。こんなものはただの小手調に過ぎん」

 

 

「あたしを前に小手調とは言ってくれる。だったら今度はこちらから行かせてもらうよ!」バッ!

 

 

すると今度はジャスミンの方から光牙たちに向かって真っすぐに突っ込んでいく

 

 

「来るぞ!?」

 

 

「ここは僕が!」バッ!

 

 

それを見て紫苑が行動に出る

 

 

地面に両手をつき、気を注ぐ

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

直後、地面が脈動するかのように振動しだしたことでジャスミンの動きが止まる

 

 

 

ズシュシュシュシュ!!!

 

 

 

四方八方から鋭い鋭利な先端を突き出した地面がジャスミンに襲い掛かる

 

 

「ほう、面白い…ねぇっ!!」ブォン!

 

 

 

バキイイイン!!

 

 

 

攻撃が迫りくる中、ジャスミンは身構えるとともに先ほどよりも勢いをつけたスイングでキセルを振るう

 

 

次の瞬間、凄まじい衝撃波が飛び交い、襲い掛かってきた地面を跡形もなく粉々に粉砕した

 

 

「なっ…ちぃっ!?」

 

 

「ふふふっ…んっ?」

 

 

紫苑の悔しむ顔を見てしてやったりとジャスミンは笑みを浮かべる

 

 

「もーらい!!」

 

 

たが、すぐにそれは失せる

 

 

その直後にそのタイミングを見計らったかのように相馬がジャスミンに迫ってきていたからだ

 

「チェストォォォォォォ!!」

 

 

隙を突いた相馬が声を張り上げながらに右手を燃え上がらせ、灼熱のフィストを繰り出す

 

 

「…はあっ!!」

 

 

 

ガキィィィィィン!

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

しかしジャスミンはそれに対し、背を向けたままキセルで相馬の攻撃を防いだ

 

 

「そぉらっ!!」

 

 

「のああっ!?~~ちぃ!?」ザザァァ!

 

 

攻撃を防がれ、吹き飛ばされた相馬はなんとか受け身をとり、地面に着地する

 

 

「ふぅ~…さすがに短歌を切るだけはあるようだけど、まだまだだね。あたしはまだぴんぴんしてるよ?」

 

 

「ちっ…」

 

 

「ぐぬぬ~!」

 

 

「…っ」アセアセ

 

 

3人を相手に五分五分の試合を運ぶジャスミン

 

 

皆が見守る中、勝負はどう転ぶのか……

 

 

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