閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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佐介や光牙、紫苑がそれぞれの修行を行っている頃


相馬もまた行動を起こしていた


そうして手始めとして春花に自らのパワーアップのためのアイテムの作成の協力を要請する


当然それを聞いて春花は一度はこれを断る。敵チームである相馬をわざわざ強くする通がないということを指摘する


しかしながら相馬もそれは重々承知の上で恥を忍んで頼み込んでいた


必死に懇願してくる相馬を見て春花も根負けし、仲間たちに許可をもらえたらという条件で話しを聞き入れる


一度拠点に戻った春花が仲間たちから許可を得たことで相馬に協力した


荒行事になってしまったが、結果として実験は成功し、抽出されたエネルギーがセットされていた巻物に宿り


今ここに新たなる巻物が誕生し、相馬の手に渡るのだった




始まる決戦の時 

 

 

 

 

 

4人がさらなる高みに至るべく修行を始め、しばらくの時が流れた

 

 

その間に巫神楽三姉妹が乗り込み、紅蓮竜隊の拠点を襲撃

 

 

激しい戦いの末になんとかヤグラを死守することに成功したという事態もあったとのこと

 

 

さらには手負いになってしまったが故に巫神楽三姉妹にもはや自分たちの拠点を防衛するだけの力が残っていなかったこともあり

 

 

乗り込んできた蛇女の襲撃にあい、ヤグラを破壊され、巫神楽三姉妹は苦しくも敗退を記すこととなってしまった

 

 

 

 

そんな出来事があった数日後の今日

 

 

青い海が広がるビーチ、その場所にて佐介が1人佇んでいた

 

 

心地よき潮風に吹かれながら心を落ち着かせたいた

 

 

最中、佐介が何かを察知したように閉じていた目を開き、視線を負ける

 

 

佐介が向けた視線の先にはこちらに歩み寄ってくる光牙の姿が

 

 

しかし、察知したのは光牙だけではなかった

 

 

その後にさらに二つの気配を感じ、佐介と光牙が気配のする方に視線を向ける

 

 

2人の視線の先には紫苑と相馬の姿があった

 

 

光牙と同じように2人もまたこちらに向かって歩み寄ってくる

 

 

やがて2人が歩みを止めたことで同じ場所に4人が一同に集まった

 

 

集まった彼らはどこか一色触発の空気を醸し出しているようだった

 

 

「ふっ…臆せずにきたことは褒めてやろう」

 

 

「なに上から目線でもの言っんだよ?そっちこそ来ないかと思ってたぜ俺は」

 

 

「残念でしたね。生憎僕たちの辞書に逃げるなんて言葉はありません」

 

 

「僕も同じです。負けるつもりなんてさらさらありませんよ」

 

 

4人はそれぞれ互いに挑発めいた言葉を送る

 

 

「とうとうこの時が来たようですね?」

 

 

「えぇ、そうですね」

 

 

「なんだかんだあったけど、いよいよってところか?」

 

 

「あぁ、今日こそ…決着の時だ」

 

 

光牙がその言葉を告げた瞬間、4人全員に闘志が宿る

 

 

その最中だった

 

 

 

ドドドドドドドドド!!

 

 

 

「「「「…っ?」」」」

 

 

向こうの方から何か大きなものを運ぶ音が複数聞こえる

 

 

やがて音の正体が姿を表す

 

 

「光牙、待たせたな。持ってきたぜ」

 

 

「すまん、助かる」

 

 

焔が先んじて声をかけ、光牙がそれに応える

 

 

彼女たちが持ってきた物、それはそれぞれの拠点に設置してあるはずのヤグラだった

 

 

半蔵、紅蓮竜隊、月閃、蛇女のヤグラがこの場に一堂に揃った

 

 

「しっかし、あんだけあったヤグラが俺らのとこもお前らのとこも残り一つになっちまうとはな?」

 

 

相馬曰く運ばれてきたヤグラはどの組もそれが残り一つのヤグラなのだと語る

 

 

「光牙さんのところは蓮華さんたちの襲撃を受けてかなりやばかったと伺っていますが?」

 

 

「…ふん」

 

 

不意に紫苑がここにくる前に小耳に挟んでいた巫神楽三姉妹との戦いで

 

 

紅蓮竜隊が危ういところだったことを尋ねると光牙は少し端の悪そうな顔を浮かべていた

 

 

「まっ、その巫神楽三姉妹に至ってはうちらがヤグラ壊しちまったからここにはいねぇんだけどな」

 

 

ヤグラを壊されてしまっている巫神楽三姉妹にはこの場にいる理由がないと来ていなかった

 

 

「…さて、なにはともあれ俺たちに残されたヤグラはそれぞれ一つずつだ。決着をつけるには丁度いい頃合いになったわけだ」

 

 

全組それぞれ残ったヤグラは1つずつ、泣いても笑っても残り1つしかない

 

 

故に今より始まろうとしているのは最後のヤグラを掛けた一世一代の大勝負なのだ

 

 

それをわかっているがために4人はこの上なく本気の顔をしていた

 

 

「これ以上の話しはナンセンスだ。さっさと始めるとしよう、俺たち4人の中で誰が生き残り、そして妖魔を倒すのかを決めるためにな」

 

 

「「「――っ!」」」

 

 

光牙のその言葉を聞いた3人は気持ちを引き締める

 

 

「おい、誰か試合の開始の宣言をしてくれ!」

 

 

全員の気持ちが高まったところで光牙がこの様子を見ている皆の方に声をかける

 

 

この試合の合図を誰かに任せるということだった

 

 

「ならその役、私が引き受けてあげるわ!」

 

 

名乗りを挙げたのは春花だった

 

 

「春花か…頼むぞ」

 

 

「お願いします春花さん」

 

 

「景気のいい号令、期待しているぜ!」

 

 

「えぇ、わかったわ…」

 

 

期待の言葉をかけられながら春花は静かに片手を空に掲げる

 

 

「いざ、忍の生き様に…」

 

 

「「「「…っ」」」」スッ

 

 

緊張感が場を支配し、ここにいる誰もが今か今かと息を呑んだ

 

 

「……咲き乱れよ!」

 

 

そしてついに春花が号令の言葉を唱え、掲げていた手を振り下ろす

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

「――っ!」

 

 

「たぁぁぁっ!!」

 

 

「おんどりゃぁぁぁ!」

 

 

刹那、それに好悪するかのように佐介、光牙、紫苑、相馬の4人が一斉に飛び出す

 

 

双方4人とも全く同じ速度で間合いに入った

 

 

「ふっ!」

 

 

「「「――っ!」」」

 

 

「たぁぁぁっ!」

 

 

ここぞの大一番、その最初を飾ったのは佐介だった

 

 

佐介が直前に大きく跳躍するとともに勢いよく拳を突き出し、急降下する

 

 

それを見たほかの3人がすかさず後ろに後退し、離れる

 

 

直後に佐介の突き出した拳が地面に直撃する

 

 

拳の一撃を受けた地面が凄まじい振動を起こし、彼を中心に巨大なクレーターが出来上がっていた

 

 

「っ、おらぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

すると後退した3人のうち相馬が反撃に乗り出し、佐介に向かって仕掛けてきた

 

 

「獣波拳!!」

 

 

対する佐介が相馬の進行を阻止すべく獣波拳を放った

 

 

最中、相馬が獣波拳がまじかに迫った寸前にシノヴァイザーのボタンを叩く

 

 

その直後、獣波拳が当たってのか周囲が眩く光る

 

 

だが、その光の中で相馬の身体が二つに分かれる

 

 

獣波拳が終わり、視界が戻った次の瞬間

 

 

「「――っ!!」」

 

 

「なっ!?」

 

 

「でりゃぁぁっ!」

 

 

「ふぅぅん!!」

 

 

先ほどのシノヴァイザーにセットしていた双の巻物によって相馬は蒼馬と分裂しており、そのまま2人で佐介に攻撃を繰り出した

 

 

技の反動で動けなかった佐介は2人の攻撃をまともに受け、大きく後方へと吹き飛ばされた

 

 

「やりっ!」

 

 

「ふっ!」

 

 

相馬と蒼馬がしてやったりと顔をニヤつかせる

 

 

だが、それもつかの間、何かを察知した蒼馬が険しい顔をする

 

 

「ソウ、後ろだ!」

 

 

「なにっ!?」

 

 

すかさず蒼馬が危険を伝えるとそれを裏付けるかのように後方から光の矢と光弾が飛んできた

 

 

慌てて2人が跳躍し、攻撃を回避し、後退する

 

 

攻撃が飛んできた方を見ると光牙と紫苑がいた

 

 

「…まぁ、そう簡単にはいかねぇわな」

 

 

最後のこのバトルロワイアル、一筋で行くものではないなと改めて感じるように相馬は呟くのだった

 

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