閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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佐介、光牙、紫苑、相馬


それぞれのチームのエースである彼らは


この世界で様々なことを経験し、また小百合との一線を経たことにより


今の自分を越え、己の力を高めるべく修行を開始した


4人とも自分たちの目指す道を目指し、己を鍛え上げた


そうして時は満ち、ビーチを舞台に据え、4人は集った


事前に打ち合わせていたのか4チームがそれぞれの最後の一つとなったヤグラをこの場に集めた


勝った勝者が残りのヤグラを破壊し、現実世界にて妖魔を討つという誓いの元


春花の号令によって最後のバトルロワイアル形式の戦いが繰り広げられていくのだった



激しき死闘のバトルロワイヤル 

 

号令と共にバトルロワイアルの戦いが始まり

 

 

佐介が先行したかと思えば相馬と蒼馬がそれを迎撃した

 

 

しかし今度は彼らのその隙を突いた光牙と紫苑が遠距離から仕掛けるなど四つ巴の戦いは序盤から白熱の試合展開を繰り広げられていた

 

 

この場にいる誰もが息をのむほどに

 

 

「ふぃ~、あぶねぇあぶねぇ」

 

 

「ソウ、油断するな。これはバトルロワイアル、自分以外は全員敵なんだ」

 

 

「分かってるよ。んじゃま、反撃開始しますか!」

 

 

不意打ちをされた分、倍返しというが如く、相馬が突っ込んだ

 

 

当然、光牙も紫苑もこれを迎撃しようと身構える

 

 

だが、その時だった

 

 

 

バビュビュビュビュ!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

光牙のほうに向かって数発の弾丸が飛んできた

 

 

「はっ!!」

 

 

すかさず狙撃を断念し、弾丸を弾き飛ばす

 

 

弾丸を無力化させ、飛んできた法を見るとそこにはシノヴァイザーの銃口を向けている蒼馬がいた

 

 

無言ではあれどその顔からは邪魔はさせないという表情が見て取れた

 

 

これに対し、光牙は不愉快そうに舌打ちをする

 

 

一方で光牙はのほうが動きを止められている間に相馬が紫苑に急接近していた

 

 

「おりゃあぁぁぁぁぁ!」

 

 

どどどという足音を鳴らしながら超突進する

 

 

「これ以上先にはいかせません!」

 

 

しかし紫苑とてこのまま易々と相馬を接近させるつもりはない

 

 

術の準備が整うや否や、展開させた四元素の光弾を順に放つ

 

 

火、水、地、風の順に元素のエネルギーが込められた光弾が飛ぶ

 

 

だが相馬はそれに臆することなく進んでいく、まさに猪突猛進を体現したかのように

 

 

攻撃をもろともせず突っ込んだ相馬が瞬く間に紫苑との間合いを詰め

 

 

相馬にとっての攻撃圏内に入った

 

 

「食らえ!【バーニング・ブリット】!!」

 

 

力を籠め、それによって発生した炎を纏いし、拳を紫苑に向かって突き出した

 

 

「…ふっ」

 

 

「――っ?」ピクッ

 

 

しかし攻撃が迫る中、なぜか紫苑は不敵に、そしてしめたと言った表情を見せる

 

 

突然のことに相馬が技を繰り出しながら呆気に取られていた時だった

 

 

「クリア・ウォール・サンド!」

 

 

 

ギュイン!バチィン!

 

 

 

「もがっ!?」

 

 

なんとここで普段はもっぱら防御の要として使用しているクリア・ウォールを、しかも2枚まで生成するとともに相馬を思いっきり挟み込んだ

 

 

全く予期せぬ事態によって思わぬ攻撃を受けてしまったのだ

 

 

「ソウ!?」

 

 

相方のピンチを目の当たりにし、蒼馬が駆けつけようとする

 

 

 

ビュイン!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

だが、駆けつけようとする蒼馬の前を矢が横切った

 

 

飛んできた方に視線を向ければやはりと言うように蒼馬に向かって矢を放った光牙の姿があった

 

 

「…逃さんぞ」

 

 

「ちぃ!?」

 

 

先程の意思返しなのか光牙の眼光は蒼馬を捉えていた

 

 

下手に動けば狙われるというのを蒼馬は肌で感じる

 

 

助けに行けないもどかしさを蒼馬は感じていた

 

 

そうこうしている間にも紫苑が壁を圧縮させ、相馬を圧し潰そうとする

 

 

「(く、くそ~、動けねぇ!?)」

 

 

必死に脱出を試みようにも動かないこの状況ではどうしようもなかった

 

 

「このままぺしゃんこになりたくなかったら大人しく負けを認めることですね!」

 

 

圧縮させる勢いを強めながら紫苑が相馬に降参をするように言い放った

 

 

「(野郎、調子に乗りやがって…こうなったら!)」

 

 

今のままでは押しつぶされるのを待つしかないと感じた相馬は一つの打開策を講じる

 

 

「ふんぬぅぅぅぅぅぅ~!!!」

 

 

「…っ?」

 

 

すると直後、相馬が力を込めると彼の身体が徐々に赤熱化し始める

 

 

赤くなるごとに相馬の体温が上昇し、体には炎が湧き上がる

 

 

「な、なにをする気ですか?」

 

 

さしもの紫苑もこれには驚きを隠せない様子だった

 

 

「紫苑、よくも俺をこんな目に合わせてくれやがったな!お前も道連れにしてやるから覚悟しやがれ!」

 

 

「なっ!?」

 

 

「食らえ!【ソウマ・エクスプロージョン】!!」

 

 

相馬が勢いよく技名を叫んだ次の瞬間

 

 

 

ドバァァァァァァァン!

 

 

 

「ぐぅぅ!?」

 

 

彼を中心に凄まじい爆発が発生する

 

 

紫苑は相馬の目の前にいたことと、術をかけていたこともあって逃げ切ることができず、爆破にモロに巻き込まれてしまった

 

 

「「――っ!?」」

 

 

その様子を見た光牙と蒼馬が動きを止める

 

 

爆発によって発生していた土煙によって2人の様子がどうなったのかと緊張が走る

 

 

やがて土煙が晴れるとそこの中に二つの人影が見えてきた

 

 

「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」

 

 

視界が回復し、露わになったのはお互いに息を切らせる紫苑と相馬の姿がそこにはあった

 

 

やはり爆発の影響は凄まじかったようであり、紫苑と相馬もダメージを受けていた

 

 

「…なんて…無茶苦茶な」

 

 

「へへっ、だけどよ、おかげでテメェのせこっちぃ壁を壊せたし、ダメージも与えられたぜ」

 

 

思いがけない攻撃を受け、被弾してしまったことに紫苑は悔しさと憎らしさを思い浮かべる

 

 

「許しません!」

 

 

仕返ししてやるかのように紫苑が身構え、術を駆り出そうとする

 

 

「おいおい、こいつはヤベェな!?」

 

 

紫苑の行動を見た瞬間、相馬に焦りが浮かび上がる

 

 

いくら抜け出すためだったとはいえ、やはり反動が大きすぎた

 

 

かわそうにも動けないのだから

 

 

その間にも紫苑が術を駆り出そうと構えた

 

 

「「――っ?」」ピクッ

 

 

しかしその直後、紫苑と相馬は何か嫌な気配を感じ、その気配のする空中を見ると

 

 

「なっ!?」

 

 

「何!?」

 

 

2人が視線を向けるとそこにはこちらに向かって飛んでくる斬撃波が飛んできていた

 

 

「~っ…はぁぁ!」

 

 

急ぎ相馬に向けて放とうとしていた術を斬撃波の迎撃に当てる

 

 

その甲斐あってか紫苑に向かって飛んできていた斬撃波は迎撃に成功する

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

だが、残る相馬にその術はなく、斬撃波の直撃を食らってしまった

 

 

技を繰り出そうとした直前、その隙をついて紫苑の懐に現れたのは佐介だった

 

 

「なっ!?」

 

 

懐に入られた瞬間、紫苑は察した

 

 

あれは自分と相馬のどちらかに隙を作らせ、その合間に攻め込む算段だったのだ

 

 

そうしてその標的が運悪く自分になったのだ

 

 

「紫苑さん、お覚悟!」

 

 

「――っ!?」

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

直後、佐介の繰り出した掌底が紫苑の腹部にヒットする

 

 

「【獅子八卦!】」

 

 

 

ガオォォォォォ!!!

 

 

 

「ぐっ、ぐぅぅ!?」

 

 

獅子を象ったエネルギーが紫苑を大きく後方へと吹き飛ばした

 

 

「うぅ…ぐぅぅ!?」

 

 

「や、野郎!?」

 

 

紫苑と相馬は互いに自分の目の前に佇む佐介に視線を向ける

 

 

「僕だって、まだまだやれますよ!」

 

 

そんな2人に対し、佐介はそう宣言するのだった

 

 

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