閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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最終局面に到達したカグラ千年祭


4つのチームの代表たる佐介、光牙、紫苑、相馬たちがしのぎを削る戦いを繰り広げる


佐介を退け、光牙と紫苑に攻撃を仕掛ける相馬と蒼馬


紫苑を相馬が、光牙を蒼馬が相手取る形で戦いは進んでいく


されど2人とてすんなりやられる玉ではなく、紫苑が本来防御用に使用している技を


思考を変えて相馬を拘束した


動きを封じられてしまい、それを見て蒼馬が助けに入ろうにも今度は自分が光牙に妨害をされ、阻まれる


万事休すの状況の中、相馬は咄嗟に自爆技でダメージ覚悟で紫苑もろとも爆発し、見事脱出に成功する


しかし反動で動けなくなっている相馬に紫苑が仕返しと術を繰り出そうとする


だが、その隙を突いて現れた佐介によって状況は一転し、相馬のみならず紫苑もまたダメージを追うことになるのだった


乱れ狂う戦場の中で

 

佐介たちそれぞれが白熱した仕合展開を繰り広げる中、それを鑑賞している飛鳥たちのほうも冷や冷やものだった

 

 

「すごい、みんな一歩も引いてない」

 

 

「あぁ、それに仕合が始まってまだ少ししかたってないのにいきなりここまでの試合展開になるなんてな?」

 

 

飛鳥と焔が佐介たちの戦う様子に思わず息を吞む

 

 

「…っ」

 

 

「雪泉、どうしたんだ?」

 

 

「いえ……何でもありません」

 

 

雅緋の問いに雪泉はそう答える

 

 

「(…紫苑)」

 

 

しかし、現時点で他の誰よりもダメージを受けてしまっているであろう紫苑のことを思うと胸が締め付けられる感覚に陥っていた

 

 

無茶をしないでほしい、そう思いながら

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「ぬぅ~!」

 

 

「っ…」

 

 

紫苑と相馬に睨みを利かせられながらに佐介は威風堂々と身構えていた

 

 

「…やってくれますね。僕と相馬さんの混乱に乗じて仕掛けてくるなんて」

 

 

「えぇ、我ながら良いタイミングだったと思っていますよ」

 

 

物申す紫苑に対して佐介は得意げに語る

 

 

何しろ先の相馬の一撃によって紫苑の技でも厄介な部類に入るクリア・ウォールが破られたことにより

 

 

攻撃を防がれることなく、あまつさえ意識が相馬に向かれている間に間合いをとることが容易にできたのだから

 

 

「汚ねぇぞ佐介こら!」

 

 

「これも戦術です。汚くなんかありません!」

 

 

「…その通りですよ。これはバトルロワイアル、なにが起こっても不思議ではありませんから」

 

 

「ぐぬぬ~」

 

 

争っている合間を狙った佐介の行動に相馬が文句を垂れるも勝負の世界にはそんなことは当たり前と

 

 

これに関してはやられた側である紫苑のほうも納得しているので相馬はぐうの音も出せず、完全に論破されてしまった

 

 

「しかし、だからと言ってやられてばかりではいられません、覚悟してください佐介さん、この痛み、兆倍ですよ

 

 

「望むところです!」

 

 

佐介と紫苑が互いに構えをとり、身構え始める

 

 

互いに相手の出方を伺っていた

 

 

「(まいったな、佐介も紫苑も見る感じ隙が見当たらないな?なんとかして仕返ししてやりたいがはてさせどうしたもんか?)」

 

 

2人の様子を見ていた相馬が割って入ろうとするも中々いいアイディアが浮かばなかった

 

 

そんな中、不意に相馬が視線を向けると意識がそっちにいった

 

 

なぜなら向かい側で戦っている相方の姿が目に入ったからだ

 

 

「――っ!」

 

 

「くっ!?」

 

 

自分が佐介たちと交戦を繰り広げる中、蒼馬が光牙と戦っていたが、現在状況はやや押され気味のようであった

 

 

「(まずい、アオのやつ押されてんじゃねぇか。くそっ、隙を突いて佐介と紫苑に仕返ししてやろうと思ったのに…仕方ない!)」

 

 

佐介と紫苑が争う隙を突いて目にもの見せようと思った矢先にのことだったので相馬は悩む

 

 

しかしそれでも答えは決まっている

 

 

相方の援護を選んだ

 

 

「はっ!ふっ!たぁっ!」

 

 

「ぐっ、ぐぅぅ!?」

 

 

一方で蒼馬の方は今も光牙に押され、防戦一歩だった

 

 

接近戦においては光牙の方が武があり、なんとか反撃に乗り出そうとしてもそれを読んでかすかさず矢で狙撃するという完全にこちらをメタっていた

 

 

危機的状況に追い込まれ、蒼馬は完全に攻めあぐねていた

 

 

「終わりだ!」

 

 

「――っ!?」

 

 

そうこうしているうちに再び間合いに入った光牙が刃弓を振り下ろさんとしていた

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「ソウ!?」

 

 

だが、振り下ろされる直前、間に合った相馬が光牙にタックルを決める

 

 

相馬の妨害によって光牙は吹き飛ばされ、蒼馬を死損じてしまった

 

 

「大丈夫かアオ?」

 

 

「…面目ない」

 

 

「気にすんなって、俺とお前の仲だろ?」

 

 

「ソウ…」

 

 

自身の不甲斐なさに気を落としてしまっている蒼馬に対し、相馬はそんなこと気にする必要はないと励ましの言葉を送る

 

 

彼のその言葉に少しばかり気が楽になるのを感じた

 

 

「やってくれたな貴様ら?」

 

 

そんな中、相馬たちに光牙が声をかける

 

 

しかしその表情はとても険しい様子だった

 

 

「ヤッベ、奴さん激おこぷんぷん丸じゃねぇか」

 

 

やっちまったなというノリで相馬が口をこぼす

 

 

「臆するなソウ、相手が誰であろうと関係ない。俺たち2人ならどんな奴が相手でも倒せる」

 

 

「わかってるよ。なんたって俺たちは最強のバディだもんな!」

 

 

「そういうことだ。よし、行くぞ!」

 

 

「あいよ!」

 

 

2人が心を通わせ、仕掛けた

 

 

「おりゃぁぁ!」

 

 

相馬が光牙に向かって特攻する

 

 

「ふっ!はっ!」

 

 

「どわっ!?」

 

 

間合いに入ると相馬は勢いよく拳を振るう、しかし光牙はそれを交わし

 

 

攻撃がスカってしまった相馬の背中に蹴りを入れる

 

 

「光牙!!」

 

 

「――っ!」ピクッ

 

 

バババババババババ!

 

 

名前を呼ばれると同時に弾丸が飛んできた

 

 

それを見た光牙はすかさず刃弓で自分に命中しそうな弾を弾き帰す

 

 

「なっ!…やってくれる!」

 

 

軽快な動きで自分たちの攻撃を防ぐ光牙の戦闘センスに蒼馬は絶句する

 

 

「はぁっ!」

 

 

「――っ!?」

 

 

そんなことを思っている合間にも光牙が蒼馬に矢を放ち

 

 

蒼馬は慌てそれをかわす

 

 

「余裕ぶっこいてんじゃねぇぞから!」

 

 

すると背後から再び相馬が仕掛けてきた

 

 

光牙はそれを見て身構えようとする

 

 

「ソウ!」

 

 

だが、前方から蒼馬の声が聞こえてきたと思ったら光牙の横を何かが横切った

 

 

「サンキュ!」

 

 

横切った物を相馬が受け取り、手に装着する

 

 

蒼馬が投げたのはシノヴァイザーだったのだ

 

 

「食らえぇぇ!」

 

 

得物を得た相馬がそのまま刺突を繰り出す

 

 

「――っ!?」

 

 

ギリギリのところで光牙がその攻撃を刃弓で防いだ

 

 

「まだまだ行くぜ!」

 

 

勢いをつけた相馬が続け様に攻撃を繰り出す

 

 

防御に達しながら光牙が隙を窺う

 

 

「はぁっ!」

 

 

「――っ!?」

 

 

しかしそこに蒼馬も参戦したことで光牙は2人と交戦することになる

 

 

さしもの光牙も2人相手には武が悪かった

 

 

「どうしたどうした!さっきまでの勢いは!」

 

 

「ソウ、このまま畳み掛けるぞ!」

 

 

「あいよ!」

 

 

ノリに乗った2人が決めにかかる

 

 

「…舐めるな!」

 

 

だが光牙とてやられてばかりではない、攻撃をいなす中で懐から何かを取り出す

 

 

「ふっ!」

 

 

「「…っ?」」

 

 

取り出した物をすかさず相馬たちに向けてなげる

 

 

「はぁっ!」

 

 

2人が呆気に取られている隙に光牙が投げた物を刃弓で切り裂くと共に背を向ける

 

 

その時だった

 

 

 

ピカァァァン!

 

 

 

「「ぐあっ!?」」

 

 

3人を中心に眩い光が差し込み、それを直視していた相馬たちの眼球は焼かれるような痛みを覚える

 

 

ものの数秒で光は収まりをみせる

 

 

「ぐぁぁぁぁ!?め、目がぁぁぁぁ!?」

 

 

「も、燃えるように痛い!?」

 

 

光が晴れた先で相馬たちは目の痛みに悶絶していた

 

 

「こ、光牙、何をしやがった!?」

 

 

「まさか閃光玉か!?」

 

 

「…その通りだ。読み通りだ」

 

 

先程光牙が投げたものの正体は閃光玉であり、強力な光によって2人は視力を一時的に奪われたのだ

 

 

「て、てめぇ!?」

 

 

「残念だったな…はぁっ!」

 

 

「ぐぁぁぁっ!?」

 

 

「ぬぁぁぁぁ!?」

 

 

直後、光牙は弓矢による狙撃を行い、その攻撃を受けた2人は大きく後方にへと吹き飛ばされた

 

 

「生憎だったな、そう簡単には倒せんよ」

 

 

痛みに悶える2人に対し、光牙は誇らしげに言い放つのだった

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