序盤から全員が熾烈な戦いを繰り広げ、しのぎを削っていく
佐介の乱入によって紫苑と相馬は状況を一変させられる
そうして佐介と紫苑が睨みを利かせている中
相馬のほうは合い方である蒼馬が光牙によって劣勢に追い込まれている様子を目の当たりにする
バディを助けるべく駆け付けた相馬はそのまま彼と共に光牙と交戦に入る
光牙を相手に持ち前のコンビネーションを生かし、攻め込む相馬たち
しかし光牙も負けてはおらず、2対1というディスアドバンテージを抱えながらもそれを技量で補い2人を追い込んだ
知識、技、得物、様々なものを駆使しながら佐介たちは今も尚、千年祭の勝利を目指し、戦うのだった
白熱し、激化する聖戦
戦いも中盤に差しかかり、現在の絵面は佐介vs紫苑、光牙vs相馬&蒼馬という
正義対正義、悪対悪の構図になっていた
そんな中、光牙と相馬たちが攻防を繰り広げている頃、佐介と紫苑の方でも壮絶な戦闘が繰り広げられていた
「はぁぁぁぁ!!」
声を張り上げると共に佐介が紫苑に迫る
「…っ!」
対する紫苑が柔軟な身のこなしで佐介の攻撃をかわす
「たあっ!!」
佐介も負けじと追撃の技で紫苑に食い下がる
「――はぁっ!!」
「うあっ!?」
するとその直後紫苑が攻撃をかわすとともに佐介に向けて手のひらで圧縮させた水撃によるカウンターを繰り出す
思わぬ反撃を受けた佐介はこれをまともに受けて地面に倒れこむ
「ふっ、はあぁぁ~~…はあっ!」
ここで紫苑が追撃として跳躍するとともに両足に風の力を纏わせる
そして佐介目掛けて一気に急降下し、かかと落としの体制で蹴りを繰り出す
「――っ!?」
佐介は自分めがけて飛んでくる風の刃に絶句する
一方の光牙と相馬たちのほうはというと
最初こそ2対1のアドバンテージを駆使して戦っていた相馬たちだったが
光牙の起点による閃光玉の一手によって形成は後転し、2人まとめて矢に射貫かれ大きく後方に吹き飛ばされてしまっていた
「ぐぅ……ソウ、大丈夫か?」
「大丈夫な訳ねぇだろ無茶苦茶痛てぇぜ」
「だろうな…っ」
他愛無いやりとりをするや蒼馬は前方に佇む光牙に視線を向ける
「流石は光牙と言ったところ。一筋縄ではいかんな」
「何感心してんだよ。あいつもぶっ飛ばさなきゃ俺ら勝てねぇんだぞ?もし負けましたなんてことになったら雅緋たちになんで言われるか知れたもんじゃねぇよ」
「確かにな。だったらこんなところで倒れている訳にもいかんよな」
「おうよ!反撃開始じゃい!」
やられた分はやり返す、そう意気込むが如く相馬と蒼馬が光牙に仕掛ける
対する光牙も迎撃の構えを取る
「行くぞ光牙!」
刹那、シノヴァイザーの先端を赤熱化させながら相馬が光牙に迫る
「はっ!!」
当然それを見た光牙は阻止、あるいは撃破を目的とした矢による連射攻撃を繰り出す
「させない!!」
すると相馬の後方から跳躍して現れた蒼馬が前に着地するとともに構える
直後、蒼馬に矢が着弾する
「ぐぅっ!?」
「なにっ!?」
「アオ!?」
蒼馬を狙っていた矢が突然現れた蒼馬の捨て身の防御によって防がれたことに光牙は驚かされた
「大丈夫かアオ!?」
「くっ…お、俺なら大丈夫だ。この隙に行け!!」
「アオ…わかった!うおおおおお!」
身を挺して蒼馬が作ってくれた突破口、無駄にはできないと相馬の心にシノヴァイザーが反応し
赤熱化していた刀身が炎により伸びた
そしてそのまま光牙との間合いを詰める
「食らえ光牙!【レッド・スラッシャー】!!」
刹那、相馬が炎の刃を叩き込む
「おりゃっ!」
「くっ、ふぅぅぅん!!」
ガキィィィィン!
負けじと光牙も刃弓を振るい、状況は相馬と光牙の鍔迫り合いに持ち込まれた
「ぐぬっ、ぬぅぅぅぅぅ!」
鍔迫り合いは互いに一歩も譲らぬ激しい攻防を繰り広げる
「ふぅぅぅぅぅぅん!!」
「――っ!?」
だが、徐々に光牙のほうが押し始める
「(こ、こんなところで負けられっか!!)」
するとその時、相馬が懐から巻物を取り出し、シノヴァイザーのスロットにセット
そして勢いよくボタンを押す
シノヴァイザーの液晶モニターに必殺の文字が
刹那、シノヴァイザーの銃口部分から炎が噴射される
「う、うおおおおおお!!!」
「――っ!?」
パワーが上がったことによって形成は逆転し、再び相馬が光牙を圧して行く
「どりゃぁぁぁぁぁぁっ!」
「なっ、ぐおぉぉぉぉぉ!?」
渾身の力を込めた相馬が勢いよくシノヴァイザーを振りおろす
押し込まれた光牙は赤い斬撃波によって大きく後方に吹き飛ばされた
刃弓で防御しつつも斬撃波の勢いは凄まじかった
数メートルまで飛ばされた時のことだ斬撃波が最初よりも赤く光りだす
何事かと思っていた次の瞬間、赤い光が最高兆に達し、光牙の全身を覆いつくす
ボバァァァァァァァン!!
光が光牙を包み込んだと同時に凄まじい爆発が発生した
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……へへっ、どうだ」
相馬がその様子を見てふっと笑い顔を浮かべる
「ソウ!」
「おぉ、アオ…」
そこに蒼馬が遅れて駆け付けた
「見ろよアオ。渾身の一発を決めてやったぜ。さしもの光牙もあれを食らったら一溜まりもねぇだろ」
爆煙が立ち込める様子を見て相馬が勝利を確信したように蒼馬に話しかける
「…っソウ、まだだ!」
「えっ?」
何かに気づいた蒼馬が身構え、それにつられるように相馬も再び爆煙のほうに目を向けた次の瞬間
ぶわっと煙が周囲に散布されるとともにその中心に光牙が現れた
「こ、光牙!?お前やられたんじゃ!」
「残念だったな。咄嗟にこいつを使っておいたのさ」
光牙が見せたのはエネルギーシールドを発生させるマント
これを使ったというのだ
「くそっ、そうだったのか!」
「慌てるなソウ、確かに先ほどの攻撃で仕留めそこなったようだが、どうやら無傷という訳でもないようだな」
蒼馬の指摘通り、光牙の身体は所々ボロボロになっており、マントももう使い物にならない状態だった
双方ともに手痛いダメージを追うことになった
そうして互いに睨みを利かせている時だった
「――っ!!」ザザァァ!!
「「「――っ!?」」」
突如、双方の間を通過し、横切るものが目に入り、慌てて視線を向ける
するとそこには受け身を取って着地する紫苑の姿があった
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「し、紫苑?」
「紫苑が飛んできた…ってことは?」
紫苑が飛んできたのを見てすかさず背後を見るとそこに遅れて佐介がやってきた
「…佐介」
「っ…」
佐介を見て光牙が口を漏らす
そしてここに再び四つ巴の構図が出来上がっていた
互いに相手の出方を見ている
静けさが漂う
「…さて、準備運動はこれくらいにするとしないか?これ以上は不要だろいう」
沈黙を最初に破ったのは意外にも光牙だった
「い、今のが準備運動?」
「おいおい、嘘だろ?」
会話を聞いていた飛鳥たちはその内容に度肝を抜かされていた
「確かにその意見には同感ですね。これ以上出方を伺っていても勝利を得なければ何の意味もありませんからね」
「えぇ、僕もそう思います」
「まぁ、これ以上たるくなるのも面倒だし、ちゃっちゃと決めちまおうぜ」
「俺たち四組の誰が勝者になるかをな」
全員満場一致で可決し、4組をいよいよ本気の戦いに望むのだった
速報!
戦いの最中4人の忍が己の限界の壁を打ち破り、更なる限界の領域へ!?
「はぁぁあああっ!!」
「ぬうううううっ!!」
「ふぅううううん!!」
「うおおおおおっ!!」
次回、彼らの進化を皆が目撃する!
7月31日、4作投稿!
coming soon