佐介side…
全員本気を出すことになり、空気が一気に張り詰める
そんな中、佐介は心の中で緊張をしていた
「…行くぞ!はぁぁぁぁぁ!!」
「ふぅぅぅぅん!!」
「行くぜアオ!!!」
「ああ!」
ゴゴゴゴォオオオオオ!!
次の瞬間、光牙、紫苑、相馬(蒼馬)が力を高める
「
「霊子転身!!」
「絶・秘伝忍法(
シュィン!!ギュゥオオオオオオオオオン!!
「――っ!?」
術が発動し、光牙たちは先んじて強化形態にへと転身し、準備を完了させる
「(…す、すごい、いつ見ても圧巻ですね。彼らの強さは重々熟知しているけどいざ挑むとなるとやっぱり怖いな)」
これまで幾度も彼らとは死闘を繰り広げてきた
故に佐介はこの戦いの最中も感じ取っていた
今の光牙たちがどれほど強いか、そんな彼らがこれから本気で来るということがどれほど恐ろしく思うかを
「(でも僕はこんなところで負けるわけにはいかない。この数日間、僕はお父さんとお母さんにいろんなことを教えてもらった。そして何より飛鳥ちゃんたちはそんな僕ぼことをずっと見守ってくれてた……みんな、僕やるよ)」
意を決するように佐介も身構える
「すぅ~…ふぅ~…」
深呼吸し、気持ちを落ち着かせる
「超絶・秘伝忍法…はあぁぁぁぁぁぁ!!」
次の瞬間、佐介が全身に力を込めていく
「「「――っ!?」」」
しかし3人はその最中、異様なものを感じる
グゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオ!!
力み声を上げ、力を高める佐介の気が異常な高まりを見せていくことに
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
尚も力を込み上がらせていく佐介
すると徐々に変化が起こる
次第に佐介の顔に極限魂の時と若干異なる模様が顔や手に浮かび上がり、耳と尻尾も生え出す
さらに変化はそれにとどまらず、佐介の髪がみるみる伸び始め、肩と腰の間あたりにまで伸びていった
一同がその様子を見て驚きを浮かべながらも佐介はまだ力を高め続ける
「――はあぁぁぁぁぁぁ!!」
そして力が最高兆に達した瞬間、ついに佐介がそれを解放させる
解放と同時に佐介の身体から眩い光があふれ出し、周囲を包み込んだ
やがて、視界が取り戻し始め、一同は視線を一点に向ける
「「「――っ!?」」」
刹那、光牙たちはもちろん、この場にいる誰もが驚きを隠せなかった
なぜなら目の前に佇んでいるのは自分たちの知る佐介ではなかったからだ
腰まで伸びきった黒髪、顔や外見から見える箇所に刻まれている紋様
極め付けは彼の体から溢れ出る遥かに強大な気の圧力
誰がどう見てもそれは明らかに別物だった
「…お待たせしましたねみなさん」
呆気に取られている一同に佐介が声をかける
「お、おいおい…佐介、なんだよその姿!?」アセアセ
「これですか?これは父さんや母さん、そして飛鳥ちゃんたちのおかげで生み出すことができた僕の新たなる力。
「お、
「V3だと?」アセアセ
披露された佐介の新たなる力、その名は極限魂V3
それを会得した佐介の姿に3人はおろかこの場にいた全員が驚愕する
「…まさか、ここまでとは!?」
「対峙しているだけでもわかります。凄まじい気の嵐が佐介くんから溢れ出ていることが!?」
佐介から発せられる気の奔流を目にした光牙と紫苑は若干たじろいでいた
「…佐介、確かにその術はすごい、忍歴の浅い俺でもビンビンに感じるぜ、だけどよ。いくらお前が強くなろうが俺たちだって譲れないもんはあるんだよ!はあぁぁぁぁぁぁ!!」
しかしながらそれとこれとは話しは別である
いくら佐介の気圧が増したからといって怖気ずいていられないと
先陣を切って相馬がデュアルガンフレードを手に佐介に襲い掛かる
「おりゃっ!」
勢いよく相馬が得物を振り下ろす
ガギィィィィン!
次の瞬間、なぜかまるで硬いものにぶつかったかのような鈍い音が響き渡る
「…なっ、なに!?」
「「――っ!?」」
音の正体、それは振り下ろされたデュアルガンフレードと佐介の右手がぶつかった音
鋭利な刃を持つデュアルガンフレードの刀身を佐介は生身の肉体で受け止めたのだ
全員が信じられないものを見たような顔を浮かべる
普通なら切断されてもおかしくない凄まじい力と鋭利な刃を持つデュアルガンフレードを素手で受け止めているのだから
「…――っ!!」
「――っ!?」
刹那、呆気に取られている相馬に佐介が攻撃を繰り出す
佐介の繰り出した拳が相馬の腹部にヒットした
ドオオオオオオオォォォォォ!!
「ごっ、ぐぅおおおっ!?」
「「――っ!?」」
直後、相馬の身体を凄まじい衝撃が走る
その光景を見ていた光牙と紫苑が絶句する
「あっ…あがっ…っ!?」
腹部を抑えながらふらついた足で数歩後ろに下がるとその場に勢いよく跪いた
襲い来る腹部のダメージに悶絶し、口からはだらしなく唾液が垂れていた
「ぐ、ぐぅぅ…――っ!!」
痛みに悶えながらも尚。相馬が一矢報いるべく仕掛けようとする
「――はあっ!!」
「がっ!?ぐあぁぁぁぁぁぁ!?」
しかしそれを見て佐介が蹴りを撃ち込み、その一撃を受けた相馬は大きく後方に吹き飛んだ
「「――っ!?」」
相馬が吹き飛ばされた様子を見て光牙と紫苑が思わず退きそうになる
「つ、次は僕の番ですよ佐介くん!」
なんとか踏み留まった紫苑が四元素の紋章を展開する
「はぁっ!」
そして展開させた紋章から火、水、風、地のエネルギー波を放つ
「――っ!」
紫苑が攻撃を仕掛けた直後、佐介が駆け出す
襲いくる攻撃をもろともせすに佐介は紫苑に向かって突き進んでいく
「止まらない、ならば!」
尚も迫りくる佐介を前に紫苑が次なる手を切り出す
空に向かって手を掲げるとたちまち空が雨雲に変わる
雨雲から一滴の水滴がぽたりとこぼれた
「降り注げ!【斬時雨】!!」
直後、紫苑が術を発動させたと同時に雨雲から大量の鋭利なる雨が降り注ぐ
振り落ちる鋭利なる雨が佐介に襲い掛かる
この状況を前に佐介は歩みをとめ、身構える
そうして雨が佐介に落ちようとしていたまさにその時だった
「はあぁぁぁぁぁぁ!!!」
佐介が力を集中させ、声を張り上げる
すると佐介の身体から凄まじい気のエネルギーが放出される
放出されたエネルギーが佐介を中心に範囲を拡大させ、同時に自分めがけて滴る雨を瞬く間に消し去る
さらにはこのことが影響してか空にかかった雨雲が消失し、元の晴天にへと景色を変えた
「そ、そんな…僕の、僕の斬時雨をあんな形で無力化させるなんて」アセアセ
大技を無力化させられたことに紫苑は驚きを隠せずにいた
直後、それを好機と捉えた佐介が紫苑の間合いに入る
先のことで判断が遅れた紫苑は瞬く間に懐に入られてしまった
「ふっ!」
「ぶっ!?」
刹那、佐介の繰り出した膝蹴りが直撃し、紫苑の体が宙に浮く
「はぁっ!」
「がはっ!?」
さらにすかさず佐介は紫苑の頭上で一回転すると共に踵落としを腹部にぶつけた
そのままの体制で紫苑が地面に叩きつけられたと共にその場に大きなクレーターを作り上げた
相馬に引き続き紫苑もまたこの一撃で大ダメージを受けていた
「…っ!」ピクッ
「はあぁあっ!!」
「――っ!!」
次の瞬間、背後に気配を感じるとともに攻撃が繰り出される
仕掛けてきたのは光牙だった
「今度は俺の番だ。来い、佐介その力がどれほどのものか見せてもらおうか!」
「光牙くん…わかりました。行かせてもらいます!」
対峙する両者は一言添えるとすかさず戦闘に発展する
佐介が光牙に向かって突き進む
「迸れ【
光牙がそれに対し右手の手刀による斬撃波を飛ばす
「ふっ!」バッ!
迫りくる地面を走る斬撃波を佐介は寸でのところで回避する
「まだだ!!」
そういうと光牙は続けざまに連続で手刀を振るい、その度に斬撃波が地を走り、空を飛びながら佐介に襲い掛かる
「――っ!?」
さしもの佐介も次々と押し寄せる斬撃波をすべてかわし切ることは敵わず、一撃を受けてしまい、後方に後退する
「光牙の技が決まった!あんなの受けたらさしもの佐介でも?」
光牙の攻撃が直撃したのを目にした相馬と紫苑はその光景に驚愕していた
「…っ」
「残念だったな飛鳥、確かにさっきの佐介には驚いたが結局光牙には勝てないのさ」
戦いを見物していた焔が飛鳥に対し、そう告げる
「…ううん焔ちゃん。まだだよ。まだこんなもんじゃないよ」
「なに?」
しかし、飛鳥は焔にまだ勝負は決まっていないと断言する
「…っ?」
一方、その最中、光牙が自身の攻撃によって発生した煙を注意深く観察していた時だった
煙が徐々に晴れていき、その向こうに人影が現れてきた
「――っ」
「な、なにっ!?」
「「――っ!?」」
直後、煙が完全に晴れたと同時に見えてきたのは光牙の一撃を受けたはずの佐介だった
「お、おいおい嘘だろ!?」汗
「…信じられません」汗
直撃を受けたにも関わらず佐介は特にダメージを受けている様子はなかった
「(俺の聖剣による攻撃を受けてもあの余裕、攻撃力のみならず防御力も比べ物にならないということか!?)」アセアセ
ヒットさせたのに相手がそれほどダメージを受けてうけていことに光牙は少しばかりショックを受けていた
「流石ですね光牙くん、でも次はこちらの番です!【
佐介は再び仕掛けるために両手に気の爪を展開させる
研ぎ澄まされた爪を手に佐介が再び仕掛ける
「無駄だ【
対する光牙も手刀で阻止にかかる
「はああっ!はあぁぁぁっ!!」
ザシュゥゥゥン!!
「な、なにっ!?」
しかし佐介の爪が光牙の放った聖剣の斬撃波を切り裂いた
その光景に絶句する間に佐介が間合いに入る
「はああっ!」
爪を立て、佐介が一撃を繰り出す
「まずい【
絶体絶命の寸前で光牙の両翼がスライドするとともに世界の時間が巻き戻りだす
「(よし、このまま時を逆巻き、何とか打開策を練らなければ)」
間一髪のところで時を巻き戻し、チャンスをうかがうことを光牙が模索しようとする
だが、その時光牙にとって予想外の事態にが起こる
巻き戻り始めようとしている中、術者である地震以外動けないこの空間に動きを見せる者が
⁅「………――っ」⁆グググ
「なにっ、ま、まさか!?」
もしやと思った光牙の予感は的中してしまうことになった
⁅「――っ!!」⁆ズゥウウン!
「ば、ばかなっ!ぐっ、ぅぅうぅぅっ!?」
なんと時を操る光牙の空間に佐介が干渉し、それによって彼にダメージを与える
想定外の攻撃を受けたことで術が中断され、空間も元に戻る
「(ご、強引に俺の時間操作能力に抵抗し、あまつさえダメージを負わすだと!?)」
信じられないことを引き起こしてきたことに光牙は驚かされた
「んっ?」
ここで光牙は気づいた
「佐介がいない?」
前方にいたはずの佐介がいなくなっていた
光牙が辺りを見回す
「ここです!」
「なにっ!?」
声のする方を見ると背後を取っていた佐介がそこにはいた
「背後とらせていただきましたよ」
「しまった!?」
背後を取られたことに焦りを抱きつつ、慌てて反撃に出ようとする光牙
「させません!超絶・秘伝忍法!【極・天轟拳】!!」
「ぐふぅっ…ぐおおおおぉぉぉぉ!?」
しかしそれよりも早く繰り出された佐介の弐段構えの強烈なアッパーを受け、光牙は宙を舞い、そのまま地面に落下する
「ぐふぁ…がうぅぅ…」
佐介の渾身の力を込めた天轟拳を食らった光牙はそのまま気を失い、同時に転身も解けてしまった
「う、嘘だろ!?光牙が、負けただと!?」
勝ちを確信していた焔がまさかの逆転による敗北を目にし困惑していた
「……――っ!?」ピクッ
パシュシシュシュシュシュシュシュ!!
光牙を倒した佐介だったが、一息入れる間もなく光弾の弾幕が押し寄せる
「ふっ!!」パシシシシッ!
すかさず佐介がそれを両手で弾き、光弾の飛んできた方向に視線を向ける
「くぅっ!」
視線の先にいた光弾を繰り出した犯人は紫苑だった
当の本人は攻撃を弾かれ、悔しそうな顔を浮かべる
「流石ですね…だったら、これでどうです!!」
生半可な技では埒が明かないと判断した紫苑が大技に打って出る
背後から4つの陣が浮かび上がると同時に紫苑の力が倍増する
「これで仕留める!
ビュォオオオオオオオ!!
十字に重ねた両手を突き出したと同時にそこから高濃度のエネルギー波が放たれた
真っ直ぐにそれは佐介めがけて飛んでいく
「…――っ!」スッ
だが、佐介は逃げようとはせず、それどころか迫りくるエネルギー波を前に自身も身構える
「…超絶・秘伝忍法!!」
術を唱えると同時に佐介が両掌を手前に構える
体内のエネルギーを両掌に集め、溜めていく
そうしている間にも紫苑の技が押し寄せ、目前まで迫る
誰もが息を呑んだまさにその時だった
「【爆熱・獣波拳】――っ!!」
ガオオオォォォォォ!!!!!
次の瞬間、佐介は溜め込んだエネルギーを紫苑の放ったエネルギー波に向けて解き放つ
通常とは違う赤い色をした虎獅子の姿を象ったエネルギー波がまっすぐに飛んでいく
バシィン!ジジジジジジ!!
刹那、佐介と紫苑の大技が激突する
「はぁあああああああ!!」
負けてなるものかと渾身の力を込め、紫苑が声を上げる
「――ふぁあああああああっ!!」
「――っ!?」
ビュゥン!ガォオオオオオオオオオ!!
「な、なにっ!?」
だが、それをも凌駕した佐介の獣波拳が紫苑の技をかき消し、そのまま直進する
攻撃を消し飛ばされた紫苑に逃げる隙など無かった
ドゴゴゴゴゴオオオオオ!!
直後、紫苑はエネルギー波に飲み込まれる
ボバァアアアアアアアン!!
さらに、紫苑を飲み込んだエネルギー波は程なくして爆発した
爆煙が周囲に広がり、数秒間何も見えなかった
それが晴れてきたのもそれから数秒後のことだった
「あっ、あれ見て!?」
何かに気づいた美野里が声を上げ、紫苑がいた場所に指をさす
煙が風に煽られ、消えた直後に見えたのは力尽きた紫苑の横たわる姿だった
「し、紫苑が…」
「負け、ちゃった」
「う、嘘じゃ…」
紫苑の敗北した姿を見た四季たちがガクッと崩れ落ちる
「…紫苑」
その姿を誰よりも悲しんでいたのは雪泉だった
目から涙を流し、悲しみに暮れていた
「く、くそっ紫苑までもやられちまった」汗
光牙に続き紫苑までやられてしまい、相馬に焦りが見えてきた
「相馬くん!」
「あっ!?」
「これで最後です!」
するとその直後、頭上から落下しながら佐介が襲い掛かる
「舐めんなよ!そう簡単に勝ちを譲ってやるか!!」
負けじと相馬も打って出る
「ふん!」
「おらぁっ!」
刹那、佐介の気爪天凱と相馬のガンフレードがぶつかり合い、激しい火花を散らす
「「――っ!!」」
そこから互いに拳と斬の欧州を仕掛け、互いに一歩も引かぬ戦いを繰り広げる
「おらっ!!」
「なっ!?」
だが、そのせめぎ合いの最中、僅かな隙を突いた相馬が押し返す
「こいつで決めるぞ!絶・秘伝忍法!!」
最大の好機を見逃すまいと相馬が最後の一撃に打って出る
「食らいやがれ!!【デュエルフレイム・ブレイバー】!!」
火炎と蒼炎の炎を纏った斬撃波を佐介めがけて飛ばす
「――っ!?」
迫りくる斬撃波を前にさしもの佐介も焦りを感じる
「ふっ、つぅうううううううっ!」
しかし、佐介はその攻撃を展開していた気爪天凱の両手でガードする
凄まじい力が佐介に襲い掛かる
「ま、まずいぞあれ!?」
「このままじゃ佐介くんがピンチだよ!?」
佐介の様子を見ていた葛城たちもこれには気が気ではなかった
「(佐介くん…)」
窮地に立たされていく佐介を前に飛鳥が祈り混む
『(負けないで佐介くん!)』
「(飛鳥ちゃん!?)」
するとその時、飛鳥の心が佐介に届く
「((そうだ。僕は負けられない、負けちゃいけないんだ!こんなところでつまづいてなんかいられない!!)」
大切な人たちから託された思いが佐介を奮い立たせる
「ふぅうん!うぉおおおおおおおおおお!!」
そしてそれが佐介の内に残っている力を呼び起こす
力が高まると同時に気爪天凱もより強靭なものになっていく
ピキピキ…ピキキキキキイ!!
「――っ!?」
すると攻め込んでいたはずの相馬の技に亀裂が走りだした
「くぅうう!ふぁああああああっ!!」
バシュゥウウウウウン!!
「なっ、なにっ!?」
そして次の瞬間、佐介が渾身の力を込めるとともに相馬の技を跡形もなく消し飛ばしてしまった
自分の技を消し飛ばされた相馬は絶句する
「――っ!!」シュン!
「はっ!?」
だが、そのせいで注意がそれ、その隙に佐介が間合いを取る
「しまっ!?」
「超絶・秘伝忍法!」
慌てふためく相馬だったが、既に佐介が仕掛ける寸前まで来ていた
「【天地明察・豪 螺旋脚】!!」
「ぐぐぐぐぐ、ぐぉおおおおおおおっ!?」
刹那、虎獅子のエネルギーを纏った連続の回し蹴りが相馬に炸裂した
ボバァァァァァァァン!!!
直後、蹴りを食らった相馬の身体に電流が走ると同時に凄まじい爆発が発生し周囲は爆煙が舞った
「……ど、どうなったの?」
「何も見えない、勝負はどうなった?」
「…相馬」
様子を見ていた飛鳥たちが不安そうに煙舞う先を見ていた
やがて煙が晴れていき、その先の様子が見え始めた
「…あっ、あれは!」
「「「――っ!」」」
飛鳥が指さす先には煙の中で佇む人影
そしてそれが風に煽られて姿を見せる
佇んでいた人影の正体、それは転身が解け、元の姿に戻った佐介だった
さらに煙がすべて晴れると彼の前には同じく転身が解けて力尽きた相馬と
同じく力尽きた倒れる光牙と紫苑がいた
一時の沈黙が走る
すると佐介がおもむろに手を伸ばし、拳をぎゅっと握りしめた
「か、勝った…佐介くんが勝った!!」
「「「「うわぁぁぁぁぁぁい!!」」」」
勝者は決した
この戦いを制した者、その名は佐介
同時に千年祭を制したのは半蔵学院だった
「佐介くん!」
「佐介さん!」
「佐介~!!」
「っ…!」
「佐介くん!」
佐介が勝利したのを見届けた飛鳥たちは一斉に彼の元に駆け寄り
精一杯の祝福の抱擁を送るのだった