ついに主催者の号令の元、全チーム参加のバトルロワイアル形式の大会が幕を開ける
開始早々にチームが敵チームとぶつかり合い、力と力、技と技を駆使し
最初から試合は最高潮の域に達するかのように全員が火花を散らしていた
そんな中、波乱渦巻く場内で佐介、光牙、紫苑、相馬(蒼馬)の前に立ちはだかるは各チームのチームリーダーだった
主な目的はこの大会で後々残せば厄介となりえるかもしれない選手を潰すことがほぼであり、佐介達もまた受けて立つべくリーダーたちとの戦闘に臨むのだった
戦闘を開始し始めてからしばし経ち、戦況は様々展開を見せていた
最初の相手と戦っていたと思えば気づくと別の相手を相手にしていたり、流れ的に共闘し、戦うといった場面も多々見えていた
そんな中、バトルも盛り上がっていった
「っ…!」
二つの小太刀を手に持ち飛鳥は警戒しながら前方の敵たちを見る
そんな彼女の周りを複数の不良チームの者たちが取り囲んでいた
「悪いなお嬢ちゃん。あんたに恨みはないがこれも俺らのチームの勝利のためなんでね。ちと痛い目にあってもらうぜ」
「「「きひひひ」」」
集団で取り囲まれている飛鳥を袋のネズミのような扱いで言ってくる不良チームの一員
「ふっ」ニヤ
「何がおかしいんだ?」
「もう勝った気でいるなんて心外だなって思ってね。私だってそう簡単にやられるようなやわな鍛え方はしてなんで、さぁどこからでもかかってきなよ!」
挑発を挑発で飛鳥が言い返す
「粋がいいね。そういう女は嫌いじゃねぇ。ならお望み通り来てやるよ!やっちまえお前ら!」
「「「おー!」」」
その合図とともに取り巻きの連中が飛鳥に向かって突進してきた
「はっ!」
飛鳥もそれに合わせて勢いよく駆け出す
「おらっ!」
「ふん!」
「うらっ!」
「っ!」
先行する2人の攻撃を流すように受け流しながら後行の不良と対峙する
「なめるな!」
すかさず不良がチェーンを投げつける
「はあっ!」
「なにっ!?」
「っ…ふっ!」
しかして飛鳥はその攻撃を逆に利用するようにそのチェーンの上を駆け抜ける
相対する不良は自分の仕掛けたチェーンの上をかけていく飛鳥に唖然とし身動きが取れなかった
「ふっ!」
「ふがっ!?」
「はあっ!」
そして駆け抜ける飛鳥が跳躍し着地時その不良の顔面を踏みつけ、彼を踏み台代わりとしてさらにその勢いを増して大ジャンプ
「てやあぁぁぁぁ!」
「狙いは俺か、面白れぇ!」
急降下しながらその先にいる3人を指揮していた格上の不良に向かって飛んでいくのだった
「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
会場内を大きな声で駆け抜ける人影、そう焔だった
六爪を繰り出し、まるで猪突猛進といわんばかりに敵を寄せ付けなかった
「どうしたどうした!私と戦う奴はいないのか!そろいもそろって軟弱者どもが!」
全くと言っていいほどこちらの気迫に恐れをなしたのか攻めてこない敵チームにしびれを切らした焔が突っかかる
「よしなされ」
「あん?」
「女性がそんな下品な言葉を使うものではありませぬ」
「なんだお前は?」
そんな焔の前に現れたのはユダヤ教らしき格好をした仏教チームの1人だった
「先ほどから見ていましたがあなたの言葉遣いや態度は女性として品がなさすぎます。きっと劣位悪な環境下で育ってきたのでありましょうな?」
「だったらなんだってんだ?」
「しかし心配入りません。この大会を終えた後、私が神の名のもとにあなたを立派な女性に構成してあげますよ。さすればあなたは今以上の幸せを手にできることでしょう」
そう言いながら焔にユダヤ教の教えを進めるように仏教チームの者が介入を仄めかす
「断る」
「なっ!?」
だが、焔はあっさりとそれを蹴った
「な、なんと!?なぜですか!なぜそのようなことを!?」
「決まってる。私は当時ならまだしも今はもうあの環境下で苦痛だったなどと思ってはいない、それに神なんかに頼らなくたって私は十分に幸せなんでね」
何故なら今の自分には愛すべき家族がいる。ともに競い合えるライバルがいるのだから
「きぃぃぃ!神を愚弄するなど何と愚かな!もう許しません!そちらがその気なら意地でもわからせてやるまでです!」
「随分と強引な介入だな!」
介入を蹴られたことに怒りを見せたユダヤ教の仏教チームメンバーが焔に襲い掛かるのだった
「っ…」
一方雪泉もまた敵と対峙していた
「「っ!」」
雪泉を取り囲んでいるのは競技陣営の忍たちだった
「遠慮はいりません、どこからでもかかってきなさい!」
自分を取り囲む競技陣営の忍たちに来ても迎え撃つという意思を見せる
「そっちがその気なら遠慮なく行くぜ!ふっ!シュート!!」
「はっ!」
敵がサッカーボールを操り、雪泉に向けて撃ってきた
それを見た雪泉が上空に飛んでそれをかわす
「逃がすか!ふぅぅん!でぇぇい!」
すかさずそれを見ていたもう片方がハンマー投げによる追撃を仕掛ける
「ならば、秘伝忍法・【黒氷】!!」
パキキキキキ!パシュン!
「「うわっ!?」」
投げつけられた重しが雪泉の放った氷塊によって粉々に消え去り、そのままその先にいる2人の足元に衝突し
発生した衝撃がそのふたりを吹き飛ばしたのだった
「まだ終わりではありませんわよ」
攻撃を返され、視線の先で立ち上がろうとする2人組に雪泉が扇子を広げながらそう言い放つのだった
「はぁぁぁぁぁ!!【悦ばしきInferno】!!」
「「「ちぃっ!」」」
別の場所では複数の相手を前に雅緋が善戦していた
「どうした?怖気づいたか?」
こちらの攻撃によって手をこまねいている相手チームに雅緋が煽るように尋ねる
「ここは一時撤退だ!」
「「おう!」」
すると敵チームたちが撤退と称してその場を去った
「本当に怖気づいたようだな…腰抜けめ」
逃げ出した敵チームに対して雅緋がそうつぶやく
「おや、随分と不満そうな顔をしてますね?」
「っ?」
声がするほうに目を向けるとそこにはこちらに向かって歩み寄ってくる知性チームのメンバーが現れた
「なんだ貴様らは?」
「ならば次は我々が相手をして差し上げましょう」
そして次に雅緋と戦うのが自分たちであることを徐に宣言する
「お前たちが私の相手をしてくれるというのか?」
「えぇ。先ほどの戦いは見させてもらいました。おかげであなたの攻略法は既に見いだせた。故にあなたは我々には絶対に勝てない」
雅緋に対し、敗北宣言をかますと同時に全員外相を脱ぎ捨てスーツ姿に切り替わる
「この大会、勝利するのは我々なのです」
「随分と強気な物言いだが、物事何でもかんでも図れるとは大間違いだということをその身にわからせてやろう」
傲慢な態度を見せる知性チームに雅緋は構えを取りながらそうつぶやくのだった