闘技場内を舞台に忍たち全員によるバトルロワイアルが行われていた
様ざなな場所で壮大な戦いが巻き起こり、会場を包み込んでいく
それぞれ佐介たちの前に立ちはだかるは各チームのリーダー格
飛鳥たちに立ちはだかるはサブリーダー格
最後にそのほかの者たちはいずれも各チームのメンバーたちと交戦
癖のある敵たちを前に1人1人が全身全霊を出し、勝利のために奮起するのだった
⦅コロシアム内⦆
「一気に決めるぜ【トルネード・シュピンデル】!!」
「いっくわよ~【エンドレス・マイン】!!」
「これで、決める!【地獄極楽万手拳】!!」
「はふ~ん【スケーターズ・ワルツ 】♪」
「『うわぁぁぁぁぁぁ!!!』」
乱戦が続く戦いの最中、勝呂を見出さんするように各所で秘伝忍法を発動させ、それにより攻撃を受けた敵チームが次々とダウンした
「…やったぜ!」
「「「っ!」」」ドヤッ
敵チームを蹴散らした者たちがここぞといわんばかりに決めポーズを決める
「おいおい、マジかよ!?」
「んだと!?」
「馬鹿な、ありえない、想定外だ!?」
「っ!?」
各チームのリーダーが自分たちのチームメンバーが倒されたことに驚きを隠せなかった
「くっ、くそっ、なんて奴らだ…」
「強すぎる…」
「こんなところで」
葛城たちによって倒されたそれぞれのチームの一員が地べたに這いつくばりながらそうつぶやく
「うっ……っ!?」ドクン
「…」ニヤリ
刹那、突然起こった
「っ?…あっ、あれは何じゃ?」
「「「っ?」」」
敵チームを倒して浮かれていた矢先のことだった
ふと見ると倒した選手たちに何やら異変が起こっていることに気づいた
「な、なんだ…これは?」
「か、からだに、ちからが…」
「な、なにごと…」
「なんだ…ってん、だ…」
「「「「っ!?」」」」
しかもそれはどう見てもただごとではなかった
次々とやられた選手たちが異様な様子で気絶していった
「『っ?』」
その様子に戦闘中の皆も気づいた
「おい、なんか様子がおかしいぞ?」
「ともかく行ってみましょう!」
急ぎ慌てて葛城たちが現場に駆け付ける
「おいおい、こりゃいったいどういうことだ?」
状況が飲み込めず一同は困惑する
「ねぇ、どうしたの?しっかりして!」
「た、たのむ、助けてくれ…体が…へんなんだ」
「変?どういうこと?」
体の不調を訴えるも春花は見知らぬ症状を前に困惑する
「…っ!?」キュィィィン
「っ!?」
すると春花が抱きかかえた男にも他の者たちと同様の変化が起こり、それが終わったと同時にその者も気を失ってしまった
「ちょ、ちょっと聞こえる?聞こえるなら返事をして!」
必死に輸するが気を失ってしまったがゆえに反応せずだった
「春花、どういう状況だ?」
そこに駆け付けるように光牙がやってきて倒れた選手たちの容体を尋ねる
「とても衰弱してるわ。ひどい状況よ」
「…っ」
様子から見てかなりの衰弱を垣間見ることができた
「っ…そんな」
「どうした佐介?」
「…彼らの気があまりにも減っています」アセアセ
「なんですって?」
倒れた者たちの生命エネルギーといえる気が消耗していることを佐介が示唆する
「どうしてこんな?」
「……この状況、わかるやつがいるとすればもうわかるだろう?」
「ま、まさか?」
「あぁ…っ!」ギロッ
光牙が激しくにらみを聞かせてそちらの方に目を見据えた
「…っ」
そこには言わずもがな今まで自分たちの戦いを玉座に座しながら鑑賞している主催者がいた
「…こんなものか、やはり雑魚どもではこれくらいといったところか?」ボソッ
何やらこちらそっちのけで意味深な言葉を呟きながら
「おい、てめぇ!これはいったいどういうことだ?おおん!?」
「断固説明を要求しますよ!」
「そうだ。こんなの聞いてないぞ!」
「このような所業は神も許さぬことですぞ!」
一部始終を見て他のチームリーダーたちが主催者にむけて猛抗議する
「…ふっ、ふふふ、ふははははははははははは!!」
「『っ!?』」
刹那、主催者の高らかな笑い声がコロシアム内に響き渡る
「滑稽。あまりにも滑稽だ…いいだろう、なら単刀直入に言ってやる。お前たちは罠にかかったんだよ」
「なにっ?」
「そう、この武闘大会そのものがお前たちをおびき寄せるエサだったわけだ」
堂々とした様子で自分が佐介たちこのオーグ島に招き入れたのはすべて彼らを罠にかけるためだった
「んだと?じゃあ優勝賞金は?」
「ないな」
「名誉と名声は!」
「あるわけがない」
一部は参加目的がはなからないことを知って愕然となる
「なぜ俺たちを罠に嵌めた?わざわざこんな盛大な武闘大会を開き、嘘の賞金や名誉と名声を得られるなどの虚言までして俺たちをここに呼び寄せたのは何故だ?…お前の目的はなんだ?」
光牙が困惑する状況下の中、冷静に問いただす
「知りたいか?…ならば教えてやる。我々の本来の目的、それはここにおびき寄せた参加者であるお前たちからそのパワーを奪うことだ」
「僕らの!?」
「あぁ…そして」
ゴゴゴゴゴ!
「『っ!?』」
「なんだ!?」
「地震!?」
突如としてコロシアム内が揺れたことに全員が困惑する
すると次の瞬間、コロシアムの壁の一部がスライドし、その向こうを開かす
「『っ!?』」
「あれは!」
刹那、佐介たちがとあるものを視界に移し、仰天する
佐介たちが見据える先、そこは周囲を湖で囲まれ、その中心にはデーンと置かれた巨大な繭のようなものが置いてある
しかもそれは佐介たちにとってはよく知ったようなものだった
「まさかあれは?」
「そう、妖魔の繭だ」
「『っ!?』」
やはりというように言った主催者の一言にさらに驚きを隠せなかった
「我が目的はあそこにある妖魔の繭を孵化させ、そこから生まれいずる妖魔の力を使い世界に革命を起こすことだ。そしてその孵化を効率よく、尚且つはやめることができるのが」
「我々のエネルギーということですか?」
「その通りだ。お前たちははなから妖魔誕生の生贄だったのだよ」
主催者の真の目的を知って唖然となる
「冗談じゃないわよ!あんなの復活なんてさせない!その前にここであんたを仕留める。くらえ!」バキュン!
「っ!?」グサッ!
「両備!?」
両備の放った弾丸が見事主催者の脳天に命中した
「うっ…あがっ…」ゴロンゴロゴロ…
すると主催者が体勢を崩し、階段から転げ落ちる
「仕留めたわ!」
「でかしたぞ女!…この野郎よくも!」
「我々を侮辱するとは!」
「あっ、ちょっと!?」
自分たちのもとに落ちてきた主催者の元に不良と知性チームのリーダーが駆け出す
「…なっ、おいこれ?」
「どういう、ことですか?」
しかし、駆け付けた2人は明らかに動揺していた
「こいつ、中身がねぇ!」
「『えっ?』」
「本当だ。中に人が入っていませんよ!」
2人が確認した結果、今まで動いていた主催者は肉体も何もなく、どうして動いていたのか不思議なくらいだった
それを知った一同が困惑している時だった
『あ~あ、酷いわね。いきなり脳天射抜くなんて』
『随分と血気盛んな奴らだな』
『うふふ、確かにね』
『まぁそれでこそ狩り甲斐があると言うものよ』
コロシアム内に響き渡るは複数の女の声だった
『さて、じゃあそろそろ茶番は終わりとしましょうか』
その刹那
シュンシュンシュンシュンシュン!
「『っ!?』」
佐介たちの頭上を影が行きかい、直後、妖魔の繭をバックに降り立つ5つの陰が
そこに降り立つは5人の少女たちだった
「さて、では始めるとしましょうか。狩りを…ね」ニヤリ
戦慄を呼ぶコロシアム内に現れる5人の少女と佐介たちは相対するのだった