白熱する武闘大会の最中、ついに敗退者が出始めた
しかしそれにより突然選手たちの体に異変が生じ、敗退者たちが気力を抜き取られ衰弱する事態が相次ぐ
この状況を受け、すぐに佐介たち選手一同が主催者を問い詰める
すると主催者は悪びれる様子も見せず、さらにはこの大会の企画そのものがすべてでっち上げであり、自分たちをこの島に誘い込むことが目的だと告げる
さらには自分たちを自らが所持している繭となって休眠中の妖魔を復活させるためのエネルギー減であったことも教えた
それを知った両備が先制して主催者をライフルで狙撃し、主催者は階段から崩れ落ちる
だが、撃ち落とした主催者はそもそも中身すらないただの人形であり
直後、彼らの前に五人の少女たちが姿を現すのだった
⦅コロシアム内⦆
「『っ…』」アセアセ
選手一同に緊張が走る
突如として現れた5人の少女たちの登場に皆驚きを隠せずにいたからだ
現場に緊張が走る
佐介たちを見据えながら5人の少女は不適切な笑みを浮かべていた
「…ざけんな」プルプル
「っ?」
「ふざけんな!」
そんな沈黙を破るかのように不良チームのリーダーが声を上げる
「てめぇらそろいもそろってなめ腐りやがって、何が狩りだ!よくも騙しやがってこの腐れアマどもが!!」
「そうだそうだ!」
「よくも貶めてくれやがったな!」
リーダーに続くように不良チームの面々が少女たちに向かって怒鳴り散らしてきた
「はん、威勢がいいじゃねーか?」
「道化の分際でよく吠えることね?」
「キャンキャンとやかましいったらありゃしないわね?」
不良チームの怒鳴りを聞いていた少女たちが激しく見下した態度で言葉を漏らす
「それで、だったらどうだっていうのかしら?」
一通りの言い分を聞いた中央の少女が不良チームのリーダーに問う
「この落とし前、てめぇらに死ぬほどの恐怖を味合わせることでつけさせてやる
「フンガ!」
「あのくそアマどもをやっちまえ!」
「フンガァァァァァァァ!!」
リーダーの命令を受けて大男、
瞬く間に距離が狭まるも少女たちは逃げようとしないどころかむしろ余裕そうにしていた
「おまえら!これで、ぺちゃんこー!!」ドドドドド!
勢いよく声を上げて
ヒュン!
「っ!?」
ドゴオオオオオオオオン!!
「『っ!?』」グヌヌ
それはまさに一瞬の出来事だった
突如、
やがて衝撃が収まった
「い、いったいなにが?」
ひるんでいた一同がゆっくりと視線を向ける
「…っ!?」
「『っ!?』」
一同が視線の先に見たものに驚愕する
「あ…あぁ…がふぁ…」
「何を…やっている?」ギロリン
視線の先に映る光景、それは突進していた
しかも片手一本で頭を叩き伏せられただけで瀕死状態にまで追い込まれていた
「な…なん…だと?」
「う、嘘だろ?」
「ご、
そんな男が自分よりも体格が小さな男にたったの一発で見るも無残にねじ伏せられているのだから
信じがたい現実に開いた口が塞がらないといった状況だった
「…」
「佐介、あいつどう見る?」
「光牙くん…えぇ、たぶん同じ考えだと思います」
「…そうか」
突如として現れた男に注目の視線を向けながら佐介と光牙が語り合う
「まさかまだあんな伏兵がいるとは思いませんでしたよ?」
「あぁ、あんな巨体の大男を片手でねじ伏せやがるなんて…とんでもねぇな?」
「紫苑さん、相馬くん?」
「やはりおまえらも感じるか?」
さらにそこに紫苑と相馬が歩み寄り会話に混じる
『何者かはわからんがとてつもないくらい嫌な感じがする』
「おいおい、怖いこと言うなよ。ただでさえあいつのやばそうな気迫にこちとら武者震いが止まらないってのによ」
苦笑いしながら相馬が蒼馬の指摘に物申すのだった
「…っ」
「おい亜騎羅!」
「っ?」
「出て来るならさっさと出てきやがれよな?もうちょっとであたしらがこの独活の大木の相手させられる羽目になるとこだったんだぞ?」イラッ
一方、少女たちと男のほうでも何やら会話が行われている様子であり
5人のうちの一人が男、亜騎羅に対して出てくることが遅いと文句を垂れていた
「あ~…ごめん、もうちょっと早く来ればよかったのかな?」
「たりめぇだ!まったく、お前は!」
「まぁまぁ、愉姫、そんなに怒らなくてもいいんじゃないかしら?結果的に亜騎羅くんが片付けくれたんだし?」
「…っち、へーへー、わかりましたよ。もうなんも言わないわよ」
がみがみと文句を垂れるオレンジ色の髪の少女、愉姫に対し、それを水色の髪の女性、零姫がなだめた
「ありがとうアキ、助かったわ」
「うん……っ」チラッ
「っ?」
お礼を述べる中心核の少女、豹姫からお礼の言葉を受ける亜騎羅だが、すぐに視線が別のほうを向く
「アキ?」
「姫、亜騎羅君を見て…どうやらあの子たちが気になっているみたいよ?」
「…っ?」
零姫の指摘に豹姫が亜騎羅に視線を向ける
彼の視線の先に映るのは佐介、光牙、紫苑、相馬の四人である
「…」
佐介たちを見る亜騎羅が闘争本能をくすぐられているかのように鋭いものとなっていた
「姫、これ以上間を持たせるのはよくないんじゃない?亜騎羅くんが抑えが利かなくなっちゃうわよ?」
戦いたくて仕方なさそうな亜騎羅を見てこれ以上の間は不要であると零姫が豹姫に指摘する
「えぇ、そうね…アキ!」
「…っ?」ピクッ
「…潰しなさい」
「わかった……っ!」ギッ!
豹姫がそういうと亜騎羅が頷くとともに先ほどよりもさらに鋭い眼光を見せながら佐介たち見せる
「っ、みんな気をつけろ!…来るぞ!」
「『っ!?』」
状況をいち早く察した光牙が全員に指示を出す
その刹那
「~ッ!!」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥ!
「み、みんなよけて!?」
「『うわぁぁぁぁ!?』」
ボガァァァァァァァン!!
亜騎羅が鷲掴みにしていた
それを見た佐介たちは慌てて散会し、直撃を免れた
投げつけられた呉利囉はそのまま柱と壁を突き破りがれきの下敷きになった
「あ、あぶねぇ…」アセアセ
「か、間一髪でしたわね?」アセアセ
なんとか回避できたことにひやひやする一行
「いや、まだだ!?」
しかし、安どする暇はなかった
シュン!!
「っ……!!」
「『っ!?』」
「ふぅぅぅん!!」ブォォン!
いつの間にか一行の頭上に跳躍していた亜騎羅がその手にもつ得物を振り下ろそうとしていたのだから