閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第十二章 頭に来ました!

突如として襲いかかって来た新・蛇女子学園との戦闘が激化する中

 

 

佐介もまた怒りに燃える雅緋と交戦する

 

 

そんな中、現状に不満を感じた両備、両奈の姉妹が佐介と雅緋との戦いに乱入してきた

 

 

両備たちは元月閃女学館の学生として紫苑と互角の戦いを繰り広げたという佐介の実力を確かめるため

 

 

雅緋を差し置いて佐介に襲いかかって来た

 

 

先手を取ろうと両備がスナイパーライフルで佐介を狙撃する

 

 

しかし、佐介はそれを上回る運動神経で両備の弾丸を防いでいき

 

 

怒った両備は接近戦を仕掛けるもこれまたあっさりと返り討ちにあう始末

 

 

さらにそこに両奈が加わるも結果はあまり変わらず

 

 

獲物を取られまいとする雅緋が引くよう言うも

 

 

プライドを傷つけられた両備は佐介への闘争心からそれを拒絶。

 

 

言い争いを続ける雅緋たちを見て好機と感じた佐介は飛鳥たちの応援に行こうとするも

 

 

それを両奈に見つけられてしまい、佐介は瞬く間に3人に取り囲まれてしまった

 

 

状況からして戦いを避けられないと感じた佐介は腹を決め、雅緋、両備、両奈の3人との戦いに臨むのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雅緋たちに三角形のような形で囲まれた佐介は構えを取りながら出方を伺っていた

 

 

「せぇぇぇい!」

 

 

「っ!?」

 

 

啖呵を切ったのは雅緋だった刀を振り回し、佐介に襲いかかる

 

 

「ふっ!やぁ!」

 

 

「くっ!」

 

 

雅緋は愛刀を巧みに振るい佐介に攻撃を仕掛け

 

 

佐介もその身のこなしで雅緋の攻撃をかわしていく

 

 

しかし、これは3対1の戦い、このままで終わるはずもない

 

 

「くぅ〜ん。ねーねー、さっき両奈ちゃんにしたのもう1回して〜♪」

 

 

「っ!?」

 

 

背後から両奈が攻めてきた

 

 

佐介は回し蹴りをかましつつ、雅緋と距離を取りながら両奈を迎え撃つ

 

 

「いっくよーん♪秘伝忍法・スケーターズワルツ!」

 

 

周囲を薙ぎ払うほどの勢いの回転キックをかましてくる両奈の攻撃をかわす佐介だが

 

 

「エェーい♪」

 

 

ドン!

 

 

振り上げた右足を佐介に向けて叩き込んできた

 

 

「ぐぅぅ!?」

 

 

ガードするもその衝撃で若干よろける

 

 

「ねーねーどんな感じ?怒っちゃった?いいよ〜両奈ちゃんを思う存分いじめて〜♪」

 

 

体をくねくねさせて可笑しなことを口走る両奈に若干引き気味な佐介だったが、今は戦闘中なため、それは考えないことにした

 

 

「悪いですが、生憎僕にそんな性癖はありません。それに、ここからは僕も本気で行きます。ふっ!!」

 

 

「はわっ!?」

 

 

「せぇぇぇぇい!」

 

 

「きゃわん!?」

 

 

そう言うとクロスさせて両奈の攻撃をガードしていた両手で勢いよく両奈を弾き返すとともに

 

 

太極拳のような技で両奈を吹き飛ばした

 

 

「獣波拳!」

 

 

「はうぅぅ〜ん!?」

 

 

そしてすかさず一撃の獣波拳をかますと両奈は獅子を模様したエネルギー波に飲み込まれ

 

 

消えた瞬間には両奈は衣服などがボロボロな状態で気絶していた

 

 

「……1人」ボソッ

 

 

「よくも両奈を!このぉぉぉ!」

 

 

「っ!」

 

 

両奈を倒した矢先、今度は両備が佐介に襲いかかる

 

 

「っ!」

 

 

「なっ速!?」

 

 

「はぁぁぁぁ!」ドスッ!

 

 

「うぐっ!?」

 

 

しかし、両備がスナイパーライフルを構える前に

 

 

両備が捉えられないほど、瞬時に間合いを詰めるとともに強烈な肘打ちを浴びせた

 

 

「お、覚えて…なさいよ……っ…」ドサッ

 

 

やられ座間に捨て台詞を放ちながら両備も佐介の前に崩れ去った

 

 

「…2人」ボソッ

 

 

「なるほど…確かに強いな。両備と両奈を一瞬で」

 

 

雅緋は今の戦い方を見て、佐介への認識を改めた

 

 

実質3人を相手に引けを取らないどころか内二人を一瞬にして倒した

 

 

もし仮に佐介が本気で攻撃していたら瞬殺もありえただろう

 

 

「実力は光牙の少し下くらいだな」

 

 

「あれ?そうい言うのって普通、同等かそれ以上っていうのがお決まりなのでは?」キョトン

 

 

「まぐれで光牙に勝ったくらいで調子に乗るな!貴様なんて光牙に比べたら鯨とミジンコのようなものだ!」

 

 

「そっ、そこまで言いますか……」ショボーン

 

 

雅緋にぼろくそいわれて少々ショックな佐介だった

 

 

「って、今はそれよりも、そろそろ決着をつけるぞ!」シャキーン

 

 

「そうですね…」スッ

 

 

「次の一撃で決めてやる…」

 

 

互いに構えをとり、にらみ合いを続ける両者

 

 

「っ、せぇぇぇぇい!!」

 

 

「っ!」

 

 

雅緋が突進とともに刀を突きつける

 

 

佐介もまたそれを迎え撃つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

 

佐介と雅緋がぶつかり合うまさにその時、上空から何者かが落下し、それを阻止した

 

 

 

二人は驚きつつも光弾が飛んできた方面を見てみると

 

 

「雅緋、いつまで手間取っている?」

 

 

「蒼馬…」

 

 

光弾を撃った手を構え、雅緋に語りかける蒼馬の姿があった

 

 

「…っ!?」

 

 

そんな時、ふと佐介目線を別の方に向けるとそこには

 

 

「「「「ぐっ、うぅぅ…」」」」

 

 

「みなさん!?」

 

 

瀕死寸前のボロボロな姿で倒れる飛鳥たちの姿があった

 

 

「さ、さす…けくん……ごめん、なさい…」

 

 

「その方、とても、強すぎです…」

 

 

「にげ、ろ……」

 

 

「はや…く」

 

 

弱々しい声をあげながら佐介に逃げるよう促す飛鳥たち

 

 

「そんな、みなさんをおいてなんていけるわけがありません!」

 

 

飛鳥たちのことを見捨てることはできないと、佐介はそれを拒否する

 

 

「ぐっ!」

 

 

佐介は蒼馬に対して構えをとる

 

 

「ほう、俺に挑もうというのか?」

 

 

「これ以上、僕の仲間を傷つけさせません!」

 

 

「向かってくるなら叩き潰すのみだ。…この小娘どものようにな」

 

 

「小娘たちのように……ですって」ピキ

 

 

蒼馬の何気ない一言に佐介は今までに感じた程のない怒りがこみ上げてきそうな思いだった

 

 

「4人相手でこのざまとはな…蛇女を崩壊まで追い込んだ奴らと聞いていたが、全くの期待はずれ。とんだ雑魚どもだった」

 

 

「」プッチン

 

 

飛鳥たちを傷つけ、剰え彼女たちを侮辱する蒼馬に

 

 

普段の自分からは想像もできないほど怒りの表情を浮かべ拳を強く握り締める

 

 

「飛鳥ちゃんたちへの侮辱は……」シュン

 

 

「っ!」

 

 

「許しませんーーーーー!!!!」

 

 

佐介は蒼馬の間合いに入るなり、怒りを孕んだ渾身の正拳突きをかます

 

 

「なっ、うっ、うわぁぁぁぁ!!!」

 

 

佐介の放った正拳突きはとてつもない衝撃波を生み、雅緋はその衝撃波で吹き飛ばされてしまった

 

 

「ぐっ、ぐぅぅぅ…!」

 

 

正拳突きを喰らい地面を引きずりながらも、蒼馬は倒れることなく踏みとどまった

 

 

「…やるな」グヌヌ

 

 

「っ!!」グヌヌ

 

 

「ならば。こちらもやるとしよう……ぬん!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

やっと歯ごたえがある相手と戦えることに笑みを浮かべながら蒼馬も全身から放った気圧で佐介を後退させる

 

 

「さぁ、来るなら来いよ」スッ

 

 

「っ……っ!!」

 

 

兆発的な構えをする蒼馬に佐介は次の手を打とうと構えを直しながら蒼馬と向かい合うのだった

 

 


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