閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第十三章 元素を操るもの、悪鬼とまみえる 

佐介達の前に亜騎羅が現れ、登場して早々に他のチームの者たちがその圧倒的な力によってねじ伏せられてしまった

 

 

その矛先はもちろん佐介たちも向き、その力を振るう亜騎羅によって仲間たちが追い込まれていった

 

 

しかし、そうはさせまいと満を持すかのように佐介、光牙、紫苑、相馬らが立ちふさがり戦闘が開始される

 

 

うんを言わさぬかのように亜騎羅が攻撃を仕掛け、それを迎え撃つ佐介だったが

 

 

亜騎羅の攻撃力が佐介を上回ったことで佐介は地面に叩き伏せられてしまう

 

 

仇を打つべくして戦い挑む相馬は蒼馬と分裂し亜騎羅に仕掛ける

 

 

だが、亜騎羅は想像の斜め上をいくかのように物の数秒で相馬たちの動きを学習し

 

 

それによってペースを乱された相馬たちは瞬く間に返り討ちにされてしまう

 

 

次々と精鋭たちがやられる様を見てこれ以上の暴挙を許すまいと紫苑が次なる挑戦者として亜騎羅の前に立ちふさがるのだった

 

 

 

 

 

 

⦅コロシアム内⦆

 

 

 

「っ…」アセアセ

 

 

「……」

 

 

不運急を告げるコロシアムの中、紫苑は構えを取りつつ亜騎羅の前に立っていた

 

 

この数分で佐介に続き、相馬たちも手傷を負わされてしまった

 

 

彼が一筋縄ではいかぬことはもちろんのことまともに戦いを挑むことさえ恐怖を覚えさせられる思いだった

 

 

だがそれでもやらなければならない、佐介や相馬らと同様に守る者が紫苑にもあるのだから

 

 

「…ふっ!」スッ

 

 

「っ…!」

 

 

「はあっ!」

 

 

意を決したように紫苑が先制攻撃を仕掛ける

 

 

左手を地面につけた瞬間、大地の元素の力を使い、足場から無数の尖った岩を生成させ亜騎羅目がけて放つ

 

 

「…ふぅん!」

 

 

 

ドゴォォォン!

 

 

 

それを見て亜騎羅は得物を大きく振りかぶり、攻撃をはじき返した

 

 

 

ビュォォ!!

 

 

 

「っ、~~~っ!?!?」

 

 

「……アキ」

 

 

しかしその直後、土煙の壁を突き破り風圧の砲弾が飛んで来るや亜騎羅に直撃し、かなりの距離を吹き飛ばされた

 

 

その光景を見ていた豹姫が少々心配そうに彼を見ていた

 

 

「っ~~!」ザザァァァ!!

 

 

吹き飛ばされた亜騎羅は身を回転させ、大きく足場を引きずりながらも足から着地した

 

 

「いかがですか?地と風の二重奏(デュエット)の威力は!」

 

 

突き出した風の力の紋章を突き付けながら意表を突いたと紫苑はしてやったりな顔を浮かべる

 

 

しばしの沈黙の最中、亜騎羅はその場にしゃがみこんだままだが、すぐに立ち上がる

 

 

まるで何もなかったかのような涼しい顔で服についた埃を払い始める

 

 

「なっ…そんな」アセアセ

 

 

目の前で起こっている現実に唖然となる

 

 

紫苑の算段では最初の攻撃はあくまで陽動であり、本命である高出力の空気弾をヒットさせ、大打撃を与えるというものであったのに

 

 

亜騎羅は大打撃を受けるどころか余裕綽々と言った様子だった

 

 

「(…ふふっ、そうよね。心配なんてする必要ないわよね。だってアキが負けるわけないんだから)」

 

 

ピンピンしている亜騎羅を見て僅かながらの不安もかき消えたように豹姫が内心ほっとしたように笑みをこぼす

 

 

「ま、マジ?」アセアセ

 

 

「馬鹿な…紫苑の攻撃が児戯扱いだとでもいうのか?」アセアセ

 

 

「わ、わしらはいったい、何を見ているんじゃ?」アセアセ

 

 

「し、紫苑ちゃん大丈夫かな?」アセアセ

 

 

それとは逆に一部始終を見ていた月閃メンバーはもちろんのこと他の皆も呆気に取られてしまっていた

 

 

無論それは亜騎羅と対峙するように向かい合う紫苑も例外ではない

 

 

「……」ギロリ

 

 

「(くっ、なんてタフさだ。あの攻撃をまともに受けてるのにあんなにぴんぴんしているなんて?)」

 

 

常人以上のタフさを見せる亜騎羅に彼は本当に人なのかと疑いたくなるレベルだった

 

 

「っ…」スッ

 

 

「っ?」

 

 

「…っ!」ブォン!

 

 

「なっ!?」

 

 

刹那、亜騎羅が勢いをつけながら手にしている得物を紫苑に向かって投げつけた

 

 

「武器をっ!?…クリア・ウォール!!」

 

 

 

ヴゥゥゥン!カキィィィン!!

 

 

 

亜騎羅が得物を投げつけたのを見て紫苑が瞬時に光の壁を生成する

 

 

それによって紫苑目がけて飛んできた得物が勢いよくはじかれ宙を舞う

 

 

攻撃を防いだ。そう確信し、視線を戻す

 

 

「なっ、いない!?い、いったいどこに?」アセアセ

 

 

先まで目の前にいたはずの亜騎羅の姿が見えないことに紫苑が周囲を見渡す

 

 

「紫苑逃げて!」

 

 

「雪泉っ?」

 

 

「上です!」

 

 

「なにっ!?」

 

 

突然の雪泉の呼びかけに反応し、彼女が上を指摘したことで紫苑は急ぎ上に視線を向ける

 

 

そこで紫苑が見たのは雪泉の言う通りいつの間にか上空に跳躍し、先ほどクリア・ウォールによって弾かれて同じく宙を舞っている自分の武器を掴み、そのままこちらに向かって落下してくる亜騎羅の姿があった

 

 

「……っっ!!」ブォン

 

 

「く、クリア・ウォール!!」

 

 

落下しながら得物を構えて向かってくる亜騎羅を前に動揺しつつも壁を生成する

 

 

「っ!!」

 

 

 

ヒュン!バリィィィィィィィン!

 

 

 

「あっ…!?」アセアセ

 

 

「…っ」

 

 

亜騎羅のその一撃は一瞬にして紫苑が作り上げた光の壁を粉々に砕け散らした

 

 

さらに得物が地面に激突したことでものすごい衝撃がコロシアム内を駆け巡る

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「っ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

クリア・ウォールを破壊した勢いも冷めやまぬままに亜騎羅の追い打ちが紫苑に襲い掛かる

 

 

「ふん!…ふぅん!!」

 

 

「くっ、ぬぅっ!?」

 

 

壁を破壊され、攻撃を防ぐ手段を失った紫苑は一気に劣勢に追い込まれる

 

 

亜騎羅の攻撃を食らうまいと必死によけていく

 

 

「ふぅん!」

 

 

「っ、はっ!」キュピン

 

 

「っ?」

 

 

しかし紫苑とてやられてばかりではない、亜騎羅が得物を叩きつけたタイミングを見計らい、即座にその上に乗った

 

 

呆気にとられる亜騎羅を他所にそのまま獲物を伝って亜騎羅に迫る

 

 

「せぇぇい!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

すかさず紫苑が亜騎羅に膝蹴りを顎にヒットさせる

 

 

予想外の攻撃によってひるんだ亜騎羅が後ろに後ずさりした

 

 

「まだまだっ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

「はっ!たっ!えぇい!」

 

 

亜騎羅がひるんだ隙をついて紫苑が怒涛の連続攻撃を仕掛け、亜騎羅にダメージを与えていく

 

 

紫苑の攻撃を受け続けていることもあってか亜騎羅がふらついた様子を見せる

 

 

「(いける!)」

 

 

これを好機ととらえた紫苑はさらなる追撃打を繰り出そうとする

 

 

「はあっ!!」

 

 

「っ…!」シュン!

 

 

「…なっ!?」

 

 

だが、その刹那、亜騎羅が素早く紫苑の攻撃を避けた

 

 

攻撃をかわされ、スカッた紫苑が地面に着地する

 

 

「っ!?」

 

 

急いで亜騎羅のほうを向こうとした

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間

 

 

 

 

 

 

バキィィィィィン!

 

 

 

 

 

「ぐっ…ぐほっ!?」

 

 

「…っ!」

 

 

強烈な一瞬の隙に紫苑は腹部に亜騎羅の拳による一撃を食らっていた

 

 

「あっ…あぐっ!?」

 

 

「……っ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォン!!

 

 

 

 

「そんな…紫苑!?」

 

 

息つく暇もなく繰り出された亜騎羅の蹴りによって紫苑が壁のほうにへと吹き飛ばされてしまうのだった

 

 

雪泉らが慌てて紫苑のもとに駆け付けていった

 

 

「……」

 

 

紫苑を吹き飛ばした亜騎羅は早々に得物をしようと手を伸ばす

 

 

 

シュゥゥン!

 

 

 

「っ!」スッ

 

 

突然の攻撃に亜騎羅は瞬時に対応する

 

 

攻撃が飛んできたほに視線を向けるとそこには弓を構えて亜騎羅を狙撃したと思われる光牙がいた

 

 

光牙と亜騎羅が互いを視野に入れる

 

 

「次は…俺が相手だ」

 

 

「…っ」

 

 

亜騎羅と対峙する光牙がにらみを利かせながらそう言い放つのだった

 

 

 

 

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