閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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荒れ狂う怪物 

佐介たち4人全員が覚醒モードになり亜騎羅に挑む

 

 

さしもの亜騎羅も力を覚醒させた4人全員を相手には押されて行き

 

 

ここぞとばかりに4人がファインプレーを見せ

 

 

ついに四人が絶・秘伝忍法の奥州で亜騎羅を吹き飛ばした

 

 

地面に崩れている亜騎羅の姿を見て誰もが佐介たちの勝利を信じ疑わなかった

 

 

だが、それはすぐにぬか喜びと変わってしまった

 

 

倒れている亜騎羅に対してその一部始終を見ていた豹姫がここぞとばかりに発破をかける

 

 

するとあれだけの必殺技を受けたにもかかわらずふらふらな足取りではあるものの立ち上がった亜騎羅に戦慄する

 

 

これを受け、危機感を感じた相馬が皆の制止を振り切って亜騎羅に止めをさそうと突っ込む

 

 

しかし、その攻撃は亜騎羅に簡単に受け止められ、逆に反撃の一発を受けて吹き飛ばされた

 

 

呆気にとられる佐介たちを他所に亜騎羅が覚醒し、更なる絶望感を皆に叩きつけるのだった

 

 

 

 

 

 

「「「っ…」」」アセアセ

 

 

コロシアム内はまさに騒然としていた

 

 

「ぐぅっ、あぐぅ!?」グヌヌ

 

 

亜騎羅の一撃を受けた相馬がその場にうずくまる姿を見て

 

 

佐介たちは信じられないという気持ちを払拭できずにいた

 

 

先ほどまで優位に立っていたはずの佐介たちにとてつもない恐怖心と危機感を抱かせるには十分なほどに

 

 

今自分たちが対峙する亜騎羅の危険性は計り知れないものがあった

 

 

「そ、相馬くんが」アセアセ

 

 

「よそ見をするな佐介!」

 

 

「っ!?」

 

 

「気を抜かな。気を抜けば……次にやられるのは俺たちだぞ?」

 

 

相馬がこうもあっさりと吹き飛ばされたことをうけ、3人は今まで以上に警戒を強めていた

 

 

 

 

「あいつら、もう終わりだ。"あの状態"になった亜騎羅を倒すことなんて誰にもできやしない」

 

 

「違うわ…あの状態はいつものとは明らかに違う。なにか危険なものを感じるわ?下手をしたら」

 

 

「任せて…絶対そんなことにさせないから!」

 

 

「姫」

 

 

一方、同じく亜騎羅の様子を伺っていた戦姫衆のほうにも動きがあった

 

 

「零姫、みんな。万が一のことがあったら…わかってるわね?」

 

 

「…えぇ、わかってるわ。あなたは心配しないで」

 

 

「ありがとう…っ」

 

 

零姫たちから了承を経た豹姫は意を決するように印を結び始める

 

 

「(アキ…無茶はしないでね)」

 

 

豹姫が心の声で亜騎羅に訴えるのだった

 

 

 

 

 

「…っ!!」バッ!

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

刹那、亜騎羅のほうから動きを見せ、こちらに向かって突進してきた

 

 

「迎え撃つぞ!」

 

 

「「はい!」」

 

 

こちらに向かってくる亜騎羅を迎え撃つべく、佐介たちが構える

 

 

「っ!!」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

刹那、跳躍からの落下による攻撃を繰り出してきた

 

 

3人はそれを回避するが、亜騎羅の放った拳が地面に激突した瞬間、激しい地鳴りと亀裂が走り

 

 

直後怒号とともに亜騎羅が落下してきた場所には彼を中心に巨大なクレーターが出来上がっていた

 

 

「……」

 

 

「はぁっ!!」

 

 

刹那、土煙の中に潜んでいた佐介が亜騎羅の背後を攻める

 

 

「てぇぇい!!」

 

 

「……っ!!」

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし、その奇襲に気づいていた亜騎羅がカウンターを切り出してきた

 

 

 

バゴォォォォォン!

 

 

 

「ぐぅぅぅぅ~~~!?」ズザザザァァァ

 

 

 

佐介の攻撃と亜騎羅、双方の攻撃が互いにヒットした

 

 

だが、佐介が後方に後ずさりするのに対し、亜騎羅はビクともしていなかった

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「どけ佐介!」

 

 

「っ!?…っ!!」

 

 

その時、光牙が声をかけ、佐介は咄嗟に身を引かす

 

 

「喰らえ!【裂・輝迅】!」

 

 

 

バシュゥゥゥン!

 

 

 

直後光牙が亜騎羅めがけて輝迅の強化技を放つ

 

 

「っ!?」

 

 

輝迅が一直線に向かっていき亜騎羅に命中する

 

 

亜騎羅の体を貫こうとする勢いで輝迅がグイグイと押していく

 

 

「……ふっ!」バリィィン!

 

 

「な、なんだと!?」アセアセ

 

 

しかし、その甲斐もむなしく輝迅が亜騎羅を貫くことはなく、彼によっていとも簡単に粉砕されてしまった

 

 

「ば、馬鹿な!?光牙の輝迅があんなに容易く!?」

 

 

「出せばほぼ確実に敵を吹き飛ばせる大技なのに、どうなってるの!?」

 

 

その光景を見ていた外野からも驚きの声が響き渡る

 

 

「(どういうことだ?今の今までくたばり損ないだった男が一気にこれほどまでの力を?…信じられん!?)」アセアセ

 

 

一方、光牙もまた内心焦っていた

 

 

「(それに…気になるのは奴の胸だ)」

 

 

光牙は不意に亜騎羅の胸元を見る

 

 

 

ドックン…ドックン…

 

 

 

彼の胸元には鼓動し、脈動している心臓のようなものがあった

 

 

「(奴のあれはいったいなんだ?)」

 

 

なぜ彼の胸にあんなものがついているのか不思議でならないと思っていた

 

 

「っ!!」バッ!

 

 

「っ!?」

 

 

刹那、亜騎羅が駆け足で光牙のもとに向かっていく

 

 

「間合いに入るつもりか、そうはさせん!!」

 

 

 

 

パシュシュシュシュシュシュシュ!

 

 

 

 

向かってくる亜騎羅に対して光牙が連続の矢を放ちそれを阻止しようとする

 

 

「はあっ!!」

 

 

 

ギュオォォォォォォ!シュゥゥゥン!

 

 

 

「な、なに!?」

 

 

だがその時、亜騎羅が自分に向かって飛んでくる矢を突き出した手から放たれる拳圧で吹き飛ばしてしまった

 

 

「っ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

その光景に驚いている隙に亜騎羅が一気に間合いを積め、光牙との交戦に発展する

 

 

「ふっ!!」

 

 

「くそっ、はああっ!!」

 

 

亜騎羅が拳を、光牙が手刀をぶつけ合う

 

 

互いに一歩も譲らない攻防が繰り広げられる

 

 

「ふぅぅん!!」

 

 

「ぐっ!ぬぅぅぅ!!」ザザァァァ!

 

 

だが、亜騎羅の猛攻に光牙もまた押され行く

 

 

「(くそっ!ふざけるな!まさかこいつ、さっきまでのはあれでまだ全力じゃなかったというのか!?)」

 

 

戦いの中で亜騎羅の底知れぬ力の恐ろしさを痛感する

 

 

「ふぅん!!」

 

 

「ぐぅ!?ぬぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ズザザァァァ!!

 

 

 

考え事に夢中になっている隙に亜騎羅の突き出された拳の一撃が光牙を襲い

 

 

そのまま光牙は大きく地面を抉りながら後方に吹き飛ばされた

 

 

「ぐぅっ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

攻撃によってダメージを受けた

 

 

「…っ!!」

 

 

「危ない光牙!!??」

 

 

亜騎羅が追撃で彼に襲いかかろうとするのを見ていた焔が光牙に危険を呼び掛ける

 

 

しかしその間にも亜騎羅が迫ってきていた

 

 

「…図に乗るな!」

 

 

その時、いち早く光牙が動きを見せる

 

 

全身に力を入れた瞬間、彼のまとっている装甲がスライドし、背中の羽根から粒子があふれ出す

 

 

「っ!!」

 

 

スライドしつくしたと同時に亜騎羅が今にも拳を突き出そうとしていた

 

 

「絶・秘伝忍法【タイム・ストリーム】!!」

 

 

 

ギュィィン!カチッチッチッチッチッチッ!

 

 

 

時竜の光牙の最大の大技が発動し、徐々に時が巻き戻っていく

 

 

「(時を巻き戻したらすかさず俺の渾身の大技を奴に叩き込む!)」

 

 

次に亜騎羅がどう動くのか分かった

 

 

故に彼が仕掛ける前に今の自分が持てる最大の力を込めた技を叩き込む

 

 

今の亜騎羅を倒すにはそれしかできないと直感したからだ

 

 

光牙がそう考えている間にも時は巻き戻っていく

 

 

「(いいぞ、この調子で!)」

 

 

最適な時間帯に戻そうとする光牙

 

 

 

ジジジ!

 

 

 

「っ?」ピクッ

 

 

だが、ここで何か違和感を感じた

 

 

何が起きた?という顔を浮かべていると

 

 

 

ギュィィィィン

 

 

 

「なっ、なんだこれは!?」

 

 

突如、光牙の体に不気味な色合いの電撃が発生したと思いきや直後羽根から粒子が出なくなり装甲から放たれる輝きも光を失ってしまった

 

 

それと同時に逆巻く時が中途半端なところで中断された

 

 

「っ!」

 

 

「っ!?」

 

 

「ふぅぅぅん!!」

 

 

「ぐおっ、ぬぁぁぁ!?」

 

 

結果的に光牙は亜騎羅の攻撃を受け、大きく後方に吹き飛ばされた

 

 

「ぬぅっ…がぅっ」ドテッ

 

 

たまらずその場にひざまずいた

 

 

「大丈夫ですか光牙くん!?」

 

 

「あっ、あぁ…」

 

 

慌ててそこに佐介が駆け寄り彼に声をかける

 

 

「(どういうことだ?なぜ急に術が解けた?…奴め、何をしたんだ?)」

 

 

光牙はこの一連の流れを受け、亜騎羅の得体の知れなさを再度痛感するのだった

 

 

 

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