戦姫衆の策略にはまり、最大の危機に見舞われてしまった佐介たち
しかし光牙と春花の策によって閃光弾によって敵の視界を奪い、その隙を突いて逃げ出すことに何とか成功を果たす
逃げた先の森にひとまず身を隠し、亜騎羅、及び零姫、愛姫によって負傷させられた佐介たちの手当てに皆が奔走する
だがそんな中、この状況に発展してしまったことに腹を立てた不良組のリーダーが
自分たちが焦っているのに冷静にしている佐介たちの態度が気に入らないのかいちゃもんをつけてきたことで場は険悪なムードに発展する
これに対して光牙が真っ向から反論し、逆に彼の態度から呆れながらに抗議する
光牙に馬鹿にされて腹が立った様子で我慢の限界を迎えるとともに光牙に掴みかかろうとするも
直前にそれをスポーツチームのリーダーが止めに入り、さらにほかの二組のチームリーダーもこれに介入するという事態に発展したのだった
⦅孤島・森⦆
あれからなんとか不良組のリーダーを落ち着かせ、ひとまず各チームリーダーたちによる話し合いの場が設けられた
それに光牙を代表として焔と負傷した雅緋の代わりに忌夢が参加していた
「さて、ではこれより今後の我々の行動について議論を始めるとしましょう」
「けっ議論なんざ必要ねぇだろ。俺らがすべきことはただ一つ、さっさとこの島から抜け出す。これ一択だろうがよ?」
「そらそうするがベストなのかもしれないけどさ?だとしたら具体的にどうするってんだよ?」
「ことはそう単純に行くとはとても思えませぬな」
不良組のリーダーのいうことも一理あることはある
皆もこの島からは一刻も早くこの島を脱出したいという思いは一緒だ
しかしそれにはしては彼の発言には何の作戦も具体的な案も何もありはしない
ただただ思っていることを口にしてるだけの杜撰な案でしかない
「それに脱出も大事だがまずはとらわれた仲間たちを救出しないとだしな?」
「あぁ、特に我々としたら相馬の安否が気になるところだ」
「…そう、だったな」
相馬の名前を口にした瞬間、焔と光牙も表情を曇らせる
ここにいるメンバーの中で唯一相馬だけはいない
当然だ。なぜなら相馬はあの時、亜騎羅の一撃を受けて城の外にへと飛ばされてしまったのだから
無事なのかどうかすらもわからない
忌夢たちは不安そうな顔を浮かべていた
「あんたたちの事情は知らないけど俺も救出には同意だ。俺のチームメイトの何人かもそうなっているかも知れないしな」
「我らは神を信じる同胞、見殺しにでもすれば神よりの裁きを受けましょう故、我々も同志をなんとしても救いたい気持ちでございます」
スポーツチームと仏教組のリーダーも仲間を助けたい気持ちは同じ、なんとかして助ける手立てがないかと考えている
「お前ら正気か?だとしたらとんだアホどもだな?」
「なんだと?」
仲間を助けに行くという意見で固まりかけていた矢先に不良組のリーダーがチャチャを入れてきた
「助けるなんて無意味なことするだけ無駄だって言ってんだよ。そんなことするより脱出手段を確保する方が先決だ」
「お前、自分が何言ってるのかわかってんのか!今頃はお前の仲間だって奴らに囚われてるかも知れないんだぞ!」
「はっ、だから?それがどうした?」
「何!?」
助けに行くことを無駄なことだと称したことに怒った焔が
戦姫衆につかまった者たちの中には自分のチームメイトだっているのだということを主張すると彼の言葉から帰ってきたのは信じられないようなセリフだった
「ちょっとちょっと、いくらなんでも言葉が過ぎるんじゃないか?あんた仲間がどうなってもいいっていうのかよ?」
「知るか、そんなもんやられたり捕まったりした奴が悪いんだよ。そんな足手まといを助けに行くより早くこの島から脱出することの方が優先に決まってらだろうが」
「おぉ、なんと、なんという非常なことを…」
「……あんまりすぎだぜ」
仲間意識はさらさらなく、捕まった者たちを罵ることしかしないような発言をすることにここにいるほとんどの者は絶句する
「お前…クズだな?」
「何を偉そうに言ってやがる?元はといえば今俺たちがこうなっちまったそもそもの原因はお前らじゃねぇかよ?」
「なんだと?」
先のこともあってか光牙が指摘していることが気に入らない様子を見せ、さらには悪態をつけてきた
「そうだろ?お前らがさっさとあいつらを倒していればこんなことにはならなかったんだよ」
「お前!」
「確かにその件に関してはだけは彼の言葉に賛同するね」
さらには知性組リーダーもそのことについて難を申してきた
「ほう、意外だぜ。お前と意見が合うなんてな?」
「勘違いしないでいただきたい、僕はその考えに同意しただけでそれ以外のことで君に同調したと思われたくはないね」
「へ~へ~、そうかよ」
理解者が来たかと思いきやつんけんどんな態度を取るので不良組のリーダーは好きにさせることにした
「同意するとはどういう意味だ?」
「根本的な話しさ、あそこまで大人数で仕掛けて相手からしたら多勢に無勢だというのにたった一人相手にあのざま、おまけにそこの君なんかその後に出てきた相手にすら勝つどころ負傷させられてしまっているしね」
「な、なんだと!?」
好き放題言われ、さらには自分のことを貶す発言には怒る者もでていた
「ボクは単純に事実を述べてるだけのこと。あそこであの男を倒せていれば状況も変わったかもしれないしね」
「そういうお前のところの奴らだってあいつにぼこぼこにされちまってたじゃねぇかよ!」
「あ、あれは想定外の出来事で戸惑ってしまったに過ぎない!きちんと状況を把握していればあのような結果にはならなかったのだよ」
反論するかのように焔が物申すと自分は散々な言分を述べていたくせに自分たちのことは正当化しようとする身勝手さが垣間見えた
「…ふっ、愚かしい奴らだ」
「あん?」
「なんだって?」
刹那、話しを聞いていた光牙が口を開き、2人に向けて呆れた様子で呟き、それを聞いた2人はムッとなった表情をむけて視線を光牙に向ける
「おい、今なんて言いやがった!」
「ボクたちを愚かしいといったのか!」
「あぁ、いったさ、敵の力量も図れず、安全な場所で高みの見物をしてただけの奴らが何をいうかと思っていたが予想以上の低レベルなもので思わずな」
自分たちのプライドを傷つけられて怒った2人が光牙に突っかかるもそれに対して光牙が明確に図星を突いてきたことで怒りはさらに跳ね上がる
「テメェ!言わせておけば!」
「負け惜しみも甚だしいぞ!」
「俺は単に事実を述べてるまでのことだ」
「おいおい、あんたらやめろって」
スポーツチームのリーダーが仲裁に入ろうとするも敵対で同じ境遇に置かれた者たちが険悪なムードを醸し出していた
そうして皆がいい案を出せぬまま言い争いが続いている時だった
「おい、ちょっといいか?」
「どうした?」
「我慢できそうにねえからちょっとそこいらでよ?」
「あぁ、わかったよ。行ってこいよ」
会合の終わりを今か今かと待っている中で不良組のメンバーの一人が我慢ができそうにないと用を足しにいくと告げて皆から少し離れていった
「急げ急げ、早くしねぇと…漏れちまう」
尿道が我慢の限界に達しようとしている中、丁度よい手ごろなところを見つけだし、早速処理に取り掛かる
「…ふぅ~」
至福と言わんばかりに快感を味まっていた
…だが
「っ!」シュタ!
「…えっ?」
「…っ」シャキン
ズシュッ!ドサッ!
「…っ」
何もわからずやられてしまった男を見下ろすメイド服を着た者が佇んでいた