戦姫衆との戦いの中、亜騎羅ならびに零姫、愛姫との戦闘によって次々と精鋭がやられていく最大の危機を迎えている最中
光牙、春花の起点、目眩し戦法が炸裂し、戦姫衆の行動を阻害させることに成功し、辛くも撤退に漕ぎつけられた
そして逃走に成功した一行は今後のことについて代表同士による会議を行うことになる
囚われた仲間たちを救う術を模索しようとする意見の中、不良組のリーダーがこれに反論し
仲間よりも自分の身が最優先だという主張を述べたことで空気が変わり始め
さらにはこうなった責任が亜騎羅たちを倒せなかった光牙や焔たちにあると主張し始め
知性組のリーダーもこれに賛同するという状況になってしまう
言いたいことばかり述べる2人に真っ向から反論し、自分たちが言えるような立場ではないことを光牙に指摘され、場は最悪なムードに包まれてしまれていた
だが、その裏で追手の魔の手が近づいていることを皆この時は知る由もなかった
2チームのリーダーと光牙の言い争いが続いている中のことだ
「あいつ遅いな?いつまでかかってんだよ?」
チームメイトが一向に戻ってこないことに不信感を抱き、彼が向かっていった先の辺りをきょろきょろと見回していた
しかしこの時既に彼を木の上から見下ろす数名の影がそこにはいた
「……っ?」っピクッ
刹那、眠っていた佐介が気配を察知し、目を覚ます
「っ!?…うっ!?」
「どうしたの佐介くん?…ってダメだよまだ動いちゃ!?」
慌てた様子を見せる佐介を見て周囲が何事かという空気になった
「飛鳥ちゃん。今すぐみんなに逃げるように伝えて!」
「えっ?どういうこと?」
「敵だ!」
「っ!?」
佐介の言い放ったその言葉に飛鳥は戦慄する
そして、その言葉を売ら付けるように事態が動き出す
カサカサッ…
「うん?」
バッ!
「うえっ!?」
「っ!!」ザシュン!
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
『「っ!?」』
絶妙なタイミングで森を見回していた男に一太刀を入れて切り倒すとともに地に降り立ったのはメイドだった
「2人目、撃破」
「お、追手か!」
「速すぎだろ!?」
突然の奇襲によって皆が混乱する
佐介たちや飛鳥たちは警戒し、一方の他チームたちは慌てふためく素振りを見せていた
最中、メイドが手を上げ、それを振り下ろした瞬間
カサササササ、バッ!!
それを合図として潜んでいた他のメイドたちが同じく飛び出してきた
「こ、これは!?」
「っ!」シャキン!
「ま、マリア、お、お助け!?」
「っ!!」ザシュシュ!
懺悔の猶予すらもらえずに仏教組のメンバーの一人が切り裂かれた
「て、敵襲だ!全員速やかにこの場から非難せよ!?」
「「「うわぁぁぁ!」」」
その光景を見た知性組のメンバーたちが不利を悟り、撤退を考慮に逃げようとする
「「っ!」」
「「「「っ!?」」」
だが、それよりも先にメイドの一人が先回りし、行く手を阻む
カチッ!バン!!ビュリリリリリリリ!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
銃型スタンガンで狙うちにされ、一人が乾電してしまう
「っ!」シュン!スタッ!
「「「っ!?」」」
「~~っ!!」
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」
呆気に取られていた残りのメンバーたちの元に別のメイドが現れ、彼女の繰り出す体術による攻撃を受けた3人もあえなく撃沈されてしまう
「くそ~っ!」
「っ…」スタッ
「お前たち、さっきから好き放題やってくれたな!もう容赦しないぞ!」
次々とメイドたちが蹂躙する中、スポーツチームのメンバーである一人が反撃に出ようと意気込み
タイミングよく自分の前にメイドが現れたことで臨戦態勢に入った
「覚悟しろ私のプロレス殺法ですぐにKOさせてやる!!」
掛け声を叫ぶとともにプロレスラーとして鍛えぬいた体でメイトにタックルを仕掛ける
メイドは咄嗟に身構える
「かかったな!」
「っ!?」
「そりゃっ!!」
しかしタックルはフェイントであり、本来の目的は彼女を捕らえ、関節技にかけることが目的だった
一瞬の隙を突いてバック越しのチョークスリーパーをかける
「どうだ!我々とてやられっぱなしではないぞ!そらそら~!」
意気込みを入れると同時に締め上げる力を強めて一気に決めにかかる
「…っ!」バッ!グルン!
「な、なにっ、うわっ!?」
だがその愉悦も一瞬で終わりを告げた
メイドは一瞬、脱力で力を抜いた後、すかさずでんぐり返しの要領で身を技をかけてる者を巻き込んで転がる
技をかけている途中でのことで反応が間に合わず、受け身も取れずに地面に倒れた
「っ!」バッ!ガシッ!
「なっなに!?ぐああぁぁぁぁ!?」
追い打ちをかけるようにメイドが掴んだ相手の両脚を垂直に上げさせ、自分の足を絡ませるようにして締め上げていく
瞬く間に形勢は逆転し、技をかける側からかけられる側に変わる
「こ、こんなもの!?…ぐぃ!?」
抜け出そうにも完璧な決まり具合だったため、抜け出せない
「~~~~っ!」メキキキキ
「や、やめて、やめください!?」
「…っ、んんっ!!」ボキッ!
「ガハァァァッ…ゴフッ!?」
男の両足はメイドによって無慈悲にもへし折られてしまった
悲鳴と弩轟が森中に響き渡る
「そ、そんな!?」
「なんて…なんてことなのでしょう…」アセアセ
メイドたちの怒涛の襲撃によって瞬く間に半数以上の他チームのメンバーたちが襲われてしまった
ピキュゥゥゥゥン!
「「「「っ~~!?」」」」ガクッ
「あぁっ!?」
さらに忘れたくても忘れられない、この島で敗者となった者たちが辿る末路の姿
その光景を再び目の当たりにしてしまった飛鳥と雪泉、並びに他の者たちも絶句の表情を浮かべる
だが、そんなことはメイドたちにとっては無意味なこと
心無き機械のように敵を倒し、相手が再起不能になった途端に次の標的に狙いを定めるのだ
あらかたチーム勢の面々をかたずけたメイドたちが次に標的にする相手はもちろん決まっている
彼女たちの視線の先にいる飛鳥たちとその彼女たちの後ろに匿われている傷ついた佐介たちの姿だ
「どうしようこの状況?」
「負傷した人たちを守りながら戦うというのは流石にきついな?」
一連の流れからメイドたちの実力は戦姫衆や亜騎羅ほどにないにしろ自分たちと同等であることが垣間見えた
その状況下で次なる手をどうすべきかと敵と向かい合いながらも皆主案を巡らせるのだった