戦姫衆との戦闘、さらには追撃するメイド部隊の奇襲を受け、分散されてしまった佐介達一行
そんな中、東付近に向かう佐介チームはそこで追ってきたメイド部隊に追いつかれてしまう
さらにここまでの経緯によって彼女たちが元は忍であったことを知るなど
この短期間で様々なことを知ってしまったのだった
⦅孤島 西付近⦆
佐介たちがメイド部隊に追われているのと時を同じくしてのころ
分散後に島の西側に向かった光牙達もまたメイド部隊に追われていた
「お客人方、お覚悟を!」
「「「「お覚悟を!」」」」
光牙たちの逃げ場をふさいだメイドたちが仕掛けてきた
「こうなっては仕方ない、迎え撃つぞ!」
「「「「おー!」」」」
「私も頑張ります!ふぅぅぅぅん!」
襲い掛かるメイド部隊を前に光牙たちも武器を取り、愛花もまた力を解放させ「大人モード」に転身した
「いくぞ!」
その言葉を合図に戦闘が開始された
「アタイの蹴りを食らいたいのかい!うぉりゃぁぁぁぁぁぁ!!」
バシシシシシシ!
「「「あぁぁぁぁ!!??」」」
葛城がカポエラキックで敵を吹き飛ばし
「すまんのぉ~、わし手加減できひんから……ふっ!!」
ザシュシュシュシュシュ!
「「「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!??」」」
日影が襲い来るメイドたちを素早い身のこなしで切り裂いていき
「行くぞ!ふぅぅん!」
ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「「「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」」
叢が鉈と蛇棒を手足のごとく扱いメイドたちを蹴散らしていく
「「「やあぁぁぁぁぁぁ!」」」
「こ、こないでぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「「「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!??」」」
紫のもつ禍根の力が一斉に仕掛けてきたメイドたちを返り討ちにする
「いきますよ。雷鳴の衣!てやぁぁぁぁぁ!!」
バリリリリリ!
「「「あばばばばばば!!??」」」
愛花の雷遁を帯びた素早さと電撃による一撃によってくらったメイドたちは一斉に感電してしまった
「「「やあっ!」」」
「あまい!」
「「「ぐぅっ!」」」
早くも早々にメイド部隊の襲撃を受け、応戦することになってしまった光牙たちはその対応に追われていた
そして光牙に対し3人のメイドたちが刀で斬りかかるも光牙はそれをなんらく受け止める
分が悪いと判断するやメイドたちはすぐに距離を置く
「ふん、深追いをしないあたりたいした判断力だな」
攻撃を防がれ、そこから追撃をするでもなく瞬時に身を引いた
状況をきちんと分析していると思われるその動きに光牙は少々関心を覚える
「光牙!」
「っ?」
「そっちはどうだ?」
するとそこに背中合わせになる形で雅緋がやってきた
「あぁ、この程度心配されるようなことでもないさ、気を使わせてすまないな姉さん」
「なに気にしてはいない、お前がこの程度でやられるような奴ではないことは誰よりもわかってることだからな」
「…ふっ、そうか」
駆け寄ってきた雅緋に心配はいらないと申す光牙だったが
自分を信じて疑わないように物申す雅緋に心励まされる思いだった
さりとて思いにふけってばかりもいられないと光牙はすぐさま気持ちを切り替え、目の前の敵に集中する
「しかしこいつらどいつもそこそこできる奴らだな」
「あぁ、随分と徹底された動きだ。動きからしてこいつら元忍といったところだろうな」
光牙はメイドたちの動きから瞬時に彼女たちが忍なのだろうということを察した
「さすがたいした観察力でございますね。感服いたします」
「「っ?」」
そんな光牙と雅緋の前に他のメイドたちとは明らかに別格のメイドが現れた
「お前は?」
「初めまして、わたくしはこのメイド隊を率いるメイド長兼隊長でございます」
スカートの袖をつまみ上げ丁重に挨拶をしてくる
「お客様方に恨みはございませんが、すべてはお嬢様の悲願のため、勝手ながらお覚悟願います!」
メイド長がすかさずコスチュームを脱ぎ捨てその下に隠されていた装束を露わにする
と同時に他のメイドたちもそれを機に一斉にメイド服を脱ぎ捨て忍コスチュームに身を包んだ
「本領発揮ってわけやな?」
「へっ、面白れぇ!そうでなきゃ張り合いがねぇってもんだぜ!」
元忍としての正体を明かし、本気になったたメイドたちによって光牙たちの戦いがさらに激しさを増していった
「ふん!」
「おらっ!」
「っ!?」
「どうだ!」
飛びかかるメイドに葛城が蹴りをかます
蹴りを綺麗にヒットさせた葛城がしてやったりの顔を浮かべたその直後
ポォン!
「なっ!?」
倒したと思ったメイド忍が変わり身だったことを思い知らされた
「変わり身か!」
「っ!」シュン!
「しまっ!?」
気づいた時には変わり身を身代わりとし背後を取っていたメイド忍が斬りかかってきていた
いきなりのことで回避が間に合わない状況を前にメイド忍が刀を突き出す
刀の刀身がスローモーションのようにゆっくりゆっくりと葛城を貫こうと近づいてくる
シュン!
「っ!?…っ!」バッ
直後、明後日の方向からナイフが飛んできてきた
それを見てメイドが攻撃を中断させ距離を取った
「大丈夫か、葛城?」
「日影、わりぃ助かったよ」
メイドの攻撃から自分を守ってくれたのは日影だった
葛城は援護してくれた日影に礼を述べる
「ふっ…っ!」
それを聞いた日影はすぐさま再びメイドたちと交戦を開始した
「しゃあっ、今度はもう油断しないぜ!アタイの本気見せてやる!」
うかうかしてもいられないと両手で頬をパンパンと叩き気を取り直して葛城もまた再度メイドたちと交戦するのだった
一方他のメンバーはというと
「小太郎!」
「ワオン!」
「蹴散らせ!」
「ワオォォォォォン!!」
シュシュシュシュシュシュシュン!
叢が自らが従える忍狼の一匹、「小太郎」を口寄せし
小太郎が叢の命を受け、メイドたちを攻撃した
「うぅぅ…」アセアセ
「はあぁぁぁ!!」
「いやっ、こ、来ないでぇぇ!」
紫の方は少しきつそうなところもあるがどうにか渡り合っている様子だった
「雷遁、【雷球】!!」
愛花が両方の拳に雷遁エネルギーを蓄積させそれをパンチする要領でメイドたちめがけて放っていく
そんな中、光牙と雅緋はメイド長の女性とその後ろに控えるメイドたち相対していた
「向こうも派手にやっているようだな」
「あいつらなら大丈夫だろう、俺たちは目の前に集中するべきだろうな」
「あぁ、そうだな」
向こうの様子が気になる雅緋に光牙が心配はないと諭し、それを受け2人は目の前の敵に集中する
「ここまでやるとは思いませんでした。ですがそれもここまででございます、さぁ、お覚悟を!」
それと同時に対峙していたメイド長が動きだし、それに続いてメイドたちも一斉に襲いかかってきたのだった