戦姫衆との策略に巻き込まれ、間一髪のところで逃げることに成功する忍たちは
それを追跡するメイド部隊との騒動があったものの、辛くもこれを撃破した
メイド部隊を倒したそれぞれの組は今後の計画を立てる
一方は離れ離れになってしまった仲間たちを捜索するという案を
重傷者を抱えている組は手当てに専念を
また別の組では捜索する者たちを見越してあえて留まって様子を見るなど
多種多様な計画を立て、それを行動に移すことになった
だが、忍学生たちが計画を立てている中で戦姫衆もまたメイド部隊がやられてしまったことから
今度は神姫、愉姫、愛姫が忍学生たちの追跡と殲滅の任を受けた
その矢先、出発しようとした3人もとに零姫がやってくるとともに例のブレスレットを渡してきた
拒もうとする3人に零姫が術をかけ、それによって3人は言われた通りにこれを受け取り、出発した
3人が去った後、零姫は不適切な笑みを浮かべていた
戦姫衆が動きを見せていることなど知らぬ忍学生、及びその他の忍たちもまた自分たちのすべきことを成すべく行動を開始していた
中でも一番活発に行動を起こしているのは光牙のいる組だった
バラバラになってしまった仲間たちを探すべく生き残ったメンバーたちとともに島中を駆け抜けていた
「まったく、嫌になっちまうぜ。本当に無駄に広いなこの島、おかげでみんなを探すのも楽じゃないぜ」
「葛城、気持ちは分かるが少し落ち着いたらどうや?焦ってもええことないで?」
「分かってるよ、ちょっと言いたくなっただけだっての」
捜索を進めている中、葛城は孤島が広いせいで皆を探すのも容易じゃないと愚痴をこぼし、その葛城に対して日影がたしなめるように言った
「ふぅ…」
「大丈夫か愛花?」
「だ、大丈夫です。すみませんししょー、ご迷惑をおかけして」
能力を解放した反動で披露してしまったことに愛花は罪悪感を感じているようだった
「気にするな、お前はよく頑張った」
それに対して光牙は戦闘に加わり、メイド部隊を退く際に一役買ってくれたことを称賛ししてくれたことに愛花は嬉しさを感じる
「~~~っ!!」メラメラメラ
一方、そんな2人の後方でメラメラと嫉妬の炎を燃え上がらせている紫が鋭い眼光を向けていた
「お、おい紫?」
「…なん、ですか?」ギロ
「あっ…いや、なんでもない」アセアセ
「す、凄まじい殺気だ」アセアセ
そんな紫を傍から見ていた雅緋が声をかけようにも
嫉妬の怒りを燃やしている紫の眼光に睨まれた際には恐怖で言葉が出なかった
叢もその様子を見て驚愕していた
光牙たちが捜索をしている中、佐介たちのいる東側のほうはというと
パタタタ!キュイキュイ!
「ふむふむ……大丈夫、敵の姿は見えないっぽいよみんな!」
先頭を行く四季が秘伝忍法動物であるシキコウモリを使って付近を偵察させ、安全を確保させながら移動をするという作戦を取っていた
戻ってきたシキコウモリから情報を得た四季が佐介たちに合図を送る
「わかりました!…ではみなさん、参りましょう」
「えぇ…佐介さん、行けますか?」
「は、はい…大丈夫です」
エネルギーを吸われている状態の中でメイド部隊と戦うことになってしまい、今持てる力を出し切ってしまったが故に動くこともままならない状態に陥っていた
今は斑鳩や両奈に支えられながら移動しているという状態だった
「無理はしちゃだめだよ佐介くん、辛いなら両奈ちゃんをいじめてリフレッシュしてくれてもいいよ~ん♪」
「あの、両奈さん、言ってる意味が分からないんですが?」アセアセ
「あはは…」アセアセ
自分を抱えながら妙なことを言ってくる両奈に佐介と斑鳩はリアクションに困ったような顔をしていた
「…たく、全然進まねぇじゃねぇか?…おいあんたら、もっと急がねぇとまた奴らが来るかもしれないだろうがよ!」
「す、すみません」
しびれを切らした不良チームの一員が文句を言う
「だいたいよ、そいつがいるから遅くなってんだろ?だったらそいつをおいてけばいい話しだろうがよ」
「「「「っ!」」」」ピキッ
その一言を聞いた瞬間、佐介以外の4人がプチッと来た
「あなた何ですかその物言いは!」
「佐介さんはわたくしたちの大切な仲間です、そんなことするはずがありませんわ!」
斑鳩と雪泉がこれに反論する
「しかしながら彼の言うことも一理あるとは思いますがね?」
するとそこに割って入るように知性チームのリーダーと組員が近づいてきた
「今我々は常に狙われている立場、動けない者を連れて行くなど利口な者の考えとは思えませんね」
「「うんうん」」
「へへっ、なんだかわかんねぇけどいいこと言うぜ、そいつを置いてけば俺らの生き残る確率は高まるってもんだ。つまらねぇ意地貼ってないでそうした方がいいんじゃねぇの~?」
「「そうだそうだっ!」」
助け舟が来たことで調子に乗った不良チームも一気に言いたいことを言いまくった
多勢に言い寄られ、斑鳩と雪泉はタジタジになりそうになる
「へ~、随分と言ってくれんじゃん?」
「四季さん?」
するとそこに四季が割って入る
「あんた太たちさ、さっきからっ好きかって言ってるけどさ、自分たちの不甲斐なさ棚に上げて、さらには助けてくれた佐介ちんのこと悪く言うなんて身勝手さすぎて草ですけどw」
「な、なんだと!?」
「聞き捨てなりませんね!」
四季からの煽り言葉に簡単にのせられた彼らはご立腹の様子だった
「だって事実っしょ、あたし見てたんだからね。特にあんたとあんた、敵に襲われてた時何もできてなくて逃げまくってたじゃん」
「「なっ!?」」
不良チームの隊員と知性チームのリーダーが言葉に詰まった
メイド部隊との一悶着の際に四季は見ていたのだ
2人ともメイドたちに追い込まれた際に一目瞭然に情けなく逃げてばかりだったことを
「そんなんでよく佐介ちんのことあ~だこ~だ言えるよね、あたしからしてみれば佐介ちんおいてくよりあんたたちおいてったほうがよっぽどいいと思うけどね?」
「こ、このアマ!」
「あ〜ん、まってまって〜!せっかくいじめるなら両奈ちゃんをいじめて〜♪」
「な、なんなんだよこいつら?」
四季の反論による罵りに怒った不良チームの一員が掴みかかろうとするとそこに両奈がわって入り調子が狂わされてしまう
「あたしたちは佐介ちんを置いていく気ないんで、そんなに嫌ならあんたたちだけで好きにしたらいいんじゃない?そのかわりあのおっかないメイドさんたちがまた来ても今度は助けないけどね」
「「うっ…」」
さらに物申す四季の言葉に双方のチームは口ごもってしまう
彼ら的はあのメイドたちですら脅威になりうる
そんなメイドたちを倒すことができた佐介たちと別行動して仮に襲われでもしたら生き残れる自信はなかった
「ふっ、ふん。し、仕方ないな、別行動はあまり利口な手とも思えませんからね。いいでしょう好きにしなさい」
「とか言って、本当はあたしたちがいなくなることがまずいって感じだからっしょ?」
「な、なんとでも言うがいい」
不貞腐れながらリーダーの言葉で知性チームはこのままでいいと納得した
「で、あんたたちはどうするの?」
「ぐぅ……わかった。わかったよ!好きにしやがれ」
こっちもこっちで不貞腐れながら渋々了承した様子だった
「四季さん…すみません。僕のために」
「何言ってんの、困った時はお互い様だよ」
「そうですよ佐介さん」
不甲斐ないなと自分を責める佐介に四季たちはそんなことないと言ってくれた
「さてと、じゃあさっさと行こう。問答してる暇があったら足動かさないとね」
「えぇ、そうですね」
「じゃ、そう言うことで出発!」
四季の号令の元、佐介たちは移動を再開するのだった