追跡してきたメイド部隊を辛くも退けた佐介たちは各々、次なる行動を開始していた
そんな中、紫苑たちの前に愛姫が現れた
愛姫は次々と紫苑たちを除く各チームの雑兵たちを瞬く間にその手にかけてしまった
これ以上はやらせまいと夜桜が愛姫に戦いを仕掛ける
しかし秘伝忍法を連発させ、攻撃をする夜桜だったが愛姫には当たらず
技の連発によって隙が生じ、ピンチに陥ってしまう
間一髪のところで紫苑の援護によって夜桜は難を逃れることに成功した
そうして紫苑たち残りのメンバー全員が加勢に入り、目の前でこちらを睨み据える愛姫と相対するのだった
♦♦♦♦孤島 南側♦♦♦♦♦
春花たち負傷者組は応急処置もあってか少し落ち着きを取り戻せていた
何より美野里が愛姫を見つけたことに驚きこそしたが、こちらに気づかず素通りしたと聞き、ひとまずのところは一安心といったところではある
「それで、これからどうするの春花様?」
「とりあえず一段落ついたからとはいえ気が抜けないわ。ここは敵地の真っ只中だもの、なんとかしてこの島から脱出する手段を考えなければならないわ。きっと他のみんなもそう判断してるに違いないわ」
当面の問題である島からの脱出についての話し合いが行われていた
いくら良い隠れ家を見つけたからと言っても所詮は一時凌ぎでしかない
敵のテリトリー内にいる以上、油断できる要素などどこにもないのだから
「もう少しみんなを休ませたら出来る限り私たちも移動を開始しましょう。運が良ければみんなに合流できるかもしれないわ」
散りじりになっている他の皆と合流できれば少しは現状を変えられるかもしれないと、少し休憩を挟んだら自分たちも移動しようという話しになった
そんな時だった
「ふふっ、見つけたわよ迷える子羊さんたち」
「随分と逃げ回ってくれたわね。おかげで探すのに苦労したじゃない」
「「「「っ!?」」」」
突如として声が聞こえたことに春花たちが背筋を凍らせる
急ぎ、辺りを見回す
「あっ、春花様、みんな!あそこ!」
未来が指さす先には木の上からこちらを見下ろす二つの影が
「こんなところに隠れてたのね〜?でももう鬼ごっこは終わりよ」
「手間かけさせやがって、だが見つけたからにはもうお前らに逃げ場はねぇ、この場で全員、エネルギーを奪い尽くしてやるわ」
春花たちの前に現れたのは戦姫衆の2人、愉姫と神姫だった
「「――っ!」」シュタッ!
そうして宣言を終えるや2人は木から降り立ち、春花たちの前に立ちはだかる
「よりにもよって最悪なのが来ちゃったわね」
「うん、なんて最悪なタイミングなの」
未来と飛鳥はここが見つかってしまったばかりか1番今対面したくない相手と対峙していることを心の底から悔やんでいた
「なってしまった以上は仕方ないわ。みんな、こうなったら覚悟を決めて、相手は強い、一人一刷の覚悟で臨む着でいくわよ。何としても負傷者たちを守るの」
「分かりました春花さま!」
「はい、頑張ります!」
「みのりも頑張る!」
戦う覚悟は決まったと春花のy問いに皆が答えるとともに気合いを入れる
「奴らやる気みたいね、ねぇ神姫?」
「そうね~。楽しませてもらうわ~」パチン
春花たちがやる気を見せたのを見て愉姫はほくそ笑むような態度を取り、神姫が指を鳴らすとどこからともなく転送された高性能勝つハイテクそうな傀儡が数体出現する
互いに戦闘態勢は整った
「行くわよみんな!」
「「「おーーー!!」」」
ここまで続いていた沈黙が春花の一声で破られる
飛鳥、雲雀、美野里の3人が先行する
「お~お~、向かってくるわよ雑魚どもが?」
「えぇ、みたいね~?」
「神姫、あの3匹はあたしがもらうわよ!」
「えぇ~?」
愉姫が向かってくる飛鳥たちのほうに愉姫も向かって行く
「あたしが少し遊んであげるわ!」
「「「っ!」」」
「そりゃ~!」
跳躍したとともにスマフォに付いたストラップを巨大化させて投げつける
「みのりに任せて!てやぁぁ!」
飛んできた巨大化したストラップを持っていたバケツではじき返す
「いいよみのりちゃん!」
「いい気になってんじゃない…てぇ~の!」
攻撃をはじき返された愉姫だったが、体を回転させ
その動作によってストラップに再び勢いを取り戻させるとともに再度投げつける
「また来たよ!」
「何度やっても無駄だよ!みのりがはじいちゃうもん!てやぁぁ!」
迫りくるストラップを弾き飛ばそうとバケツを振るう
「甘いっての」ニヤリ
不敵な笑みを浮かべるとともに空いているもう片方の手で指を鳴らす
ビリリリ…ビリ~ン!
シャキィィィィイン!
「…えっ?」
「「っ!?」」
「逝っちまいな♪」
バゴォォォォォン!
それは突然の事態だった
飛んできたストラップが内側から破裂したかと思ったら
可愛いらしかった容姿が一変し、凶悪そうな顔をした無数の棘がついた鉄球に変わった
次の瞬間、その棘鉄球がバケツを貫通しつつ押し負かし、そのまま美野里に激突する
「っ!?」ドサッザザァァァ!
「「みのりちゃん!?」」
鉄球による一撃を受けた美野里はそのまま大きく後方へと吹き飛んだ
「まず一匹っと」
「…よくもみのりちゃんを!」
「ひばり、もう怒った~!!」
美野里の敵を討つ、その意志の元、飛鳥と雲雀が再び向かって行くのだった
「みのり、大丈夫かしら?」アセアセ
「未来、心配する気持ちは分かるけど今はこっちに専念して、私たちでみんなの援護よ!」
「…はい、春花さま!」
先の光景を目にしていた春花と未来が援護のために後衛を務める
「は、春花、私も戦わせてくれ」
「ダメよ雅緋ちゃん。あなたはまだ万全じゃない、だからそこで大人しくしてなさい」
「し、しかし、奴らは生半可な相手じゃない、ここは私も」
この状況が不味いことは雅緋も理解している
故に少しでも手助けになるのならと雅緋はその身が物語っていた
「ただでさえ負傷者を守りながら戦わなければならないこの状況で今のあなたが加わればどうなるかくらいわかるでしょ?」
「っ…」アセアセ
春花から正論をぶつけられてしまい、ぐうの音も出なかった
「その人たちの言う通りだぜ」
「っ?」
するとそこに第三者が割って入る
それはスポーツチームのリーダーだった
「あなた?」
「けが人たちは俺が見てる。あんたたちは心置きなくやってくれ。悔しいが俺たち程度じゃどうやっても勝てる相手じゃない」
力量が分かったからこそ、せめてもの手助けだとこの役を買って出る
「ありがとう、恩に着るわ」
「お礼を言うのはこっちの方だぜ」
「…雅緋ちゃんのこともお願い」
「任された」
春花から雅緋のことを託されたスポーツチームのリーダーは彼女を連れて他の負傷者たちの元に戻った
「いい人だねあの人」
「えぇ、なんだか光牙くんたちにどことなく似てるかもね?」
紳士的な対応をしてくれるスポーツチームのリーダーに好印象を覚えた
「…さて、では気を取り直して行こうかしら未来?」
「はい、春花さま!」
後顧の憂いは一先ず無くなったことで春花たちは戦いに集中するのだった