閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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メイド部隊を退けた佐介たち


しかし彼らに休まる時が訪れることはなく


今度は戦姫衆の愉姫、神姫が春花たちの元に、愛姫が紫苑たちの元に現れ襲い掛かる


手練れであることに加えて手負いの状態である彼らは次第に追い込まれてしまっていった


一方、そうとは知らぬ光牙たちの一行は戦闘音を聞きつけ現場に向かおうとする中で


不良チームとの小競り合いもあり、彼らと別れて行動することに


時を同じくして佐介たちの一行もその音を聞きつけ、駆け付けようとする


だが、手負いにも関わらず現場に行こうとする佐介とそれをよく思わぬ雪泉たちの言い分とで意見が纏まらなかった


そんな中、知性チームの面々が自分たちを助けてくれた恩に報いるためにと協力を申し出てきたことで佐介たちも行動を開始するのだった




危機に駆け付ける仲間たち 

 

≪北側≫

 

 

 

佐介たちと光牙たちのほうで動きがあった頃だった

 

 

 

シュンシュン!

 

 

カキキキキキン!

 

 

 

激しい金属と金属のぶつかり合う音が木霊する

 

 

「おりゃあぁぁぁぁぁ!」

 

 

「っ!ザザァァ!

 

 

焔が六爪を振り下ろす

 

 

それに対し愛姫が後退する

 

 

「…っ!」バッ!

 

 

 

シュシュシュシュ!

 

 

 

「ぐっぐぅぅ~!?」

 

 

すかさず愛姫が勢いをつけて飛び込むとともに高速で包丁を突きつける

 

 

隙も生じさせないほどの攻撃に焔は押されていく

 

 

「焔ちゃん!今助けますわ!」

 

 

「詠!?」

 

 

「やぁぁぁぁぁ!」

 

 

最中、追い込まれてしまっている焔を詠が助けに入る

 

 

大剣を振り下ろし攻撃を仕掛けるも愛姫はそれを見てすかさず焔への攻撃をやめ、後ろに下がった

 

 

「助かったぞ詠」

 

 

「これくらい当然ですわ」

 

 

助けられたことに例を言う焔に大したことはないと詠は答える

 

 

一方、2人の互いを信頼し合う様子を見ていた愛姫が徐々に怒りを抱きながら手に力を込める

 

 

「…幸せ、憎い……楽しそうなやつ、許せない…妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい…っ!」

 

 

ぶつぶつとつぶやき、少しして妬ましいという言葉を連行しだした際には彼女の体から黒いオーラが漏れ出始めた

 

 

「み、みんな気をつけて!何かしてくるかもしれない!?」

 

 

「「「「っ!」」」」

 

 

異変に気づいた紫苑が警戒を促すと他の皆が警戒態勢をとる

 

 

紫苑たちが警戒をする中、愛姫が動き出す

 

 

「…姫術【血刃・飛】!!」

 

 

唱えるようにつぶやくと手にしていた包丁の刃先から湯水の如く血が流れだすと愛姫はそれを飛ばす

 

 

薄く研ぎ澄まされた血の斬撃が紫苑たちに向かって飛んでいった

 

 

「みんな避けて!?」

 

 

飛んでくる愛姫の斬撃を紫苑たちは回避する

 

 

「…逃がさない、全員…死ね!」

 

 

まるで獲物を定めた獣のような眼光を向け、愛姫は再び包丁に血を纏わせる

 

 

すかさず連続で包丁を振るうとそれに応じてその数の血の斬撃が飛んでいった

 

 

「何度も飛んでくるのか!?」

 

 

「くんなっ!」バキュン!

 

 

数発も飛んでくる血の斬撃に柳生は思わず恐怖の声をもらす

 

 

同時に両備が応戦すべくライフルで狙撃する

 

 

飛んでいった弾丸は血の斬撃にヒットする

 

 

しかし着弾した弾丸はそのまま血の斬撃を通り抜けてしまった

 

 

「しまった。あれは血だから弾丸が通り抜けちゃう!?」

 

 

判断を見誤ったと悔やむ両備だったが、そんな暇もなく斬撃は両備に向かって飛んでいった

 

 

「(や、やば!?)」

 

 

両備は焦りを抱く、それは彼女のみならず他の面々も同じことだった

 

 

もはや絶体絶命かと思われた

 

 

その時だった

 

 

「凍てつきなさい!!」

 

 

 

ヒュオォォォォォォォォォ!!!

 

 

パキキキキキキキン!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 

突如声がすると思ったら直後に紫苑たちに向かって飛んでいた血の斬撃が凍てつき、凍ってしまった

 

 

カチコチに凍った斬撃は紫苑たちに触れることなく重くなったことで地面に落下し、粉々に砕け散った

 

 

「こ、この冷却は…まさか!」

 

 

「しおーん!!」

 

 

「雪泉!」

 

 

一連の出来事から紫苑はもしやと思った時だった

 

 

そのタイミングで雪泉を先頭に斑鳩や四季、日影たちがやってきた

 

 

「間に合ったね。みんな大丈夫?」

 

 

「四季!…あぁ、わしらは大丈夫じゃ。それよりも皆さんも無事だったんじゃな」

 

 

「あったり前のこんこんちきってね♪」

 

 

思いがけない登場に紫苑たちは感極まっていた

 

 

「来てくれてありがとう雪泉、それにみんなも、正直今とてもやばいところだったよ」

 

 

雪泉たちが来てくれなければ危うく愛姫の攻撃を受けてやられていたかもしれなかったからだ

 

 

「…ん?お、おい」

 

 

「どうしました柳生さん?」

 

 

「負傷者たちの姿がないぞ!?」

 

 

「「「えっ!?」」」

 

 

柳生がふと負傷者たちのことを思い返し、振り替えると

 

 

後ろの方にいたはずの負傷者たちの姿がどこにもなかったのだ

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、大したことはありません。それから負傷者たちのことも安心してください」

 

 

「ん?どういうこと?」

 

 

「今、佐介さんたちと他の組の方々が紫苑たちと行動を共にしていた方々を安全圏まで連れて言ってくれてますわ」

 

 

「えっ?」

 

 

思いもよらぬ報告を聞いて紫苑は驚いた

 

 

一方そのころ少し離れた場所にて

 

 

「急げ、もたもたしている暇はありませんよ。全員運び出すのです!」

 

 

「「「はい、リーダー!」」」

 

 

知性チームリーダーの指示の元、負傷した者たちを戦闘圏外に運び出していた

 

 

「しっかり、もう少しですからね」

 

 

その中には彼らと共に負傷者を連れて行く佐介の姿があった

 

 

「なるほどそうだったんですか?」

 

 

「せや、だからここからは負傷者のことは気にせず思いっきりやれるで」

 

 

「そうか、そいつはいい。だったら本気出しても問題ないってことだな!」

 

 

「ですが油断は禁物です。相手は相当な実力者なんですから」

 

 

遠慮なく戦えると聞いて気合いを入れる焔に斑鳩が注意を促していた

 

 

一方、愛姫のほうはというと

 

 

「……っ」ギロリ

 

 

雪泉たちの登場によって息を取り戻す紫苑たちと対照的に愛姫はムッとした表情を向ける

 

 

「っ、気を付けてみんな。どうやら彼女、相当お怒りのようだよ」

 

 

愛姫が自分たちに向ける視線に寒いものを感じた紫苑は皆に警戒を促す

 

 

「…っ!」バッ!

 

 

「気をつけてみんな!何かしてくる気だよ!?」

 

 

いち早く愛姫の行動に気づいた紫苑が注意を促す

 

 

警戒する紫苑たちを尻目に愛姫が力を込める

 

 

すると彼女の周囲に複数の継ぎ接ぎだらけの人形が出現する

 

 

「……姫術【哀怒路】!」

 

 

紫苑たちが呆気に取られていると愛姫が術を唱えると人形が出現した陣から血のような赤いものが湧き出し、人形たちを包み込んで行く

 

 

そして人形を飲み込んだそれが大きく盛り上がっていく

 

 

さらにそれが徐々に形を成していく

 

 

液体が固まっていき、その全貌を表す

 

 

現れたのは愛姫に酷似した血でできた何かだった

 

 

「……全員、殺す」

 

 

愛姫がそう告げた瞬間、愛姫に酷似した血の人形が紫苑たちに襲い掛かるのだった

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