愛姫、神姫、愉姫の3人が戦場に赴く
紫苑たちの元に愛姫が、春花たちの元に神姫、愉姫がやってくるとともに戦闘が開始される
どちらも激しい戦闘が繰り広げられ、戦姫衆たちの強さの前に苦戦を強いられていった
だが、それでも諦めるような忍学生たちではなく、仲間たちの連携を駆使して徐々に巻き返しを図る
特に春花たちのところは神姫、愉姫の2人を相手にしつつもその差を連携で埋め、少しずつ状況を好転させていく
これを黙っているような戦姫衆ではなく調子づく前に一気に攻めようと画策する
しかし、そんな中、戦姫衆たちにとって増援という予想外の出来事が起こり、場の空気がさらなる変化を見せ始めるのだった
春花たちと愉姫、神姫ペアとの戦いの最中、この場に現れたのは光牙たちだった
「光牙くん、来てくれたのね。助かったわ」
「近くで派手にドンパチやっている音が聞こえて来てみれば案の定だった…遅くなってすまなかったな」
「ううん、すっごくいいタイミングだよ!」
光牙たちが駆けつけてきたことで春花たちに安どの表情が浮かぶ
「ちょっとちょっと、何勝手に盛り上がってくれちゃってるわけ?」
すると光牙たちの会話に茶々を入れるように愉姫が声をだす
「あたしたちを無視してんじゃないわよ。いい気にならないで、ちょっとお仲間が増えたくらいでなんだっていうのよ?雑魚が何匹集まろうとあたしたちに勝てるわけないんだからさ」
士気が高まっている忍学生たちに対し、愉姫は喧嘩腰に言う
「なら試してみるか?本当に雑魚かどうかを?」
愉姫の言葉にい返すように光牙が彼女を睨みつける
「なによ?あたしとやろうっての?」
「あぁ、ここからは俺が相手をしてやろう」
光牙はそういうと武器を構える
「光牙くん、1人で平気?」
「問題ない。お前たちは残りのやつを頼む」
「…わかったわ」
示し合わせを終え、光牙が愉姫を、残りの戦力で神姫を相手にすることとなった
「あんたさっき随分なことを言ってたわね?あたしを1人で倒すって?」
「そうだ。お前の相手は俺だけだ」
「…ざっけんじゃないわよ。亜騎羅にやられた分際のくせに偉そうなこと言ってくれんじゃない?いいわ、あんたの鼻っ柱、あたしがへし折ってあげるわ!!」
愉姫が勢いよくストラップについた鉄球をスイングさせる
「っ!!」
ガキィィィィン!!
当たる寸前で光牙が弓刃でこれをガードする
しかし勢いは殺し切れず後ろに後退する
「まだまだ終わらせないわよ!!」
「っ!」
「おららららららららら!!!」
追い込みをかけるが如く愉姫が連撃を繰り出していく
その度に光牙が攻撃を防ぎ、いなしていった
「どうしたのよ!口先ばかりでさっきから防戦一方に見えるんだけど?さっきのはただ見栄を張ってただけとか?マジそれウケるんですけど!!」
攻撃をしつつ愉姫が光牙を侮辱するようなことを言いまくっていた
しかし当の光牙はそんな彼女の言葉に反応を示すことはなく続けざまに防御の姿勢を保っていた時だった
「…っ!!」ピキュン
防御に徹していた光牙が突如として行動を開始する
「何しようとしてるのか知らないけど無駄な足搔きよ!」
向かってくる光牙に対し、愉姫が鉄球ストラップを振りかぶる
「ふっ!…~っ!!」シュン!ガキィィン!
「なっ!?」
刹那、鉄球ストラップが襲い掛かる直前に光牙が跳躍し体を宙を浮かせると
すかさずスマホと鉄球ストラップを繋いでいる鎖に向かって弓刃を突きつける
弓刃の刃先が鎖を斬ったことにより鉄球ストラップがスマホと切り離されてしまった
これには愉姫も驚きを隠せない
だがそんな悠長な暇を与える光牙ではない
地面に着地するやすぐさま地面を蹴って愉姫に特攻を仕掛ける
「ふん!」
「っ!?」
「はあっ!!」
「うわっ!?」
斬撃による初撃はかわすもそこからすかさず繰り出された蹴りによる二撃目はかわすことができず
腹部にクリーンヒットした
「ぐぅぅ…やってくれたわね!許さない!【戦姫術・気襲球】!!」
反撃とばかりに愉姫が術を発動させ、自身の周りに愛用の鉄球の姿を象った気でできたエネルギー球を数個作り上げる
「くらえぇぇ!!」
愉姫が展開させた気弾を一斉に光牙へ向けて放つ
「…っ!」パシュシュシュシュ!
対する光牙も矢を連射させることでこれを迎え撃つ
それにより彼女の放った気弾は尽くかき消された
「なっ!?」
「そんな小細工で俺はやれんぞ?」
「…ちぃっ!」
自身の攻撃が効かないことに愉姫が怒りを露わにする
一方、春花たちはというと
「みんな、光牙くんがもう一人を相手にしてくれている間に一気に仕掛けるわよ!」
「はい!」
「うん!」
「りょうか~い」
春花の声に皆が答え、残るもう一人、神姫に狙いを定める
「あら〜、みんな随分と怖い目で私を見てるわね〜?」
自分を睨みつける眼に囲まれながらも神姫は特段慌てる様子を見せず、むしろ冷静に振る舞っているようだった
「その余裕、いつまで待つかしらね?」
「その言葉、そっくり返してあげるわ。見なさい!」
神姫が頭のアンテナから信号を送る
ヒュー!ドドン!
直後、彼女たちの頭上から複数の傀儡が降りてきた
「あれは?」
「驚いたかしら?愉姫がいれば使うこともなかったんだけど、私だけじゃ流石に部が悪いものでね、戦力の増強をさせてもらったわ。さぁやってしまいなさい」
ぐぽ~ん!
舞い降りた傀儡たちに神姫が指示を送るとそれに好悪するかのように顔についているモノアイが怪しく発光する
さらにその直後に春花たちに向かって勢いよく飛び出してきた
「来るわよ、用心して!」
特攻してくる傀儡を前に春花が全員に注意を促す
そして次の瞬間、両者がぶつかり合う
互いに激しい攻防を繰り広げる
一見、双方の力の差は同じようではある
「やぁぁぁぁぁぁ!」
ガキィィィィン!
刹那、飛鳥が一対の傀儡に小太刀二刀を渾身の力で振るい、傀儡を斬る
数秒背中合わせの状態が続く
「…っ!?」
しかしここで飛鳥は気づく、愛刀の小太刀が刃こぼれをしていることを
「そ、そんな!?」
愛刀が刃こぼれを起こしたことに飛鳥は驚く
その直後だった
隙を見せた彼女に傀儡が身を反転させ襲いかかってきた
気づいた時には既に間合いを取られており、傀儡が飛鳥を襲おうと狙う
「やらせるか!どりゃぁぁぁ!」ドドーン!
「かつ姉!」
だが、間一髪のところで葛城が飛んでくるとともに飛鳥を狙う傀儡に飛び蹴りを喰らわせる
「どうだ!」
してやったと葛城は笑みをこぼす
…ぐぽーん!
「なっ!?」
ブォン!
「うわっ!?」
「かつ姉!?」
「「「「「っ!?」」」」」
だが葛城の放った蹴りは傀儡にさほどダメージを与えておらず、唖然とする彼女に傀儡が片手のアームハンマーを振り下ろし、その身を地面に叩きつけられたのだった