閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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脱出を図る忍学生たちを追って戦姫衆の神姫、愛姫、愉姫の3名が彼らの前に参上する


遭遇早々に戦闘に突入し、激しい抗争を繰り広げる


その中で紫苑たちは愛姫との戦いに身を投じ、負の感情を力に変える彼女に苦戦を強いられる


しかし紫苑たちも力を合わせることによりこれに立ち向かい、斑鳩たちは愛姫の姿を模した人形と戦い、辛くも勝利を収める


一方、本人を相手に戦う紫苑もまた苦しい戦いを強いられるも機転を利かせた一撃を繰り出し、そこから徐々に形勢逆転させていく


決着をつけるべく必殺の技を繰り出す両者の攻防は


途中、突破されそうになりかけるも雪泉の援護によって事なきを得ると同時に畳み掛けることでついに彼女を撃破する


だが、その際に紫苑たちは彼女にもまた自分たちと同じ腕につけられた装置がはめられていることを知り、謎を深めるのだった


迫りくる傀儡兵、春花の危機

 

 

愛姫との戦闘が終わってしばらくした頃…

 

 

「な、なんですって?それは本当なんですか?」

 

 

「うん、本当だよ佐介くん。私たちもこの目でみたから間違いないよ」

 

 

戦闘の音が聞こえなくなったことを受け、様子を見るべく戻ってきた佐介たちと合流した紫苑たちはこれまでの経緯を伝える

 

 

話しを聞いた佐介たちは驚いていた

 

 

「もよやどういう理屈なのでしょうか?わざわざ我々と同じ土俵に立つだなどと?」

 

 

「ふん、どうせ僕らでは勝てないと踏んでたかを括ったんだろう。策士策に溺れるとはまさにこのことだね」

 

 

話し合いの席に同席していた宗教チームのリーダーと知性チームのリーダーが各々の感想を述べる

 

 

「それはさておきこれはどういうことなんだ?寄りにもよってぼくらを襲ったその女をなんで手当てしているんだ?」

 

 

知性チームのリーダーが自分たちが戻って来るなり紫苑たちが愛姫を手当てしていることについての説明を求めていた

 

 

「今彼女はとても危険な状況なんです。このままでは命が危うい可能性もあると判断したからこそこうしてできうる限りの手当てを行っているんです」

 

 

「それが理解に苦しむというんだよ。その女は敵だぞ?助ける理由などないはずだ」

 

 

せっかく倒した敵である愛姫に手当てを施すなど理解に苦しんでいた

 

 

「すみません。死にかけている命を前に放っておくなどできなかったんです」 

 

 

「ふん、甘えた考えだな」

 

 

「しかし私どもとしてもこの判断には賛同いたしますぞ。たとえどんな命だろうと見捨てることあらば神に顔負けができませぬからな」

 

 

異議を唱える知性チームとは対照的に仏教チームは協力的な姿勢を見せていた

 

 

「…まぁいい、よく考えてみればもし万が一なことがあればそいつを人質として交渉に踏み込ませればいいだけだからな」

 

 

賛成が多数だったのでなくなく知性チームのリーダーは皮肉を言いながらも愛姫の手当てを許してくれたのだった

 

 

「しかしこれは別の意味で問題ですね」

 

 

「えぇ、仮に戦姫衆の全員が僕らと同じ状況なのだとしたら…」

 

 

 

 

 

 

紫苑が思い詰めたような顔を浮かべている頃

 

 

 

ドドォォォォン!!

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「っ!!」

 

 

もう一方の光牙たちのほうは未だ戦いが続いている

 

 

一度は無力化させたものの、術を使って再び連結させた鉄球ストラップの攻撃に光牙は対処をしていた

 

 

さらに同じ場所にてもう一つの戦いのほうは少々苦戦を強いられていた

 

 

「「「はぁ…はぁ…はぁ…」」」

 

 

 

ぐぽ~ん!

 

 

 

自分たちの前に立ちはだかる難攻不落の傀儡兵士たちの強固な硬さの前に未だ突破口が見いだせずにいた

 

 

「どうしたらいいの?」

 

 

「そんなの最初から分かってたら苦労してないでしょ」

 

 

「せやな。しかしこれはえらい困ったの~」

 

 

傀儡たちを前に飛鳥、未来、日影の3人が各々の意見を告げる

 

 

愚痴るのも仕方ないくらい目の前に立ちはだかる傀儡は強固であり、そして強かった

 

 

「もういい加減あなたたちの悪あがきにも飽きたわ。そろそろとどめをさしてあげるわ」

 

 

これ以上待っても面白みはないと判断した神姫が傀儡に指示を送る

 

 

…ぐぽ〜ん!

 

 

神姫からの命令を受信を受けた傀儡たちが動き出す

 

 

ブォォォォォォ!!

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

次の瞬間、ホバージェットを噴射しながら一気に間合いに入り込む

 

 

そして懐に潜るや否や下からのアッパーを繰り出す

 

 

 

バキィィィィン!

 

 

 

「っ~~~!?!?」

 

 

「「っ!?」」

 

 

繰り出されたその一撃の凄まじいこと、

 

 

標的となった飛鳥は咄嗟に小太刀を盾に防御姿勢をとるも、それをもろともしないほどの勢いで後方へと吹き飛ばす

 

 

ギュィン…バババババババ!!

 

 

 

「しまっ!?」

 

 

「っ!?」

 

 

飛鳥に気を取られている未来と日影に残る2体がガトリング砲を放ってきた

 

 

避けるタイミングを見失った彼女たちに攻撃をかわす術がなく危機が押し寄せる

 

 

「させないわ!」

 

 

だがその時だった

 

 

2人の前に春花が立つ

 

 

「春花さま!」

 

 

「春花さん!」

 

 

「っ!!」

 

 

春花が2人の前に立つと傀儡を前方に出させ、シールドを展開させる

 

 

直後、砲弾の雨あられが降り注ぐも春花がシールドで防御する

 

 

押し寄せる弾丸の雨を受け、春花も辛い顔を浮かべた

 

 

しかしいくら守りに徹しても傀儡たちが攻撃の手を緩める事はない

 

 

次第にシールドも限界を迎えていく

 

 

「(このままではまずいな)」

 

 

その様子を見ていた光牙も状況を危惧する

 

 

「よそ見してんじゃないわよ!」

 

 

だが、光牙とて目の前の楡姫を無視できる状況でもない

 

 

「(時間がない。ここは)」

 

 

何かを思いついたように光牙が弓についているボタンを押す

 

 

そしてすかさず弓を構える

 

 

「はっ、狙い撃ちする気?そんなものあたらなきゃ怖くないわよ!」

 

 

当たらないという自信からかお構いなしに鉄球を投げつける

 

 

「っ!!」パシュン!!!

 

 

しかしそれを光牙が見切るように寸前でかわすとともに矢を放つ

 

 

「言ったでしょ、意味ないって!」

 

 

カキン!

 

 

光牙が愉姫に向けて矢を放つ

 

 

案の定、愉姫はその攻撃を弾き飛ばす

 

 

「無駄撃ちだったわねw?」

 

 

「…」

 

 

してやったりという顔を浮かべる愉姫に光牙は何も言わず無言だった

 

 

だが、その時だった

 

 

弾き飛ばされた弓矢の先端から無数の粒子が広がる

 

 

「なに?」

 

 

突然のことに愉姫は困惑した顔を浮かべる

 

 

されど驚くのはまだ早かった

 

 

「…縛れ」

 

 

 

ビシュシュシュン!!

 

 

 

「なっ!?」

 

 

周徐に意味深な言葉を光牙が呟くと囲に散らばっていた粒子がまるでロープのように細長いものに変化する

 

 

そしてそれが一斉に楡姫に向かって飛んでいくと瞬く間に彼女を拘束する

 

 

「どわっ!?」

 

 

身動きがとれなくなり、楡姫はその場に倒れ込む

 

 

「こ、この!やってくれたわね!」

 

 

必死に脱出しようにもなかなか外れない

 

 

「…っ!」

 

 

「あっ、おいこらー!」

 

 

楡姫の動きを止めることに成功した光牙がすかさず春花たちの元に駆けつける

 

 

一方その頃、ガトリングの集中砲火を受けている春花に限界が訪れかけていた

 

 

もうシールドも弾丸の応酬にやられてしまい、ボロボロになっていた

 

 

そしてその時は来てしまう

 

 

 

バラララララ!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

限界を迎えてシールドは大破してしまう

 

 

ぐぽ~ん!

 

 

隙を突いて前衛の傀儡が春花に襲い掛かる

 

 

「春花さま危ない!?」

 

 

迫りくる傀儡が今にもその轍の腕を振り下ろそうとする

 

 

来るであろう痛みに備え、春花は咄嗟に目を瞑る

 

 

 

ガキィィィィン!!

 

 

 

次の瞬間、鈍い音が響く

 

 

しかしその一方で春花は身体に痛みを感じないことに不信感を覚え、恐る恐る目を開く

 

 

「春花、無事か?」

 

 

「こ、光牙くん!」

 

 

視線の先には傀儡の攻撃から自分を守った光牙がいた

 

 

 




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