閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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忍たちを追ってやってきた戦姫衆の愛姫、神姫、愉姫ら三人との戦いが繰り広げられている頃


愛姫を相手に戦っていた紫苑たちは苦戦を強いられながらも勝利を収めることができた


しかしそれと同時に紫苑たちは意外な事実を知ることとなった


一方、神姫、愉姫を相手にしている光牙たちのほうは未だに硬直状態が続いている


光牙のほうはやや優勢だが、神姫を相手にしている春花たちのほうは彼女が差し向ける傀儡の強固な走行を前に攻めあぐねていた


そこを突くかのように傀儡たちが猛威を振るい、防戦一方な状況になってしまう


春花がシールドで皆を守ろうとするも傀儡たちは一斉掃射によってそれを破り、再び襲い来る


だが、そんな彼女たちを守るように駆けつけたのは光牙だった



反撃開始、傀儡兵攻略戦 

 

ガキィィィィン!!

 

 

 

金属と金属の激しいぶつかり合う音が響く

 

 

音の正体は春花たちを庇うように前に立ち、傀儡からの攻撃を防いだ光牙だった

 

 

「お前たち無事か?」

 

 

「光牙くん…えぇ、私たちは大丈夫よ。助かったわ」

 

 

「でも光牙、どうして?もう一人は?」

 

 

「それなら俺の術で身動きを封じている」

 

 

光牙は鍔迫り合い状態のままに春花たちにここにいる経緯を説明する

 

 

ぐぽ~ん!

 

 

「っ、ふっ!!」

 

 

鍔迫り合いを強引に解除させ、光牙に拳を振るう

 

 

「はあっ!!」

 

 

カキィィィン!

 

 

かわすとともにカウンターを仕掛ける光牙だったが、弓刃の刃が弾き返された

 

 

「ダメよ光牙くん。そいつの装甲は生半可なものじゃないわ!」

 

 

光牙の攻撃も弾かれ、いよいよ皆に焦りが生じる

 

 

しかし当の光牙はというとそんな彼女たちとは対照的に比較的冷静だった

 

 

しきりに弓刃を握る手をぎゅっぱさせながら何か考えているようだった

 

 

そうしてなにか考えが纏まったように再び弓刃を構える

 

 

 

ぐぽ~ん!!

 

 

 

刹那、傀儡がアームハンマーで光牙を叩き潰そうとする

 

 

「光牙くん!?」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

光牙が危ない、そう思った皆が一斉に動揺の顔を浮かべる

 

 

傀儡のアームハンマーが光牙に直撃しようとしたまさにその時だった

 

 

「~~~っ!!」

 

 

 

ザシュン!ガシャァァァァァァン!!

 

 

 

 

「……っ」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

それは一瞬の出来事だった

 

 

繰り出した傀儡の攻撃をかわすとともに光牙が弓刃を力強く振るう

 

 

すると今まで春花たちがいろんな手を尽くしてもそれをもろともしなかった傀儡の装甲をフレームを巻き込む形で切り裂いた

 

 

この一撃によって傀儡は両手を大破しながら数歩後ろに下がる

 

 

 

ぐぽ~ん!

 

 

 

ブォォォォォォ!!

 

 

 

だが、引いた訳ではなく光牙に狙いを定めるとバーニアによって加速したまま体当たりを仕掛けてきたのだ

 

 

「危ない!」

 

 

「光牙逃げて!?」

 

 

光牙が危ないと未来が必死に呼びかける

 

 

しかし光牙は逃げる素振りも見せず身構えながら弓のトリガーを引き絞る

 

 

みるみるうちに矢じりに凄まじいエネルギーが蓄積されていく

 

 

「はっ!!」

 

 

 

パシュゥゥゥゥン!!

 

 

満を持して光牙が矢を放つ

 

 

放れた矢の先端が螺旋状のオーラを纏いながらまっすぐに突き進む

 

 

そして次の瞬間だった

 

 

 

ズシュ!ビュオオォォォォォン!

 

 

 

光牙の放った矢が傀儡の身体を貫通する

 

 

貫かれた傀儡は磁気を発生させ、ガタガタと体を震わせながら爆発四散する

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

傀儡が破壊された光景を見て春花たちと神姫は驚きの表情を浮かべる

 

 

「光牙さんが倒してもうた」

 

 

「そんなうそでしょ?私たちがどんなにあがいても通じなかったやつをたった二発の攻撃で」アセアセ

 

 

目の前で起こった事態に光牙を除く面々は困惑を隠していた

 

 

「情けないぞお前たち。この程度の相手に手こずってはこの島から脱出などできん」

 

 

「「「うっ…」」」

 

 

光牙の指摘に痛いところを突かれたという顔で何も言えずにいた

 

 

「臆するな、このガラクタどもの倒し方は割と簡単なことだ」

 

 

「どうすればいいの?」

 

 

「一撃一撃に持てる力のありったけを捧げ、そしてそのまま一点に狙いを定めろ。そうすればこいつらの装甲など怖くもなんともなくなるさ」

 

 

傀儡たちに対する攻略方法を光牙が皆に伝える

 

 

 

ブオォォォン!

 

 

 

「っ!?」

 

 

刹那、光牙目がけて鉄球が飛んでくる

 

 

紙一重ではあったが光牙はそれをかわすとともに鉄球が飛んできた方に視線を向ける

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…~~っ!!」

 

 

するとそこには拘束を解いた様子を見せている愉姫の姿があった

 

 

見ると相当ご立腹な様子の顔を見せており、光牙はそれを見てやれやれと言った顔を見せる

 

 

「お前たちすまないがどうやら手助けはここまでのようだ。俺はあのしつこいじゃじゃ馬娘を何とかしてくる。後は頼んだぞ…っ!」

 

 

後のことを皆に任せ、光牙は再び愉姫との戦いに身を投じるべく弓刃を手に勢いよく駆け出していった

 

 

「…みんな、突破口を見つけてくれた光牙くんのためにもやるわよ」

 

 

「うん!わかったよ春花様」

 

 

「私も頑張ります!」

 

 

光牙から勝利への勝ち筋をもらい、春花たちはそれを無駄にすまいと気合いを入れる

 

 

するとその直後、残る2体が仕掛けてきた

 

 

「来るわよ!」

 

 

「任せてください!」

 

 

「わしもいくで!」

 

 

迫りくる傀儡を飛鳥と日影が迎え合う

 

 

「やぁっ!」

 

 

「ふぅん!」

 

 

2人と2体の攻防が繰り広げられる

 

 

「(一撃の一点に力を集中…っ!)」

 

 

「(力を高めてそれを繰り出す…っ!)」

 

 

飛鳥と日影は先ほど光牙から教えられたことを頭の中で何度も複写する

 

 

同時に手にする得物に力を集中させる

 

 

ぐぽ~ん!!

 

 

するとそれを隙と見た傀儡たちが仕掛けてきた

 

 

「っ、はあっ!!」

 

 

「ぬぅぅぅん!」

 

 

それをかわすとともに飛鳥と日影が刃を振るう

 

 

 

ジャキィィィイン!!

 

 

 

 

次の瞬間、2人の繰り出した斬撃によって傀儡たちの身体に初めて彼女たちがダメージを与えた

 

 

方や片腕を、片やわき腹を損傷し、後ずさりをしていた

 

 

「やったわ。光牙くんの教え通りね」

 

 

「よし、あたしだって!」

 

 

2人の勇姿を目にした未来も負けてられないと再び機関砲を召喚する

 

 

「集中、集中……いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

バババババババ!!

 

 

 

精神を研ぎ澄ませながら召喚させた機関砲を遠隔操作で一斉掃射させる

 

 

先ほどは当てても豆鉄砲を受けたようにびくともしなかった傀儡たちだったが

 

 

繰り出された弾丸の雨が傀儡たちの装甲に風穴を開けていった

 

 

ぐ、ぐぽ…ぐぽぽ〜ん!

 

 

弾丸による掃射をうけたことにより傀儡たちの体に時期が発生し、音も不調を示しているのであろう雑音の混ざったものになっていた

 

 

「でかしたわ未来。今度ば私の番よ!」

 

 

「やっちゃえ春花様!」

 

 

未来の次は自分というが如く春花が次の手を担う

 

 

「やっちゃいなさい!」

 

 

 

ウィィィン!!

 

 

 

 

春花からの命令を受け、彼女の傀儡が神姫の傀儡にチェーンソー状にさせた右手を繰り出す

 

 

ギュインという音と火花を垂らしながら神姫の傀儡を削る

 

 

しかしやはりというべきか装甲の厚さになかなかそこから先に進めない

 

 

「まだよ。根性見せなさい!!」

 

 

 

ギュ、イィィィィィィン!!!

 

 

 

春花から発破をかけられるかのような指令を受けた傀儡が気合いを込めてチェーンソーで一気に神姫の傀儡を切り裂く

 

 

それにより切り裂かれた装甲は削り飛ばされ、大きな傷跡を残す

 

 

 

ぐ、ぐぽぽぽぽ…ボバァァァァァァン!!

 

 

 

決定打を受けて2体の目神姫の傀儡も爆発四散する

 

 

「やああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「いねやっ!!」

 

 

 

ザシュゥゥゥン!

 

 

 

ギ、ギガガ…ガガガガ…ボバァァァァァァン!!

 

 

 

続けざまに飛鳥と日影の同時攻撃を受け、最後の1機も爆発し、残ったのは破片のみとなった

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「て、手ごわかった」

 

 

「えぇ、でもこれで残るは…」

 

 

難敵たる傀儡たちを倒し、春花たちが次に視線を向ける先には神姫の姿があったのだった

 

 

 

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