閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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戦姫衆の愛姫、神姫、愉姫の襲撃を受けた忍たちは苦戦を強いられるも


駆け付けた応援チームの乱入により形成は逆転する


壮絶な戦いの末に辛くも3人の撃破に成功する


しかしその過程で彼女たちにも腕輪が装着されており


さらに光牙たちは神姫の意味深な言葉が妙に引っかかりを見せていた


一方、館のほうでは既に3人がやられてしまっていることが知られており


怒り心頭の豹姫が皆の制止を聞かず単身で動くことを告げ準備に向かってしまった


その最中、零姫が亜騎羅に進言をし


豹姫を思う亜騎羅は彼女の言葉を聞いて豹姫よりも先に戦場へと出向いて


誰もいなくなった室内にて零姫は自らの目的のために事が大きく動き出していく現状に笑みをこぼすのだった



再開する佐介たちと光牙たち 

 

 

愛姫、神姫、愉姫との戦闘に勝利を収めた忍学生たち

 

 

それからしばしの時が経過していた

 

 

 

シュンシュン!

 

 

 

「急ぐぞ。新たな追手が来る前に残りの奴らと早く合流しておかなければ」

 

 

「そうだな。みんな無事でいるといいんだが」

 

 

森の木々の枝を足場にしながら光牙たちは他の仲間たちの捜索をするべく道なき道を進んでいた

 

 

現在、森を駆け抜けているのは先頭をいく光牙を筆頭に葛城、飛鳥、日影の3人を加えたフォーマンセルで構成された面々だった

 

 

春花たちのほうは先の戦闘によって倒れた者たちを除く残されたたちとともに安全な場所に潜伏するべく別行動をしていた

 

 

今回は光牙たちに同行した飛鳥を除いた元面々に加えて

 

 

光牙たちと行動していた叢と紫、愛花はこの戦闘で生き残った者たちも手助けをするべく春花たちの元に残った

 

 

そういう訳でなるべく動きやすい少数精鋭で迅速に他の者たちを探しだすことを目的に光牙たちは動いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、紫苑たちと合流を果たした佐介たちもまた戦いを終えた後、暫しの休息を取っていた

 

 

「…ふぅ」

 

 

「紫苑、大丈夫ですか?」

 

 

「雪泉。うん、大丈夫だよ。ちょっと疲れただけさ」

 

 

「そうですよね。お疲れ様です」

 

 

突かれた様子の紫苑に雪泉が労いの言葉をかける

 

 

「…それにしてもまさか敵のほうも僕らと同じ条件を背負っているとは思いもしなかった」

 

 

「で、でもさ、それってある意味こっちにしたら都合良くない?つまりは相手もあたしたちと同じ条件なんだから倒すことができれば確実は戦力低下を与えることもできるわけだし」

 

 

自分たちと同じ立場になっているからこそチャンスなのではと四季が考えを告げる

 

 

「いいえ四季さん。残念ながらことはそう簡単にはいきません」

 

 

「えっ?なんでさ雪泉ちん?」

 

 

そんな彼女の考えを佐介が否定する

 

 

四季はどうしてなのかわからない顔を浮かべる

 

 

「忘れたのかな?奴らが我々にこの装置をつけた目的を?」

 

 

「えっ?」

 

 

「四季さん。戦姫衆の目的は彼女たちが所持する生まれようとしている妖魔の繭に倒れた我々のエネルギーを吸収させ、誕生を早めようとしている。そうして彼女たちも我々と同じ装置をつけているということはとどのつまり彼女たちも倒れたら繭にエネルギーを吸収され、誕生がより早まってしまうかもしれないのですよ?」

 

 

「あっ……そうだった」

 

 

知性チームのリーダーと斑鳩の言葉に四季はようやく気づいた様子でハッとした顔をする

 

 

「困ったものですね。彼女たちも僕らと同じ条件である以上、仮に彼女たちを倒せたとしてもそれによって彼女たちのエネルギーも妖魔に吸収されて誕生を促す結果になってしまう」

 

 

「かといって相手は誰もかれもが相当の手練ればかり、倒すことを躊躇していてはこちらがやられてしまうかもしれません。そうなればどちらにしろエネルギーを吸い取られて妖魔の復活を促してしまいます」

 

 

倒れても倒しても最終的には敵の思うつぼに嵌ってしまう

 

 

事態は思いのほか難儀なことばかりである

 

 

どうしたものかと考えている頃だった

 

 

「「―――っ?」」ピクッ

 

 

「どうしました紫苑?」

 

 

「佐介さん?…ま、まさか戦姫衆の追手ですか!?」

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

不意に険しい表情を浮かべながら立ち上がり、辺りをキョロキョロしだす2人に一同は何事かとそわそわし始める

 

 

慌てて2人に続くように他の者たちも一斉に警戒心を強めて周囲を見渡す

 

 

「「…っ!」」

 

 

次の瞬間、2人が一斉に視線を向ける

 

 

2人に続くように皆も同じ方向を向いた時だった

 

 

 

カササッ…バッ!!シュタッ!!

 

 

 

「「「「「「っ!」」」」」」

 

 

「新手か!?」

 

 

自分たちの目の前で降り立った人影に全員が身構える

 

 

「…っ、いえ、この感じは!」

 

警戒心を向けていた佐介が何かに気づいたと言う顔を浮かべた時だった

 

 

「佐介くん、それにみんな。やっと会えた!」

 

 

「飛鳥ちゃん!」

 

 

目の前に飛鳥が現れたことに佐介はもちろん、他の者たちも安堵の表情を向ける

 

 

「お前たち、無事なようだな?」

 

 

「光牙さん…えぇ、おかげ様でなんとか生き残れました」

 

 

歩み寄ってきた光牙と紫苑は軽い雑談をしていた

 

 

そうして皆はしばしの間。再会できたことに喜びを感じるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――[孤島のとある海岸]――

 

 

 

 

ところ変わり、佐介たちと光牙たちが再会できたことを喜び合っている頃のことだった

 

 

「おい、どうだ?繋がったか?」

 

 

「ダメですリーダー、相変わらずスマホも何も繋がりませんぜ」

 

 

「んだと?…くそったれが!」

 

 

自分たちの保身のために光牙たちと分かれて単独行動を取っていた不良チームは途方にくれていた

 

 

海岸付近まで足を運ぶも相変わらず電子機器は機能せず、外部との連絡は未だ取れず仕舞いだった

 

 

「どうするんですリーダー?このままじゃあいつらと別れてまで行動した意味がまるでありやせんぜ?」

 

 

「うるせぇな、んなことわかってんだよ!いいからどうにかして脱出の手段を考えるぞ、あいつらがあの化け物(戦姫衆)どもの相手をしている間に何としてでもこの島からずらかるんだ!」

 

 

それでも尚、自分たちの保身のためにもと脱出手段を模索する

 

 

しかしそんな時だった

 

 

「ん?」

 

 

「おいどうした?」

 

 

「いや…なんだあれ?」

 

 

「あれ?」

 

 

不意にチームメイトの1人が空を見上げて何かを発見した様子で

 

 

他の者たちもつられて上を見ると確かに何かが落ちてきているようだった

 

 

 

ひゅぅ…ドスゥゥゥゥン!

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

次の瞬間、空から落ちてきた何かが不良チームの元に落ちてきた

 

 

「な、なんだ!?おい、何が起こった!?」

 

 

「わかりやせん!何がが落ちてきたことくらいしか!?」

 

 

いきなりの事態に全員が困惑する

 

 

すると衝突の衝撃で舞い上がっていた砂ほこりがおさまりを見せ、その先の景色が明らかになっていく

 

 

不良チームは降ってきたものが何かと目を凝らして見る

 

 

だが、次の瞬間には彼らの顔は恐怖一色に染まる

 

 

砂ぼこりの向こうに見えたもの、それは大剣を担ぎながらこちらのほうを見る亜騎羅の姿があった

 

 

彼の姿を見た不良チームは初めから戦意喪失状態となり、恐怖に支配されてしまっている

 

 

「に、逃げろ!?」

 

 

「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」

 

 

怖気づいた声をあげるリーダーの声を合図に他の者たちも蜘蛛の子を散らすように逃げ出す

 

 

「…っ」シャキーン

 

 

それに対して亜騎羅は肩に担いでいた大剣を降ろすとともに構えを取る

 

 

構えられた刃の刃先が怪しく光り輝くのだった

 

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