閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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忍たちと戦姫衆、両陣営のしのぎを削る戦いもいよいよ激化の一途をたどっていた


襲ってきた神姫たちを退くことに成功したことで忍たちはようやく他の仲間たちとの合流を果たすことができた


一方で戦姫衆のほうはメイド部隊の大多数に加えて主戦力であった神姫、愉姫、愛姫の3人を戦闘不能にされてしまったことで大幅な弱体化を受けてしまっていた


一方その頃、そんな事態が起こっている最中、行方不明の相馬が目覚めた


流された際に洞窟内に落ちた彼はなんとか出口を見つけて皆と合流するために行動を開始した


そんな中、相馬は探索中に月明かりに照らされる美しい花を見つけた


しかし月が隠れだすと同時に花たちが一斉に枯れ始め、相馬はその光景に驚愕するのだった



城に攻め込め!忍たち反撃の時 

 

佐介たちが光牙たちと合流を果たしている頃、城の方ではちょっとした騒ぎになっていた

 

 

「な、なんですって!それは本当なの零姫!?」

 

 

「えっ、えぇ…本当よ」

 

 

「うそ…ちょっと、待ってよ!アキが向かったなんて、なんでそんなことを、私が行くって言ったのに、零姫も零姫よ。アキを止めておいてほしかったわ!」

 

 

「気持ちは分かるけど「姫のためにも俺がでるから内緒にしてほしい」って言って聞かなかったのよ」

 

 

あの後、妖魔の繭の様子を見終え、戻ってきた豹姫が亜騎羅が無断で忍たちを狩に出たことを零姫から聞かされる

 

 

念押しまでしたにもかかわらず亜騎羅が向かったと知り、豹姫はその事態に頭を抱えてしまい、彼を止められなかった零姫にも文句を言う始末だった

 

 

「非常に不味いわね。もしアキが想定範囲以上の力を出しでもしたら止めようがないのに…」アセアセ

 

 

今の亜騎羅は言うなれば繋がれた鎖が解け、野放しとなった獣も同然だ

 

 

さらに言えば亜騎羅の力の暴走を止めることができる制御装置もそろそろ限界が近くなっている

 

 

戦力も大幅に削られて由々しきという状況にも関わらずこの事態になってしまった

 

 

最悪に次ぐ最悪な状況が立て続けに起こってしまっていることに頭が痛くなる思いだった

 

 

「こうしちゃいられないわ!」

 

 

「どうするつもり姫?」

 

 

「決まってるでしょ、アキを見つけて帰ってくるようにいうの!そして予定通り忍どもは私が相手をするわ!」

 

 

愛用の得物を強く握りしめながら豹姫はいそいそと現場に向かおうとする

 

 

「お嬢様、お待ちください!」

 

 

すると出入り口からメイドがやってきた

 

 

「なにかしら?私はこれから戦地に」

 

 

「大変です。敵がこの城に攻め込もうとしております!」

 

 

「な…なんですって!?」

 

 

予想外の報告に豹姫は驚愕し、零姫もやれやれと頭を抱える

 

 

「状況を確認するわ。今すぐ映像を繋ぎなさい!」

 

 

「は、はい!」

 

 

用意されたスクリーンに現場の映像が流れる

 

 

するとそこには確かに今まさにこの城に向かってきている忍たちの姿があった

 

 

「こ、これは…」アセアセ

 

 

「どうやら神姫たちがやられてしまったせいで彼らに勢いをつけさせちゃったみたいね?」

 

 

「ぐぅ~っ!!」アセアセ

 

 

悔やんでいる間に忍たちは城に潜入した

 

 

もちろん防衛のために追跡メイド部隊に入らず城に残ったメイドたちが応戦をするも

 

 

攻め込んできたのはいずれも主戦力勢、警護メイドたちでは相手にならなかった

 

 

次々と警護部隊を蹴散らし、彼らは進む

 

 

目指す場所は当然、豹姫たちのいるこの場所に

 

 

「どうするの姫?今あなたが亜騎羅くんを追ってここを離れれば間違いなくここは彼らの手中に収まるわよ?そしたらヘリに船にと逃げ放題になっちゃうわよ?」

 

 

「分かってる。わかってるわよ…零姫、なんとかあいつらを足止めできる方法はないかしら?」

 

 

「正直言って厳しいわね。だってあの中には亜騎羅くんを追い込んだ子が3人もいるのよ?私たちだけでは勝てる見込みはないわね」

 

 

「あぁもう!面倒な時に攻めてくるんじゃないわよまったく!」

 

 

さも諦めている様子の素振りで言う零姫に豹姫は頭を抱える

 

 

「お嬢様、いかがいたすおつもりですか?」

 

 

おもむろに爺やが口を挟み、意向を伺う

 

 

豹姫は悩み悩んでいる顔を浮かべていたが、少ししてどこか意を決したように真剣な表情を浮かべる

 

 

「爺や、メイドたちに奴らへの接触を断つように支持しなさい!」

 

 

「はっ?お、お嬢様、何をおっしゃっておられるのですか?」

 

 

「言った通りよ。今残っているのは戦闘経験が浅いメイドばかり、それじゃ相手にならない無意味な犠牲を出すだけよ。奴らに危害を加えないように指示を送りなさい!」

 

 

まかさの豹姫のこの命令に爺やもメイドも驚いていた

 

 

「しかしそれでは彼らが城内に」

 

 

「えぇそうよ、入れさせなさい。奴らの狙いはここ、故に私がここで奴らを迎え撃つ、その間にメイドたちには万が一を備えて脱出準備を整えさせておきなさい」

 

 

そういうと豹姫は向きを反転させ、奥にある玉座に腰掛ける

 

 

零姫も爺やもメイドもその様子をただ眺めていた

 

 

「どうしたの?早く行きなさい。私の言うことが聞けないの?」

 

 

「……ぎょ、御意のままに」

 

 

「直ちに…」

 

 

圧も相まってもはや発言も許されない2人は渋々メイドたちに連絡を入れに向かった

 

 

「姫、私も行くわ」

 

 

一声かけると零姫が歩き出す

 

 

「えっ?零姫どこに行こうって言うの?」

 

 

「決まってるでしょ。彼らを止めによ」

 

 

「ちょっと話しを聞いてたの?奴らは私が」

 

 

「あなただけで彼ら全員を相手にするのは荷が重いでしょ?これでも私だって戦姫衆の一員よ。ただ傍観しているだけってわけにも行かないでしょ」

 

 

零姫はまかせなさいというかのように豹姫にそう告げる

 

 

「…分かったわ。でも無理はしないでね、これ以上みんなが傷つくのは見たくない」

 

 

「っ………まったく、お人好しね」

 

 

「零姫?何か言った?」

 

 

「いいえ別に…行ってくるわ」

 

 

豹姫にそう告げ、零姫はその場を後にする

 

 

「(姫、あなたはとても優しい子よ。でもね、優しいだけじゃダメなのよ)」

 

 

心の中で零姫はぼそりと呟くのだった

 

 

 

一方その頃、城内に攻め込んで来た忍たちはというと

 

 

 

「「っ!!」」シュン!

 

 

「邪魔だ!【フォトン・スラッシュ】!!」

 

 

「「きゃあっ!!」」

 

 

光牙が襲い来るメイドたちを粒子の斬撃波で薙ぎ払う

 

 

「…そっちは大丈夫か?」

 

 

倒れたメイドたちを一瞥した後、共にこの場に来ている仲間たちのほうを見る

 

 

「おらっ!!…へっ、こっちは問題ないぞ光牙」

 

 

「えぇ、焔さんの言う通りです」

 

 

「僕たちもまだまだいけます」

 

 

焔、雪泉、紫苑が光牙の問いにそうなげ帰す

 

 

うんうんと頷く中、光牙は不意に視線を逸らす

 

 

 

バシコォォォン!

 

 

 

「きゃあぁぁぁ!?」

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「大丈夫、佐介くん?」

 

 

「う、うん…心配ないよ」

 

 

敵を蹴散らすも息を切らし、佐介が辛そうにしている

 

 

ザシュゥゥゥン!

 

 

「うあっ!?」

 

 

「…っ、ふぅ…ふぅ…ふぅ…」

 

 

「姉さん、大丈夫か?」

 

 

「問題ない。心配するな光牙」

 

 

刀を支えにしながら雅緋はそう告げる

 

 

「何かあったらすぐに言うんだぞ」

 

 

「わかりました」

 

 

「あぁ、わかってる」

 

 

本来なら病み上がりの状態にある2人だったがじっとしていられないという

 

 

二人の懇願と勢いに根負けする形で同行を承諾した

 

 

「よし、邪魔は排除したな。先を行くぞ」

 

 

「「「はい!」」」

 

 

「「あぁ!」」

 

 

こうしてあらかたこのエリアのメイドたちを倒した佐介たちは先を急ぐのだった

 

 

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