閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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神姫、愛姫、愉姫の3人がやられ、戦力が大幅に削られてしまったことに豹姫は危機感を覚え


これ以上の被害を出さないために準備を整えようとしたものの、零姫が先手を打ち


豹姫のためという零姫の話術によって亜騎羅が戦場に出てしまう


事態を知り、亜騎羅を追おうとする豹姫だったが、ここでまたもトラブルに見舞われる


いつのまにか忍たちが城内に攻め込んできていたのだ


防衛にあたるメイドたちを蹴散らしながら彼らは城を目指している


今離れるにはリスクが高くなってしまうという事態に陥る


苦渋の末に豹姫は出撃を諦め、城で彼らを迎え撃つことを決める


その中で零姫もまた豹姫の負担を減らすという建前で戦地に赴く


内に別の何かを秘めながら……



行く手を阻む零姫 

 

 

 

 

敵の本拠地である城に攻め込みをかけてきた佐介たちは防衛のために仕掛けてくるメイドたちを蹴散らしながら先を進んでいた

 

 

「なんか急に静かになってきてないか?」

 

 

「確かにあれだけ襲ってきたメイドたちが仕掛けて来なくなってきましたね?」

 

 

先を急ぎながら一行は違和感について疑問を抱いていた

 

 

答えが浮かばないまま一行は城の入り口前まで到達する

 

 

その時だった

 

 

 

ポォォン!!

 

 

 

「「「「「「「っ!!」」」」」」キキィィィ!!

 

 

入り口を目前に突如煙が発生する

 

 

何事かと一同が動きを止める

 

 

モクモクと立ち込める煙が次第に消えていき、その向こうが明らかになる

 

 

「おかえりなさい。忍学生のみなさん」

 

 

皮肉めいた言葉を呟きながら語りかけてきたのは零姫だった

 

 

「お前は…あの時の!」

 

 

零姫の姿を見るなり焔ハ敵意をむき出しにする

 

 

「あら、誰かと思ったら私のお人形さんじゃない?」

 

 

「なっ、貴様!」

 

 

「待て焔、無闇に突っ込むとあの時の二の舞になるぞ?」

 

 

「うっ…確かに」アセアセ

 

 

挑発を受け、カッとなって突っ込もうとする焔を寸前で光牙が止める

 

 

「気をつけろお前たち、知っての通り奴の術は視界に入れた者を操る幻術の類の技だ。奴に術をかけられてたらあの時の焔のようにまた同士討ちをさせられかねない」

 

 

「確かにそうですけど、ではどうすれば?」

 

 

「任せろ」

 

 

「光牙くん?」

 

 

するとここで光牙が名乗りを上げるとともに数歩全身して零姫と向かい合う

 

 

「あら、あなた一人で私を相手にしようというのかしら?」

 

 

「そうだ。お前など俺一人で十分だからな」

 

 

「随分ないいようね?私もなめられたものね。その強がりがどこまでももつか見ものね」

 

 

「はたして強がりかな?」

 

 

言葉を交わし終えると光牙は構える

 

 

「(私の瞳術で彼を洗脳し、操る。そうすれば相手の戦力も大幅に弱体化する。あわよくば全滅も可能性なはず。そうすれば収穫できるエネルギーもかなりのものになるわ)」

 

 

零姫は向かい合う光牙を自身の力で洗脳させ、仲間たちと同士討ちを狙い、それにより得られるであろうエネルギーがどれほどなのかと気持ちを高鳴らしていた

 

 

そうして両者にらみ合いを続けながらあっという間に数分が経過する

 

 

ただならぬ緊張感に全員が息を呑む

 

 

皆が見守る中、ついに事態は動き出す

 

 

「私に従いなさいっ!」ギュィン!

 

 

仕掛けたのは零姫だった

 

 

零姫の瞳が怪しき光を輝かせる

 

 

術が発動する合図だった

 

 

一同が絶句する

 

 

「……っ」

 

 

しかしその時だった

 

 

シュィン!

 

 

「なっ!?なに!?」

 

 

刹那、光牙が零姫の前から消える

 

 

突如として起こった事態に零姫は慌てながら周囲を見回す

 

 

だが、いくら辺りを見回しても光牙の姿はなく、零姫は困惑する

 

 

「っ…?」

 

 

すると突如、零姫は気配を感じとる

 

 

気配に気づいた瞬間、零姫はハッとした顔を浮かべつつ、視線を下に下す

 

 

零姫が視界にとらえたのはいつの間にか懐に潜り込んでいた光牙の姿があった

 

 

「…秘伝忍法」

 

 

間合いに入り込んでいた光牙はすかさず術の発動を示す言葉を唱える

 

 

「いつの間に―――っ!!」

 

 

「……っ!!」シュィン!

 

 

「っ!?」

 

 

やらせるわけにはいかないと反撃をしようとする零姫だったがそれこそ技のトリガーであった

 

 

「【フォトン・セイバー the カウンター】!!」

 

 

次の瞬間、気づいた時には零姫はもう光牙の一閃を受けていた

 

 

「うっ、かふっ!?」ドサッ

 

 

斬撃の一発を受けた零姫はプルプルと震えながらその直後、崩れ落ちその場に倒れた

 

 

「そ、そんな…わたしが…こんな、あっさり…と」

 

 

信じられないと言った顔を浮かべながら零姫は意識を失った

 

 

一同がその様子に驚いていると硬直を解いた光牙が振り返る

 

 

「…さぁ、先を急ぐぞ。ぐずぐずはしていられんからな」

 

 

「そ、そうですね。えぇ、行きましょう!」

 

 

光牙の言葉にハッと我に返った一同が彼に続くように城の室内に侵入を果たすのだった

 

 

城の中を一行は進む

 

 

「…妙ですね?」

 

 

「どうした佐介?」

 

 

どこかそわそわしている佐介を見て雅緋が問う

 

 

「気づきませんか?さっきの城門前といい城内といい、あれだけ僕らを邪魔してきたメイドたちが城に入った途端にバッタリと出くわさなくなってることに?」

 

 

「言われてみれば…?」

 

 

「隠れている感じもないですし、確かに何か妙ですね?」

 

 

敵が攻めてきてるのにも関わらず防備が手薄なのがどうにも解せなかった

 

 

「いくら敵が襲ってこないからと言っても気を抜く訳にもいくまい。気を引きしていくぞ」

 

 

「はい!」

 

 

「わかりました!」

 

 

光牙のその呼びかけに一同は気を引きしめるのだった

 

 

 

 

 

そんなこんなで一行は気配を辿り、到着したのはこの惨劇が巻き起こった引き金となった場所へと通じる扉の前だった

 

 

「ようやくつきましたね」

 

 

「…お前たち、用意はいいな?」

 

 

「「「「「「っ」」」」」コックン

 

 

「よし……行くぞ!!」

 

 

改めて皆に準備はいいかと問う光牙に皆が首を縦に振る

 

 

了承を得た光牙が弓刃を身構えると続くように全員が身構えた

 

 

次の瞬間だった

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!

 

 

 

凄まじい轟音を響かせながら扉を突き破り、一行は中に侵入する

 

 

一行が室内に侵入した直後のことだった

 

 

「ようこそとまずは言っておくけど…これまた随分と派手に壊してくれたわね?酷いことするわまったく」

 

 

声のする方に視線を向けると奥の玉座に腰掛け、自分たちを見る豹姫の姿があった

 

 

「そんなこと知るか、こちらとてお前たちのせいでこちらは散々な目にあわされたんだ。扉の一枚や二枚なんぞ問題ではない」

 

 

互いに皮肉を言い合いながら睨みを効かせる

 

 

2人が会話をする中で佐介たちは警戒を怠らなかった

 

 

「随分な言いぐさね?まぁいいわ。あなたたちと話しても時間の無駄だもの、だってあなたたちは今から妖魔の繭にエネルギーを注ぐ贄になるのだから」

 

 

豹姫はそういうと鋭い眼光を向けながら鞘からレーザーブレードを引き抜く

 

 

いよいよかと身構えた時だった

 

 

「っ、全員散回!」

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

突如、気配を察知した光牙が全員に指示を投げかける

 

 

その時だった

 

 

「ふぉぉおおおお!!」

 

 

背後から勢いよくかかと落としを繰り出してきた何者かによる攻撃で床が大きく粉砕される

 

 

間一髪でよけた一同が自分たちが先ほどまで居た場所に視線を向ける

 

 

「…っ!」ギロリ

 

 

するとそこにはこちらに向かって鋭い眼光を光らせる爺やの姿があった

 

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