目的は島の脱出のため乗り物確保のためだった
そうして精鋭部隊を作り上げた佐介たちがそこで待っていた豹姫たちとの交戦を開始した
一方その頃、佐介たちが乗り物を奪取するまでの間、身を潜めている春花たちの前に
最厄とも呼べる存在たる亜騎羅が現れてしまう
予想外の事態に困惑と動揺が飛び交う中、行動を共にしていた他チームのチームメイトと亜騎羅がぶつかり合ってしまう
これにより戦いが始まるもそれは一方的な蹂躙でしかなかった
戦いに加わろうとする未来たちを春花が止める中、スポーツと仏教のチームリーダーが囮役買って出て
他のチームメイトたちも同様に春花たちに逃げるように促し
彼らの思いを組んだ春花たちはこの場から急ぎ離れるのだった
春花たちが亜騎羅の襲撃にあっている頃
攻め込んでいた佐介たちは城内にてそれぞれの戦闘を繰り広げていた
「ふぅん!!」
「「うぅっ!!」」
「はあっ!!」
徒手空拳を振るう爺やの猛攻が佐介と光牙に迫る
「ふっ!はあっ!!」
「「「っ!?」」」
クリスタルナイフを操り振るう総メイド長が紫苑たちを追い込む
そして乱戦が続く城内でひときわ激しさを増して繰り広げられている戦闘がある
ドドォォォォン!
「「「「~~っ!」」」」ザザァァ!
爆風の勢いで後方に後退する飛鳥たちが視線の先を向ける
「ふはははっ!」バッ!
刹那、煙の奥から飛び出したのは狂気染みた笑みをこぼす豹姫だった
「はあっ!!」
「うぅっ!?」
「ふふふっ!」
飛び出した勢いを乗せ、豹姫がレーザーブレードを振りおろす
咄嗟に小太刀二刀で防ぐ飛鳥だがその力は凄まじく瞬く間に押し込まれる
「飛鳥さん!」
「なによ?邪魔しないでよ!!」
「きゃっ!?」
「くぅっ!?」
雪泉が加勢に入ろうとした直後、豹姫は鍔迫り合いを解き、身を回転させ
レーザーブレードで飛鳥と雪泉を薙ぎ払う
「図に乗るなよな!」
「あまり調子づくんじゃない!」
「っ?」
すかさず焔と雅緋が左右から同時に仕掛けてきた
薙ぎ払いの直後だったため、豹姫はこの場から動くことができない
その隙を狙っての攻撃だった
「「はあぁぁぁぁぁ!!」」
焔と雅緋が勢いよく迫りくる
「甘いわね。こんなことで私をやれるわけないじゃない…はあっ!!」
直後、豹姫はレーザーブレードを地面に突き立てる
「【戦姫術・守護防壁】!!」
ギュィィィィィ!!
豹姫が術を唱えると突き立てた地面に陣が発生し、豹姫を囲う
カキィィィン!
「なっ、なに!?」
「バカな、弾かれただと!?」
刀を振りおろした2人だったが、その刀身は豹姫に触れることなく、何もないはずなのにいきなり弾かれたのだ
「ふん。あんたたちの攻撃が私に効くと思っているならお笑い種ね。舐めるのもいい加減にしなさいよね!!」バッ!
「「ぐぅっ!?」」
攻撃を弾かれて隙を作ってしまった焔と雅緋に豹姫が斬りかかる
振り払われた斬撃によって2人は大きく後方へと下がらされる
「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」」」
「ふぅ~…」
飛鳥たちは悪戦苦闘していた
豹姫はまだまだ余裕綽々な様子なのにこちらは4人掛かりにも関わらず有効打を与えるどころかバテバテになっている
目の前の自分たちよりも年下の存在に成す術がないことに飛鳥たちは苦虫を嚙み潰したような思いだった
「どうしたのかしら?こんなものなのあんたたちの実力は?…だとしたらとんだ拍子抜けねっ!!」バッ
「「「「っ!?」」」」
問いを投げかけながら瞬時に身構えるとともに地面を蹴って突っ込んできた
「そんなんで、私に、向かってくるんじゃないわよ!!」
「「うわぁぁっ!?」」
「「きゃあぁっ!?」」
息もつかせぬ怒涛の連撃が飛鳥たちを襲う
「他愛ないわね」
地べたに倒れる飛鳥たちを見ながら豹姫はそうつぶやいた
「まずいですよ光牙くん、このままじゃ飛鳥ちゃんたちが!?」
「分かっている…しかし!」
「ぶつくさと何を言っているのですか?私を無視して彼女たちを助けようだなどとそうは問屋がおりませんよ!!」
追い込まれている飛鳥たちの様子を見た佐介が心配そうに光牙に声をかける
光牙もそれには同意してはいるものの、それを許さないというかのように爺やの猛攻が押し寄せる
「あの方たちを助けたくば私を倒してからにしてくださいお客人方」
「…厄介な奴め」
「くぅっ!」
飛鳥たちの援護に回りたいと思いながらも目の前の相手がそれを許さないという板挟み状態に2人は陥っていた
「勝負は…これからですぞぉぉぉ!!」バッ!
「くるぞ!」
「はい!!」
声を張り上げながら爺やが佐介と光牙に突っ込むのだった
玉座の間での戦闘が繰り広げられている中、もう一方のほうでも戦闘が継続していた
「秘術【
シュシュシュシュ!!
「ふっ!!」パシン!
「やあっ!」ババババ!!
「はあっ!」パシュシュシュ!!
こちらに向かって飛んでくるクリスタルナイフを紫苑たちが薙ぎ払い撃ち落とす
「まったく鬱陶しいわね!」
「両備さん、集中してください。触れるだけでもやばいんですから!」
「分かってるわよ!」
押し寄せるクリスタルナイフの雨あられに苦戦を強いられてしまっていた
「おいコラお前たち、何をぐずぐずしているんだ。さっさとあいつを倒してしまえ!」
「うっさい、あんたは少し黙ってなさいっての!」
物陰からひょっこり顔を出して文句を垂れる知性チームのリーダーに両備が反論する
「敵を前におしゃべりとは余裕でございますね!」
「「「っ!?」」」
そんなやり取りをしている最中でも容赦なくクリスタルナイフは飛んでくる
「みんな下がってて!秘伝忍法【聖火の
ボォォォォォォォ!!
「っ!?」
紫苑がここで溜め込んだ炎のエネルギーを気弾として発射する
炎に飲み込まれたクリスタルナイフは一瞬にして蒸発し、跡形もなく消え去ってしまった
「…なかなかやりますね。流石はお嬢様がお招きしたお方たちといったところですか」
術を破られた総メイド長が紫苑たちに対して賞賛の言葉をお送る
「ですがわたくしとてここは譲れません。お嬢様のためにも、志半ばであなたたちに倒された部下たちのためにもここであなた方を止めさせていただきます」
すると総メイド長が懐から巻物を取り出し、気を練りこむ
ポォン!!
気を送られた巻物が煙を発生させる
直後、それを払うように総メイド長が手にしたものが明らかとなる
次に総メイド長が手にしたのは風魔手裏剣だった
「ふぅん!」
そして総メイド長が勢いよく風魔手裏剣を投げつける
「っ!」
さらに手裏剣を放ってすぐに印を結ぶ
すると次の瞬間、風魔手裏剣が分身し、複数の手裏剣となって襲いかかる
「「「っ!?」」」
3人めがけて風魔手裏剣の大群が押し寄せるのだった