佐介たちと紫苑たちとで二手に別れ、行動を開始する
そうして双方ともに目的の場所へと到達し
豹姫たちがいるであろう場所に佐介たちが到着するも
彼女を護衛するべく現れた爺やによって佐介、光牙が相手をする流れになってしまう
一方の紫苑たちのほうも目的地にたどり着いた先で待ち構えていた総メイド長と戦闘に発展する
残された飛鳥たちが豹姫と対峙し、交戦をする
最初こそ彼女にいいようにあしらわれていた飛鳥たちだったが、4人の連携による一発で豹姫を地面につかせるほどのダメージを与える
しかしそれが彼女の逆鱗に触れ、怒りに満ちた豹姫が本気の力で飛鳥たちを潰しにかかるのだった
飛鳥たちと対峙する豹姫、恥辱を味わった彼女が力を高める
「【戦姫術・狂気乱舞】!!」
術の名を叫んだ瞬間、集まっていたエネルギーが豹姫の包み、その身にオーラを纏わせた
「な、なんだこれは」アセアセ
「先ほどまでとは比べ物にならないほどに豹姫さんから力があふれ出ています」アセアセ
力を解放した豹姫から先ほどまでとは比較にならない程に凄まじいプレッシャーが放たれていた
視野に入れるだけで今の彼女がどれほど恐ろしいかをビンビンに感じられた
「…さぁ、行くわよ」
豹姫のこの宣言で4人は一斉に身構える
直後、豹姫が一歩前に踏み込んだ
その次の瞬間だった
シュィィィィイン!
「…えっ?」
飛鳥たちは何が起こったかわからなかった
気づいたのは目の前いた豹姫が背後にいて背を向けている光景
しかしそれはすでに彼女の攻撃が繰り出された後だった
ザシュゥゥゥゥゥゥゥン!!!
「「「「っ!?」」」」
刹那、飛鳥たちに遅れて斬撃が炸裂する
何の反応もできないままに飛鳥たちは身も衣服もそれぞれの場所を切り裂かれたのだ
「ぐ、ぐはっ!?」
「くっ、ぬぅ~!?」
「「うぅぅっ…!?」」
対処もできず、多大なるダメージを受けた4人はその場に跪き
苦しみに悶えながら肩で息をしていた
そんな彼女たちのほうを豹姫が視線を向ける
「なんだよ…あれぇ!?」
「攻撃がまるで見えませんでした」
「これが奴の本当の力だというのか?」
「強い…強すぎる…」
自分たち4人に一瞬にしてこれほどのダメージを与える豹姫の本気の力を目にし、絶句する
「ふん…っ!」フォン
ビシャッ!
驚く彼女たちを前にしながら豹姫がレーザーブレードの刀身にこべり付いた血を払う
飛鳥たちから流れた潜血が床に飛び散った
「っ、なんだと!?」
「飛鳥ちゃんたちが!?」
先頭の最中、豹姫にやられた4人を見て佐介と光牙が動揺する
「隙ありですぞ!!」ブォン!
「「っ!?」」ザザァァ!!
次の瞬間、飛鳥たちのほうに視線を向けていた佐介と光牙に向けて爺やが拳を繰り出す
間一髪で回避を行った佐介と光牙が距離をとる
「ほっほっほ、先ほどのお返しをさせていただきましたぞ、お客人方?」
「…このジジィめが」
突き出した拳を下げながら爺やは先ほど光牙が自分に向けて言った言葉を皮肉交じりに告げる
爺やのその一言に光牙はムッとした顔を見せ、朽ち汚い言葉を吐くのだった
一方、脱出用の船を巡り、紫苑たちによる奪取と総メイド長による死守の戦いは続いていた
「秘術【影手裏剣】!!」
シュゥン!シャリリリリリリリリリリ!!
総メイド長が巻物から口寄せした風魔手裏剣を投げつけるとともに術で影の分身体を生み出し、数による攻撃を仕掛けてきた
「ちょ、ちょっとしつこいんだけど!?」
「まずいです。弾の補充が間に合いません!?」
先のクリスタルナイフの雨を防ぐために大量の弾丸を使ってしまった
追加を補充しようとした矢先の攻撃のため反応が間に合わなかった
「くっ、こうなれば!【烈風のソナタ】!!」
ビュオォォォォォォ!!!
ここで紫苑が迫りくる手裏剣たちに向けて突風を放つ
放たれた風突風が分身した風魔手裏剣を吹き飛ばしていく
「やるじゃない紫苑!」
「流石ですわ!」
詠と両備が紫苑に賞賛の言葉を送る
「…っなんと」
勢いを殺された風魔手裏剣たちが地面に落ちたり突き刺さったりしていた
次の手も紫苑によって阻まれてしまったことに総メイド長は冷や汗を流していた
「どうやら飛び道具はすべて出し切ったみたいですね?」
「…えぇ、確かにわたくしが所持する飛び道具はほぼほぼ出し尽くしました…ですが!」
言葉の合間に新たな巻物を懐から取り出した総メイド長が巻物に念を込めると
巻物から煙が発生する
その直後、煙を払いのけた総メイド長が手に持ったのは六尺の丈の長さを持つ槍だった
華麗な槍捌きを見せつけながら身構えるとともに刃先を紫苑たちに付きつける
「志半ばで倒れたわたくしの部下たち、そしてお嬢様の悲願の達成のためにもここは何としてもわたくしが守り通します!」
決して折れない意志を見せながら紫苑たちに告げる総メイド長の姿に紫苑たちは敵ながらに敬意を覚えそうになる
「流石です。あなたの心意気は見事です。でも僕たちも引くわけにはいきません。船は必ずいただきます!」
「まいります!はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「っ!」」」
槍を手に突っ込む総メイド長に紫苑たちも仕掛けるのだった
一方、豹姫に重傷を負わされた飛鳥たちは苦痛の中、息を荒くしながらも豹姫と対峙していた
「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」」」
「どう、驚いたかしら?これが私の力よ。自分たちがどれほど無謀なことをしたか理解できたかしら?」
「「「「っ…」」」」
「ふん、哀れね。所詮あんたたちは恵まれたいい環境でただのうのうと忍になっただけの存在。地獄のような日々の中、ただ戦うことを強要されてきた私とじゃ天と地ほどの差があるのよ。無駄な足掻きはやめて大人しく私の野望の礎になるといいわ!」
レーザーブレードを突き付けながら豹姫は飛鳥たちに告げる
「悪いけど、それは…できない!」
「っ?」
そんな豹姫の言葉に反論を唱えながら飛鳥が立ち上がる
「ここで私たちが負けたら光牙や春花たちに顔向けできんからな」
「私たちを信じて待つ仲間たちのためにも」
「こんなことでくたばってなんていられないんでな!」
飛鳥に続いて焔、雪泉、雅緋が立ち上がる
「くたばり損ないが、今のあんたたちに何ができるというの?」
「みんなのためにも絶対にあなたに勝つ!」
「「「っ!」」」
この戦いに勝つという意志の元、飛鳥とそれに続くように3人も力を高める
「「「「絶・秘伝忍法!!」」」」
術を発動させると同時に彼女たちは自身の放つエネルギーの渦に包まれる
ブォォォォン!!
「「「「っ!!」」」」
「っ!?」
次の瞬間、渦を振り払って現れたのは
「真影!」
「紅蓮!」
「氷王!」
「深淵!」
絶・秘伝忍法によって解放した力を纏った4人の姿だった