閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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島からの脱出をかけて激戦を繰り広げる佐介たち忍と豹姫たち戦姫衆


そんな中、敵の総大将である豹姫と戦いに身を投じる飛鳥たちは彼女の圧倒的な力に苦戦を強いられながらも


長年の付き合いによって培った連携攻撃で豹姫と渡り合う


途中、強化系の術を使い、飛鳥たちを追い込む豹姫だったが


負けじと飛鳥たちも強化形態へと転身し、彼女と戦う


息の合った連携から織りなされる攻撃の数々によって序盤は優位性を保っていた豹姫を次第に苦しめ始める


自分が追い込まれ始めていくことに危機感を覚えつつも状況を打開するべく奔走する豹姫だったが


状況はあまり好転せず、飛鳥たちに優位に傾きつつあった


現状を受け入れられない豹姫はプライドを傷つけられた怒りを露わにして飛鳥たちに襲い来るのだった


豹姫の切り札

 

踏み込んだ勢いにより加速した豹姫が特攻を仕掛けてきた

 

 

「たぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

「みんな!」

 

 

「「あぁ!」」

 

 

「はい!」

 

 

飛鳥たちは驚きつつもすぐにこれに対処する

 

 

「ふっ、やあっ!!」

 

 

「なっ!?」

 

 

直後、初手の時と同じように先陣を切った飛鳥が豹姫と対峙するとともに彼女の剣をいなす

 

 

攻撃を弾かれたことで豹姫の身体がのけぞる

 

 

「今だよみんな!」

 

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」」」

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

飛鳥の合図に反応した3人が後から一斉に仕掛けてきた

 

 

咄嗟にレーザーブレードで受け止めるものの、勢いよく飛び出したはずの豹姫がずんずんと押されていく構図となってしまった

 

 

「おりゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「たあぁぁぁぁzぁぁ!!」

 

 

遅れてなるものかという勢いを見せるかのように焔も雪泉も雅緋も次々と豹姫を追い込んでいく

 

 

「(ばかな、こんなことあり得ないわ。私が押されているだなんて!?)」アセアセ

 

 

自分の置かれている状況が理解できない様子で豹姫の脳内はパニックになってしまう

 

 

「(ともかくこのままじゃまずい、いったん距離をとらなければ!?)」

 

 

「「「はあぁぁぁああ!!」」」

 

 

「ちぃっ!!」ザザァァァ!

 

 

しかしどうにか防戦一方なこの状況から抜け出すべく一瞬の隙を突いて豹姫が焔たちから距離を取る

 

 

「ふぅ…っ!?」

 

 

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

だが、一息つく暇もなくいつの間にか間合いに入りこんでいた飛鳥が攻撃を仕掛けてきた

 

 

「てえい!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「せやぁぁぁっ!!」

 

 

「しまっ、きゃあぁぁぁぁっ!!??」

 

 

飛鳥に間合いに入られていたことに気づいた時にはもう手遅れであり

 

 

跳躍から繰り出す怒涛の斬撃によって一度目は何度か防ぐ豹姫だったが

 

 

すかさず繰り出された飛鳥の二撃目は防ぎきれず後方へと大きく吹き飛ばされた

 

 

吹き飛ばされた豹姫は地面に転がり落ちた

 

 

「こ、こんなこと、あり得ない…どうして…この、わたしが…こんな!?」アセアセ

 

 

今の自分の状況を前に驚きを隠せずにいた

 

 

「どうだ。これが私たちの全力だ。思い知ったか!」

 

 

「終わりだ豹姫、お前にもう勝ち目はない」

 

 

焔と雅緋が自分たちの優位性を知らしめる

 

 

その言葉に豹姫は屈辱を噛み締める

 

 

「豹姫ちゃん。もうやめよう、こんな戦いは終わりにしようよ」

 

 

「妖魔を羽化させてこの世界を破壊しようだなどと恐ろしいことはおやめください」

 

 

続いて飛鳥と雪泉が戦いをやめるよう豹姫に説得を持ちかかける

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ……くぅっ」

 

 

一方の豹姫はというと疲労による荒々しい息を吐きながら豹姫は視線の先たる天井を見上げていた

 

 

「(あいつらがここまでやるなんて予想外過ぎたわ。神姫たちがやられたのもまんざらでたらめばかりじゃないようね…ぬかったわ!)」アセアセ

 

 

正直言って飛鳥たちを少し見誤っていた豹姫は心の中で愚痴をこぼす

 

 

「(このまま戦いが長引けば下手をすればやられるのは私か、もしそんなことになったらこれまでの苦労はすべて水の泡になっちゃうのね…)」

 

 

分の悪いこの状況をどうすべきかと豹姫は頭を悩ませる

 

 

そんな中、ふと脳裏にあるヴィジョンが浮かび上がる

 

 

豹姫の脳裏に浮かんだヴィジョン、それは亜騎羅の姿だった

 

 

「(……アキ?)」

 

 

脳裏に浮かんだ亜騎羅が豹姫をじっと見つめていた

 

 

無言でこちらを見ているだけなのにその目は豹姫に何か訴えかけているように見えた

 

 

「(…ふっ、ふふ…そうよね、あなたが私を…私たちをこんなところで終わらせてくれるわけないわよね。ねぇ、そうでしょ、アキ?)」

 

 

自分を見る亜騎羅にどこか思うものがあったのか豹姫はどこか呆れながらも同時にどこか安心感を感じる感覚に包まれた

 

 

「…んっ…んん――~~!!」グヌヌ

 

 

「「「っ?」」」

 

 

そうして吹っ切れた豹姫が立ち上がりを見せる

 

 

「この私に、諦めろですって?…ふっ、言ってくれるじゃない?」

 

 

立ち上がりながら飛鳥たちに語りかける

 

 

「悔しいけど認めてあげる。あんたたちは強い、私をここまで追い込むんだもの。だけど私も引くわけにはいかないのよ…はぁ…はぁ…っ」

 

 

「まって豹姫ちゃん、これ以上戦うなんて!」

 

 

「飛鳥…っ」ブンブン

 

 

「焔ちゃん…」

 

 

それでも尚説得を試みようとする飛鳥を焔が静止する

 

 

「見てみろあの目を、奴の目はまだ死んじゃない。あいつはまだ戦う気だ」

 

 

豹姫の覚悟は本物、故に何を投げかようとも彼女がその考えを変えることは決してない

 

 

説得するだけ無駄なのであると焔たちもそして飛鳥自身も薄々分かってはいたことである

 

 

「はぁ…はぁ……ふぅ…――っ!!」

 

 

息を整えるとともに豹姫がレーザーブレードを構える

 

 

 

 

ギュイィィィィィィィィィィィィィン!!

 

 

 

 

「「「「っ!?」」」」ピクッ

 

 

直後、豹姫が再びレーザーブレードの刀身を赤き光に染め上げる

 

 

しかし今までと違い、その赤色はさらに濃い色に変色しており

 

 

刀身からは凄まじい力が漏れ出しているようだった

 

 

「こ、これは!?」

 

 

「凄まじい気が豹姫さんを中心に集まっているようです!?」

 

 

「いったい何を仕掛けてこようとしているの!?」

 

 

「分からん、ただとてつもないほど嫌な予感しかしないな!?」

 

 

ただならぬ気配を察知した飛鳥たちが備えるべく身構える

 

 

するとその直後、気の集まりが止まったようで数秒の沈黙がこの場を支配した

 

 

「私をここまで追い込んだ事に敬意を証して、私の最大最強の技であんたたちを葬ってあげる…」

 

 

豹姫が大技を仕掛けると宣言してきたことにより飛鳥たちが警戒心を強める

 

 

「…待たせたわね。覚悟はいいかしら?」

 

 

その直後、豹姫のほうも技の準備が整ったようであり、レーザーブレードを天へと掲げる

 

 

「【(きょく)・戦姫術 」

 

 

術の発動を告げる言葉を呟いた瞬間だった

 

 

 

 

ギュィィィィイイイイイイイン!!

 

 

 

 

掲げたレーザーブレードの刀身が赤き光によって二倍ほどに伸びる

 

 

蕪羅帝・刈利刃(ブラッティー・カリバー)】!!」

 

 

右足で勢いよく踏み込みを入れるとともに天に向けていたレーザーブレードを一気に振りおろした

 

 

 

ギュイオオォォォォォォォォォォォォォ!!!!

 

 

 

刹那、振りおろしたレーザーブレードから凄まじいほどの威力を放つ斬撃波が繰り出される

 

 

放たれた斬撃波が地を走り、飛鳥たちめがけて飛んでいく

 

 

「「「「っ~~~!!!???」」」」

 

 

次の瞬間、赤一色の光が飛鳥たちを瞬時に吞み込んでしまうのだった

 

 

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