閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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激化を辿る戦姫衆との雌雄を決する戦い


そんな中、飛鳥たちを豹姫の大技が襲った


これにより自身の勝ちを確信した豹姫だったが、彼女の喜びも長くは続かなかった


大技を受け、相応のダメージにより強化形態も解けてしまったものの、飛鳥たちはまだ倒れてはいなかった


思いもよらぬ誤算に驚く豹姫に飛鳥たちは自分たちは最後まで諦めない事の意思表明をする


なればこそと豹姫は次こそ確実に飛鳥たちを仕留めることを決め、仕掛けるのだった


時を同じくして爺やに揺さぶりをかけられ不安の中戦う佐介たちは


光牙が妖魔の繭に変化がないことに気づき飛鳥たちがやられてはいないことに勘付き


勝負はついてないと気を持ち直しながら爺やとの戦闘を継続させるのだった





諦めない、飛鳥たちの奮闘 

 

 

壮絶な衝撃波と爆発が発生して少しの時が流れた

 

 

燃え盛る火中の中、豹姫は威風堂々とその場に佇む

 

 

「…うぅっ」グラッ

 

 

しかし直後、立ち眩みを起こしそうになるもレーザーブレードを支えに豹姫はなんとか踏ん張りを見せる

 

 

「(流石に消耗が激しいか…)」ゼェ…ハァ…

 

 

大技を使った反動からか疲労を感じさせる顔持ちながら荒くなった息を整える

 

 

「…けれどあれを受けてはさしものあいつらもただでは…っ?」

 

 

終わりだろうと言いかけた豹姫だったが、直後言葉を詰まらせる

 

 

なぜならモクモクと立ち込める煙の向こうから何かが見えるからだ

 

 

やがて煙が風に吹かれたことで向こう側が見えてきた

 

 

「…嘘、な、んで?」アセアセ

 

 

次の瞬間、豹姫は自身の目に映る光景に驚きを浮かべた

 

 

「「「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」」」

 

 

豹姫の視線の先に映る光景、それは今にも力尽きてしまうのではないかと言うほどに

 

 

身をボロボロにした飛鳥たちが倒れそうになりそうなのを必死に踏ん張っている姿だった

 

 

「…なんてやつらなの?」アセアセ

 

 

大技を繰り出したことで豹姫は仕留めたという自信を持っていた

 

 

「「「「――っ」」」」キリッ

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

しかしその考えとは裏腹に飛鳥たちは立っており、その目はまだ死んでおらず、諦めている様子もなかった

 

 

目の前で起こっている現実を目の当たりにしたことで言葉を失いかけていた

 

 

「なぜ、なぜ…倒れないの?私の大技を食らって尚どうしてあんたたちは立っていられるの!?」アセアセ

 

 

とうとう歯止めが効かなくなったように豹姫が飛鳥たちに対して疑問を投げかける

 

 

「…約束、したから」ガクガク

 

 

「えっ?」

 

 

「私たちを信じて任せてくれたみんなのためにも負けられない…だから私は、戦う…」ガクガク

 

 

ダメージと疲労によってガタガタに震える体であるにも関わらず飛鳥は小太刀を豹姫に向けてかざしながら彼女に向けて告げる

 

 

「そうだ…こんな、ところで…倒れてなんか、いられるかよ」ガクガク

 

 

「私たちがここでやらなければ、きっと取り返しのつかないことになるやもしれません…」ガクガク

 

 

「たがらこそ、私たちは倒れるわけには…行かないんだ」ガクガク

 

 

飛鳥の言葉に感化されたように焔も雪泉も雅緋も次々と立ち上がる

 

 

「ざ、戯言を…そ、そんなボロボロの体でまだ私を倒せるとでも本気で思ってるの?」

 

 

苦しそうにしているのが見え見えにも関わらず自分と戦おうとする飛鳥たちに豹姫は気づかぬうちに身体が怯えを抱いていた

 

 

「勝たなきゃ、誰も守れないから…今も必死に戦っているみんなのためにも絶対に負けるわけにはいかない!」

 

 

「「「っ!」」」

 

 

傷つきながらも一丸となって戦っている皆のためにも負けられないという思いで飛鳥たちは武器を手に豹姫と戦おうとする

 

 

「ふ、ふん。死にぞこないが言うじゃない。いいわ、だったら今度こそそんな減らず口が叩けないように止めを刺してあげる!!」

 

 

奮起する飛鳥たちに若干気圧されそうになる豹姫だったが、すぐに気持ちを切り替え

 

 

レーザーブレードを構えるとともに一気に飛鳥たちに向かって駆け出していく

 

 

「はぁ…はぁ……ふっ、たぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「「うおぉぉぉぉぉ!!」」

 

 

攻め込む豹姫を迎え撃つべく飛鳥が限界寸前にも拘らず己を鼓舞するように声を張り上げるとともに駆け出した

 

 

それに続く形で焔たちも駆け出す

 

 

仲間たちのために負けられないと傷ついた体で尚も豹姫に挑んでいく

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ふっ!!」

 

 

「でぇぇぇい!!」

 

 

「はあっ!!」

 

 

飛鳥と豹姫が小太刀とブレードをぶつけ合う中、そこに焔が仕掛ける

 

 

しかしすぐさま飛鳥を押し返し焔の斬撃をも受け止める

 

 

「いい加減にやられやがれ!!」グヌヌ

 

 

「それはこっちのセリフなんですけど!…それにどうしたの?さっきまでに比べたらパワーが随分と落ちてるようじゃない?」グヌヌ

 

 

鍔迫り合いに持ち込まれる中、焔と豹姫が軽口を叩き合う

 

 

そんな時に豹姫は焔の押し込む力が異様に弱いことに気づいた様子で問いかける

 

 

本来紅蓮の姿になってようやく使える炎月花だが、転身が解けてしまったがために力が半分以下に半減してしまっているがために起こっていることだった

 

 

「だ、黙れ!これくらい私の気合いで何とかして見せる!」

 

 

「脳筋な思考ね、そういうの暑苦しくてうっとおしいわよ!!」

 

 

「ぬぅぅぅっ!?」ザザァァ!

 

 

意気込む焔だったが消耗により炎月花をフルに力を発揮できない状態では押し負けるのも明白だった

 

 

「今度は私たちが相手だ!」

 

 

「お覚悟ください!!」

 

 

「くっ、しつこいわね!!」

 

 

焔が吹き飛ばされてすぐに雪泉と雅緋が同時に仕掛けてきた

 

 

無論、豹姫はすぐにこれに応戦する

 

 

新たなる乱戦に発展し、雪泉も雅緋も今持てる力の限り仕掛ける

 

 

「ふぅん!」ブォン!

 

 

「やあっ!!」

 

 

「はあぁっ!」カキィン!

 

 

「「ぐぅ(きゃっ)!?」」

 

 

そんな2人の攻撃を豹姫がレーザーブレードで薙ぎ払う

 

 

雪泉と雅緋がその勢いによって後方へと吹き飛ばされた

 

 

「雪泉ちゃん!」

 

 

「雅緋!!」

 

 

直後、飛鳥と焔が吹き飛ばされた雪泉と雅緋を受け止める

 

 

「大丈夫2人とも?」

 

 

「は、はい」

 

 

「あぁ、問題…ない」

 

 

飛鳥たちに受け止めてもらったことで雪泉たちはダメージを抑えられた

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ……っ」

 

 

苦しい状況の4人だったが、それは対する豹姫も同じだった

 

 

大技を繰り出した反動とこれまでの蓄積疲労が今も尚彼女の身にのしかかっていた

 

 

互いにこれ以上戦いを繰り広げるほどの体力は残ってはいなかった

 

 

「(このままではジリ貧になる。かくなる上は――っ!)」スッ

 

 

意を決したように豹姫が行動にでる

 

 

「「「「――っ?」」」」ピクッ

 

 

レーザーブレードを前方にかざし集中する

 

 

その様子に飛鳥たちは既視感を抱く

 

 

なぜならそれは自分たちを瀕死寸前に追い込んだあの技だったからだ

 

 

「まさかまたあれを使うつもりか!?」

 

 

「まずいぞ、今度あれを食らったら間違いなく私たちの負けだ」

 

 

「ここまで来て、そんな…」

 

 

既に体力も限界に来ているこの状況下であの技を受けてしまえば

 

 

今度こそやられるのはこの場にいる誰もがわかりきっていた

 

 

焔、雪泉、雅緋の3人はその光景を目の当たりにし、絶望感に苛まれる

 

 

「……っ」シャキン

 

 

ただ一人、飛鳥を除いて…

 

 

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