閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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戦闘が激化し、白熱の展開を迎える豹姫との戦いもいよいよ佳境を迎えていた


互いに体力も限界寸前にまで追い込まれる中、豹姫が動きを見せる


己の持てる残りの力を使って飛鳥たちを仕留めるべく、再び大技を繰り出すための動作を行う


そんな彼女と彼女が手に持つレーザーブレードにエネルギーが蓄積されていく光景を目の当たりにした焔たちは絶望感に打ちひしがれる


しかし3人が諦めかけている中、ただ一人、飛鳥だけはまだ希望を捨ててはいなかったのだった




負けない、例えどんな逆境だとしても 

周囲が犇めくほどに力が強大化していく

 

 

 

ギュオォォォォォン!!

 

 

 

「…っ~!」

 

 

レーザーブレードに己の持つエネルギーを豹姫は注ぎ込んでいる

 

 

絶体絶命のこの状況をどうすればと焔たちが考える中、1人彼女たちの前に立ったのは飛鳥だった

 

 

「…っ!」

 

 

「飛鳥?」

 

 

「飛鳥さん?」

 

 

絶望感を抱く3人は尚も迎え撃とうと身構える飛鳥の姿を目にする

 

 

「私、最後まで諦めたくない、ここまで来たのに諦めるなんてことしたくないから!」

 

 

この状況を前にしても飛鳥の闘志はまだ折れてはいない、それどころかここからでも逆転してみせると言うかのような気合いだった

 

 

「へへっ…言うじゃないか。流石は私のライバルなだけあるな」

 

 

「飛鳥さんのおかげで気持ちが楽になりました」

 

 

「私たちもこんなところでヘタってはいられないな」

 

 

飛鳥の言葉に鼓舞された焔たちも立ち上がる

 

 

そして勢いを取り戻した4人が一斉に集中する

 

 

豹姫同様に自身の中に残っている力を全て出し切るつもりで

 

 

双方ともに次の一撃に全てを捧げる覚悟だった

 

 

暫しの沈黙が流れる中、ついに事態は動きを見せる

 

 

「…待たせたわね。覚悟はいいかしら?」

 

 

力を溜め終えた豹姫が飛鳥たちに声をかける

 

 

彼女のその言葉についにその時がきたと飛鳥たちも身構える

 

 

「これで散るがいい【極・戦姫衆 蕪羅帝・刈利刃(ブラッティー・カリバー)】!!」

 

 

刹那、豹姫が再び大技である赤き斬撃を繰り出した

 

 

放たれた赤き斬撃波が飛鳥たち目がけてまっすぐに飛んでいく

 

 

そして斬撃波が寸前まで迫りくる

 

 

「お任せください!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

ここで雪泉が行動に出るとともに手にする氷刀を地面に突き刺した

 

 

すると次の瞬間、氷刀の冷気によって氷壁が発生し、彼女たちの前方に展開される

 

 

 

ビュィン!ビュオォォォォォォォォ!!

 

 

 

直後、豹姫の繰り出した斬撃波が雪泉の作った氷壁に激突する

 

 

凄まじい勢いで氷壁を削っていく

 

 

「うっ、うぅぅ!?」

 

 

「雪泉ちゃん!?」

 

 

豹姫の斬撃波の勢いを抑え込もうと踏ん張りを見せる雪泉だったが

 

 

その表情はとても辛そうだった

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ゴゴォオォォォォ!!

 

 

 

「っ!?〜〜〜っ!!?」グヌヌ

 

 

 

必死に踏ん張りを見せていた雪泉の苦労を意に介さないかのように豹姫が力を込めた瞬間、斬撃波がさらに勢いを増す

 

 

勢いを増した斬撃波によって氷壁が崩壊寸前にまで追い込まれる

 

 

「こ、これ以上は…もう!?」

 

 

攻撃を防ぐも雪泉の気力と体力が限界に達しようとしていた

 

 

するとその直後だった

 

 

とんと背後から背中に触れる感覚がした雪泉が後ろを振り返る

 

 

「雪泉!」

 

 

「諦めるな!」

 

 

「焔さん…雅緋さん?」

 

 

いつの間にか背後に焔と雅緋が居り、雪泉の背中を押していた

 

 

それもただ背中を押しているわけではなく、雪泉は全身に力の漲りを感じていた

 

 

「こ、これは?」

 

 

「私たちの残りの力をお前に注ぎ込む!」

 

 

「ありったけをお前に流し込んでうやるからな!」

 

 

焔と雅緋が雪泉の背中に触れている手から自身の力を注入させていく

 

 

「力が…し、しかしそれではお二人が?」アセアセ

 

 

「気にするな、お前は目の前のことに集中するんだ!」

 

 

「そうだぞ雪泉、私たちのことはいいからお前は力を使うんだ」

 

 

恐縮そうな顔もちの雪泉に対し、焔と雅緋が集中することを促す

 

 

「…わかりました。お心遣い感謝します……はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

2人の意思を組んだ雪泉がその支援に応えるため再び力を込める

 

 

その直後豹姫の放った斬撃波によって突破寸前に追いやられていた氷壁を後ろから新たに張った氷によって厚みを重増しさせていく

 

 

「っ!?」

 

 

そのおかげもあって徐々に押し返しを図る

 

 

これにはさしもの豹姫も驚きを隠せずにいた

 

 

「よぉし、私も雪泉ちゃんに!」

 

 

更なるひと押しのためと飛鳥も力を分け与えようと近づく

 

 

「待て飛鳥!お前は来るな!」

 

 

「えっ?」

 

 

しかしそれを焔が止める

 

 

どうして彼女がそう言ったのか理解できなかった

 

 

「よく聞け飛鳥、私たちは全身で奴の攻撃を防ぐ、そうすれば奴は力を使った反動で動きが鈍るはずだ。その時が奴を倒す最大のチャンスだ!」

 

 

「っ!」

 

 

続けざまに語り掛けてきた雅緋の言葉に飛鳥は彼女たちの意図を知る

 

 

先ほどこの技を放った豹姫は疲労困憊の状態だった

 

 

なればこそとこの技を凌ぎきることができれば豹姫を攻める絶好のチャンスになることになる

 

 

故にフィニッシャーとして飛鳥が選ばれたのだ

 

 

「飛鳥さん、焔さんと雅緋さんの言う通りです。ここは私たちが絶対に食い止めて見せます。だから…あなたにすべてを託します」

 

 

「焔ちゃん…雪泉ちゃん…雅緋ちゃん」

 

 

順に顔を見ていく飛鳥に対し、3人がチラッとこちらを見ながらこくんと頷いた

 

 

「分かった。任せて!!」

 

 

皆からの期待を背負っているという責任を全うするためにも飛鳥は雪泉たちの働きを信じて自身はその時に備える事にした

 

 

雪泉たちは飛鳥に全てを託すためにもと雪泉たちも気合いを入れ直し、豹姫の技を必ずや防ぎきって見せると心に誓う

 

 

 

 

 

 

攻める豹姫と守る雪泉たちとの拮抗状態が続く

 

 

「ふぅぅぅぅぅん!」

 

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 

 

互いに限界を超えながらも一歩も引かぬ攻防を繰り広げる

 

 

技を技とがぶつかり合いを見せる中、ついに事態が動き出し始める

 

 

「~~~…っ!?」ピクッ

 

 

異変に気づいたのは豹姫のほうであり、自身が放っていた技の威力が徐々にパワーダウンし始めていることに気づいた

 

 

「(パワーが落ち始めている!?そ、そんな、奴らのガードに私が力負けしたというの!?)」

 

 

思いがけない事態に豹姫の顔に困惑の表情が浮かび上がる

 

 

そしてそれが彼女にとって命取りとなってしまう

 

 

「力がさっきよりも弱まってますわ、これなら!」

 

 

「よし、ならば今がチャンスだ雪泉!」

 

 

「このまま行け!」

 

 

「はい!はぁぁぁぁ!!」

 

 

豹姫の技の威力が弱まっていることに気づいた雪泉たちはこの好奇を逃さなかった

 

 

すかさず雪泉が持てるありったけの力を込める

 

 

パキッ…

 

 

「っ?」

 

 

 

パキキキキキキキキ!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

雪泉が力を込めた直後、氷壁から凄まじい程の冷気が発生するとともに

 

 

その冷気が斬撃波をみるみるうちに凍結させていく

 

 

凄まじいスピードで斬撃波のエネルギーをつたって行く

 

 

「ば、バカな!?…くぅっ!!」

 

 

この状況を見て瞬時に回避行動を豹姫はとる

 

 

 

パキィィン!

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

しかしそれよりも数秒早かった凍気によってブレードに加えてそれを手にしていた豹姫の腕も凍り付いてしまう

 

 

「今だ飛鳥!」

 

 

「叩き込め!!」

 

 

「お願いいたします!」

 

 

「うん!!」

 

 

焔たちがそれを目にした瞬間、すかさず飛鳥に声をかけ、その声に反応した飛鳥が一気に駆け出し、豹姫の元に迫る

 

 

「ふっ!!」

 

 

「なっ!?」

 

 

自分に向かって駆け出してくる飛鳥の姿を目にした豹姫が焦った様子を浮かべる

 

 

「秘伝忍法!!」

 

 

小太刀を鞘に納めながら飛鳥は加速し、一気に間合いに入る

 

 

「【二刀潦斬】!!はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「っ!!??」

 

 

 

 

 

ザシュゥゥゥン!!!

 

 

 

 

 

刹那、斬撃による音が室内に木霊するのだった

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