閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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佐介たちは苦戦の末に豹姫たちを倒した


遅れて脱出手段を手に入れたことを報告するべく紫苑がやってきた


しかし、刻はそんな佐介たちに勝利の余韻を与えてはくれなかった


直後、城が破壊されるかの如き振動が佐介たちを襲う


そうして破壊の音と共に現れたのは怪物(亜騎羅)だった


亜騎羅の登場によって事態はがらりと変わる


傷ついた豹姫を見舞い、彼女からの命令をうけた(亜騎羅)が佐介たちに牙をむく


襲い来る悪鬼(亜騎羅)に佐介たちは抗うもそれは焼け石に水が如く跳ね除けられる


あらゆる手を尽くしても尚、止めることができず、その最中に紫苑が重傷を負わされてしまう


圧倒的な力が佐介たちを更なる最悪へと誘うのだった




絶体絶命の佐介たち、現れる救世主!? 

 

佐介、光牙、紫苑は亜騎羅を相手に戦いを演じるも、力の差が彼らの奮闘を嘲笑う

 

 

「……っ」

 

 

「「―――っ」」汗

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

じっと無言の圧をかける亜騎羅とそんな彼を前に冷や汗が止まらない佐介と光牙、さらに先の一撃によって重傷を受けた紫苑が苦悩の顔を浮かべる

 

 

「(この状況、非常に不味いぞ。ただでさえ不利な立場だというのに早々に紫苑が負傷してしまうとは)」アセアセ

 

 

光牙は自分たちの置かれている今の現状に危機感を覚えた

 

 

「……っ!!」バッ!!

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

直後、紫苑の妨害によって動きを止めていた亜騎羅が再び佐介たちを目指して突っ込んできた

 

 

「これ以上は…やらせません!!」

 

 

「佐介!?」

 

 

迎え撃つために佐介が再び亜騎羅に突っ込んでいった

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「―――っ!!」

 

 

 

ドゴォォオオオオオン!!

 

 

 

佐介と亜騎羅、拳と得物がぶつかり合う

 

 

「うおぉぉぉぉぉ!!」ダダダダダダダダダ!!

 

 

「――っ!!」ガキキキキキキン!

 

 

声を張り上げながら、力いっぱい拳を連打する

 

 

それに対して亜騎羅が得物を盾にしながら攻撃を防いでいく

 

 

「(ぐぅ、ダメだ。こんなパンチじゃ!?)」

 

 

拳打を打ってはいるも力が半分しか戻っていないのと先の戦闘の疲労も相まって思うように威力がでなかった

 

 

「――っ!!」ブォン!

 

 

「うわっ!?」

 

 

亜騎羅が得物を振るい、押し返された佐介はのけぞるように後方に下がらされた

 

 

「ぐぅ…はっ!?」

 

 

「……っ!」シャキン!

 

 

態勢を立て直し、振り替えるとそこには佐介を今にも叩き斬ろうとする亜騎羅が

 

 

逃げようにも態勢を立て直して間もなくのこの追撃、避けられるタイミングなどなかった

 

 

やられるという焦りと恐怖によって佐介の顔は青ざめる

 

 

 

ブォン!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

得物を亜騎羅が振りおろすのを見て佐介はやられると咄嗟に目を瞑る

 

 

 

カキィィィイイイイン!!

 

 

 

 

しかし一向に痛みが来ないことを不思議に思い、佐介が恐る恐る目を開く

 

 

「はっ!?」

 

 

「ぬ、ぬぅぅぅぅぅ!!」グヌヌ

 

 

「~~~っ!!」グヌヌ

 

 

目の前では光牙が亜騎羅の振りおろした斬撃を受け止めていた

 

 

「こ、光牙くん!?」

 

 

「佐介、無事か!?」グヌヌ

 

 

「は、はい…」

 

 

亜騎羅の得物による一撃を必死になって堪えながらも佐介の安否を気遣う

 

 

「うっとおしいな…――っ!!」グォォ!!

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

何度も邪魔されたことに怒りを覚えた亜騎羅が得物を押し込む力を強める

 

 

力が強まり、光牙が押されだす

 

 

「光牙くん!?」

 

 

「ま、まずい…この、ままでは…!?」

 

 

追しこまれそうになっている光牙を見て佐介が慌てふためく

 

 

状況はまさに最悪、万事休すの事態に陥ってしまった

 

 

 

 

 

スタタタタタタタタタタタ!!バッ!!

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

「…っ?」

 

 

「どりゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

バキィィィィィィィィン!!

 

 

 

「~~~――っ!?」ザザァァ!!

 

 

それは刹那の出来事だった

 

 

突如、どこからともなく現れた人影が飛び込んできたと同時に亜騎羅に飛び蹴りをお見舞いする

 

 

まさかの不意打ちを受けた亜騎羅は蹴り飛ばされ、大きく後方に吹き飛ばされるも

 

 

すぐに受け身を取って床を削りながら着地する

 

 

一同の視線が突然現れた人影に注目する

 

 

「……っまさか!?」

 

 

「…お前は!?」

 

 

「…夢じゃ、ないですよね?」

 

 

人影の姿を見た佐介、光牙、紫苑の3人、さらにはその様子を見ていた飛鳥たちも驚愕の顔を浮かべる

 

 

「よぉ~お前ら、待たせたな主役のお出ましだぜ!」

 

 

「「「そ、相馬(くん)!?」」」

 

 

佐介たちのピンチに現れたのは行方知れずだった相馬だった

 

 

「うそ、あれって相馬くんだよね?」

 

 

「間違いねぇ、相馬だ!」

 

 

「無事だったんですね。よかったですね雅緋さん!」

 

 

「あっ、あぁ……ふふっ、たくあいつめ」

 

 

近くの陰から覗いていた飛鳥たちも相馬が現れたことに驚きを隠せずにおり

 

 

雅緋にいたっては仲間である相馬の無事を心から安堵していた

 

 

「相馬、お前生きてたのか?」

 

 

「おうよ」

 

 

「城から湖に落とされてしまっていたからてっきりもうダメかと思っていましたよ」

 

 

「あの時は本当にひやひやしましたよ」

 

 

光牙と紫苑が相馬が生きていたことに思っている胸の内を本人に明かす

 

 

「よく言うだろう、「水落ちは生存フラグ」ってな♪」

 

 

「なんだそれは、意味がわからんぞ?」

 

 

「「うんうん」」

 

 

「かぁ~…おいおい、ノリの悪いやつらだぜまったく」ハァ~

 

 

ノリノリで語る相馬だが佐介たちにはよく伝わらないようであり悔しんでいた

 

 

《「おいソウ。そんなことよりもこいつらに例のものを」》

 

 

「お前までそんなこと言うのかよアオ…はいはい、わかってるよ。ったく、ちっとはユーモラスを待てってんだよなこいつら」ブーブー

 

 

ブーブーと文句を垂れながらも相馬が懐から何かを取り出す

 

 

「ほらお前ら、受け取れ」

 

 

そう言いながら相馬が取り出したものを佐介たちに手渡す

 

 

「これは…水?」

 

 

「少し変わった色の水ですね?」

 

 

手渡れたのは何やらよくわからない液体の入ったペットボトルだった

 

 

「相馬。なんだこれは?俺たちが今どんな状況かわかっているだろう?水を飲んだところでどうにも」

 

 

「いいから飲んでみろ」

 

 

「っ…」

 

 

なぜこの状況で飲み物を進めてきたのかわからない光牙が相馬に物申すも

 

 

そんな光牙に半ば強引気味に水を飲むよう相馬は促してきた

 

 

数秒間悩んだ末に3人は覚悟を決めたようにキャップを開けて中に入っている液体を飲む

 

 

ごくりごくりと3人はその液体を一気に飲み干した

 

 

「ぷは~…」

 

 

「相馬くん、何ですかこの水は?色もそうですが味もなんだか少し変な気が?」

 

 

「言われるがままに飲んでしまったが、こんなことをして何の意味が?」

 

 

 

ドックン!

 

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

「っ」ニヤリ

 

 

刹那、相馬から渡された水を飲んだ3人は体に異変を感じる

 

 

「な、なんだ…これは?」

 

 

「うそ…さっきまで感じてた痛みや苦しさがまったく感じられない?」

 

 

「いっ、いったいこれはどうしたことなんでしょう?」

 

 

異変を感じて程なくして佐介たちはこれまで感じていた痛みや疲労による倦怠感などが消えていた

 

 

「相馬、何がどうなっている?あの水はいったいなんだ?」

 

 

「それはな。俺が見つけ出した天然の回復薬さ!」

 

 

「「「な、なんだって!!??」」」

 

 

相馬から語られるあの水の衝撃の正体を知って3人は驚くのだった

 

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