閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第十八章 友情のダブルシュート!

道元を追うべくサイトたちと別れた佐介は再びラノベースの出口を通り、次元を超えた

 

 

そしてそこで佐介が目にしたのはツインテールの少女たちを襲う怪人や戦闘員たちだった

 

 

佐介は襲われている人たちを救うべく、怪人たちに戦いを挑む

 

 

しかし不意を突かれて劣勢に立たされてしまう

 

 

そんな時、佐介のピンチを救ったのは4人のツインテールの少女たちだった

 

 

少女たちは力を合わせ怪人や戦闘員を撃退し見事に勝利を収めた

 

 

が、しかし驚いたことにうち2人が本来の姿をあらわにすると、なんと男性であり

 

 

そして佐介を安全な場所に連れて行っていた仲間の悲鳴に駆けつけた先にいた佐介を見て驚きの顔を浮かべるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど、どういうことだよ?」

 

 

「佐利が2人いる!?」

 

 

「トゥアールさん。これはどういうことでしょう?」

 

 

「私にもさっぱりなんです」

 

 

佐介の姿を見て困惑している彼らに佐介は苦笑いしながら、テイルホワイトに変身していた自分とそっくりな顔の少年の方を向いた

 

 

少年も声こそ出してはないがやはり驚いている様子だった

 

 

ともかくこのままでは話しもできないと感じた佐介は少年に声をかける

 

 

「どうも、こんにちは」

 

 

「あっ、えぇっと…こんにちは?」

 

 

佐介に挨拶され、少年は恐る恐る挨拶し返した

 

 

「みなさん。驚かせてしまったようで申し訳ありません。それと自己紹介がまだでしたね。僕は佐介と申します。よろしくお願いします」

 

 

ぺこりと軽く頭を下げ、佐介はその場にいる全員にお辞儀をした

 

 

「あっえっと、僕はは観束 佐利です」

 

 

この世界の自分との挨拶を交わす佐介だった

 

 

「…なんだかすごく丁寧な方ですね?」

 

 

「なんとなく雰囲気も佐利そっくりだぜ」

 

 

「礼儀正しいですわね」

 

 

「でもだとすれば余計にわかんないわね。あんた、いったい何者なのよ?どうして佐利と見た目とか雰囲気とか似てるわけ?」

 

 

その光景を見ていた彼らは各々の印象を述べる中

 

 

青いツインテールの戦士に変身していた少女が佐介にもっともな質問をぶつけた

 

 

「はい。そのことなんですが、信じてもらうのは難しいかもなんですけど、僕はこの次元の人間ではありません」

 

 

「「「「「……えっ?」」」」」

 

 

佐介から事情を聞いた彼らはぽかんとした顔をする

 

 

「み、みなさん?どうしたんですか?」

 

 

「あぁ、いえ。…佐介さんでしたよね?…つまりあなたも(・・・)異世界人ということですか?」

 

 

あなたも(・・・)?」

 

 

自分が他の世界から来たと言ったにもかかわらず

 

 

リアクションの薄さに疑問を抱いていたが

 

 

トゥアールの放った言葉にさらに疑問が深まった

 

 

「驚かれてるようですね。ふふ〜ん、何をかくそう私も異世界から来たんですよ〜♪」

 

 

「ええぇぇぇぇぇぇぇ!!!??」

 

 

自分と同じように異世界から来たと聞いた佐介はとてつもない驚きの声を上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず今度は俺たちの自己紹介だな。俺は佐利の兄貴の観束 総二だ。よろしくな」

 

 

「あたしは総二と佐利の幼馴染の津辺 愛香」

 

 

「初めまして、私立陽月学園生徒会長、神堂 慧理那です」

 

 

まず先に3人が自己紹介をする

 

 

「そして私がっ!もう存じてますでしょうがトゥアールで〜す!将来の夢は総二さまと佐利さまとの逆ハーレムエンドを目指すことで〜す♪」

 

 

「寝言は寝て言いなさいバカ!」

 

 

「そうですよ!佐利くんは私のご主人様なのですから!」

 

 

「ちょ、何いってるんですか!?」

 

 

女性陣の揉め会いを止めようと佐利が割って入り、仲裁する

 

 

「あはは、…ところで、佐介。どうしてお前はトゥアールのように異次元からここに来たんだ?」

 

 

やっと本題を切り出せると佐介はチャンスとばかりに語り始めた

 

 

「はい、実は僕のいる次元から道元という悪い人が時空を超えて僕や僕に似てる人…つまり佐利くんを狙っているんです」

 

 

「「「「「なっ、なんだって(ですって)!?」」」」」

 

 

佐介の言ったことに佐利たちは驚きを隠せなかった

 

 

「でも佐介くんの世界の悪い人がどうして僕や佐介くんを狙っているの?」

 

 

「彼の狙いは僕らからDNAを手に入れることです。すでに僕やその前の世界の僕からDNAを奪い取っていきました。ですから彼の次の狙いが佐利くんであることはほぼ間違いないです」

 

 

現に同じ場所に飛んできたということはそういうことである可能性は大いに高かった

 

 

「佐利たちのDNAを集めてそいつは何を企んでいるんだ?」

 

 

「それはもちろん悪いことを企んでいるに違いないじゃない」

 

 

「もしかしたら佐利さまや佐介さんのDNAを使ってクローンを生み出そうとしているのでは?」

 

 

道元がDNAを何に使うつもりなのかと考えていた時だった

 

 

「ふふふふ、なかなか鋭いようだが少し惜しいな」

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 

突如声が聞こえ、振り向いた先には

 

 

噂をすればなんとやらと言わんばかりに、グライダーに乗って自分たちを見下ろす道元の姿があった

 

 

「なんだお前は!」

 

 

「道元っ!」

 

 

「道元?…じゃああいつが佐介くんの言っていた僕らのDNAを狙っているっていう悪い人っ!」

 

 

佐介の反応からやつが道元だと知るや全員が警戒態勢を取った

 

 

「ふん。何人束になってかかってこようとも私の邪魔はさせんぞ」

 

 

道元は佐介たちを見下ろしながら不敵な笑みを浮かべる

 

 

「みんなっ、いくぞ!」

 

 

「「「うん(ええ)(はい)!」」」

 

 

「「「「テイルオン!!」」」」

 

 

 

ピカァァァァァァァン!

 

 

 

掛け声とともに腕についたブレスレット「テイルギア」が光り輝く

 

 

光が佐利たちを包み込んでいき、徐々に身体が変化していき、それぞれ見事なツインテールをなびかせる

 

 

そして光が晴れた瞬間、そこに現れたのは赤、青、黄、白のツインテールの戦士だった

 

 

「ふん。いくら変身したとて私には勝てんぞ」

 

 

「そんなのやってみなきゃわかんないだろうが!」

 

 

「総二兄の言うとおりだ!…佐介くん。ここは危ないから離れてて」

 

 

佐利が佐介に退避するよう促す

 

 

「いえ、僕も戦います!」

 

 

「戦うって言っても、どうするつもりなのよ?」

 

 

愛香ことテイルブルーが佐介にそう問うと佐介は軽く笑みを見せると道元のほうを睨みつけながら

 

 

「忍…(ソウル)転身!!」

 

 

高らかに叫ぶとともに佐介の周りから水柱が発生し、水柱が佐介を包み込み

 

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

 

佐介がそれを払った瞬間、佐介は(ソウル)飛鳥に変身した

 

 

「「「「「ウェェエェェ!!?変身したー!?」」」」」

 

 

「ていうか佐介さんコスプレイヤーじゃなかったんですか!?」

 

 

初めて見る佐介の(ソウル)転身に驚きを隠せないツインテイルズたちだった

 

 

「フハハハハハハ!!」

 

 

そうこうしてるうちに道元が佐介たちに仕掛けてきた

 

 

「行きますよみなさん!」

 

 

「「「「うん(おう)(えぇ)(はい)!!」」」」

 

 

佐介の合図とともにツインテイルズたちも道元に仕掛けた

 

 

「行くわよ!ウェイブランス!」

 

 

まずはテイルブルーが水の槍を手に道元を攻撃する

 

 

「ふん!たぁぁ!!」

 

 

「なっ!?きゃあぁぁぁ!!」

 

 

「「「「「ブルー(愛香さん)!?」」」」」

 

 

しかし、道元はガントレッドを盾にし、それを防ぎきり、油断した隙に勢いよくパンチによる打撃を与え、地面に叩きつけたのだった

 

 

「ならばこれでどうですか!!」

 

 

「っ!?」

 

 

慧理那ことテイルイエローが全身に装備した全武器を一斉掃射する

 

 

「なに、っ!」

 

 

道元はさすがにまずいと考えたのかひたすら回避していた

 

 

さらにはビームなども放ち、結果、すべての攻撃をしのいだ

 

 

「そんな、かわされた!?」

 

 

全弾撃ち尽くしたために鎧がパージされてしまった

 

 

「隙あり!」

 

 

「っ!?いやぁぁぁぁ!」

 

 

攻撃が止まったのを見計らい、道元がガントレッドのビームでテイルイエローを攻撃し、テイルイエローは吹き飛んだ

 

 

「この!次は俺が相手だ!!」

 

 

仲間が傷ついたことに怒り心頭のテイルレッドは二本の剣を携え、道元に接近する

 

 

それを妨害せんとして放たれたミサイルなどを切り裂きながら間合いを詰めた

 

 

「これで決めてやるぜ!」

 

 

「なんの!」

 

 

「なに!?」

 

 

テイルレッドが勢いよく剣を振り下ろすも道元はそれを見事に受け止めた

 

 

「これでもくらえ!」

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

道元は動きを止めるとともにすかさず頭突きをかまし、テイルレッドはそれにひるんでしまった

 

 

「ぬおおぉぉ!!」

 

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

 

さらに追い討ちとばかりに渾身の力で殴り飛ばされ、ブルー同様地面に叩きつけられた

 

 

「そんな、みんな!?」

 

 

「佐利くん!?」

 

 

3人がなんのダメージを与えられず倒れていく光景に佐利ことテイルホワイトは我が目を疑い

 

 

みんなの元に駆けつけようとする

 

 

「残念だったな。そうはさせんよ」

 

 

しかしそんな佐利の前に道元が立ちはだかる

 

 

「くっ、そこをどけぇぇ!!」

 

 

「ふっ、動きが見え見えだぞ?」

 

 

「なっ!?」

 

 

ガシッ!

 

 

「捕まえたぞ」

 

 

「しまった!?」

 

 

「佐利くん!」

 

 

「ふっ!」

 

 

ビィィィィィ!!

 

 

「うあっ!?うぐぅぅぅぅ!!?」

 

 

焦りで冷静さを失っていたテイルホワイトは攻撃をあっさりとかわされた上に道元に捕まえられてしまった

 

 

助けに入ろうとした佐介だったが、道元のビームに動きを封じられた

 

 

「これでよし、さぁそろそろいただかせてもらうとするよ。君のDNAを」

 

 

「っ!?」

 

 

道元がそういうとガントレッドから小型機械が動き出し、虫のようにカサカサと佐利の体をよじ登り

 

 

「っ!?」チクッ

 

 

注射針を刺して佐利から血を抜き取り、役目を終えるとガントレッドに収納された

 

 

「これでよし」

 

 

道元は佐利を見てニヤリと笑う

 

 

「ふん!」

 

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

 

用済みと見なした佐利を地面に叩きつけた

 

 

「佐利くん!」

 

 

佐介が佐利の元に駆けつける

 

 

「さて、ここでの役目は終わった。次の世界に行くとするか……が、その前に」

 

 

道元はぶつくさと独り言をつぶやいていたが

 

 

突如として地べたに倒れるテイルイエローの方を向いた

 

 

「っ?どうしてイエローの方を見ているんだ?」

 

 

佐利と佐介は道元の行動を不審に思った

 

 

「やつをこの場で消してやるとしよう」

 

 

「「っ!?」」

 

 

道元のまさかの台詞に2人は驚いた

 

 

「やつを見ているとどうにも怒りがこみ上げてきて仕方ない。私の心が囁くのだ。テイルイエローを殺せと……ということでっ!」

 

 

テイルイエローにガントレッドを構えるとともにガントレッドにエネルギーがチャージされる

 

 

「やめろ…」

 

 

「死ねテイルイエロー!!」

 

 

「やめろぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?私、気絶してたようですね。状況はどう……っ!?」

 

 

目を覚ましたテイルイエローが見た先には自分をかばってビームを浴びてボロボロになったテイルホワイトの姿が

 

 

「ホワイト!?」

 

 

「イエロー…怪我は?」

 

 

傷ついた身で自身のことより自分のことを心配するホワイトにイエローは涙ながらに大丈夫というように頷いた

 

 

「……よかった。ぐっ!」

 

 

「「佐利くん(ホワイト)!?」」

 

 

ダメージでその場に倒れこむホワイトの元に佐介が駆けつけ、2人はホワイトの身を案ずる

 

 

「余計な邪魔を…だが、次こそは!」

 

 

今度こそと言わんばかりに道元が身構える

 

 

「慧理那さんは佐利くんを!道元は僕が!」

 

 

道元を迎え撃とうと立ち上がろうとする佐介はふと、何かに引き止められている感覚に襲われた

 

 

恐る恐る見てみると

 

 

「まって佐介くん。僕も戦う」

 

 

傷ついた体で立ち上がろうとする佐利の姿が

 

 

「佐利くん!?」

 

 

「ホワイト!?」

 

 

「無茶だ。そんな体では!?」

 

 

「やらせて欲しい、イエローを…僕の大切な人を傷つけたあいつは絶対に許せない!」

 

 

テイルホワイトの目には諦めないという闘志が溢れ出ていた

 

 

テイルイエローはテイルホワイトが自分を大切な人と言ってくれたことに感動していた

 

 

「佐利くん…わかりました。行きますよ佐利くん!」

 

 

「はい!」

 

 

「諦めの悪いやつらめ!!」

 

 

ものすごい勢いでグライダーを突っ込ませる道元

 

 

「佐利くん!」

 

 

「うん!」

 

 

佐介と佐利は迫り来る道元を迎え撃つ

 

 

「はぁぁぁ!!秘伝忍法・水の斬撃!!」

 

 

「シャイニングブーメラン!!」

 

 

佐介は水の斬撃波を、佐利は白く大きいブーメランを道元に向かって投げた

 

 

「小癪な、ふん!!」

 

 

道元はガントレッドとグライダーからビームを放ち、斬撃波を相殺し、ブーメランを打ち落とした

 

 

「「やあぁぁぁぁ!!」」

 

 

「っ!?」

 

 

しかしその時、いつの間にか斬撃波を相殺した時に発生した霧から現れた佐介と佐利が道元の目の前に現れ、さらに拳を引き締めていた

 

 

「「やあぁぁぁぁ!!」」

 

 

「ぬがぁぁぁ!!」

 

 

道元は寸止めでガードするも、勢いの強さによってグライダーから落とされた

 

 

「おのれ…っ!」

 

 

「決める!ブレイクレリーズ・オーラピラー!!」

 

 

その掛け声とともに光が放たれ、道元の身動きを封じた

 

 

「くそっ、動けない!?」

 

 

抜け出そうにも道元は体の自由を封じられてしまった

 

 

「佐介くん!」

 

 

「っ?」

 

 

「行くよ!」

 

 

「うん!」

 

 

佐利がしようとしていることを察した佐介は頷いた

 

 

それとともに佐利は光の球体を生成する

 

 

そしてその球体に向かって

 

 

佐介は左脚に水をまとい、佐利は右足に光をまとう

 

 

「「シャイニングゥゥゥ!スパイラルウォルトォォォォォ!!!!」」

 

 

勢いよく蹴り飛ばした光の球体の周りを螺旋状の水が渦巻きながら道元に向かって飛んでいく

 

 

「くっ、クソォォォオォォ!!!!」

 

 

 

ドバァァァァァァァン!!

 

 

 

2人の連携必殺技が道元に命中し、大爆発が起こった

 

 

「お見事!」

 

 

「佐利くんこそ」

 

 

2人は着地するとともに変身を解いて互いを称え合い、ハイタッチをかわした

 

 

「お見事でしたわ2人とも!」

 

 

「慧理那さん」

 

 

変身を解除した慧理那が2人の勇姿を讃え、佐利は照れくさそうな顔をする

 

 

「本当にな」

 

 

「2人の連携、息ぴったりだったわね」

 

 

「最後の必殺技もかっこよかったですよ〜♪」

 

 

そこに総二と愛香、トゥアールも駆けつけ、2人の奮闘を讃えた

 

 

「とっ、ところで佐利くん…」

 

 

「なんですか?慧理那さん?」

 

 

「さっ、さっき私のことを…大切な人って言ってくれましたよね///?」

 

 

その瞬間、佐利は固まった。もう慧理那を救おうと一生懸命でとっさに言っていたため、我に返ってみると徐々に恥ずかしさで顔が赤くなっていった

 

 

「あっ、いえ!あのあれはですね///!?」

 

 

慌てふためく佐利を和やかなものを見る目で見る佐介たちだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、なかなか見せてくれるではないか?」

 

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 

まさかと思い、振り向く先にはまたも倒していたと思っていた道元がいた

 

 

「道元、まだ動けましたか!」

 

 

「今度こそ倒す!」

 

 

再び戦いに身を投じようとする佐介たちだったが

 

 

「悪いが、もうこの世界には用がないので私は行かせてもらうよ。少し悔いは残るが」

 

 

そういうと装置を取り出し、ゲートを発生させる

 

 

「ではさらばだ」

 

 

そしてゲートをくぐり、ラノベースに行ってしまった

 

 

「行かないと!」

 

 

「佐介くん?」

 

 

「これ以上好きにさせるわけにはいきません。次こそは道元の野望を撃ち砕かなければ」

 

 

徐々に小さくなるラノベースを見つめながらそう呟く

 

 

「いくのか?」

 

 

「はい。みなさん、ご協力ありがとうございました」

 

 

佐介はともに戦ってくれた佐利たちに感謝を込めて頭を下げた

 

 

「気をつけてね佐介くん」

 

 

「ありがとう佐利くん」

 

 

佐利は優しく佐介に語りかけ、佐介もまたそれに笑顔で答えた

 

 

「頑張れよ!」

 

 

「負けないでね!」

 

 

「信じてますよ!」

 

 

「今度出会うことがあったら是非調べさせて「空気読みなさいよ!このバカ!!」ゲフゥ!?」

 

 

各々が別れの言葉を述べる中、空気を読まないトゥアールに愛香が制裁のアッパーを食らわす

 

 

「あはは…さて、もう時間がない、ではみなさん、さよなら!」

 

 

そういうと佐介はゲートに向かってジャンプし、ゲートに吸い寄せられるように入っていくとともにゲートが完全にしまった

 

 

「頑張ってね佐介くん」

 

 

「きっとやってくれるさ。なんたって諦めの悪さもそっくりだったしな」

 

 

「もう総二兄ってば」

 

 

おちゃらけた総二におかしくなり笑いあう佐利たちだった

 

 

 

 

 

 

そして佐介はまたラノベースを飛んでいた

 

 

「佐利くんたちもいい人だったな…それはともかく、道元の野望が刻一刻と完成仕掛けている。次こそは止めないと!」

 

 

次こそはと意気込みながら佐介は次なる世界に向けて飛び続けるのだった

 

 




人物紹介

観束 佐利


「俺、ツインテールになります!」の世界の佐介的存在。観束 総二の弟であり、幼馴染の津辺 愛香にも弟のように思われている

兄のようにツインテール好きというわけでもないのにもかかわらずテイルギアを使いこなせるという特殊な人物(もしかしたら自覚がないだけで本当は好きと言う可能性も…)


総二、愛香、トゥアールとともに「私立陽月学園高等部」に在学中。小中学までサッカー部に通っていたほどサッカー好き


トゥアールからは総二共々童貞を狙われている


変身すると総二の変身体であるテイルレッドのツインテールを白くした感じであり世界からは愛されている


生徒会である神堂 慧理那とは相思相愛の仲である


武器:光の飛去来器ホワイトブーメラン
必殺技:アトミックシュート


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