しかしそんな彼らの前に
亜騎羅は豹姫からの命令を受け、佐介たちを倒すためにその凶気を振るう
応戦する佐介たちだが、前回の戦いとは違い、ここまでの戦闘による疲労やらで体力が低下しているため
思うように戦えず、苦戦を強いられしまう
追い詰められた佐介たちだったが、そこに現れたのは行方不明になっていた相馬だった
佐介たちが驚く中、相馬は持参したペットボトルを手渡し、その中に入っている液体を飲むように進める
彼の言葉を聞き、恐る恐るそれをのんだ3人、すると今までの傷もダメージも回復し、佐介たちは体力を回復させるのだった
窮地を救いに戻ってきた相馬が渡してきた天然の回復薬を飲んだことにより佐介たちは体力が元に戻った
「すごいです。本当に何もかも治ってる!?」
「これならまだ戦えますよ!」
先ほどまでかなりやばかったはずなのに相馬からもらった回復薬によって力が戻ったことに佐介と紫苑は胸躍る思いだった
「…蒼馬、こんな代物をいったいどうやって?」
光牙の方は服用した回復薬の効果を実感しつつ、なぜ相馬たちがこのような代物を持っていたかを問うた
「…話せば長い。お前たち全員聞きたいことが山ほどあるんだろうが、とりあえず今は置いておいてくれ」
それに対して
「今俺たちがやるべきことはただ一つだ。だろうソウ?」
蒼馬がおもむろに尋ねるように呟くと人格が再び
「あぁ、俺たちがやるべきことはそう…
前方にいる強大なる
「…ふっ、確かにそうだな。今俺たちがなすべきは奴を倒すことだ」
亜騎羅に向けて言い放つ相馬の一言に光牙も同意する
「光牙くん、相馬くん。勝手に2人だけで盛り上がらないでください」
「僕たちも思いは同じなんですからね」
無論それは佐介と紫苑も同じであり、語りかけながら2人の隣に並んだ
こうして初戦の時と同じように4人全員が亜騎羅と対峙する構図となった
「よし、では一気に行くぞ。俺たちの本気を奴に見せつけてやる!」
「はい!」
「えぇっ!」
「おっしゃ、やってやんぜ!」
佐介たち4人が身構える
「いくぞ!」
「「「「はあぁぁぁぁぁ!!」」」」
号令の合図と共に4人勢揃いした佐介たちは亜騎羅に向かって走り出す
「…っ!」シャキン!
対する亜騎羅もまた迫りくる佐介たちを迎え撃つべく得物を構える
「おらっ!」
「ふぅん!」
一番手に仕掛けたのは相馬と光牙だった
2人はそれぞれシノヴァイザーと刃弓による斬撃を繰り出す
光牙の素早い斬撃と相馬の荒々しい斬撃が交互に押し寄せてくることにより亜騎羅は付け入る隙を掴めずにいた
「――っ!!」カキィィィン!
「「ちぃっ!?」」
だが亜騎羅もやられっぱなしではなく、得物を巧みに操り、防いだり、弾き飛ばすことで2人を跳ねのける
亜騎羅の振り払いによって光牙と相馬は後方に後退する
「今度は僕たちの番ですよ!」
「覚悟してください!」
その直後に光牙と相馬の代わりに飛び出した佐介と紫苑による第二陣の攻撃が仕掛けられる
「たあぁぁぁぁぁ!!」ブォン!
「――っ!?」バッ!
佐介が飛び込みからの正拳突きを放つ、亜騎羅はそれをギリギリのところでかわす
「はあっ!!」
「――っ!?」
「ていやぁぁぁぁぁぁ!!」バシィン
「ぐっ――っ!?」
しかし間髪いれずに今度は紫苑が飛び蹴りを繰り出した
さすがに次の攻撃をかわすことはできず、紫苑の蹴りが亜騎羅の胸部に直撃しする
「~~――っ!?」グヌヌ
飛び蹴りを食らった亜騎羅は怯みながら数歩後ろに後退する
「今だ!畳み掛けろ!」
「「はい!」」
「おう!」
「――っ!?」
その隙を逃すまいと光牙が全員に合図を送る
「はあぁぁぁぁぁ!!」
「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
佐介と相馬が左右から同時に仕掛け、ラッシュを繰り出す
「――っ!?」
亜騎羅はそれをかわしたり、得物を盾にしながらこれに応戦する
「うおおおぉぉぉぉぉ!!」
だが、ここで追い討ちをかけるように光牙がこの撃ち合いに加わる
3人を相手にすることになった亜騎羅はさらに劣勢に立たされる
「ちっ――っ!!」ブォン!
それでも負けじと亜騎羅が反撃の一刀を振るう
「相馬!」
「おう!」
「――っ!!」ファサッ!
ドスゥゥゥゥゥン!!
光牙と相馬が示し合わせた直後、亜騎羅が得物を振り下ろした
轟音と衝撃があたりに広がる
「………――っ?」
得物を振り下ろした亜騎羅だったが、どこか違和感を覚える
「〜〜――っ!!」ギュィィィィィ!
「っ!?」
土煙が晴れて見えた光景、それは光牙がエネルギーシールドを展開したマントにより亜騎羅の攻撃を防いでいた光牙だった
ピキッ…ピキキ…
次の瞬間、シールドが破壊され、さらにマントもはじけ飛んだものの、攻撃を弾き帰すことに成功する
シールドによって防がれ、はじき返されたことで亜騎羅が体勢を崩す
「隙あり!!」
「――っ!?」
「秘伝忍法【ヴォルケーノ・ストライク】!!」
バシコォォォォォン!!ビキッ!!
刹那、タイミングを見計ったかのように亜騎羅の隙を相馬が突く
咄嗟に得物でガードする亜騎羅だったが、炎を纏ったシノヴァイザーから繰り出される突きを受けたことで刀身に亀裂が走る
「よし、佐介頼んだぞ!!」
「はいっ!!」
さらにここで光牙が佐介に指示を出し
指示を受けた佐介が相馬同様に亜騎羅に向かって飛び込んだ
「秘伝忍法【剛裂・螺旋脚】はあぁぁぁぁぁ!!」
「――っ!?」
フォン!バリィィィィィン!!
間合いに入るとともに勢いよく佐介が螺旋脚の強化技を繰り出した
その一撃が先ほど相馬が亜騎羅の得物に刻んだ亀裂にヒットし
ダメージに耐え切れず、ついに亜騎羅の得物が粉々に砕けた
「――っ!?」ズザザァ!
得物を破壊された勢いで再度後ろにのけぞる
「今だ。やれ紫苑!!」
光牙がタイミングを見計ったかのように紫苑に声をかける
彼の見据える先には後方にて術の準備をしている紫苑の姿が
「秘伝忍術……――っ!」
集中を終えた紫苑が唱えだす
ギュィィイイイイン!!
すると紫苑の左右にそれぞれ二つの玉が出現する
左から地、水。右から炎、風の4つの属性のエネルギーの大光玉が紫苑の左右に展開されたのだ
「奏でよ【四元素の四重奏
術の名を叫ぶとともに紫苑が亜騎羅を指さすと
展開された地水火風の大光玉が亜騎羅に向かって飛んでいった
「――――――――っ!?」
ものすごい勢いで飛んでくる大光玉の群れを前に回避する術を持たぬ亜騎羅にこれを防ぐ手立てはない
亜騎羅の全身が大光玉の光によって白に染まる次の瞬間
ドババババババババァァァァァァァァァァ!!!
着弾した大光玉による凄まじい爆発が巻き起こるのだった