豹姫からの命令を受け、亜騎羅は佐介たちを倒すべく眼光をぎらつかせる
避けられない戦いを前に佐介たちは戦姫衆最後の刺客との戦いに望む
圧倒的なパワーで凌駕する亜騎羅に佐介たちは決死の覚悟で食らいつく
4人の息の合ったコンビネーションを駆使し、それにより彼の持つ巨大な鉄塊たる得物を破壊することに成功する
だが、追い込んだと思っていたが、砂煙の晴れた先に立っていた亜騎羅の身に文様が浮かび上がっていた
先の戦いで佐介たちを敗北に導いたそれが
凶化し、荒れ狂う獣のごとく暴れまわる亜騎羅と対峙する佐介たちはそんな彼に打ち勝つべく力を解放する
4人は全力を持って亜騎羅と戦うのだった
「「「「はぁああああ!!」」」」
「――っ!!」
ドドドド!ババババ!!キンキンキンキン!!!
ぶつかり合う轟音、何かが放たれる音、金属がこすれる金属音、場内からは様々な音が鳴り響いていた
「~~~――ッツ!!」ザザァァ!
「「「「~~~――ッツ!!」」」」ザザァァ!
最強の姿へと転身を果たした佐介たちと最凶へと変貌した亜騎羅の戦いが繰り広げられていく
双方ともに激しい火花を散らす
「「はああぁぁぁぁぁっ!!」」
「「やああぁぁぁぁぁっ!!」」
佐介たちが亜騎羅に仕掛ける
それを亜騎羅は反撃を交えつつ、彼らの繰り出すものを防ぎ、いなす
「ッ!!」バッ!
攻撃を裁く途中、亜騎羅がその手をやめ、佐介たちの隙を突いて後方に下がる
「…ッツ、――ッツ!!」
着地すると同時に両手を交差させるや、それを一気に薙ぎ払う
ビュォオオオオオ!
するとその直後に凄まじい衝撃波の波が発生し、佐介たちにへと迫りくる
「「「「っ!!??」」」」ズシュシュ!
押し寄せる衝撃波の渦がまるでかまいたちのように佐介たちの身を削っていった
「――ッツ!!」ダッ!
「~~…――っ!?」
「ッツ!!」ドスッ!
「がはっ!?」
衝撃波によって怯んでいる隙を突いて亜騎羅が一気に突っ込んできた
亜騎羅が標的にしたのは紫苑だった
隙を見せてしまった紫苑は避ける暇も作れず、亜騎羅の剛腕から繰り出されるラリアットを受けてしまう
「紫苑さん!?」
「「っ!?」」
佐介たちもそれに気づくも時すでに遅し、紫苑にラリアットを叩きつけたまま亜騎羅が猛進する
「ッ~~~―――ッツ!!」
ドドォォォォン!
「ぶおっ!?ぐはっ!?」ブシャ!
暫し猛進を続けていた亜騎羅が直後に宙に飛び上がる
そして渾身の威力を込めて紫苑の身を床に激しく叩きつけた
強烈な圧と衝撃が紫苑の身体を走り、口からは大量の血反吐を吐き出した
「紫苑さん!」
「待て佐介、深追いするな!?」
紫苑の元に急ごうと先走る佐介を止めようとする光牙だったが、聞く耳を持ってはくれず、そのまま向かって行ってしまった
光牙が慌ててその後を追う
「たあぁぁぁぁぁ!!」
間合いに入り、跳躍からの正拳突きを繰り出す
「―――ッツ!!」フォン!ガシッ!
「なっ、うわっ!?」
しかし亜騎羅が寸前でそれをかわし、標的を失い、通り過ぎようとしていた佐介の足をがしっと鷲掴みにする
そうして佐介の足を掴んだまま自らの身を回転させる
「――ッツ!!」
「うわぁぁぁっ!?」
「佐介!?」
ある程度スイングさせるや亜騎羅が佐介を光牙のいる方に投げ飛ばした
光牙は飛んでくる佐介を目にし、咄嗟にキャッチする
「佐介、だいじょう…――っ!?」
抱き抱える佐介に光牙が声をかけようとするも、直後に見たものに戦慄する
「――ッ…」
目の前にはいつのまにか懐に入っていた亜騎羅がその拳を今にも振るおうとしている姿だった
「――ッツ!!」
「がはっ!?」
「ぐうっ!?」
亜騎羅から繰り出された剛腕による一撃は佐介は愚か、彼を抱き抱える光牙にも範囲を及ばせる
「〜〜――ッツツツ!!」
「「うわぁぁああああ!!??」」
剛腕によるダメージに苦しむ佐介と光牙を亜騎羅はそのまま容赦なく吹き飛ばした
ドドドォォオオオオオン!!
2人は吹き飛ばされた勢いで壁に激突する
「佐介、光牙!?」
その光景を見て相馬が思わず声を荒げる
「…ッ」ギロリ
「っ!?」
佐介と光牙を吹き飛ばした亜騎羅が相馬を標的に見据える
「―――ッツ!!」バッ
身構えるとともに加速し、相馬に向かって突っ込んできた
<『まずい、来るぞソウ、気をつけろ!』>
「あぁ、わかってるよ!」
自分に向かって突っ込んでくる亜騎羅を前に相馬がシノヴァイザーのボタンを押す
直後、シノヴァイザーの刀身部分に二色の炎が灯る
「――ッツ!!」シャキン!
「――~~っ!?」バッ!
亜騎羅が間合いに入るや、研ぎ澄まされた爪をたて相馬に襲い掛かる
間一髪のところで相馬はこれをかわすことに成功した
「あっ、あぶねぇ。なんとか躱せ――っ!?」
しかし完全にかわした訳ではなく、亜騎羅の攻撃は相馬の装甲を掠めていた
掠めた装甲には亜騎羅が付けた生々しい爪痕が刻まれている
「この野郎、やりやがったな!反撃じゃい!!」
傷跡をつけられた仕返しとばかりに相馬が炎を灯したシノヴァイザーを構える
「食らえ!【デュアル・フレイム・スパイラル】!!」
そして螺旋状に燃え上がるシノヴァイザーの刀身を亜騎羅目掛けて突き出す
「――~~~ッヅ!?」
シノヴァイザーによる一撃が亜騎羅の左の二の腕にヒットする
「うおおおおおぉぉぉ!!」
声を張り上げながら相馬は畳み掛ける
「グゥゥ――ッッ…〜〜〜――ッ!!」ガシッ!
「な、なにぃ!?」アセアセ
なんと亜騎羅は自身の二の腕に突き刺さるシノヴァイザーを掴んだ
炎を纏っているシノヴァイザーを掴んでいるため、それを握る亜騎羅の手からジュージューと焼ける音と煙が立つ
「ば、バカか、正気かお前!?」アセアセ
「――ッツツ!!」ググググ!
尚も手は止めようとしない亜騎羅に異常性を疑う
そんなことを考えている間に亜騎羅が強引にシノヴァイザーを二の腕から引きはがす
「(くそっ、なんてパワーしてんだよこいつ!?)」アセアセ
この状況でも尚、押し返してくることに相馬は焦りを覚える
「――ッツツ!!」バッ!
「うわっ!?」グラッ!
相馬の焦りに気づいたのかその隙を突いて亜騎羅がシノヴァイザーをはじき返えす
完全に押し負けてしまった相馬はそれによってバランスを崩した
「……―――ッツ!!」
「なっ、ぐっ!!」
攻撃を弾き飛ばした亜騎羅が自由を取り戻した左手の拳に一撃のための力を込める
「〜〜――ッ!!」ドォォォォン!
「ぐっ、ぐぉぉぉおおお!?!?」
突き出された亜騎羅の拳を前に相馬が防御姿勢をとる
その直後、亜騎羅の一撃が相馬を襲う
防いでいるにも関わらず身体中を衝撃がかけめぐる
「〜〜〜――ッツツ!!」バシュゥゥン
「うぁぁぁぁああああ!?」
ドドォォォォン!!
相馬の防御を押し切るように亜騎羅が力いっぱい吹き飛ばし
勢いのままに相馬も佐介や光牙同様に壁に激突する
「―――ハァァァ~~ッ」
全員を蹴散らした亜騎羅はその場で盛大に息を吐くのだった