苦戦を強いられる佐介たちのピンチに相馬が駆けつけ
さらには相馬が現地調達した回復薬を使用したことで佐介たちは力を取り戻した
形勢逆転を図ったが、追い込まれた亜騎羅が文様を浮かび上がらせ強化した
パワーアップを果たした亜騎羅に対抗するべく佐介たちもまた強化形態にへと転身する
4人がそれぞれの形態に転身し、かつ連携攻撃によって亜騎羅にダメージを与えていく
しかし、文様によってパワーアップした亜騎羅のタフさと強さは尋常ではなく
序盤こそ追い込まれたかに見えていたが再びその猛威を振るい、佐介たちは次々と吹き飛ばされたのだった
力を全開放して挑んだ佐介たちだったが、凶化した亜騎羅の想像を超える底力によって瞬く間に劣勢に追い込まれ、手痛いダメージを受けていた
「――み、みなさん。大丈夫ですか?」
「痛~…これが大丈夫に見えるか~?それにそんなこと言ったらお前だって人のこと言えんのかよ?」
「あはは…確かに」
「「「「――っ」」」」
先ほどまでで手痛くやられながらも4人は次々と立ち上がる
「……ッ」
そして目の前にいる強敵を見据える
「しかし驚いた。この姿ならばかなり優勢に立ち回れると思っていたんだが、よもやこんなしっぺ返しを食らうことになるとはな」
「僕もそれは思いましたね。まさかこんな状況に追い込まれるなんて予想外過ぎました」
こちらは4人が全員最強クラスにパワーアップしているにもかかわらず、その4人を相手に互角以上に戦ってのける
亜騎羅がいかに化け物じみているのかを嫌というほど思い知らされる
「でも、勝負はこれからです。行きましょう皆さん!」
「あぁ、言われなくてもわかっている!」
「ここから巻き返すとしましょう!」
「やられたままじゃ終われれぇ、やられた分はきちんと返してやるぜ!」
されどそれが佐介たちをより奮い立たせ、亜騎羅を倒すという思いはさらに強まった
「…―――ッツ!!」バッ!
佐介たちの士気が高まるのを感じた亜騎羅が今以上に力を籠め、突っ込んできた
「来るぞ!!」
光牙が向かってくる亜騎羅を見て皆に声をかける
「僕が行きます!!」
「俺も行くぜ!!」
亜騎羅が突進してくると同時に佐介と相馬が迎え撃つべく突っ込んでいった
「佐介、相馬!…まったくあいつら、紫苑、俺たちは援護に回るぞ!」
「もう準備はできてますよ」
先走る2人に若干呆れを抱きつつも光牙が紫苑に自分と共に2人を援護をするように要請する
しかし光牙が振り向くとそこには既に準備を整えていた紫苑が身構えていた
「…ふっ、気の回るやつだな」
用意のいい紫苑を感心しつつ、遅れる訳にはいかないと自身も援護のために弓矢を構える
一方、迫りくる亜騎羅を迎え撃つべく突っ込んでいった佐介と相馬はというと既に寸前まで距離を縮めていた
「――ッツ!!」
「「――っ!!」」
ドドォォォォン!!
次の瞬間、佐介たちと亜騎羅は激しくぶつかり合った
「はああぁぁぁぁぁっ!!」
「おっらぁぁあああああ!!」
「~~~―――ッツ!!」
さらにそこから瞬時に互いに奥州をかける
その勢いは凄まじいものであり、どちらも一歩も譲らぬものとなっていた
「―ッツ!!」ブォン!
「はあっ!!」ガシッ!
「――ッ!?」
亜騎羅が繰り出した剛腕による一撃をかわした佐介がすかさず彼の腕をホールドする
「相馬くん。今です!!」
「おう、任せろ!!」
刹那、佐介の呼びかけに応じるように相馬が飛び込んできた
その手にはデュアルガンフレードが握られていた
「どりゃっ!!」ザシュゥゥゥン!
「――~~ッツ!?」ザザァァ!
佐介によって拘束されている亜騎羅に避ける手立てはなく、相馬が繰り出したデュアルガンフレードの一撃がもろにヒットした
思わぬ一撃を受けた亜騎羅が斬撃からの衝撃により後方に吹き飛ぶ
「…―――ッツ!!」
傷をつけられたことに怒りを露わにし、亜騎羅が襲い掛かろうとする
「佐介、相馬!!」
「「っ!!」」バッ!
迎え撃とうとする自分たちを後方から呼びかける声に佐介と相馬が左右に散開する
2人が離れた直後、その後方で待機していた光牙たちのほうから動きを見せた
「はああぁぁぁぁぁっ!!」
後方で待機していた紫苑が展開させていた光弾を放つ
放たれた四元素の光弾は亜騎羅に向かって飛んでいった
バシュシュシュシュシュ!!
「――~~ッ!?」
光弾による攻撃を剛腕で防ぐ亜騎羅だったが、流石に勢いまでは殺せず、その身は宙を舞いながら吹き飛ばされていった
「まだだ。はぁぁぁぁぁ!!」
ここでさらに追撃をかけるように光牙が矢を放つ
矢は亜騎羅に向かっていく途中で拡散し
複数の矢となって空中で身動きの取れない亜騎羅を襲う
ドドォォォォン!!
追い打ちを受けた亜騎羅はその勢いに押され、後方にあった柱にその身を激突させる
「グゥゥ――ッ!?」
「か~ら~の~~~!!」
「――ッツ!?」
柱にめり込み、苦悶の声を上げる亜騎羅に相馬が迫るとともに彼に向かって跳躍する
「これで決めてやるぜ、アオ!!」
<『あぁ!』>
<『「絶・秘伝忍法【ダブルフレイム・ボンバー】!!」』>
二つの人格が同時に技を唱える
右に火炎、左に蒼炎の炎を灯す
<『「せりゃぁああああああっ!!」』>
「――ッツ!?」
亜騎羅の頭上まで飛んだ相馬が炎を宿したその両足でドロップキックを繰り出す
「―――~~ッツツ!!??」
バシャァアアアアアン!!
その直撃を受けた亜騎羅は外まで吹き飛ばされ、皮肉にも前の戦いで自身が相馬にしたように湖に落とされた
「オッシャアア!!見たかこん畜生め!!」
湖に沈むのを目にし、相馬が興奮した様子でガッツポーズをとった
「よし!」
「やりました!」
「すごい、すごいですよ相馬くん!!」
「へへん。まぁ、それほどでも…あるけどなw♪」
皆の連携によって亜騎羅を吹き飛ばすことに成功し、佐介たちは勝利を確信する
「やった!佐介くんたちが勝ったよ!やったね雪泉ちゃん♪」
「はい。紫苑たちならやってくれると信じていましたよ♪」
活躍を陰から除いていた飛鳥と雪泉がハイタッチしながら喜び合う
「おいおい何を言ってんだ飛鳥、雪泉。あいつらが勝つなんて当たり前のことじゃんかよ♪」
「当然だ。なにしろあの中には光牙がいれば佐介たちもいるんだからな…あと相馬のやつも」
「…なんか俺だけ評価が低過ぎね?」ムカッ
影で栄誉をたたえ合う飛鳥たちの中で雅緋だけ自身への評価があれなことに
MVP的な活躍したと思っている相馬は不満を抱いていた
「そ、そんな…アキが――っ?」アセアセ
戦闘の一部始終を別の陰から覗き込んでいた豹姫は絶句する
亜騎羅が吹き飛ばされ、湖に落ちてしまったのだから
「(嘘…嘘よ…こんなの嘘に決まってるわ!)」
心の中で信じたくないと言い聞かせるも現実は変わらなかった
「(………アキ、嘘よね、私、信じないから、そうだと言ってよアキ!?)」
豹姫が亜騎羅のことを思い、涙をこぼすのだった
ゴボゴボゴボ……
「………――ッヅ!」キュピン