文様を浮かび上がらせ、パワーアップした亜騎羅に苦戦を強いられるも
負けじと最強の姿へと至る4人が亜騎羅に挑む
連携を駆使して戦う佐介たちと圧倒的なパワーで追い込む亜騎羅
どちらも一歩も引かぬ攻防を繰り広げる中、佐介たちが勝負に出る
それにより前衛として佐介と相馬対亜騎羅の激突が繰り広げられていき
さらには後衛として待機していた光牙と紫苑が2人の援護に回る
怒涛の連携攻撃により亜騎羅を追い込み、相馬が止めの必殺技を炸裂させる
衝撃によって吹き飛ばされた亜騎羅は湖に落ちていき、佐介たちとそれを見ていた飛鳥たちは勝利を確信する
しかしこの時彼らは知る由もなかった
同じくこの光景を見ていた豹姫の悲しみの涙に好悪するかのように湖に落ちた亜騎羅の目が怪しく光るのを
佐介たちは連携に次ぐ連携によって亜騎羅を湖に叩き落とすことに成功した
「やりました!今度こそやったんですよね僕たち!」
「へへっ、この俺の渾身のキックをくらわしてやったんだから当然だぜ♪」
亜騎羅を倒したと佐介たちは喜びを分かち合う
「これで島からの脱出も容易にできそうですね」
「あぁ、あとは春花たちと合流して帰るだけだ」
紫苑と光牙は敵を倒したことで最大の目的である島からの脱出についての話し合いを進めていた
一方その頃のこと
「(…アキ、お願い、嘘だと言ってよ。死んじゃ嫌だよ――っ)」
佐介たちが自分たちの勝利に喜びを分かち合う中、同じくその光景を見ていた豹姫は
今も湖の中に沈んでいるであろう亜騎羅のことを想い、豹姫は悲しみに暮れ、目に涙が溜めていた
「(アキ、アキ…アキ――っ)」ポチャン
彼を思う豹姫の瞳からついに溢れて零れ落ちた一粒の涙が彼女の右中指に付いている指輪に滴り落ちる
キュピィィン!
「っ…?」
するとその次の瞬間、指輪が眩しいほどの光を放ち、豹姫は突然の事態に困惑するのだった
場面は戻り、佐介たちが皆で奮闘を称え合っている時のこと
「…っ?」
佐介が近場の影から怪しげな光が差し込んでいることに気づく
1人気付いた佐介はその光が何を意味しているのか小首を傾げていた
プクプク…
「「「「っ?」」」」ピクッ
その最中だった。佐介たちは何か直感のようなものを感じ
先ほどまで浮かれていた顔が一気に真剣な顔もちになり、湖のほうに全員が視線を向ける
4人が湖の方に視線を向けてから少ししてのことだった
プクプク…プクブクブク…ブクブクブクブク!!
突如として湖が沸騰し始め、ぶくぶくと激しく泡立ち始めていく
佐介たちはそれを見て一気に警戒態勢をとる
するとその直後だった
ブシャァァァァアアアアアアアアア!!!
湖から凄まじい勢いで水柱が立ち上がり、皆を驚かせる
ジャバァン!ドスゥゥゥン!!
そしてその水柱の中を突き破って城内に着地する人影が
「う、嘘だろ…?」
「そ、そんな…!?」
「あいつは…亜騎羅!?」
人影の正体は当然の如く、佐介たちが倒したと思っていた亜騎羅だった
「野郎、まだくたばってなかったか!?」
亜騎羅の出現により佐介たちは一気に臨戦体制に移行する
「……っ?」
だが、ここで佐介たちは目の前に立つ亜騎羅に違和感を覚える
「……――っ!!」ギュイン!
どういう事なのかと騒つく中、俯いていた亜騎羅が顔を見せる
「「「「っ!?」」」」
その瞬間、佐介たちは驚愕する
何故なら亜騎羅の褐色寄りだった肌の半分が灰色に染まっているからだ
体に浮かび上がっていた紋様の半分が消えている
否、完全に体に同化しているのだと佐介たちは察した
「あ、あの姿…いったいあれは?」
「気をつけろ。明らかに様子がおかしい!」
「それに…感じます。彼から今まで以上に強大な力が溢れている!?」
「ちょっと待てよ、さっきまでだってとんでもないほどだったってのにそれよりもさらにだと!?チート能力も大概にしやがれよ!?」
佐介たちは亜騎羅の変化はもちろんの事、彼から溢れ出る今までよりもさらに凄まじい気を感じ、身震いが止まらなかった
「……―――ッ!!」バッ!
場が騒然とする中、痺れを切らした亜騎羅が仕掛けてきた
一歩、また一歩と走る足が踏み込むごとに床が凹んでいくほどに重量のある力強い走りを見せながら
「総員一斉放火!奴を近づけるな!」
「「「っ!!」」」
光牙が全員に指示を飛ばし、それを聞いた佐介たちが身構える
「っ!!」パシュシュシュ!
「はあっ!!」ビュビュビュビュ!
「獣波拳!!」ビュオォォォォ!
「フレイムバレット!!」ババババババ!
佐介たち全員が一斉に遠距離に対応した技を繰り出し、亜騎羅目がけて放つ
4人から放たれたそれらは亜騎羅に向かって一直線に飛んでいく
しかし当の亜騎羅はというとそれを前にしても逃げる素振りを見せず、真っ直ぐ走るのをやめようとはしなかった
そして次の瞬間だった
ドドドォォオオオオオン!!
放たれた必殺の光弾が亜騎羅に命中する
「〜〜……なっ!?」
「「「っ!?」」」
しかし、その直後に佐介たちは信じられない光景を目にする
「―――ッツ~~!!」
一つに混ざり合った光弾を亜騎羅が剛腕をクロスさせて受け止めているのだ
佐介たちは決して手を抜いてはいない。それどころかいつもよりも火力を高めにしたものを放っている
生半可な相手ならば消し飛んでしまうのではないかと思われるほどの高エネルギーをあの光弾は浴びている
にも関わらず亜騎羅はそれを腕2本で受け止め、且つ耐えていたのだ
「くそっ、もっとだ。もっと気を込めるんだ!」
「お、おう!」
「は、はい!」
「ぬぅぅぅぅ!」
呆気に取られつつもあらん限りに力を振り絞り、気弾を放つ佐介たち
しかし威力を上げても亜騎羅はそれすらも耐え忍ぶ
「ッツツツゥゥゥゥ!!」
バシュォオオオオオン!!
「「「っ!?」」」
「な、なにっ!?」
次の瞬間、亜騎羅が渾身の力で佐介たちの合体光弾を粉砕してしまった
これには佐介たちも驚きを隠せなかった
「―――ッツ!!」バッ!
「「「「っ!?」」」」
直後、攻撃を掻き消した亜騎羅が加速により一気に佐介たちに迫る
先の光景に驚いてしてしまっていたことで佐介たちは反応が遅れてしまった
「――ッツツ!!」
「うわあっ!?」
「―ツ!!」
「がはっ!?」
そこから亜騎羅が畳み掛けるように佐介と相馬を吹き飛ばす
「食らいなさい!」
すかさず紫苑が攻撃を繰り出す
「ッツ!!」シュン!
「なにっ!?」
だが亜騎羅は紫苑の攻撃を躱した
ズシュッ!!
「がっ…っ?」
直後、紫苑は自身の脇腹に激痛が起こるのを感じ恐る恐る見ると
背後から脇腹を貫いている手が
そう、それは亜騎羅のものだった
あの一瞬で亜騎羅は紫苑に気付かれることなく、背後から彼を貫いたのだ
「…ッツ」ズシュ
「…ごふっ!」
亜騎羅が脇腹を貫いた自身の手を引き抜くと、その直後に紫苑の口から鮮血が飛び散った
紫苑はたまらず、その場に崩れ落ちる
「…ば、バカな。こんなことが」汗
目の前で起きる凄惨な光景に光牙が我が目を疑う
そんな彼の目に映るのはこべり付いた血をぺろりと舐めとる亜騎羅の姿だった