閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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城を戦場とし、佐介たちと亜騎羅との戦いが行われてた


激しく火花を散らす攻防を繰り広げる中、佐介たちは亜騎羅を湖にへと叩きつけた


しかし、豹姫のこぼした涙に好悪するかのように湖の底から舞い戻った亜騎羅は更なる異様の姿をしていた


そうして更なる変貌をとげた亜騎羅はその力で佐介、紫苑、相馬を叩き伏せてしまった


残されたのは光牙のみとなってしまう


さしもの光牙も佐介たちが一瞬でやられる光景を目の当たりに焦りを覚えるも


だからこそ、それと同時に覚悟も決める


例え自らの身を犠牲にしたとしても今この場で確実に亜騎羅を仕留めるという覚悟を


光牙のその考えに気づいた焔と彼女から話しを聞いた雅緋は取り乱す


平静を装いながらも光牙のことを心配しながら焔はその様子を眺めるのだった



限界を越えろ、二振りの聖剣 

 

 

焔たちが見守る一方、光牙と亜騎羅は未だ睨み合いをきかせていた

 

 

「(奴を倒すのは生半可なことではない。やるからには全力….いや、己の限界を超えて挑まなければならない)」

 

 

亜騎羅と対峙しつつ光牙はそのように考えていた

 

 

「……――ッ!!」

 

 

「(来たか!?)」

 

 

数秒の時が経った瞬間、亜騎羅が勢いをつけて飛び出してきた

 

 

瞬く間に間合いに侵入される

 

 

「だが負けん!切り裂け、光の聖剣(クラウソラス)!!」

 

 

 

ジュィィィイイイイン!!

 

 

 

 

向かってくる亜騎羅に向けて光牙が聖剣(手刀)を振るう

 

 

「―――ッツ!!」

 

 

迫りくる聖剣(手刀)の斬撃波を前に亜騎羅は防御姿勢をとる

 

 

その直後、斬撃波が亜騎羅を襲う

 

 

 

だが先ほどの時と同じく攻撃を受けても尚、亜騎羅は倒れる素振りを見せず、耐えていた

 

 

「――ツ!!」ブン!

 

 

 

バリィィィィィン!

 

 

 

数秒攻撃を耐えていた亜騎羅だったが、その自慢の剛腕で薙ぎ払いをかけるようにして光牙が繰り出した斬撃波を粉砕してしまった

 

 

「くっ、化け物が!?」

 

 

聖剣(手刀)の斬撃波を力で粉砕する亜騎羅に光牙は絶句する

 

 

「―――ッツツ!!」

 

 

「うっ!?」

 

 

光牙の攻撃を破った亜騎羅が反撃とばかりに再び迫りくる

 

 

「ッツ!!」

 

 

「ちぃっ!?」

 

 

 

ドドォォォォン!!

 

 

 

間合いに入るや亜騎羅が力任せに剛腕を振るい、光牙は聖剣(手刀)で攻撃を防ぐ

 

 

「ぐぅっ!?」ズキッ!

 

 

だがその瞬間、腕に猛烈な痛みが走る

 

 

「――ッツツ!!」バシシシシシイッ!

 

 

「ぬぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 

亜騎羅の攻撃を防いでいく光牙だったが、その代償に右腕がどんどんと悲鳴を上げていく

 

 

「――ッツ!!」

 

 

「ちぃ――ふっ!!」バッ!

 

 

これ以上の打撃を喰らうわけには行かないと光牙は亜騎羅の攻撃をかわすと共にそのまま地面を蹴って後方に下がる

 

 

「(くそっ、馬鹿力が!?)」

 

 

その場から離れた光牙は亜騎羅の剛拳による攻撃を受け続けたことで痺れを感じる右手を押さえながら悪態をつく

 

 

「(やはりこれではダメだ。これでは奴を倒すことなどできないし、いたずらにダメージを負うだけだ。この状況を打破するにはもっと強力な技を繰り出すしかない)」

 

 

光牙は冷静に分析をしながら亜騎羅を倒すための算段を必死に考える

 

 

「(…っ己の限界を超えるには)」

 

 

算段を考え続ける中で光牙は一つの案を考え付く

 

 

「すぅ~……はぁ~……」

 

 

「――ッツ?」

 

 

今の状況を打ち破るための一手を思いついた光牙がゆっくりと深呼吸をするとともに身構え始める

 

 

唐突な光牙の行動に亜騎羅は何をしているのだろうという顔を浮かべていた

 

 

「どうしたんだろう光牙くん、急にじっとしちゃったけど?」

 

 

「もしかしてなにか体に不調が出たのでしょうか?」

 

 

「確かにあり得る。くそっ、どうしたらいいんだ。このままじゃ光牙が」アセアセ

 

 

「(……光牙っ)」

 

 

それに関しては亜騎羅のみならず様子を窺っている焔たちもまた同じだった

 

 

皆の注目が注がれる中、光牙は精神を己の左手に集中させる

 

 

「(集中しろ…もっと強く、より鋭く…心を研ぎ澄ませ!!)」

 

 

心で何度も言葉を唱えるとともに光牙の持つ光の力が左手に集まっていった次の瞬間だった

 

 

「(己の限界を…越えろっ!!)」

 

 

 

ジュイィィイイイイイン!!

 

 

 

「――ッツ!?」

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

この場にいる誰もが度肝を抜かれたような顔を浮かべる

 

 

皆の視線が光牙に、厳密には光牙の左手に注目がいく

 

 

光牙の左手が聖剣を宿した右手と酷似した光を放っているからだ

 

 

「(よし、上手くできたようだな…)」

 

 

ぶっつけ本番の試みではあったが、見事左手に光を宿すことで模倣技を生み出すことができて光牙も気持ちが昂る

 

 

『(…よもやわしの力を更なる高みに昇華させるとは、ほんとお前さまは何というお人なんじゃろうかの)』

 

 

精神世界でこの様子を見ていた光の竜は光牙が自身の力を自分以上に引き出したのを感じ取り、高揚していた

 

 

「待たせたな。ここからが勝負だっ――っ!」

 

 

技を成功冴えた光牙は光の刃を宿した左手を亜騎羅へと突きつける

 

 

手刀を突きつける光牙からものすごい気迫があふれ出ていた

 

 

「ッ…」

 

 

その気迫に触圧された亜騎羅が獣の如く闘争本能を刺激される

 

 

「―――ッツツツ!!」バッ!

 

 

刹那、亜騎羅が光牙に特攻を仕掛ける

 

 

暴れ狂う闘牛のように獲物に向かって突進する

 

 

「行くぞ。勝負だ!!」

 

 

亜騎羅に対し光牙も両腕に携えた光の剣を構えこれを迎え撃つ

 

 

瞬く間に両者ともに間合いを詰めていく

 

 

「――ッツ!!」

 

 

「ふうううぅぅぅぅん!!」

 

 

 

カキィィィィイイイイイン!!

 

 

 

次の瞬間、光牙の手刀と亜騎羅の剛腕による激突によって発生した衝撃が周囲を振動させる

 

 

「っ!!」

 

 

「ッツ!!」

 

 

これで終わりではなく、光牙と亜騎羅はそこから斬る、殴るのぶつかり合いを続けていく

 

 

「ふぅぅぅぅん!」

 

 

「ッッ!!」

 

 

息もつかぬ奥州が繰り広げられると同時に双方共に傷だらけになり、周囲に2人の体から溢れ出す鮮血が飛び散っていく

 

 

それでも尚、2人は止めることはなく攻撃を続けていく

 

 

「ッッ!!」

 

 

光牙を潰さんと亜騎羅が仕掛ける

 

 

「させるか!…ふぅん!」

 

 

 

ガキィイイィン!!

 

 

 

「ッ!?」

 

 

しかしそれを光牙が渾身の一撃で弾き返す

 

 

予想外の反撃を受けたことにより、亜騎羅に隙が生じる

 

 

「(ここだ!)」

 

 

これ以上またとない千載一遇好機に光牙は己の全てをぶつけることを決める

 

 

「絶・秘伝忍法!!」

 

 

 

キュピン!ゴォォォォォオオオオオオオオ!!!

 

 

声高らかに唱えた瞬間、光牙の体から凄まじいほどの光があふれ出す

 

 

それに好悪するかのように両手の手刀の刃が輝きを増し、より鋭く研ぎ澄まされた

 

 

「……――――っ!!」

 

 

「ッツ!?」

 

 

 

シュイン!ズシュゥゥゥウウウウウツ!!

 

 

 

両手を十字の形にし、光牙が光速のスピードで亜騎羅に向かって飛び込んだ

 

 

次の瞬間、目にもとまらぬ速さと共に切り裂かれる音と衝撃が周囲に響く

 

 

一閃の光と共に一瞬にして光牙が技を放った体制で亜騎羅の背後に立つ

 

 

「…絶・秘伝忍法【十聖刈刃(クロス・カリバー)】!」

 

 

 

 

 

ドドォォオオオオオン!!

 

 

 

 

 

直後、凄まじい衝撃が亜騎羅を襲う

 

 

 

ブシャァァァァアアアアアアアアア!!!

 

 

 

「――――ッッッツ!!!???」

 

 

さらにこの光牙の斬撃によってつけられた十文字の傷から凄まじいほどの血が噴き出し、その光景を見ていた一同は絶句するのだった

 

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