閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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全力の力を解放し、亜騎羅を追い込む佐介たち


しかし亜騎羅のほうも更なる異様なる力を身につけ、佐介たちを襲う


残された光牙はたった一人で亜騎羅との戦いに望む


苦戦を強いられながら光牙はこの戦いで刺し違えてでも亜騎羅を倒す決意を固め


己の限界を超えるほどの力を解放する


そして二刀流となった聖剣による斬撃によって亜騎羅に十文字の手傷を負わすことに成功する


だが、そんな光牙渾身の一撃さえ亜騎羅を倒すまでには至らず、力の反動によって光牙は戦う術を失ってしまう


万事休すの状況に追い込まれる光牙だったが、そのピンチを目覚めた佐介たちが救った


動けない光牙の意思を継ぎ、佐介たちが亜騎羅との戦いに望む


光牙も彼らに己の意思を託すのだった


亜騎羅を撃て、紫苑の奮闘

 

亜騎羅との戦いによって戦闘不能となった光牙に代わり、佐介、紫苑、相馬の3人が死地に赴く

 

 

そんな三人を待ち構えているのは光牙を仕留めるのを邪魔されたことへの恨み辛みを孕んだ唸り声をあげる亜騎羅の姿だった

 

 

「おうおう、やべっ、奴さん相当にお怒りみたいだぜ?」アセアセ

 

 

「何をふざけたことを言ってるんですか?そんなの今更でしょうに」

 

 

「僕たちがすべきことは変わりません。光牙くんの頑張りを無駄にしないためにも絶対に彼を止めます!」

 

 

歩きながらに亜騎羅の様子を見て大層お怒りだと分かり戦うのが若干嫌になりそうになる

 

 

されど光牙との約束のためにも、そして皆のためにもここで引くわけには行かなかった

 

 

「よし、では行きましょうか、やりますよ相馬くん!」

 

 

「わかってるって、紫苑は援護な!」

 

 

「任せてください!」

 

 

互いに役割分担を再確認する

 

 

「…行きます!!」

 

 

「やっちゃるぜ!!」

 

 

一呼吸を終えるや佐介と相馬が亜騎羅に向かって駆け出した

 

 

「うおぉぉぉ!!」

 

 

「やぁぁぁぁ!!」

 

 

左右から同時に亜騎羅に向かっていった

 

 

「――ッツ!」

 

 

対する亜騎羅も受けて立つといった様子でその場にどっしりと身構える

 

 

「どりゃっ!!」

 

 

「――ッ!!」

 

 

直後、先に攻撃を繰り出したのは相馬であり、そのまま亜騎羅との拳打の打ち合いになる

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

「――ッッ!!」

 

 

さらに佐介が追撃を仕掛け、2人を相手に亜騎羅は奥州を繰り広げる

 

 

「ていやぁっ!」

 

 

「そりゃぁっ!」

 

 

 

ドドドォン!

 

 

 

「――ッッ!?」

 

 

攻防が続く中、佐介と相馬が隙をついて蹴りとパンチを当てる

 

 

「――ツッッ!!」

 

 

「ぐおおおっ!?」

 

 

「ぬぅぅうっ!?」

 

 

しかし亜騎羅もやられてばかりではない、2人の攻撃を受けつつもその身は倒れることなく

 

 

2人に対して圧をかけるとともに反撃を繰り出す

 

 

佐介と相馬はそれによって何発もの攻撃を受けてしまう

 

 

「――ッツツツ!!」

 

 

ドスゥゥゥウウン!

 

 

 

「うがぁっ!?」

 

 

「がはあっ!?」

 

 

さらにそこから右手で佐介を、左手で相馬をそれぞれ剛腕を振り下ろし、地面に叩きつけた

 

 

「佐介くん!?相馬くん!?…よくも、はあ――っ!!」

 

 

2人を痛めつける亜騎羅に対し、紫苑は報復の風圧弾を放つ

 

 

「―――ッツ!?」ザザァァ!!

 

 

紫苑の放った風圧弾が亜騎羅に直撃する

 

 

攻撃を受けた亜騎羅は床を大きく削りながらも何とか数メートル先で停止した

 

 

耐え抜いた亜騎羅は視界に紫苑を捉える

 

 

「―――ッツ!!」バッ!!

 

 

「――っ!?」

 

 

直後、亜騎羅は猛スピードで駆け出し、紫苑のほうに向かっていく

 

 

「させません!はああぁぁぁぁぁっ!」

 

 

対する紫苑もそうはさせじと力を解放させる

 

 

「炎と地の力よ、混ざり合い、降り注げ!!」

 

 

展開させた炎と地の二元素を掛け合わせることにより灼熱の球体を出現させる

 

 

「超・秘伝忍法【メテオ・レイン】!!」

 

 

さらにそこから無数の炎を浴びた岩石が亜騎羅目掛けて降り注いだ

 

 

あちらこちらで着弾音が響き渡る

 

 

「――ッツ!?」

 

 

そして一発の火石球が亜騎羅に落ちる

 

 

着弾の爆破によって前方が煙に包まれる

 

 

やがて一凛の風が吹くと煙が晴れていき、その先の光景が見えてくる

 

 

煙が消えた先に見えたのは落下した火石が未だにメラメラと燃えている

 

 

だがそこに亜騎羅はいない、あるのは彼を押しつぶしたと思われる火石だった

 

 

「…やった、のか?」

 

 

暫しの沈黙の中、動きが見えないことから紫苑は手応えがあったのかと勘繰る

 

 

 

 

 

 

ズモッ!

 

 

 

 

 

「っ?」

 

 

刹那、紫苑は自身の足元の床から音がすることに気づき、咄嗟に下を向いた時だった

 

 

 

 

ズモォォォォォオオオオオオオ!!

 

 

 

 

「―――ッツ!!」

 

 

「なに――ぐはぁぁっっ!?」

 

 

地面を突き破って出てきたのは亜騎羅だった

 

 

紫苑はまさかの出来事に不意を突かれ、反応する暇もなく繰り出されたアッパーカットを受けて空中に投げ出される

 

 

しかしそこで攻撃を止める亜騎羅ではなかった

 

 

空中に投げ出された紫苑に向かって勢いよく跳躍する

 

 

亜騎羅も空中に飛ぶと勢いのまま紫苑を追い越す

 

 

そして紫苑の頭上までくると右手を天上に向けて突き上げると力を集約させていく

 

 

「くっ!?」

 

 

危険に気づいた紫苑がせめてもの抵抗というかのように防御姿勢をとった

 

 

「―――ッツツ!!」ブォン!

 

 

「――っ!!?」

 

 

次の瞬間、亜騎羅がその拳を振り下ろした

 

 

拳は防御態勢を取る紫苑に激突する

 

 

「ぐぅっ――っ!?」

 

 

「――ッツツ!!」

 

 

 

 

シュン!ドドガァォオオオオオオオン!!

 

 

 

 

刹那、勢いのままに亜騎羅の拳の一撃によって紫苑は真下に向かって急降下し

 

 

直撃するなり床に巨大なクレーターとそれに伴う衝撃波が周囲に広がる

 

 

「う、うぅぅっ!?」

 

 

「な、なんて威力だ!?」

 

 

「とてつもないぞ!?」

 

 

瓦礫を盾にしながら焔と雅緋はその凄まじさに恐れ慄く

 

 

「し、紫苑、紫苑!!?」

 

 

「ゆ、雪泉ちゃん危ないよ!?」

 

 

「離してください飛鳥さん、紫苑が、紫苑が!?」

 

 

衝撃波が続く中、紫苑のことを案じる雪泉が慌てふためきながら飛び出そうとするのを飛鳥が必死に宥めていた

 

 

そこから少しして衝撃波が収まりを見せる

 

 

「~~…がはっ――っ!?はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

真下に叩きつけられるように落下した紫苑は攻撃を食らう前に防御の姿勢をとっていたため

 

 

なんとか即死は避けられたものの、それでもかなりのダメージを食らってしまい致命傷を受けた影響から強化形態は解除されてしまっていた

 

 

苦しそうに肩で息をしながらも紫苑は最悪の事態を回避できた

 

 

「…―――ッツ!!」ギュォォォ

 

 

「はぁ…はぁ…っ!?」

 

 

「あっ!?」

 

 

「野郎、まさか!?」

 

 

かに見えたが、これで終わるような亜騎羅ではない

 

 

紫苑がまだ息があると分かるや亜騎羅はすかさず止めを刺さんと拳を握りしめ、急降下する

 

 

「―――ッツ!!」

 

 

「――っ!?」

 

 

亜騎羅の拳が紫苑に迫りくる

 

 

絶体絶命のピンチが紫苑に襲い掛かろうとする

 

 

「させませぇぇぇぇぇぇぇん!!」ドドォォォォン!

 

 

「――グゥッ!?」

 

 

「さすけ…くん!?」

 

 

その直前、咄嗟に飛び込んだ佐介が亜騎羅を捕まえる

 

 

繰り出された亜騎羅の攻撃から紫苑を救出する

 

 

「グウ~―――ッツ!!」ザザァァ!!

 

 

「ぐぅっ!!」ザザァァ!!

 

 

攻撃を阻止された亜騎羅が自分を掴んでいる佐介を強引に引きはがし、距離をとる

 

 

佐介もまた体制を耐え直し、両者共ににらみ合いを利かせるのだった

 

 

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