閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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最強の力を持って追い込みをかける佐介たちだったが


異形の姿となった亜騎羅によって徐々に劣勢に追い込まれる


己の限界以上の力を駆使し、単身で亜騎羅に挑む光牙も


四元素の力をフル活用して挑む紫苑ですらも


亜騎羅の猛威によって倒されこそしなかったものの、転身は解け


戦う力は残されてはいなかった


残ったのは佐介と相馬であり、2人の頑張りを無駄にすまいと奮闘する


しかし現実は甘いものではなく、現状は尚も劣勢だった


そんな中、ここで蒼馬が相馬に起死回生の作戦を提案する


強敵亜騎羅の唯一の弱点と思わしき胸元に貼り付けている核を狙うことを


相馬と蒼馬はこの作戦にかけることを決めるのだった



ついに勝利!?決死をかけた渾身の一撃!

 

激闘続く場内で相馬と亜騎羅が対峙していた

 

 

互いに攻め込むタイミングを見計らっている様子だった

 

 

するとここで相馬のほうから先に動きがあった

 

 

右手にデュアルガンフレードを、左手にシノヴァイザーを装備させる

 

 

二つの武器を手に相馬は身構える

 

 

「――ッ」

 

 

亜騎羅のほうも仕掛けてくる気だと本能的に察してか受けて立つというような姿勢をとる

 

 

「――うおぉぉぉっ!!」

 

 

そして今までの静けさをかき消すかのように相馬が声を張り上げて亜騎羅に向かって2つの武器を手に飛び込んだ

 

 

「―――ッツ!!」

 

 

相馬が突っ込んで来たのを見て亜騎羅もまた飛び込んだ

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁ――っ!!」

 

 

間合いに入ると共に相馬が攻撃を繰り出していく

 

 

右手のデュアルガンフレードで切り裂き、左手のシノヴァイザーで突き刺しを軸に攻撃していく

 

 

2つの武器を交互に駆使して亜騎羅に挑む

 

 

「どりゃ――っ!」

 

 

「ッヅ――ッッツツツ!!」

 

 

「うおっ!?」

 

 

だが、そこは亜騎羅、徐々に相馬の攻撃に対応をしていくと共に弾き返しすら行ってくる

 

 

「(まったく、どうなってんだよあいつの反射神経は――っ!?)」

 

 

言葉を発さず獣のように暴れ狂っているくせに戦闘面に関しては柔軟に対応してくる

 

 

その臨機応変のよさといい馬鹿みたいな強さといい

 

 

亜騎羅と言う者ほど「化け物」と言う言葉が似合う奴はいないと思わずにはいられなかった

 

 

〈『なんとかしてやつの核にダメージを与えられないものか――っ!?』〉

 

 

「(それは俺も思うけどさ――っ!?)」

 

 

相馬たちは心の中で必死に打開策を見いだそうとする

 

 

「――ッツ!!」

 

 

「うおっとあぶねぇ――っ!?」

 

 

だが、考え事をしてる間にも亜騎羅が飛び回し蹴りを繰り出してきたりと隙を与えてくれるどころか

 

 

こちらとしては大技の一手を与えることすら許してはもらえなかった

 

 

「うおおお――っ!!」

 

 

「――ッツ!!」

 

 

負けじと反撃を繰り出す相馬と亜騎羅が攻防を繰り広げる

 

 

「―ッツ!!」

 

 

「しま――っ!?」

 

 

だが、その最中、一瞬の合間を突いて亜騎羅が拳を繰り出してきた

 

 

その攻撃に気づいた時には相馬に避ける暇などなかった

 

 

世界がスローモーションになったかのようにゆっくりと動きながら

 

 

亜騎羅の拳が少しずつ相馬に近づく

 

 

どんどんと迫りくる拳を前に成す術がなく相馬は絶句する

 

 

しかしその時だった

 

 

 

シャリリリリリ!!ガッチャン!!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

「――ッツ!?」

 

 

突如として亜騎羅の腕に鎖が巻き付いた

 

 

さらに鎖が亜騎羅の腕を引っ張りだす

 

 

何事かと思い鎖が飛んできた方に視線を送る

 

 

「ぬぅぅぅ――っ!」

 

 

「佐介っ!?」

 

 

鎖を飛ばして亜騎羅の攻撃から相馬を守ったのは佐介だった

 

 

佐介はあらん限りの力で鎖を引っ張り亜騎羅の動きを抑制させる

 

 

「相馬くん、僕が彼を押さえ込んでいる隙にっ!早く――っ!」

 

 

「――ヅヅヅ!!」

 

 

「ぐっ、ふんにゅぅぅぅぅ!!」

 

 

「――佐介っ」アセアセ

 

 

亜騎羅に攻撃を繰り出せるように全力でアシストしてくれている佐介に相馬は胸を打たれる

 

 

「…――っアオ!!」

 

 

<『あぁ、分かってる。このチャンスを無駄にしてなるものか、やるぞソウっ!』>

 

 

「おう――っ!」

 

 

<『「はぁぁぁぁぁぁ――っ!!」』>

 

 

この機会を逃すまいと相馬たちはありったけの力を集中させる

 

 

相馬の両手に携えられた武器2本にそれぞれエネルギーが蓄積されていく

 

 

デュアルガンフレードの刀身が赤き炎を、シノヴァイザーの刀身が蒼き炎を纏った

 

 

「……行くぜっ!うおおお――っ!!」

 

 

満を持して構えを取るとともに相馬が勢いよく駆け出す

 

 

「グゥ――ッツツツ!!」

 

 

 

バリィィィィィン!

 

 

 

「なぁっ――!?」

 

 

その最中、亜騎羅が自身を縛り付ける鎖を強引に引きちぎり、束縛から解放された

 

 

「…―――ッツ!?」

 

 

しかしそちらに意識を集中させていたためにこちらに向かってきている相馬の存在に気づくのが遅れてしまった

 

 

既に相馬は真っ直ぐに亜騎羅の元へと突き進む

 

 

「――っ!!」バッ!

 

 

「――ッツ!?」

 

 

すると相馬は直前まで近づいたところで跳躍して宙へと舞い、落下の勢いを乗せて亜騎羅に向かって急降下する

 

 

〈『「絶・秘伝忍法!!」』〉

 

 

武器を手に唱えるように2つの意思が叫ぶ

 

 

〈『「【デュアル・ブレイブ・スラッシァァァァァァ】――っ!!」』〉

 

 

 

ビュイイイイイイイイン!!!

 

 

 

相馬と蒼馬の2人の思いを一つに乗せた斬撃波が亜騎羅めがけて飛んでいった

 

 

 

 

ザシュイイイイイイイン!!

 

 

 

 

「――――ッッツツツ!!??」

 

 

放たれた斬撃波が亜騎羅の胸の核へと命中する

 

 

凄まじいパワーと勢いが亜騎羅の身を襲う

 

 

「―――ッツ、グウゥゥッツ!?」

 

 

「――っアキ!?」

 

 

必死に耐え切ろうとする亜騎羅だったが

 

 

これまでに受けた疲労とダメージがここに来て最悪のタイミングで身を結んでしまう

 

 

2度にわたる核への攻撃は亜騎羅に今までに見たことない苦痛の表情を浮かべさせる

 

 

次の瞬間だった

 

 

 

 

ドドォォォォォオオオオオオオオン!!

 

 

 

 

 

相馬の斬撃波が数秒後に凄まじい衝撃波を生み出す

 

 

押し寄せるその凄まじさは堪えるのもやっとなほどだった

 

 

そしてその中心には衝撃波の全てをその身に叩き込まれる亜騎羅がいた

 

 

「ア、アキ――っ!?」

 

 

眼は虚ろに、体は斬撃によって切り裂かれた亜騎羅の姿が豹姫の視界に映った

 

 

やがて衝撃波が収まりを見せた

 

 

技の衝撃によってもう殆ど崩壊している玉座の間の中心で衝撃波から解放された亜騎羅がポツンと立っていた

 

 

「――ッゴフツっ!?」

 

 

するとその数秒後、亜騎羅が口から一気に吐血し、がっくりと膝から崩れ落ち、ピクリとも動かなくなった

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

倒れたまま動かなくなった亜騎羅を見て緊張の糸が切れたのか相馬がその場に尻から倒れた

 

 

ありったけの力を使った反動からか相馬はもう限界寸前にまで疲労困憊な状態だった

 

 

「相馬くん、大丈夫ですか?」

 

 

「へっ、へへ…大丈夫かって?んなわけねぇだろ、もう立ってるのもおっくうになりそうなくらいだよ」ゼェ…ハァ…

 

 

「で、ですよね。見た感じそうみえますもん」

 

 

疲れ切った様子を見て佐介が思いを口にする

 

 

「だが、ついにやったぞ。あの化け物野郎を倒したぜっ……」

 

 

「はい、やりましたね…ついに、ついに…」

 

 

動かない亜騎羅を見て相馬たちはとうとう自分たちがこの戦いに勝利をしたのだと確信し、喜びの握手を交わすのだった




^^
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