閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

525 / 811
亜騎羅との熾烈な戦いが繰り広げられる中


持てる力を使いながら悔しくも光牙、紫苑、相馬の3人が次々と


戦闘継続が不可能になる程にダメージを負ってしまう


そして残されたのは佐介のみとなってしまう


佐介は敗れた他の3人の意思を受け継ぎ、皆を守るために単身で亜騎羅とぶつかった


決死の覚悟で佐介が亜騎羅との奥州に望む


凄まじい拳打の打ち合いを見た飛鳥たちが佐介にエールを送る


彼女たちの声援が佐介に力を与えたかのように徐々に押し込んで行き、あと一歩まで迫る


しかしそれは同じく豹姫から声援を送られたことに奮起した亜騎羅によって再び逆転されてしまう


防戦一方に追い込まれ、終いにはそれも崩されると共に止めの一撃が炸裂したのか生々しい音が響き渡るのだった



繰り出されるクロスカウンター! 勝者は誰だ!?

 

先の一撃によって佐介は凄まじいほどの、文字通り致命傷レベルのダメージを受けてしまった

 

 

「――っ!」ガシッ

 

 

「あっ…あぁ…――っ」

 

 

「……――っ!」スッ

 

 

無言のままに亜騎羅が佐介の頭を鷲掴みにし、持ち上げる

 

 

「――っ!!」バッ

 

 

さらに亜騎羅が手をピンと張り、手刀を作り上げ、佐介の心臓を貫こうとそれを繰り出す

 

 

「まずい――っ!?」

 

 

「やめてぇぇぇぇ――っ!?」

 

 

もはやこれまでなのかと誰しもがそう思った

 

 

その時だった

 

 

「………き、そう――ってんがいっ!!」

 

 

 

ザシュゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…――っ!」

 

 

ここでなんと意識が朦朧としていたと思われた佐介がまさかの行動に出た

 

 

手刀が自分を貫くよりも先に佐介が展開させた気爪で亜騎羅を切り裂いた

 

 

思いもよらぬ佐介の反撃をうけた亜騎羅は攻撃が不発に終わり

 

 

そのダメージによって拘束していた佐介を離して後ろに下がった

 

 

「ぐぅ…―――っ!?」

 

 

「――っむぅんっ!!」ゴツン!

 

 

「~~――っ!?」グラッ

 

 

さらにここで佐介が追撃の頭突きを繰り出し、今度は亜騎羅が脳天にダメージを受けることとなる

 

 

頭突きによって亜騎羅は思わずその場に尻もちをついた

 

 

「(よし、ここだ。ここで一気に畳み掛ける!)」

 

 

ここまでの流れで勢いをつけた佐介はさらに追い込みをかけるべく行動に移る

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

シュィン!ザシュゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

佐介はすかさず気爪を再度展開して倒れている亜騎羅を下から振り上げるように切り裂いた

 

 

身を傷つけられたことに対し、亜騎羅が反撃に動こうとする

 

 

「秘伝忍法!」

 

 

だがその直前に佐介が術を発動させると気爪に更に力が高まる

 

 

「【気爪乱舞】!!」

 

 

そして佐介は展開した気爪で亜騎羅が動くよりも早く胸の核を中心として彼の身体を何度も何度も切り裂いていく

 

 

「はああっ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

止めの一撃として叩き込むように佐介が亜騎羅を切り裂いた

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「――~~~っつ!?」

 

 

地面に叩きつけられた亜騎羅が苦しそうな顔をしつつも、やられたことへの報復のために立ち上がろうとする

 

 

 

ブシャァァァァァァァ!!

 

 

 

 

「――っ!?」

 

 

気爪によって切り刻まれた亜騎羅は直後、おびただしい程の血を噴出す

 

 

「アキ!?」

 

 

血を噴出し、フラフラになっている亜騎羅を目にした豹姫は驚愕する

 

 

「うっ…―――っっつ!!」

 

 

だが亜騎羅はそれでも尚、生まれたての小鹿のように足をがくがくさせながら、全身が震えるほどに限界をむかえながら佐介と対峙する

 

 

それを見て佐介も亜騎羅の覚悟に敬意を称し、向かい合う

 

 

「「っ…」」グッ

 

 

両者共に拳をぐっと握りしめる

 

 

もう互いに体力ももうほとんど残ってはいない、打てるのは後一撃、これが長き戦いに終止符を撃つ一手になる

 

 

佐介と亜騎羅は拳を構えたまま互いを標的に見据える

 

 

「「っ!!」」

 

 

刹那、沈黙を破り、ついに両者が仕掛ける

 

 

「はああぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

「―――っ!!」

 

 

2人は残された力で思いっきり拳を振るう

 

 

 

バキィィイイイイン!!

 

 

 

次の瞬間、激しい音が響き渡る

 

 

そしてその直後に皆が目にしたのは見事なまでのクロスカウンター状態で互いの顔面に拳が炸裂している佐介と亜騎羅の姿だった

 

 

互いに拳が炸裂してからまったく動く気配がない、飛鳥と豹姫が互いに心配と不安の顔を浮かべている

 

 

「……っ」グラッ

 

 

「あっ!?」

 

 

ここでようやく動きがあった

 

 

ドサッという音を立てながら地面に跪いた

 

 

 

 

 

 

 

 

その人物は………

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…ぅぅぅ…」

 

 

 

……佐介だった

 

 

 

「そ、そんな…佐介くん!?」

 

 

「嘘だろ、佐介が…」

 

 

「佐介さんまでもがやられてしまった…」

 

 

「く、くそぉ、ここまでか!?」

 

 

最後の砦も倒れてしまったと飛鳥たちは悲しみと絶望に打ちひしがれる

 

 

「ふふっ。アキ相手にここまでよく頑張ったと褒めてあげたいところだけど所詮あんたたちがアキに勝とうだなんて無理な話しだったという事よ」

 

 

佐介が倒れてしまった様子を見ていた豹姫が得意げな様子で勝負の結末は決まってしたのだと悲しむ飛鳥たちに吐き捨てるような言葉を投げた

 

 

「「「「ぐぅ…」」」」

 

 

彼女のその言葉に飛鳥たちは反論することができず、悔しんでいた

 

 

「…ふ、ふふふふ」

 

 

「「「「「っ?」」」」」

 

 

するとその最中、唐突に笑い声が聞こえ、見るとそこには

 

 

くすくすと笑みをこぼしている光牙の姿があった

 

 

「何笑ってるの?最後の砦が崩壊したから気でも触れちゃったのかしら?」

 

 

若干気味の悪いものでも見るかのように豹姫は光牙の方を見る

 

 

「お前の目は節穴か?あいつらをよく見てみるんだな」

 

 

「はぁ?何よそれ?なんだっていうのよ?」

 

 

光牙が意味深な言葉を投げかけてきたので豹姫は呆れつつも視線を再び佐介と亜騎羅に向ける

 

 

するとその時だった

 

 

「…っ」ドサッドドォン!

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

今までピクリとも動かなかった亜騎羅が一変し、音を立ててその場に崩れ落ちた

 

 

「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「……っ」

 

 

ダメージを負い、傷つき荒く息を吐きながらも佐介は未だ健在だった

 

 

しかしその一方で亜騎羅のほうは全く動く気配はなく、沈黙したままだった

 

 

「…えっ?ちょ、ちょっと待って。えっ?なに?何が起こってるの?」

 

 

豹姫は先ほどまでの余裕そうな表情は消え、挙動不審になってしまっていた

 

 

「嘘よね?…嘘だよね?…ねぇ、ちょっとアキってばふざけてないで何か言ってよ?ねぇったら!」

 

 

信じないといいたげな物言いで豹姫が亜騎羅に語り掛ける

 

 

これは嘘で何かの間違いなのだと自分に言い聞かせるように

 

 

しかしそれでも亜騎羅はまったく反応してはくれなかった

 

 

「そ…そんな」アセアセ

 

 

その光景を目にした豹姫はまるで糸の切れた人形になったかのように地面に膝をついて倒れてしまう

 

 

「…嘘、嘘よ――っ」

 

 

さらには受け入れがたい現実を前に譫言のように同じ言葉を呟いてしまっていた

 

 

一方、絶望に苛まれる豹姫をよそに飛鳥たちはこの様子を眺めていた

 

 

「皆さん…これはつまり、そういうことなのでしょうか?」

 

 

「あぁ、間違いないって」

 

 

「この勝負、光牙たちが」

 

 

「勝ったんだ!」

 

 

長き戦いに終止符が撃たれ、この戦いを制したのは佐介たち忍陣営だった

 

 

「「「「やったぁああああ!!」」」」

 

 

辛く苦しい戦いに勝利したことで飛鳥たちは今度の今度こそ、歓喜の声をあげるのだった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。