しかし喜びもつかの間、城に潜入する際に倒したと思っていた零姫が現れた
零姫はすべてが自分が描いた計画通りであり、時が来たことを宣言する
手始めに零姫はこれまでに奪われたエネルギーを吸収した妖魔の繭に念を送ることにより羽化を促す
そして彼女の手によってついに妖魔は繭から羽化し、この世に生まれ出た
だが、ここで事態は終わらず、生まれた妖魔を零姫が洗脳し、自らと融合を果たしてしまう
妖魔の絶大な力を手にした零姫は歓喜におぼれる
第1の目的を果たした零姫に光牙が彼女の企みについて質問を投げかけ
光牙の問いに零姫は忍たちを全滅させることや自身の素性を明かす
話しを終え、襲い掛かろうとする零姫だったが、そこに両備たちが駆けつけ、事態は大きく揺れるのだった
最悪の事態に置かれる佐介たちの元に両備たちが現れた
彼女たちは零姫を見るなり戦闘継続に入る
「行きますよ皆さん――っ!!」
「「「おー!!」」」
斑鳩の合図とともに皆が駆け出す
全員が一斉に攻め込むとともに間合いに入る
「参ります!はあ――っ!」
「あら、危ないわね――っ?」
「ちぃ――っ!?」
先行した斑鳩が跳躍と共に零姫に飛燕を抜刀し、斬りかかる
だが零姫はそれを余裕そうな表情でかわす
「余裕でいられるのも!」
「――っ!?」
「今のうちですわよ!!」
するとそこに追撃とばかりに詠が遅れてやってくるとともに大剣を振り下ろした
ガキィィィン!
これに対し、零姫は両翼を盾にしてこれを防御する
「――っ!?」グヌヌ
「ふぅぅぅん――っていやぁああああっ!!」
「あら――~~~っ!?」
ビュゥゥウウウン!!
しかし詠は渾身の力で押し込み、それによって零姫は後方に吹き飛ばされる
「――くっ!?」ファサッ!!
飛ばされた先は湖だったが、零姫は寸前のところで両翼を駆使して落下を防いだ
「……残念、惜しかったわね?」
「「くぅ――っ」」
自信を仕留められなかった2人に零姫は煽るような言葉を投げかける
「ちょいまちちょいまち、まだこっちのバトルフェイズは終了してないっしょ!いっけぇ!【クウソクZIX】!!」
その直後、斑鳩と詠の後ろから現れた四季が零姫に向けて秘伝忍法により召喚した蝙蝠たちを飛ばす
「――あらっ?」
使役された蝙蝠たちは真っ直ぐに飛んでいくと共に零姫を瞬く間に包み込んでしまった
「すごいです。蝙蝠の檻で閉じ込めましたわ!」
「流石です四季さん!」
「へへ~ん、どんなもんじゃい♪」
零姫を蝙蝠の檻に閉じ込めたことを斑鳩と詠が賞賛し、それを聞いて四季は得意げになった
だが、その直後だった
蝙蝠たちが勢いを無くし始めたのだ
すると次の瞬間
グモモ…バシュゥゥゥゥゥゥン!!
「「「――っ!?」」」
一瞬にして蝙蝠の檻は破られ、塵となって消えてしまった
「ちょ、あたしのコウモリちゃんたちが!?」ガビーン
そして崩壊した蝙蝠の檻中から人影が見え始める
「ふむ…っ随分と面白い試行だったわね?”手品にしてはね”」
「そんな、まったくダメージを負っていませんわ!?」
「ま、マジありえんてぃなんですけど!?」アセアセ
「やはり一筋縄ではいかないということなのでしょうか?」アセアセ
術を破り、やたらとピンピンしている様子を見せる他、技に関しても少しはできるな程度にしか思っていなかった
突き尽きられた現実に3人は開いた口が塞がらない様子だった
「さてとここまでやらせてあげたんだから今度はこちらの番ね…――っ!」
呆気に取られる斑鳩たちを他所に零姫が気を高め始める
ギュィイイイイン!!
3人のほうへ抜けられている右手の手のひらから集約させたことで発生したエネルギーの玉が生み出されていた
「食らいなさい!」
ビィイイイイイ――ッ!!
零姫が手のひらに集約させていたエネルギーの気弾を3人めがけて発射する
「まずいです、詠さん、四季さん退避を!?」
迫りくる零姫の気弾を前に斑鳩が2人に声をかけ、急いでその場から逃げようとする
3人がいた場所から少し離れたところで気団が地面に着弾する
その瞬間だった
バシュゥゥゥゥゥゥン!!
ボハァァァァアアアアン!!
「「「――~っ!?」」」
気弾が着弾した途端凄まじい爆発と衝撃波が3人を襲い、発生した風圧によって吹き飛ばされてしまう
「うっうう――っ」
「痛っ――っ」
「よ、詠さん、四季さん――っ」
衝撃波が治ったそこには斑鳩たちが痛みに踠きながら地べたに倒れていた
「…よくも、よくもやってくれたわね!もう許さないわ――っ!!」
「両備ちゃん、両奈ちゃんもいっくよ~♪」
円形の射撃ユニットを召喚した両備がそれに掴まる両奈とともに零姫に向かって飛んでいく
「次はあなたたちが相手ね。いいわかかってらっしゃい」
「なめんじゃないわよ!食らいなさい!【メヌエット・ミサイル!!】」
射程距離に近づいたとともに両備が追尾機能を備えたミサイルを6問のミサイルポットから発射し零姫を攻撃する
「そんなもの――っ!!」ファサッツ!!
自分めがけて飛んでいくミサイルを前に零姫は力強く翅をばたつかせる
次の瞬間、そこから発生した風圧がミサイルたちを直撃する
風圧によって軌道を狂わされたミサイルたちは次々とあらん方向に飛んでいき、爆発して全滅してしまう
「そ、そんな――っ!?」
ミサイルたちを無効化され、両備は愕然とする
「まだだよ!両奈ちゃんだっているんだから!【美しく青きガンスリンガー】!」
そこにすかさず両奈が追撃の秘伝忍法を繰り出し、零姫に向けて二丁の四問から弾丸を連射する
「ふにゅ――っ!!」
両奈はいつも以上の火力を持って零姫を蜂の巣にするかの如くブッパなった
やがて銃に搭載されている弾を打ち尽くし、真下に落下する
「両奈っ!」
「両備ちゃん♪」
だがそこにユニットで航行する両備が駆けつけ、両奈の手を掴んで落下を阻止する
「何やってんのよ、危うく落ちるとこだったじゃん!」
「ありがとう両備ちゃん。でもでも仮に落ちたらどんな感じなのかな♪もしそうなったらどれほど気持ちいいかな〜♪」
「……あんたってやつはもう…なんてこと考えてんのよこのばかちんが!」
「はう〜ん♪両備ちゃんからの罵倒もたまんな〜い♪」
こんな状況下にも関わらず平常運転な両奈の様子を見て一同は苦笑いを浮かべていた
ピシュゥゥゥン!!ボォン!!
「――なっ!?」
「両備ちゃん――!?」
だがその次の瞬間、一閃の光弾が飛行ユニットの片方を破壊させ
それにより航行が困難になった両備は必死に体制を立て直そうと踏ん張る
「も、もうダメ、これ以上の飛行は――っ!?」
「ひゃぅぅん!?」
しかしそれも空しく両備と両奈は落ちていく
「大変だ。雪泉、飛鳥、手伝ってくれ!」
「う、うん!」
「わかりました!」
落ちてくる2人を助けようと雅緋たちは現場に急行する
3人が到着すると両備と両奈が落ちてくる
すかさず雅緋たちは2人をキャッチしようとする
パシュゥゥゥン!
「「っ!?」」
ボバァァァァアアアアン!!
「「「っ!?」」」
だが、二発目に放たれた光線によって両備と両奈は雅緋たちの前で爆発したのだった