閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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亜騎羅を倒した佐介たちだったが、余韻に浸る暇もなくそこに零姫が現れる


零姫は自身の障害となる亜騎羅が倒れたことによりかねてよりの計画を実行


妖魔の繭を使役し、見事羽化に成功する


誕生した妖魔を零姫は術により操るとともに自身との融合を果たす


これにより求めていた力を手にした零姫は最大の目的たる忍たちへの復讐を実現するべく


手始めに佐介たちを消そうとするもそこに斑鳩たちが乱入してきた


まともに動けない佐介たちのために戦いを挑む斑鳩たちは連携攻撃を仕掛けるも零姫に返り討ちにあってしまう


続いて両備と両奈の2人が仕掛け、ミサイルや銃弾を浴びせることに成功する


しかししてやったりと思っていた2人を二発の光線が襲い


それにより2人は駆け付けた雅緋たちの前で爆発してしまうのだった



万事休す、襲い来る零姫の魔の手 

妖魔の力を取り込んだ零姫と佐介達の戦いが幕を開けた

 

 

 

ボハァァァァアアアアン!!!

 

 

 

 

「「………っ」」ヒュ~

 

 

「両備!両奈!?」

 

 

しかし始まって早々に光線の直撃を受けた両備と両奈が黒焦げになりながら落ちてきた

 

 

「「――っ!」」ガシッ

 

 

地面に落下する前になんとか飛鳥と雪泉がキャッチすることで難を逃れた

 

 

「飛鳥、雪泉、両備と両奈は――っ!?」アセアセ

 

 

不安そうな顔で雅緋が2人に問うた

 

 

「……雅緋さん。微かですが息をしております!」

 

 

「なんだと、本当か!?」

 

 

「はい、間違いありません」

 

 

僅かに呼吸している事に気付いた雪泉がその事を雅緋に伝えると

 

 

雅緋はほっと一息ついた

 

 

「…――っ!」ギロリ

 

 

一安心すると雅緋は光線が飛んできた方に視線を向ける

 

 

もくもくと立ち困っている煙が徐々に腫れていく

 

 

「……うふふ」

 

 

「くぅ――っ!」チャキッ

 

 

「あらあら怖い顔ね?」

 

 

煙の中から現れた零姫の姿を見た雅緋は恨みの念を向けるも、それを見た零姫は皮肉を込めた様な言葉を投げかける

 

 

「雅緋ちゃん。気持ちは分かるけど今は構っている余裕は無いよ」

 

 

「はい。急いで春花さんの所に連れて行きませんと!」

 

 

「あっ、あぁ、そうだな。そうしよう」

 

 

いくら息があるとはいえ放っておいてはまずいということで春花の元に連れて行こうという話しになった

 

 

「私は斑鳩さん達の方に行くよ。斑鳩さん達も酷い状態だし」

 

 

「そうだな。よし、そっちは任せた」

 

 

飛鳥の提案を受け、雅緋と雪泉は両備と両奈を連れて行く

 

 

「随分と悠長にしているようだけど、私がそんな事を許すとでも思っているのかしら?」

 

 

そういうと零姫は斑鳩たちの元に向かおうとする飛鳥を指さす

 

 

 

キュィィィィン!

 

 

 

 

指先が光出し。零姫が飛鳥に光線を撃つ準備が整った

 

 

「まずい、飛鳥、逃げろ――っ!?」

 

 

「えっ?…あっ!?」

 

 

焔の声で漸く事態に気付いた飛鳥だったが、既に零姫は此方に対して狙いを定めている為

 

 

今更気づいても飛鳥に状況を覆す手立てはなかった

 

 

「…ふふっ」

 

 

 

パシュゥゥゥン!!

 

 

 

「――っ!?」

 

 

「飛鳥!?」

 

 

邪な笑みを溢しながら零姫が飛鳥に向けて光線を放つ

 

 

超高速で飛んでくる光線があっという間に飛鳥に迫りくる

 

 

せめてもの抵抗と飛鳥は防御姿勢を取る

 

 

飛鳥に危機一髪の事態が迫る

 

 

「させない!はぁ――っ!」

 

 

 

パシュゥゥゥン!

 

 

 

だがその時、着弾する直前、佐介が放った気弾が零姫の光線に命中

 

 

光線は軌道を変えられ、明後日の方向に飛んでいってしまった

 

 

「あら…?」

 

 

零姫は攻撃を弾き返された事に驚いていた様子を見せる

 

 

「大丈夫、飛鳥ちゃん――っ!」ザザァァ!

 

 

「佐介くん。うん、私は大丈夫だよ」

 

 

「よかった…」

 

 

間一髪のところで飛鳥を助けられて佐介はほっとした様子を見せる

 

 

「へ〜、驚いたわ。亜騎羅くんにあれだけ散々やられていたのにまだ動けるだけの体力が残っていたなんてね?君も相当な化け物ね?」

 

 

「「――っ!」」ピクッ

 

 

そんな2人の間に割って入るように零姫がやってくる

 

 

零姫を前に佐介は身構え、飛鳥を守らんとする

 

 

「佐介くん、まさか戦うつもりなの?ダメだよ!佐介くんだってもう限界を超えてるのにこれ以上戦ったら!?」アセアセ

 

 

なれど飛鳥のいう通り先の戦いの疲労が残っている身で万全の状態且つ亜騎羅に匹敵する力を手にした零姫を相手にするのはほぼ無謀に近かった

 

 

「飛鳥ちゃん。気持ちは嬉しい、でも今この場を抑え込めるのは今のところ僕だけしかいない、僕が彼女を食い止めるからその隙に斑鳩さんたちのもとにむかって…頼んだよ――っ!!」バッ!

 

 

「あっ、佐介くん――っ!?」

 

 

斑鳩たちのことを任せ、その時間を稼ぐために佐介は零姫に向かって行く

 

 

「はああぁぁぁぁぁ――っ!!」

 

 

大地を踏みしめ、跳躍した佐介が宙を舞う零姫との間合いを詰める

 

 

「やあ――っ!!」

 

 

攻撃圏内に入るや佐介はその拳を突き出す

 

 

「ふ――っ!」ファサッツ!!

 

 

 

バシィィィイイン!!

 

 

 

刹那、佐介の繰り出した拳を零姫が翅を盾にして防御する

 

 

「――っ!」グググッ

 

 

「…どうしたのかしら?拳にパワーが乗ってないわよ――っ!」ブォン!

 

 

「うわ――っ!?」

 

 

さらに零姫は翅を広げる勢いで佐介を吹き飛ばす

 

 

後方へと飛ばされた佐介はなんとか受け身を取って地面に着地する

 

 

「――っ!」パシュシュシュシュシュ!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ――っ!?」

 

 

そんな佐介に追撃として零姫が光線の連打を繰り出す

 

 

佐介は対応が間に合わずその集中砲火を受けてしまう

 

 

「っ、佐介くん――っ!?」

 

 

斑鳩達の元にやってきた飛鳥は佐介の現状を見て思わず叫んだ

 

 

攻撃の雨が止み、立ち込める煙の向こうが露わになる

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

煙の向こうから現れたのは先の攻撃によってボロボロになった佐介の姿だった

 

 

見るからに辛うじて立っているという程体はガタガタしており、呼吸も荒かった

 

 

「はぁ…はぁ……うぅぅ――っ!?」

 

 

やがて限界を迎えた佐介はその場に跪いた

 

 

「…無様ね。そんな体で無茶しようとするからよ」

 

 

「ぐ、ぅぅ…っ」

 

 

傷付きながらも戦おうとする佐介に零姫が貶すような言葉を投げる

 

 

ろくに動けない佐介にその言葉は心に刺さった

 

 

「そんなんで私に挑もうとするんじゃないわよ――っ!!」ブォン!

 

 

「――っ!?」

 

 

 

バキィィイイイイン!!ドドォォォォン!

 

 

 

次の瞬間、零姫が急接近すると共に佐介に強烈な蹴りを繰り出す

 

 

零姫の蹴りは佐介の顎に直撃し、その勢いのままに後方へと吹き飛ばした

 

 

「そ、そんな…佐介くん!?」アセアセ

 

 

佐介が吹き飛ばされる光景を目にし、飛鳥は焦った様子を見せる

 

 

「うぅぅ…」

 

 

「まずい、佐介の奴これ以上攻撃を受けたら本当に殺されちまうぞ――っ!?」

 

 

辛うじて息はあるも、もはや満身創痍の状態だった

 

 

「……っ」スッ

 

 

 

キュィィィィン!!

 

 

 

 

すると零姫が再び人差し指を光らせ始める

 

 

「まずい、またあれをやるつもりだ!?」アセアセ

 

 

「佐介くん、逃げてください!佐介くん!?」アセアセ

 

 

これまでに幾度も見た光線を繰り出すモーションに一同は焦り、逃げる様に促すも既に動く力すらない佐介にこれを躱す事は不可能だった

 

 

「…これでゲームオーバーね」ギュゥゥゥン!

 

 

エネルギーを集約させる人差し指を向けながら零姫が不敵に呟くのだった

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