閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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麗王と豹姫の関係 

崩壊寸前の島に残っていた佐介たちは危うく最期を迎えるのかと思われた

 

 

しかしそんな彼らの元に麗王と銀嶺がやってきた

 

 

彼女たちの手助けによって4人は無事に島から脱出できた

 

 

「佐介くぅぅぅぅぅん!!」

 

 

「飛鳥ちゃん、無事でよか…た?」

 

 

「「「「「佐介(さぁぁぁぁん)(くぅぅぅぅぅん)(兄さまぁぁぁぁ)!!」」」」」

 

 

「うわわわ!?わぁぁぁっ!?」

 

 

船に到着早々、佐介は飛鳥とそれに続くように押し寄せるみんなからのダイビングハグによってたまらず倒される

 

 

「よかっだ。よかっだよ~~!!」

 

 

「ご無事でなりよりです~~!!」

 

 

「み、皆さん、僕も嬉しいですから一先ず落ち着いてください」アセアセ

 

 

自分の無事を知って涙を流しているみんなを宥めるのに佐介は必死になっていた

 

 

「ようやく戻ったか、まったく一時はどうなるかと思ったぜ」

 

 

「ほんとよ。あの時島に残るなんて言うもんだからこっちに戻ってからもあたしたちひやひやしてたんだからね」

 

 

「すまん。だがこうして帰ってきたんだ。もうぐちぐち言うのはやめてくれ」

 

 

「もう、他人事じゃないんだからね?」

 

 

光牙のほうも駆け付けた焔たちに無事を祝われていた

 

 

「おかえりなさい紫苑」

 

 

「うん。ただいまみんな」

 

 

「「「「紫苑(ちーん)(ちゃん)!!」」」」

 

 

「あはは…迷惑をかけたね」

 

 

挨拶をかわすとともに自分を取り囲みながら再会の涙を流す雪泉や叢たちの頭を優しく撫でてお礼と謝罪を紫苑は述べていた

 

 

「蒼馬く~ん♪おかえり~♪」

 

 

「あぁ、みんなすまなかったな」

 

 

「まったくだ。相馬が駄々こねたりして離陸できなかった時、一時はどうなるかと思ったんだから」

 

 

「えっ、なんだって?おいおい、そんなことをしてたのか?まったく相馬め相変わらずなんだから。もしそれで雅緋にもしものことがあったらどう責任を取ってくれるつもりだったんだ!」

 

 

蒼馬のほうは両奈が嬉しそうに抱き着いたり相馬のせいで雅緋が負傷したらの責任についてを忌夢が問い詰めてきたりと温度差が激しかった

 

 

ともあれ、彼らはそれぞれ全員が無事に再会を果たせたことを心よりうれしく思うのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして仲間たちとの再会を喜んだり、ここまで協力してくれた他チームのリーダーたちにお礼を言いに行ったりといそがしくしていた

 

 

「麗王、改めて礼を言わせてもらうぞ。こうして仲間たちと再会できたのもお前たちのおかげだ」

 

 

ようやく落ち着いてきたところで、光牙たちは再び麗王と銀嶺の元に来ると改めての感謝の言葉を述べる

 

 

「お礼ならアスタさんに言ってください。アスタさんの飛行船があったからこそこうして間に合うことができたんですから」

 

 

麗王はそんな光牙たちに褒めるならアスタを褒めるよう告げる

 

 

「れ、麗王。そんなに賞賛しないでくれ。自分は良かれと思ってやっただけなんだから」

 

 

当のアスタは麗王からそんな言葉を言われて照れくさそうにしていた

 

 

「確かに、俺たちが島から脱出できたのはこいつのおかげだな…感謝する」

 

 

光牙は即座に礼を述べ、それを見たアスタも「気にするな」というのだった

 

 

「…ところでそろそろ教えてほしいんだが、なぜお前たちがこの島に?」

 

 

お礼もそこそこに光牙が本題を切り出した

 

 

あの時緊急時だったが故に聞きそびれてしまっていたが麗王たちがどうしてこの島に来ているのかについてを

 

 

「それは…」

 

 

「麗王様、ここはわたくしが説明を」

 

 

「いいえ銀嶺、これはわたくしに関わりあること、ならばこそわたくしが説明をするのが筋というものです」

 

 

「…かしこまりました」

 

 

言いにくそうにしている麗王に代わって説明をしようとする銀嶺だったが

 

 

自分が関わっていることだからと自ら説明するという麗王の気持ちを汲んで銀嶺は一歩下がった

 

 

「わたくしたちがここに来たのはここに”戦姫衆”なる者たちがいるという情報を掴んだからです」

 

 

麗王の口から戦姫衆の名が出たことで佐介たちの間に驚きが走る

 

 

「どうしてあなたが戦姫衆のことを?」

 

 

「実は、戦姫衆の首領とされている豹姫は……わたくしの妹なのです」

 

 

「「「いっ!?」」」

 

 

「妹…だと?」

 

 

ただでさえ麗王が戦姫衆を知ってたことに驚きだったことに加えてそのリーダーである豹姫が彼女の妹だったことが佐介たちに更なる驚きを与えた

 

 

「はい、その通りですあの子とわたくしは血を分けた姉妹なのです」

 

 

「しかしお前の妹だというのならなぜやつは戦姫衆に所属し、忍たちを殲滅しようとしたんだ?」

 

 

豹姫が妹なのだと知り、光牙は豹姫がどうしてあのようなことをしでかしたのだという疑問を麗王に尋ねる

 

 

「それはきっとあの子がわたくしや父様と母様を恨んでいるからかと思われます」

 

 

「恨む?」

 

 

何やら恨むだなどと物騒な単語が出てきたので佐介たちは穏やかではないなと感じていた

 

 

「…わたくしの両親はとにかく利益を優先する方たちでした。わたくし幼いころから一族の、ひいては両親の経営する会社の次期社長として相応しい存在となるべくありとあらゆる英才教育を施されました」

 

 

麗王は海のほうを眺めながら自身の両親についてを語りだす

 

 

「ですがその反面、跡取りでもない妹にはまるっきり関心を持っていませんでした。最低限の衣食住を与えるのみ、さらには事あるごとに両親は私を引き合いにだしたりして妹に辛くあたっていました」

 

 

「そんな…」

 

 

佐介たちは麗王と豹姫がどのように育ってきたかを聞かされそのあまりの落差に度肝を抜かされた

 

 

同じ子供だというのに扱いに差別をするようなそんな毒親といっても過言ではないような者たちの元で彼女たちは育ったのだと

 

 

「ですがそんな中、両親は妹に忍としての天賦の才能があることを見いだしたのです。そうして両親は以降妹を忍へと育て上げるために私とは違うベクトルの英才教育を施していきました。」

 

 

さらには豹姫の強さの根源がそこから来ていたのだと知り、光牙などに至っては経緯こそ違えど似た境遇故か居たたまれないような顔を浮かべていた

 

 

「両親は忍として成長を遂げた妹を忍務に駆り出し、自分たちにとって都合のいいように利用してきました。おかげであの子はどんどんと深い闇に落ちていったんだと思います」

 

 

話しを続けている中、麗王が自分の不甲斐なさに怒りと哀れさを感じているのだろうと様子を見ていた佐介たちは思っていた

 

 

「過酷な忍務に駆り出されたあの子は次第にその心に影を落とすようになり、自分をこんな目に合わせた両親とわたくしへの復讐心を抱かせた…故にあの惨事を招く結果となってしまった」

 

 

「あの惨事…それはいったいどういう意味だ?」

 

 

聞く限り穏やかな発言ではないと光牙は麗王にその言葉の意味を問うた

 

 

「それは……あの子が父様と母様をその手にかけたからです」

 

 

「「「――っ!?」」」

 

 

「なんだと!?」

 

 

豹姫が自らの手で両親を亡き者にしたことを麗王は告げる

 

 

「積もりに積もった恨みがあの子をあのような強硬に走らせた。そして両親を亡き者にしたあの子はわたくしの前から姿を消してしまいまったのです」

 

 

両親を殺し、行方を晦ました豹姫を麗王は必死になって探した

 

 

その甲斐あってか今から少し前にて彼女の行方を見つけ出し接触を図った

 

 

数年越しに再会した豹姫を麗王は連れて帰ろうとした

 

 

しかしその結果は悲惨なもので接触を図るも返り討ちに合い、連れもしは失敗に終わってしまったのだった

 

 

 

※詳しくは「戦姫衆編 第一話」参照

 

 

 

 

「わたくしは愚かで無知でした。両親があの子にあのようなことをさせていたことも、あの子が抱えている闇を知りもせずに、ただただ安全な場所で勉強をすることしかしてこなかったんです」

 

 

「れ、麗王様、そのようなことを言わないでください!麗王様はお家のためや妹様のために一生懸命だったではございませんか!?」

 

 

「銀嶺のいう通りだよ。自分は銀嶺ほど君のことは知らないけど、麗王がどれほど頑張ってるかは分かっているつもりだよ!」

 

 

俯く麗王に銀嶺とアスタがフォローを入れようとする

 

 

「そんなものは詭弁です!少しでもあの子の苦しみを理解してあげられたのならばきっとあの惨劇は起こることはなかった……わたくしはあの子を理解してる気になって本当は何もわかっていなかった酷い姉なのですよ」

 

 

しかし、妹が過酷な環境下に置かれてしまっているのに気づかずにいたことや彼女をあのような行動に追いやってしまったことを麗王は何よりも悔いているのだとその様子から見て取れた

 

 

「わたくしがこの島に来たのもあの子に会うためでした。あの子にもう一度会ってこれまでのことを謝りたい。そしてあわよくばもう一度姉妹一緒に幸せに暮らしたい。それがわたくしの切なる願いでした」

 

 

もう一度ともに暮らせたら今度こそ豹姫を今まで以上に幸せにしてあげたいのだと麗王は語った

 

 

「…けれど島は崩壊してしまい、結局あの子を見つけることは敵いませんでした」

 

 

訪れた時には島は崩壊寸前で佐介たちを助けることを優先したために結局豹姫を探すことができなかった

 

 

経緯を聞いた佐介たちはどこか申し訳なさを感じる

 

 

「そのような顔をなさらないでください。心配はご無用です。今回は機会を逃してしまいましたが、問題はございません。あの子はきっと生きている。生きていればまたどこかできっと会える。故にわたくしは探します。、あの子を絶対に」

 

 

「麗王様」

 

 

「麗王…」

 

 

絶対に見つけ出す、そういった彼女の目には揺ぎ無い思いが詰まっているようだった

 

 

その言葉を聞いて佐介たちも少しだけホッとした様子を見せていた

 

 

「(……必ず見つけて見せます。だから、元気でいてください)」

 

 

再び島のほうを見ながら麗王は豹姫に対し、心の中で呟くのだった

 

 

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