紫苑たちがコートの人物と一悶着起こしている頃
佐介は迷子になった子供の家族を探す約束をかわすも
スマホのバッテリー残量が無くなってしまっていたため
急遽飛鳥たちと合流して事情を説明してから捜索に協力することになり
予め指定していた待ち合わせ場所に向かっていた
「ごめんね、僕がスマホの充電を忘れてしまったばかりに遠回りみたいなことをさせてしまって」
「気にしないでください。さっきも言ったですけど僕一人だと
目的地に向かう道中で佐介は子供に再度手間を取らせてしまったことを謝罪するも
子供のほうもそんな佐介に気にしないでほしいとフォローを入れてくれた
そうしてそんなやり取りをしている間に2人は一度、目的地である待ち合わせ場所にやってきた
「あれ?」
しかしたどり着いたのはいいがどういうことか飛鳥たちの姿がどこにも見当たらなかった
「みんながいない?」
「お連れの方…来てないみたいですね?」
「おかしいな確かに場所はここなんだけどな。時間のほうも来る途中の時計台の時間を確認したら待ち合わせ時間を少し過ぎたくらいなのに?」
もしかしてまだ見つかっていないから集まっていないのかと佐介は皆がいない理由をあれこれ考えていた
「(困ったな。よもやみんなが帰って来てないなんて。僕一人だけなら待ってればいい話しだけどこの子のこともあるし…あぁもう、つくづくスマホの充電を忘れてしまったことが悔やまれるよ)」
ここまでよくないことが重なるとは予想もしていなかったせいで佐介はほとほと困り果ててしまっていた
その時だった
ズィィイイイイン!!
「――っ!?」
突如として佐介のいる周囲に忍結界が張られた
「忍結界、いったい何者が!?」
結界が展開されたことで佐介が警戒心を強める
「…そこか!」
上の方から気配を察知した佐介がすかさず緊急時に常備しているクナイを投げる
「「――っ!!」」シュン!
するとクナイが気配のする方に飛んだ瞬間に建物の上にいた二つの影がそれを避けながら宙を舞う
クナイを避け、宙へと舞った二つの影が佐介たちの前に降り立つ
佐介の前に降り立った二つの影、その正体は先刻斑鳩たちの前に現れたあの2人組の少女たちだった
「(誰だろう?結界の中にいるということは忍であることは間違いない、それにあの制服は月閃女学館のものだ。つまり紫苑さんたちの関係者ってことかな?)」
目の前に現れた2人組を佐介は観察しながら出方を伺っていた
「こんなところにいらっしゃったのですね。探しておりましたよ”
2人組の傍らが佐介と一緒にいる子供のほうに声をかけ、名前を呼ぶ
「月光
子供改め
駆け寄ってきた
「
「すみません。ご迷惑をおかけしました」
一連のやり取りを見る限りこの2人の少女は
「よかったですねえっと、
知人に再会できてよかったと佐介が歩み寄ろうとした時だった
「ふっ、はぁっ!!」
「なっ!?ぐぅぅう!?」ズザァアア!
「お、お兄さん!?」
突如、もう片方の少女が攻撃を仕掛けてきた
繰り出される一撃に対し咄嗟に腕を交差させ、防御の構えをとったことで最小限のダメージで済んだ
「痛つつ…いきなり何をするんですか!?」
なぜこんなことをするのかと佐介が少女に問うた
「黙れ、
いきなり攻撃してきたことを問い詰めようとするも閃光は聞く耳を持ってはいなかった
すると少女は忍転身により黒と紫を基調とした衣服を身に纏う
「行くぞ、はあぁぁぁああ!!」
「くっ!!?」
踏み込みからの正拳突きが佐介目がけて繰り出される
攻撃が飛んでくる直前に佐介がそれをいなす
「ほうやるな…だがっ!!」
「――っ!?」
正拳突きを躱されるもすぐさま追撃の回し蹴りを佐介の顔面目掛けて繰り出す
佐介のほうも身を後ろに倒すことでその一撃を透かした
「小癪な、はあっ!!」
「ふっ!」
立て続けに攻撃を躱されたことにムッとした顔を浮かべながらも閃光が奥州を繰り出していった
そんな中、思わぬ戦闘に巻き込まれてしまっている佐介の姿を
「(お兄さん)」アセアセ
よもやこのような事態になると思っていなかったために
「はあっ!!」
「ふっ!はあっ!」
「なにっ!?ぐぅぅっ!?」ザザァァァ!
一方で戦いが続く中、閃光の攻撃パターンを見極め始めた佐介が徐々に反撃に打って出始めた
「まずい、このままじゃ…
戦局が傾きつつあるこの状況を危惧した月光が閃光を加勢するべく動き出そうとする
「待ってください月光
「ご安心ください
「あっ、まっ待って!?」
「はぁぁぁぁ!!」
「ふっ、はぁっ!」
「ぐぅっ!?」ザザァァァ!
跳躍からの拳を繰り出す閃光だったが
佐介はそれをかわすとともに彼女が振り返ると同時に気の衝撃波を放ち、閃光を吹き飛ばした
「ぐぅ、良くもやってくれたな!」
思うように戦況を変えられないことに閃光が怒りを露わにする
「――っ!」シュン!
「あっ!?」ピクッ
「えぇい!!」
次の瞬間、背後から奇襲を仕掛ける月光が所持している巨大な三枚鏡を振りかぶる
「ふっ!!」バッ!
攻撃が当たる直前、佐介はそれをかわして距離を取る
その間に月光が閃光の隣に立つ
「大丈夫、閃光?」
「月光、お前は引っ込んでろ。あいつは私が倒す!」
月光が差し伸べた手を払い、閃光が自力で立ち上がりながら佐助を1人で相手にすると宣言する
「ふ~ん。その割にはいいように足合われてたように見えるけど~?」
「う、うるさいな!」
しかし月光に痛いところを突かれてしまっていた
「ほら、つまらない意地張らないで2人で仕留めに行きましょう」
「っち、わかったよ」
「…さぁ、行きましょうか閃光!」
「あぁ、月光!」
渋々ながら月光に従い、協力して佐介を倒すべく2人は身構えるのだった