道元の生み出した最強の妖魔と対峙する佐介たちだったが
その凄まじいまでの力に早くも窮地に立たされる
仲間たちが次々と倒れていく中、佐介の放った一発の高激が引き金となり
その身にかようサイトの中のサベージの血が暴走し、主人の道元にすら手を挙げるほど、本能のまま荒れ狂う怪物へと変貌させた
更なる驚異に果敢に挑む佐介たち
しかし、結果は変わらず、ついに佐介は倒れた
絶望がこの場を支配する中
飛鳥が願いをこめて落とした涙が奇跡を生み
次元移動装置が起動し、これまで佐介が訪れた3つの異世界から佐介のもとにサイト、佐利、佐織が佐介の世界にやって来たのであった
「ど、ドッペルゲンガー!?ささささささ佐介くんが3人!?」
びっくり仰天なものを見てますます混乱する飛鳥だったが
「「「えっ?佐介くん?」」」
佐介という名に3人が反応する
「どうして君が佐介くんのことを知ってるの?」
「ふぇ?…て、いやあの、知ってるも何も、佐介くんは私たちの仲間で、あのその…」
そっくりな人から佐介のことを尋ねられ混乱しながらもなんとか懸命に飛鳥は説明しようとした
「ということは、ここは佐介くんの世界ということか」
「にしても随分と荒れてるね?」
「いったい何が?」
なぜこんなことになってるのかと3人が疑問を抱いていると
【ギガガガガガガ!!】
「「「っ!?」」」
サベージ妖魔の叫び声に振り向く
「あれはいったい?」
「えっと、なんでも佐介くんや他に3人の人からDNAをあれに移植したとかなんとか?」
「…ということは」
「あの怪物はDNAで生まれたってこと?」
飛鳥の説明を聞いて3人はあれが自分たちのせいで誕生したことを知った
「しかもあの姿、やっぱり僕の血のせいでサベージのような存在に」
サイトがサベージ妖魔を観察してそう呟く
「っ!?みんなあれを見て!」
佐織が指差す先には瓦礫の上に倒れ込んでいる佐介の姿が
「佐介くん!?…まさかあいつにやられて?」
「おそらく、だって事実あれが僕らのDNAで生まれたのなら、佐介くんは僕らや自分自身を含めた全員をを1人で相手にしてるようなものだし」
「ともかく、まずは佐介くんを助けないと!」
「佐介くんは僕に任せて!君たちは残りの子達を!ハンドレッド・オン!」
そう言うとサイトがハンドレッドを起動させ、佐介の元に飛んでいった
「どうして貴方たちは佐介くんを助けようとしてくれるの?」
彼らの行動を見て飛鳥は初めて会う彼らが佐介のために戦おうとしてくれることを尋ねる
「佐介くんには自分たちの世界で世話になったからね」
「うん。そうだね僕もだよ」
「僕もだ。…だからこそ今度は」
「「僕たちが彼を助ける番だ」」
ハモるように佐利と佐織は飛鳥にそう告げる
飛鳥は彼らは顔だけでなく優しさなども佐介に似てるとそう思った
「さぁ、僕たちは急いで佐介くんのお仲間さんたちを助けに行こう」
「うん。そうだね」
「あっ、私も手伝うよ」
飛鳥と佐織たちは傷ついた斑鳩たちの救出に動いた
その頃サイトはハンドレッドを起動させて空から佐介の元にたどり着いた
「佐介くん、こんなにぼろぼろになって」
傷ついて倒れた佐介の姿を見てサベージ妖魔の行いにサイトは怒りを覚える
【グガァァァァァ!!】
「っ!?」
ぼろぼろになっている佐介を抱えて飛鳥たちの元に戻ろうとした時
サイトを見つけたサベージ妖魔が襲いかかって来た
間一髪でサイトがそれを回避する
するとサベージ妖魔は勢いが止まらず、瓦礫の山に激突してしまった
「これはチャンス!」
この隙に佐介を連れて飛び立つ
【ギギィ…グガァァァァァ!!!】
逃げられたことにサベージ妖魔は怒りを抑えきれなかった
「…よし、応急処置はこれくらいだね」
「よかった」
「でもこれはあくまで応急処置だから油断しないでね。状況は今なお悪いから」
「うっ、うん」
力尽きた斑鳩たちを安全な場所まで連れてきた飛鳥たち
佐織と佐利が一応の応急処置を済ませた
「おーい!」
「「「っ?」」」
「佐介くんを連れてきたよー!」
そこに佐介を抱えてこっちに飛んでくるサイトの姿が
佐介を寝かしつけ、様子を見る4人
「佐介くん…」
「ひどい…こんなになるまで攻撃するなんて」
「許せない!」
サイト同様に佐介のぼろぼろになった姿に2人も怒りをあらわにする
そしてしばらく佐織が治癒魔法を使って佐介を回復させている時だった
「うっ…ううん?」
「っ!?佐介くん!」
その甲斐あってか意識を失っていた佐介が目を覚ました
「あすか、ちゃん?」
「よかった…よかったよ佐介く〜ん」
飛鳥は佐介が目を覚ましたことに安堵し、彼に抱きつく
「佐介くん。大丈夫かい?まだ痛むとことかある?」
「えぇ、なんとか…なんだかさっきよりは楽になりました。ありがとうございますサイトくん」
「気にしないで」
はははと笑いあう両者だったが、佐介はすぐにおかしなことに気づいた
「ってサイトくん!?」
「うん。僕だよ」
サイトがいることに佐介が驚く
「えっ?だってここは僕の世界じゃ?だって飛鳥ちゃんもいるし」
「ちなみに僕らもいるよ」
「ふぇ?」
振り向くとそこには佐利と佐織がいた
「ちなみに佐介くんを回復させたのは僕だよ」
「ふぇぇぇぇ!?どどどど、どういうことなの!?なんで佐利くんに佐織くんもいるの!?……あぁ、そうか。きっと僕もうほんとは死んじゃったんだ。うんそうに違いない」
「佐介くん気をしっかり!?」
「あははは…あははははw」
気が動転しておかしくなってしまった佐介だった
それからなんとか落ち着いた佐介に飛鳥はサイトたちがここにいる経緯を説明した
「なるほど、そんなことが…」
説明を聞いて納得した佐介はウンウンと頷く
「あっ、そうだ!佐織くん、君のお兄さんたちは?」
あの時、急いでいたとはいえ佐織たちに後のことを任せてしまったため、あの後がどうなったか気になっていた佐介は佐織に尋ねる
「心配ならいらないよ。兄さまと姉さまたちなら無事に解放されたよ」
「よかった…」
佐織からそう聞いた佐介はホッと胸を撫で下ろした
ドスン!!
「「「「「っ!?」」」」」
【グガァァァァァ!!!】
しかし、喜んでいるのもつかの間、自分たちを追いかけてきたであろうサベージ妖魔が佐介たちの前に立ち塞がる
「しつこいやつめ!」
「待って、ここではまずい、怪我人もいるから!」
「そうだね。飛鳥ちゃん、斑鳩さんたちのことを頼むね」
「うん。任せて」
ここでサベージ妖魔と戦えば斑鳩たちにも被害が及ぶ可能性があるため、佐介たちは別の場所で戦うことに決めた
「よし!行くぞ!!」
「ほらほら!ここまでおいでぇ!」
【グガァァァァァ!!】
佐介たちの作戦が成功し、サベージ妖魔は佐介たちを追いかけていった
「負けないでね。みんな」
佐介たちの無事を祈る飛鳥は静かにそう呟いた
あらかた離れたとこまでくると佐介たちは逃げるのをやめた
そして追いついてきたサベージ妖魔と対峙する
「さっきは不覚を取りしたが、今度は負けません!」
「僕ら4人が力を合わせればなんとでもなる!」
「これ以上、好きにはさせない!」
「僕らがお前を倒してみせる!」
4人はそう言うと一列に並ぶ
「行きますよ、みんな!」
「「「うん!」」」
佐介の言葉を合図に全員が構える
「忍、転身!!」
「ハンドレッド・オン!!」
「テイルオン!!」
「はあぁぁぁぁ!!」
佐介は巻物を手に忍装束に、サイトはハンドレッドを纏い、佐利はテイルホワイトに変身し、佐織はCADを起動させ魔法を発動する
それぞれの力を開放した4人はサベージ妖魔と対峙する
【グガァァァァァ!!!】
痺れを切らしたサベージ妖魔が襲いかかる
「行きますよみなさん!」
「「「うん!」」」
佐介を筆頭に、佐介シリーズの反撃が始まる
「ふっ!螺旋脚!!」
【グィッ!】
「熊爪!!」
【グゥゥゥ!!】
螺旋脚と熊爪を仕掛ける2人の攻撃を触手を駆使して受け止めるサベージ妖魔
そして捕まえた2人に攻撃を仕掛けようとした時
「やあぁぁぁぁ!!」
【グガァァァァァ!!?】
上空から落下してきた佐利が属性力で強化させた足でサベージ妖魔の後頭部に強烈なかかと落としをヒットさせ、地面に勢いよくぶつけた
「ナイスです佐利くん!」
「やるね!」
「いえ、大したことありません!」
ビィィィィィイイイイイイ!!
「「「っ!?」」」
「ぐあぁぁぁぁ!!」
「「「佐利くん!?」」」
しかしその時、佐利にはなたれたビームが佐利を直撃した
「佐利くん!?」
「大丈夫!?」
「なっ、なんとか…」グヌヌ
佐介たちが佐利のもとに駆けつける
佐利は撃たれた箇所の痛みに悶えていた
【グラアァァァァァァァ!!!】
それと同時に瓦礫の中からサベージ妖魔が唸り声を上げながら現れた
【グルルルルルルル……ガアァァッ!!!】
両手と触手から炎と氷を放つ
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
凄まじい勢いの攻撃に防戦一方な佐介たち
「ここは、僕に任せて!」
そう言うと一歩前に佐織がたつ
「佐織くん!?」
「みんな、今すぐどこかに隠れて!」
「「「えっ?」」」
「これから僕の最大の大技を使う!!」
佐織のとてつもない気迫に佐介たちはいわれるがままに近くに隠れた
それを確認すると佐織はサベージ妖魔を見据えた
「まがい物の力を振るうだけの怪物に僕らは負けない……っ!!」ゴォォォォォォ!
全身からものすごく冷気と高熱を湧き上がらせる
【グアアァァァァァァ!!!】
危機を感じたのかサベージ妖魔が佐織に炎と氷のエネルギー波を放つ
そしてそれらはすごいスピードで佐織に近づく
「「「佐織くん!?」」」
影から見ていた佐介たちが慌てて飛んでいこうとした瞬間
「……
ボォォォォォォォォォォ!!
【グアアァァァァァァ!!!??】
パキキキキキキキ!!!
佐織の放った二つの力を融合させた大技がサベージ妖魔のまがい物の技を蹴散らし
サベージ妖魔の体は灼熱の炎で焼かれ、痛みを感じる暇もなく氷の棺に閉じ込められた
「すっ、すごい…」
「…ふぅ、終わりましたよ」
棺に閉じ込めたことを確認し、佐織は佐介たちのほうに歩み寄ってきた
「すごいね佐織くん!」
「やりましたね!」
「本当、見事な技だった!」
「いえいえ、それほどのことでは」テレ
佐介たちから褒められて照れくさそうな顔をする佐織だった
ピキキキキキ…
「「「「っ!?」」」」
パリィィィィィィィン!!!!
【グアアァァァァァァ!!!】
しかし、喜びもつかの間、棺に閉じ込めたと思っていたサベージ妖魔がそれを無理やりこじ開け脱出した
「なんてやつ!」
「でも、さっきの佐織くんの攻撃で奴も弱ってるはず。このまま一気に…っ?」
相当なダメージを負っている今なら倒せると思っていた四人だったが
しかし突然サベージ妖魔に異変が起きた
【ガガガガガガガガガガ!!!!】
苦しみの声を上げながらサベージ妖魔の身体が徐々に巨大化していく
どんどんと巨大化していき、後ろには尻尾も生えていき、もはやそれは人の形ではなくなった
まさに荒れ狂う悪魔のような姿に変貌した
【ギャォォォォォォォォォ!!!】
全身を支配されるほどの恐怖を思わせるものを放つサベージ妖魔に佐介たちは息を飲んだ
「これはっ?」
「より一層サベージに近づいてる。この短期間でまた進化したんだ!」
「こ、こんなにも巨大に…」
「そんな…」
まさかの事態に言葉を失う4人
「ですが、たとえそうだとしても僕は諦めるわけにはいかない!!」
「「「佐介くん!?」」」
そう言うと佐介は巨大化したサベージ妖魔に向かっていく
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
佐介が勢いよく拳を突き出す
【ギュォォォォォォォ!!!】ビィィィィィイイイイイイ
「なっ!?うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
しかし、それを見たサベージ妖魔が口からビームを撃ってきた
不意をつかれた佐介はその攻撃をまともに受けてしまい、地面に落下する
「よくも!!許さない!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「せぇぇぇぇい!!」
仇討ちと言わんばかりにサイトたちがサベージ妖魔に挑む
しかし、先ほどまでとは比べもにならないほどの強さによって徐々に徐々にと追い込まれていく
【ギュアァァァァァァァァ!!!】
「ぐっ!ぬあぁぁぁぁ!!!」
「サイトくん!!がっ!?だあぁぁぁぁぁ!!?」
あたりを飛び交う鬱陶しいハエを叩き落すが如くあっと言う間にサイトと佐利を吹き飛ばしてしまった
「こうなればもう一度!」
今一度
【ギュアァァァァァァァァ!!】ブン
「なっうああぁぁぁぁ!?」
同じ手は喰らわんと言わんばかりに術を発動しようとしていた佐織を尻尾で弾き飛ばして
それを阻止する
4人はサベージ妖魔の前に這いつくばっていた
「グッ…っ」
「な、なんてやつ…っ」
「つ、強すぎる…」
「この、ままじゃ…」
なんとか立ち上がろうと力を振り絞るももはや皆、体力は限界だった
【…ギュアァァァァァァァァ!!!】
そんな4人に止めをささんとすべく体から無数の刺を尖らせ、それをミサイルのように飛ばして4人に飛ばす
ボババババババババババババ!!
「「「「うわあぁぁぁぁぁ!!!???」」」」
容赦のないミサイルの雨が佐介たちを襲った
煙が立ちこめ、その煙が晴れた時、そこには無残な姿の佐介たちがいた
【ギュアァァァァァァァァ!!】
勝利を手にしたとサベージ妖魔が雄叫びを上げる
「こ、ここまで…なの…?」
「元の世界にも帰れず…」
「ここで果てるしか…」
サイトたちが力の差を前にして絶望に染まりかかっていたその時
ただ1人、その絶望的状況でもまだ諦めようとしないものが
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「「「さ、佐介くん…っ?」」」
息も荒々しく立つのもやっとだというのにそれでも目の前のサベージ妖魔を見据えていた
「佐介くん。君はそこまで…?」
「僕たち同様、もう立つこともやっとなのに」
「それなのに、まだ、諦めてないんだね?」
「……当然です。ここで僕が諦めたら、飛鳥ちゃんや斑鳩さんたち…この世界の人々、そしてあなたたちを元の世界に戻してあげられなくなる。そんなの嫌だ!!」
佐介はにぎりこぶしを作り、唇を噛み締める
「僕は守りたいんだ。大切な人を…大切な家族を!この世界の全てを守りたいんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
心から思いのままに叫ぶ佐介
その時だった
ピカァァァァァァァン!!!
「こ、これはっ?」
「僕のテイルギアが?」
「こっちも?」
佐介の想いに好悪するかのようにサイトたちの力の源が光り輝く
ピイィィィィィィィィィ!
そしてそこから放たれた光が佐介に注がれ、佐介のもつ巻物がそれに連動して光り輝く
ビュォォォォォォォォォォォォ!!!!
すると佐介を覆い隠すほどの巨大な火柱が発生する
サイトたちは何事かと息を飲んだ
そして炎がはらわれ、見えた先には
「……」
体の一部に紋様が刻まれた佐介の姿が
「あれはいったい?」
「さぁ…?」
「でも、すごい力を感じる」
佐介の姿を見たサイトたちは驚き、それぞれ思っていることをつぶやいた
「……これは、どういう?でも感じる。今までとはくらべものにならないほどのパワーを。これなら行ける!」
自身の変化に驚きつつも、それに喜びと勝利を確信する
【グアアァァァァァァ!!!】
サベージ妖魔がズシンズシンと地鳴りを鳴らしながら佐介に向かっていく
「さ、佐介くん!?」
「大丈夫、もう、負けないから!」
そう言うとサベージ妖魔に挑むように構える
【ギュアァァァァァァァァ!!!】
再びミサイルを放って佐介を攻撃するも
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!獣覇王拳!!」
ガオォォォォォ!!!
佐介の放った巨大な獅子を象ったエネルギー波はミサイルを一瞬で消し飛ばし、それにとどまらずサベージ妖魔にもダメージを与え、あまりの衝撃に仰向けに倒れてしまった
「す、すごい…」
「僕たち全員がかかっても傷1つすらつけられなかったのに」
「これが、進化した佐介くんの力?」
サベージ妖魔をいとも簡単に吹き飛ばした佐介の凄さを目の当たりにする3人だった
【ギュルルルルルル!ギュアァァァァァァァァ!!!!】
怒りが兆点に達したサベージ妖魔が口元にエネルギーを貯め始める
そしてそれは徐々に大きくなり、この星の半分を破壊できる程のものになった
「あれを放たれたらこの世界は!?」
最悪な事態に陥る世界
「はぁぁぁぁ…」スッ
その世界を守るべく佐介はサベージ妖魔同様構えを取り両手にエネルギーをためた
【ギャァァァァ……ヴァアァァァァァアァァァ!!!】
ついにサベージ妖魔がそれを発射する
すぐそこまで強大なエネルギー波が押し寄せる
「「「佐介くん!?」」」
このままではと誰もが終わりを覚悟しかけた
その刹那
「絶秘伝忍法…灼熱獣波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ガォォォォォォォォォォォ!!!!!
獅子を象った凄まじい灼熱の炎の気弾を放つ佐介
サベージ妖魔との激しい力と力がぶつかり合う
凄まじい押し合いが続く
【ギュアァァァァァァァァ!!!】
「ぐっ!」グヌヌ
サベージ妖魔が最大火力で佐介たちを葬ろうとする
「……負けない、僕は絶対に負けない!!」
飛鳥のため、斑鳩のため、葛城のため、柳生のため、雲雀のため、半蔵や霧夜、大道寺や凛
光牙や焔たち、サイトたち、そして自分を見守ってくれているであろうショウの愛したこの世界を守るため
「僕は、前に進むんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ビュオォォォォォォォォォ!!!
【ガガ…グガァガ…グアアァァァァァァ!!!!!】
ボバアァァァァァァァァァン!!!
全力のビームを押し返され、終いには佐介の放った気弾に飲み込まれ断末魔とともについにサベージ妖魔は跡形もなく消え去ったのだった
「や、やった…?」
「えぇ、やりましたよ!」
「僕たちの勝利だあぁぁぁ!!」
サイトたちは自分たちの勝利に歓喜した
「……よかっ…た」ユラ ドサッ
「「「佐介くん!?」」」
力を使い果たして佐介はその場に倒れ込んでしまうのだった
ヴゥゥゥン!
翌日、佐介たちが装置を起動させ、ラノベースへと続く道を作った
「これで帰れるはずです」
「よかった…」
「みんな心配してるだろうな」
「兄さまと姉さまと美月さんにちゃんと言っておかないと」
これで帰れると聞いて3人は安堵する
「みなさん。今まで本当にありがとうございます」
「こちらこそだよ」
「困った時にはまた力になるから」
「うんうん」
全員が繋がりを確かめ合う
「じゃあそろそろいくね!」
「では!」
「また会おうね!」
そういう3人はゲートをくぐり元の世界に向け飛んでいった
ジジジジジジジ…ボン!
「あっ!装置が!」
「きっと3ついっぺんに開いたからかな?」
「佐介くん…」
少し残念そうな顔を浮かべる佐介にどお言葉をかけるべきか飛鳥は悩んだ
「大丈夫、装置が無くたってきっといつかまた会えるから」
「佐介くん…うん。そうだね」
きっとまた会えると信じて二人はどこまでも続く青空を眺めるのだった