あれから少しして四季たちの紫苑撮影会が落ち着きを見せたようで皆が各々のペースでスパリゾートを楽しんでいた
「見てみて相馬くん。両奈ちゃんのあられもない姿をそのいやらしい目で見て~♪」
すると唐突に両奈が相馬の元にやってくるとともに自身の際どい水着を見せびらかしてきた
「も~まったくしょうがない子だな両奈ちゃんったら~、いけない子な両奈ちゃんにはおしおきが必要だねひひひひひ」グヘヘ
「はう~ん♪相馬くんったら笑い方も眼もケダモノのそれだよ~、いいよいいよ。相馬くんの好きなように両奈ちゃんをおしおきして~」
両奈に際どい水着で誘われた相馬は悪い笑みを浮かべ、息を荒くし、手をワキワキさせながらゆっくりと近づいていく
「って、なにやってんのよあんたらはさっきから、やめなさいっての恥ずかしい!!」ぺしん!
「ひでぶ!?」
「きゃわん♪」
見るに耐えない両備が2人に制裁を喰らわせるのだった
一方、相馬たちの近くで光牙たちが話しをしていた
「なるほど…つまりクリスマスを過ぎてからというもの半蔵学院の奴らと連絡が取れなくなったと?」
「はい、実はそうなんです。あの日、クリスマスの日に佐介さんを迎えに行くと言ってしまった飛鳥さんと別れてからと言うもの、それ以降ぴたりと連絡がつかなくなってしまったんです」
雪泉が半蔵学院の面々がこの場にいない理由がおそらくそれにあるのだと光牙に説明する
「まさかこんなことになるなんて、こんなことならあの時強引にでも飛鳥さんを1人にさせずに一緒についていけばよかったと悔やんでも悔やみきれません」
「雪泉、そんなに自分を責めないで、それをいうなら僕も一緒だよ。僕だって飛鳥さんを止められず、1人で行かせてしまったんだから」
自分のせいだと悔やんでしまっている雪泉に紫苑がフォローをいれる
「事情はわかった。佐介たちのことは気掛かりだが、俺としてはもう一つ気がかりなことがある。お前たちの話しにあったフードを被った男のことだ」
ある程度話しを聞いたところで光牙が紫苑たちに次なる質問をする
内容は紫苑たちが遭遇したコートの男、ディラのことである
「それに関しては私も気になっていた。多分その特徴からして以前日影も遭遇したことある奴だろうな?」
「えぇ、それは間違いありませんよ。あの日、日影さんも僕らと一緒に奴と遭遇していましたから」
ディラと初めて遭遇したあの日、紫苑たちはそこで日影とも遭遇していたことがあった
焔は以前に日影からディラのことを聞いていたことがあったが
よもやあまり気にも留めていなかった話題がここで蒸し返すことになるとは焔も思っていなかった
それから暫しの時が流れた
皆それぞれ、思い思いの時間を過ごし、スパリゾートを楽しんでいた
「おーい、お前ら!」
「「「「「「…っ?」」」」」」
するとそんな中、雅緋と春花を引き連れた焔が全員に声を開けてきた
「どうしたんですか焔さん?」
何事かと皆を代表して雪泉が尋ねる
「ただ遊んでいるのもつまらん。せっかくだしここは水鉄砲で勝負と行こうじゃないか!」
尋ねられた質問に対して焔は手にしていた水鉄砲を見せびらかし、これを使った勝負をしようと全員に提案を持ち掛ける
「ふん、勝負勝負と馬鹿の一つ覚えに」
「ならお前らは不戦勝でいいんだな?私たちと月閃との戦いをそこの片隅で見ていろ、負け犬らしくな」
焔の提案の内容に雅緋が呆れた様子で言葉を吐く
しかしそんな雅緋に対して焔が挑発的な言葉を吐く
「何をぼさっとしている!さっさとかかってこい!蛇女の誇りを見せつけてやる!」
すると案の定手のひらを返したように勝負に打って出る姿勢を見せていた
「まったく、これだから脳筋どもは」
彼女たちの一連のやりとりを見ていた相馬はほとほと呆れ返った様子だった
「じゃあせっかくだからこれを使ってみない?」
そんな中、焔と雅緋の会話に混ざる形で春花が声をかけてきた
なにやら春花が妙な液体の入った試験管を見せてきた
「春花、なんだそれは?」
「着てるものをすけすけにしちゃう特別な薬よ」
「…すけすけに」キュピン
春花の話しを聞いた瞬間、相馬の表情が変わる
「この水鉄砲に撃たれると薬の効果で水着がすけすけになっちゃうからね」
「な、なんて破廉恥な///!?」
皆を集めると春花が薬の効果についてを詳しく説明する
内容を聞いた一部の者はその内容について驚きを隠せずにいた
「いいじゃんいいじゃん、面白そうじゃん!俺もそのゲームやるの賛成だぜ!」
するとゲームの内容を知るなりさっきとは打って変わりやる気に満ちているのが相馬だった
「魂胆が見え見えだな」
「熱い掌返しですね」
そんな相馬を見て光牙と紫苑が若干嫌悪感を抱きつつそのような言葉を述べていた
「なんだよお前ら、こんなとびきり最高なイベントだってのにそんな冷めたような面しやがって?」
「それはお前の価値観だろうが、俺はそんなものに興味はない」
「僕もパスさせてもらいます。やな予感しかしない気がしますので」
ノリノリな相馬とは対照的に償却的な光牙と紫苑は不参加の意思を示してその場を去ろうとする
「待ちなさい光牙くん、紫苑ちゃん」
「うおっ!?」
「ちょっ!?」
しかしその直前に春花が2人の腕を掴んでこれを阻止する
突然のことに光牙と紫苑は身体をよろめかせながら驚いた声を上げる
「おい春花、何をするんだいきなり!?」
「ど、どうしたんですか春花さん?」
いきなりこんなことをしてきた春花に光牙と紫苑が理由を尋ねる
「それはこっちのセリフよ。何2人してどこか行こうとしてるのよ、あなたたちも参加に決まってるのに?」
「「はぁっ!?」」
春花からの自分たちにとって予想外の一言に光牙と紫苑は激しく驚いた
「何を言ってるんだ正気か春花!?」
「えぇ、至って正気よ?」
光牙の問いに対し春花は至って自然な様子でこれを返した
「どこがだ!だいたい当たれば服が解けて丸裸にされるようなゲームに男である俺たちが参加なんてまずいだろうが倫理的に!?」
「そうですよその通りですよ!?」
尚も納得のいかない2人は講義し続けた
裸になりうるかもしれないこの競技に男が参加するのはダメだろうと
「大丈夫。”お色気あってこそのこの作品”なんだから♪」
「メタ発言やめろ!?」
だがこれに関しても春花が笑顔で一刀両断する
「それにそんなこと言ってるけど、ほら見てあれ」
さらに春花がおもむろに指さす方に光牙たちも視線を向ける
「ちょ、ちょっと恥ずかしいですけど…し、ししょーと一緒に遊べるなら///」
「光くんと一緒に遊ぶんだったら///」
光牙と遊べることに喜びを感じている愛花と紫の姿があったり
「この液体かけられてあられもない姿になって羞恥心でぐしゃぐしゃになった顔の紫苑ちんをカメラに」
「ふむ、それはそれで素晴らしいな」
「まさに至高の瞬間かと」
「「「ふへへへへへ」」」じゅるり
不敵な笑みをこぼす四季たちの姿がそこにはあった
「……っ」
「あっ…あぁぁ…あぁぁ……」ガクガク
意外と乗り気な彼女たちの様子を見て光牙は頭を抱え、紫苑に至っては身の危険を感じるほどに震え上がっていたのだった